第十二篇 天一国

第一節 神様の国と神様の祖国

 

天聖経   第十二篇 天一国  第一章 神様の祖国と天一国

第一節 神様の国と神様の祖国

 

1 神様の国は、真の自由と信仰の理想が実を結んだ所であり、真の愛と、真の生命と、真の血統が定着した真の家庭がとどまった所です。さらには、永遠の真の愛と幸福が満ちあふれた千年王国時代がそこから始まります。天地安息圏の中心は、神様が共にある真の男女が結合した家庭なので、これまで真の家庭の価値を説いてきました。したがって、私たちは、聖書で言うエデンの園を、この地球上に具現させなければならないのです。

 

 

神様の国はどのような所か

 

2 神様の国は、天と地、すなわち天地が合わさったものです。神様の民とは、霊界にいる霊人と地上に生きる人類全体のことを言います。

 

地上では、一つの国家であれば、その国家の領土内に住む人を自国の民と言い、国境線内にある土地を自国の領土だと言いますが、神様の国は、神様を中心として天と地、すなわち無形世界と有形世界全体を領土とするのです。

 

また、今まで人間としてこの地に来て、神様を中心として暮らしてから逝った霊人と、現世に神様を中心として生きている人々と、これから後代となる数多くの子孫までも、天の国の民とするのです。これは、永遠に変わらない天宙的なみ旨なので、これを否定する人は誰もいません。ですから、皆さんは、そのようなみ旨を中心として、そのような理念を中心とした人にならなければなりません。そして、それは、万宇宙の存在が共通に願う最大の目的点なので、その点さえ現れれば、宇宙は統一できるのです。

 

 

 

3 人間の願いは、神様の国を建設することです。天国創建という目標を実現することです。皆さんの国は、この世の中にあるのではなく、天にあります。人間が生きるのも、世の中のためではなく、天の国のためです。また、皆さんは、この世の国の主人ではなく、天の国の主人なのです。

 

 

 

4 私たちは、神様の国を仰ぎ、慕います。そこは、愛のある所だからです。一時的な愛ではなく、時間を超越し、永遠の愛が存続できる所です。また、自分自らを高めてもらえる所であり、自分の価値を一〇〇パーセント認めてもらえる所です。すなわち、永遠に幸福な所です。そのため、人間は天の国を慕い、憧れるのです。

 

 

 

5 新しく迎えた新千年は、六千年間の救援摂理が完成し、創造理想を中心とした本然の天の国が建設される時です。旧約と新約の約束が成し遂げられる成約の時代だというのです。二度と涙がなく、死亡がなく、哀痛する声が開こえない新しい天と新しい地を意味します。水晶のように透き通った生命水を代価なく分かち合う、条件のない真の愛の時代のことを意味するのです。霊界と地上が一つに通じ、天上と地上に神様の国が成し遂げられる時代です。生きていらっしゃる神様の直接主管と、復帰された長子権、父母権、王権を通して、全体、全般、全権、全能の新しい時代が開かれる時なのです。

 

 

 

6 地球星は、人類の故郷であり、霊界は、人類が完成して到達すべき永遠の祖国を意味します。「唯一なる神様のもとにおける一つの国」を越え、「唯一なる神様のもとにおける一つの天宙」として、天の父母を中心とした地球星大家族主義世界が成し遂げられる時です。したがって、私たちは、神様と人間の根本的関係である父子の関係を心に刻み、天宙、すなわち霊界と地上を私たちの故郷と祖国として創建するために、積極的に先頭に立たなければなりません。

 

 

 

7 イエス様も、真の神様の祖国を創建するために来られたのであり、預言者や烈士たちも、その祖国建設の役軍(担い手)でした。天国を創建するために、完成した男性が来なければなりません。天地が公認する男性が家庭をつくり、子女を繁殖して、氏族、民族、国家を成し遂げなければなりません。カインとアベルを基準として蕩減し、接ぎ木して、この世界を神様が主管する祖国として創建しなければなりません。預言者や烈士たちがこれを願ってきたのですが、希望する個人、家庭、氏族、民族、国家、世界へとつながる地上天国を建設できなかったので、私たちは、これまで歩んでいた道を捨てて、この道を行かなければなりません。

 

 

 

8 永遠の神様の国は、一つの目的を中心として、一つの方向にのみ進むので、光明な姿で、明朗な姿で、力強く広がっていかなければなりません。いくらここが黒雲のようなもので塞がっていたとしても、それを貫いていかなければなりません。世の中の光は、雲に遮られれば影が生じますが、天の国の光は、その雲も突き抜けていくのです。その光と熱をもってそこに行けば、すべてのものが熱によって熱くなり、燃えてしまうのと同様に、なくなってしまうのです。

 

 

 

9 神様の国は、どこから始まるのでしょうか。完成した人、その一人の中で成し遂げられるというのです。そのようになれば、神様は、私たちの心の中にいらっしゃいます。皆さんが原理を通して学び、知っているように、主体と対象、もしくは内外が完全に一つになった所には神様がいらっしゃいます。中心ができるのです。その主体と対象は、神様と共同の位置にいるようになるというのです。

 

主体と対象が関係をもったすべてのものは、神様と関係を結ぶようになります。そのようになれば、アダムとエバが喜ぶものは神様も喜び、神様が喜ぶものはアダムとエバも喜ぶようになるというのです。関係を結んだ一切は、すべて共同の作用によって現れるという結論を下せるのです。

 

 

 

10 天の国は、愛によって築かれた世界です。ですから、愛の感度に適応できる性質の基準によって、遠近の距離が決定されるのです。太陽の光を多く浴びる木は、早く育ちます。早く生い茂るのです。そのような木は、花が咲くときたくさんの花が咲き、実を結ぶときたくさんの実を結ぶようになります。同じです。そのため、愛の感度を吸収する立場から見れば、その幹と同じなのです。全体が感じられる愛の要因が、その人を通して通過していくので、その人は、その分野、その環境に該当する愛の喜びを感じるのです。その喜びの結果が、神様の全体の喜びと、どのような相対的立場に該当する喜びの基準かという問題を中心として、「神様と私」の関係が決定されるのです。

 

 

 

11 天の国は、どのような所かといえば、善の所であり、義の所です。そのような環境が広がる世界です。そこは、好きなもの、うれしいもの、愛するものがいつでも満ちあふれた所です。それでは、天国に入れる人とは、どのような人でしょうか。その環境に合う内容を備えた人にならなければなりません。これは、当然の結論です。私たちは、そのような天国を見つめながら進んでいるのです。

 

 

 

12 天の国は、神様の国の家庭から始まります。その家庭は、神様のみ旨に合う男性と女性から始まります。結局、一人の男性と一人の女性が家庭の中心になり、国の中心になり、全体の中心にならなければなりません。国が先にできるのではなく、家庭が先に完成するのでもなく、一人の男性と一人の女性が先に完成しなければなりません。その男性と女性を考えるとき、今日の皆さんにまで連結されるのです。完成した男性と女性というのは、昔でも、今でも、未来でも、同じです。そこには違いがありません。

 

 

 

13 天の国には、どのような人が行くのでしょうか。本然の原則に立脚した人、堕落前の本然の人だけが行くのです。本然の人は、愛を受けようという人ではありません。神様の愛を受けようという人ではないのです。神様の愛に酔いしれて生きようという人です。子女を愛する父母の心は、美しいのです。自分の空腹を我慢して、子女のために準備した食べ物を、温めて子女にあげようとする、その父母の愛には、天下が頭を下げるのです。その息子、娘には、間違いなく宇宙が協助します。天下が頭を下げるのです。優れているからその子女が出世すると考えますが、父母の愛が、ために生きる功徳がそこに込められていて、それを無視できないので、その子孫が一時に出世するのです。

 

 

 

 

祖国光復は神様の願い

 

14 神様の祖国とは、どこでしょうか。真の父母と真の家庭がいる所です。それでは、真の父母の本郷とは、どこでしょうか。神様と自分と息子、娘がいる所です。その真の父母の祖国とは、どこでしょうか。神様と子女がいる所、愛し得る主体と対象がいる所が祖国です。主体と対象の愛をもてる所が祖国なのです。

 

それでは、子女の祖国とはどこでしょうか。神様を主体として父母を愛することができ、子女は対象として愛を受けられる所です。そこが統一教会で言う、四位基台の本郷地です。そこが理想的な祖国です。なぜ理想的な祖国なのでしょうか。真の神様の愛と、真の父母の愛と、真の子女の愛があるからです。これが根本になって拡大された世界が理想世界です。四位基台には、そのような原則があるのです。

 

 

 

15 祖国とは父母の国です。私たちの先祖の国です。始祖の国です。その始祖のときから愛してきた国だというのです。その愛は不変なので、その国が変わってはならないのです。歴史時代に国を中心として、祖国だと主張したすべての人々の伝統的な背後を見るとき、このような父母の愛する祖国を失わなかった民族はありません。常に失ってきたのです。

 

 

 

16 今日、天のために進む人たちは、サタン世界に派遣された密使です。個々人において、大小、広狭、高低の違いがあるかもしれませんが、各自が置かれている生活自体は、密使の生活を離れてはいけません。ここには、いつでも生死を分ける脅威が介在しているのです。やもすれば、永遠の生命問題が左右される立場に置かれるのです。ですから、永遠の生命を支えることができ、永遠の生命を保護してあげられる私たちの祖国を探し出そうという観念が、その環境より何百倍も強くなければ、密使の生活はできません。

 

その祖国の栄光を見つめる心をもって祖国の恨を解いたときに、すべての万民が喜ぶということを思い、新しい歴史を創建して祖国光復の一日を迎えるそのときに、向らの功労が明らかになることを思いながら、現在の立場を無視できなければなりません。そのような心が先立たなければ、密使の使命を遂行できないというのです。言い換えれば、祖国光復のための願いが現実の願いより千倍、万倍も強い心になってこそ、きょうの生命と取り替えることがあったとしても、それを克服して密使の使命を遂行できるのです。

 

 

 

17 第二の祖国光復のために三十八度線を打破し、万民の前に誇れるアジアの新しい結実として現れなければなりません。韓民族の歴史的な惨事を踏み締め、新しい文化を創建すべき使命が私たちにあることを知り、弱き手を互いにつなぎ、弱き体を動かして、天に向かって両手を挙げて誓わなければなりません。今が正にその瞬間であることを知り、皆さんは自重する心で、あすを準備しなければなりません。国家を愛さなければならず、世界を愛さなければならないので、環境を開拓しなければなりません。

 

 

 

18 本郷の地と本郷の祖国とは、どこでしょうか。祖国は、もちろんある特定の一国家的基準になるのですが、神様が訪ねてくる人類の祖国は、この地球星です。この地球が神様の願う人類の祖国だというのです。数多くの歴代の私たちの先祖が犠牲の道を歩んできましたが、彼らが希望として天の前に訴えながら歩んだこととは何でしょうか。「希望の祖国の一時が早く来ますように!」ということでした。

 

天の一国家を建てることによって、今まで天の前に怨讐であった大サタンを審判してしまい、悪を取り除いてしまって、善だけを中心とした平和の天国をこの地上に築かなければなりません。それが神様の願いであり、イエス様の願いであり、今までの摂理路程において絶大な貢献をした、私たちの先祖の願いだったというのです。

 

 

 

19 世界のすべての国家の力量を総動員し、大宇宙の主人であられる神様が願われる平和理想世界王国創建に、総邁進すべき時が来ました。人類は今や、先生の教えである真の愛、真の生命、真の血統の平和思想を受け入れなければ生きていけない、袋小路に足を踏み入れました。皆さんの善の先祖が総動員され、後天時代の天的な権勢が押し寄せれば、いくら強大に見える国家や民族だとしても、天地の運勢の前に順応するしかなくなるでしょう。

 

 

 

20 神様が直接、王権の中の王権をもって万国を治められるのは、堕落のない世界です。その場は、真の父母の完成とともに、神様の完成、真の父母の国と世界が完成できる場なので、幸福と平和のみが宿る私たちの祖国光復の本郷の地です。それを記憶し、その失ったものを復帰するために、すべての存在が暗闇の中で嘆息と恨の歴史を見つめながら願うのは、真の父母の完成の時です。今まで長く待ち望む心情をもって耐えてこられた神様の苦痛が、どれほど大きかったかというのです。

 

 

第二節 天一国宣布とその背景

 

天聖経   第十二篇 天一国  第一章 神様の祖国と天一国

 第二節 天一国宣布とその背景

 

1 今まで霊人たちは、神様が父であることを知りませんでした。父母であることが分からなかったというのです。血統が違うので、分からないのです。霊界で神様は天宙父母であり、地上に来た真の父母は天地父母です。天宙父母と天地父母は一つです。それで、天地人父母、人として、実体を中心として王権が移されるのです。天地人父母でなければ、地上に定着できません。

 

天宙父母、天地父母、天地人父母が同じ位置に立っているので、皆さん個々人がアダムの代わりに完成者となり、堕落していない、天地が統一された勝利の覇権を相続した位置に立つようになったのです。それで、「家庭盟誓」に出てくるように、「天一国主人」と言うことができるのです。

 

 

天一国誕生の摂理的背景

 

2 天一国が誕生するためには、体と心の争いから家庭的争い、氏族、民族、国家、世界の争い、天地の争い、サタンと神様との争いなど、すべての争いをやめさせ、一つにならざるを得ない時代を迎えなければなりません。そのような時代を迎えたので、「超宗教超国家平和議会(IIPC)」の基準を超えて、「平和国連」を設定したのです。

 

平和の王であり、平和の主人であり、平和の師である神様を中心とした理想的世界国家が地上に着地することによって、私たちは、重生式、復活式、永生式である祝福式までして、天の国に完全に入っていける基盤を築くのです。そうして初めて、天一国を宣布するに至ったのです。

 

 

 

3 「天地父母様天一国開門祝福聖婚式」を通して、天一国を開門するのです。個人的開門、家庭的開門、氏族的開門、民族的開門、国家的開門、世界的開門が起こるのです。相対になり得る天上世界の人たちを地上で初めて祝福してあげたので、サタンは干渉できません。霊界でも個人から祝福をして、氏族を編成するのです。偽りの父母が分かれさせたので、真の父母が本然の位置に復帰するのです。そうして父母様を絶対信仰し、絶対に従っていくようにするのです。

 

 

 

4 二〇〇一年一月十三日に「神様王権即位式」を行い、二〇〇三年二月六日には「天地父母様天一国開門祝福聖婚式」を行って、三月十日には「天宙平和統一家庭堂」をつくりました。「家庭堂」をつくるやいなや、政治をしている人々は、先生が韓国や世界情勢について話すのではないかと思っていましたが、婚姻届の話、出生届の話をしたのです。政治の話は一言もしませんでした。父母が婚姻届を出せなかったので、子女を生んでも出生届を出せないのです。戸籍がないからです。戸籍をもとうとすれば国がなければなりません。それで天一国を発表し、天一国一年には神様の王権樹立を宣布したのです。

 

 

 

5 第四次アダム血統圏還元式をしたので、神様の王権即位式ができるのです。即位式は、神様だけがするのではいけません。父母の位置で婚姻届を出さなければならないのですが、それをしようとしても国がありません。それで天一国をつくったのです。二人が一つになる国、それは本当に有り難い言葉です。二人が一つになるので、宗教と政治も一つになるのです。その二人が一つになれば、天一国になるのです。

 

 

 

6 再創造歴史過程を、アダムを中心として第一次アダム、第二次アダム、第三次アダムが完成することによって、天一国が復帰されるのです。今までの国家基準を一度に完成し、一体化させる解放・釈放時代を迎えられるその国が、天一国です。私たちの祖国であり、私たちの故郷の地です。

 

 

 

7 アダム家庭から始まったカイン・アベルの葛藤と闘争が、ついに世界的次元の共産世界と民生世界の闘争へと飛び火した二十世紀の大転換期において、先生は、摂理的に必要なすべての段階の蕩減条件を立てて勝利しました。その基盤の上で、初めてアベル支配圏の真の愛時代である天一国時代を宣布したのであり、二〇〇一年には神様の王権即位をしてさしあげました。

 

そして、二〇〇四年に入っては、人類の真の父母の資格で、先生が第二イスラエル格であるアメリカと、第三イスラエル格である韓国で、そして世界的次元の超宗教、超国家の平和の王として登極する戴冠式と即位式を行いました。このような一連の摂理的な勝利基盤の上に、人類は今、二〇〇五年から天一国創建の長成級である第二段階に差し掛かり、入籍摂理を完結するための血統転換、所有権転換、そして、心情圏相続の三大目標完成のために総進軍命令を受けたのです。

 

 

「天地父母様天一国開門祝福聖婚式」

 

8 「天宙・天地真の父母様平和統一祝福家庭王即位式」を行ったので、初めてこの地上に天一国が始まります。神様の家庭から氏族的、民族的、国家的条件を中心として天地を束ね、聖人を祝福してあげて霊界で教育するのです。神様がいることを霊界で分からなかったのです。見えないので信じられなかったのですが、先生を中心として教えてあげるのです。原理教育をすることによって、天宙父母である神様が父母だということが分かるのです。父母を探し出せたのは、自分によってではありません。真の父母が探し出し、真の父母に従って、神様が思いどおりに天上・地上世界に越えていけるのです。

 

 

 

9 「天地父母様天一国開門祝福聖婚式」によって初めて国ができました。国ができ、天一国ができたので、その次には「天宙・天地真の父母様平和統一祝福家庭王即位式」を行うのです。家庭に初めて王が生じ、主人が生じるのです。堕落がなかったならば、二十一歳の若さで行うはずだったのですが、何千万年もかかりました。途方もない事実です。神様である天宙父母と真の父母である天地父母が、真の愛を中心として初めて平和統一祝福家庭王即位式を行ったので、家庭の王を迎えるのです。

 

 

 

10 神様の蕩減復帰全体を中心として、怨讐の塀をすべて崩してしまいました。体と心の塀、家庭の塀、氏族の塀、民族の塀、国家の塀、世界の塀、天地の塀をすべて解放し、蕩減的条件を中心とした内的基準をすべて蕩減したので、天一国が出てくるのです。二人が一つになった国です。アダムとエバが一つになって国が始まります。二人か三人の人が集まって祈れば神様が共にいるという、そのような意味があるのです。二人が一つになる国が天一国です。

 

 

 

11 「天地父母様天一国開門祝福聖婚式」です!初めて国ができたので、婚姻届を出すことができ、出生届の道が開かれるというのです。それが「天地父母様天一国開門祝福聖婚式」です。地上で故障したので、真の父母を中心として「天宙・天地真の父母様平和統一祝福家庭王即位式」をするのです。それが、初めて一つになって出発します。この基盤の上で、出生届を再び出さなければなりません。入籍が始まるのです。

 

それでは、出生届を出した皆さんは、先祖が願っていたように完成した家庭の基礎を備えられ、堕落しないで祝福を受けたアダム家庭の実体のような家庭になったかというのです。自信がありますか。ですから、悔い改めなければなりません。細胞が痛哭しなければなりません。

 

 

 

12 皆さんが、先生のように神様の王権と祖国定着と天の国、天一国に入籍すべきときです。国ができたので、皆さんが入籍できるのです。出生届、婚姻届、死亡届を出すのです。それを国が保証するのです。生まれれば国に出生届を出し、婚姻届も出さなければならず、死んだのなら死んだと通告しなければなりません。国があるので、霊界に永遠に入籍するのです。出生届、婚姻属、その次に昇華式(聖和式)を通して、天国に移動するのです。「家庭盟誓」の第五節に出てきたように、天上世界が主体なので毎日、そこに合わせて生きなければなりません。それは、漠然としたものではありません。皆さんがそのように生きることによって、地上と天上が境界線なく連結されるのです。

 

 

 

13 真の父母様の御聖誕日を中心として、「天地父母様天一国開門祝福聖婚式」を行ったので、初めて婚姻届を出せるのです。その次に、「天宙・天地真の父母様平和統一祝福家庭王即位式」を行うことによって、家庭が初めて天の国を相続し、王として出発するのです。家庭王が氏族王になり、氏族王が民族王になり、民族王が国家王になり、国家王が世界の聖人、聖子の位置から神様の位置に上がって相続を受けるのです。

 

 

 

14 二〇〇三年の真の父母様の御聖誕日を中心として、「天地父母様天一国開門祝福聖婚式」を行いました。天一国を中心として、真の父母様の聖婚式を行ったのです。神様と真の父母様が、初めて真の愛、真の生命、真の血統を中心として一体となり、聖婚式を行ったその基準を、世界の頂上を越え、今このときになって、すべて合わせなければならないのです。

 

天一国を宣布するためには、第一、第二、第三イスラエル国の血統転換をした祝福結婚の基盤がなければなりません。天国は、心情の一体圏にならなければなりません。真の愛、真の生命、真の血統の一体圏ではありません。堕落したので、蕩減一体圏を経てこなければならなかったのです。その一体圏をつくってこそ天国になるはずなのですが、それができなかったので、「三時代大転換四位基台入籍統一祝福式」を挙行したのです。このようなことを宣布し、天一国が宣布されることによって、すべての霊界と肉界の祝福家庭が入籍するようになったのです。

 

 

 

15 三〇〇〇年の最初の年になる二〇〇一年一月十三日を中心として、「神様王権即位式」を挙行しました。本来、先生が六十歳になる一九八〇年度にしなければならないのですが、延長してお母様が六十歳を超え、六十一歳を迎える還暦のときである天一国三年、新しい天宙・天地父母が一つになって聖婚式ができる記念の日として策定し、挙行したのが「天地父母様天一国開門祝福聖婚式」です。そして、「天地父母様天一国開門祝福聖婚式」を挙行したので、初めて天一国家庭において真の父母が王の位置に即位できるのです。

 

 

 

16 天一国を中心としなければ、天地父母が聖婚式をすることができません。「神様王権即位式」をしなければ、聖婚式をして出生届を出せないというのです。それは、国がないからです。「神様王権即位式」をしたあと、満二年がたち、お母様の満六十歳の御聖誕日に「天地父母様天一国開門祝福聖婚式」を挙行しました。初めて、神様と真の父母様が祖国光復の土台を整えたその基盤の上で、聖婚式を行ったのです。そのあと、「天宙・天地真の父母様平和統一祝福家庭王即位式」をしました。歴史始まって以来、初めて家庭の王の位置に立つのです。

 

 

今は摂理的大転換期

 

17 良心革命時代は、今まで皆さんを支配していた体を、完全に屈服させるのです。これは絶対的条件です。心が体を統一できない人は、天の国に入れません。三代圏の血族を受け継ぎ、天国の本然の基準に入れないのです。良心革命完成の上に、神様の心情革命文化圏を中心として、三代が一つになってこそ、天国に入れるのです。「三時代大転換四位基台入籍統一祝福式」をしてあげたのと同じように、必ず三代が結束して統一されなければ、心情文化定着時代の神様の心情圏内の天一国家庭、解放的天一国の国に入れないというのです。これからは、心が体を絶対的に屈服させなければなりません。体がしようというとおりにしてはならないというのです。

 

 

 

18 皆さんは、今日、皆さんの立っている位置が、摂理歴史上、果たしてどのような位置なのか、気になるでしょう。人間的な目では見ることができない、大転換期の一時です。特に二〇〇〇年代に入り、天の摂理は、今や途方もない速度で完結摂理に向かって突き進んでいます。これまで、数多くの組織と団体が摂理を促進させる機関として創設されました。

 

その中でも、「世界平和超宗教超国家連合」と「平和国連」は、サタン圏を包容してアベルの立場に立ち、カイン格である「蒙古斑同族世界平和連合」とサタン圏を解放させて統一世界を成し遂げ、人類歴史がこれ以上カイン・アベルの葛藤と闘争によって綴られることがないように、責任を果たさなければならない立場に立っています。

 

 

 

19 「天一国」という言葉は、ただ出てきたものではありません。歴史的に蕩減復帰を完了しなければならないのです。第二次世界大戦の勝利の基盤を中心として、超国家超宗教超NGO圏まで越えて、讒訴できない内容をもってこそ天一国ができるのです。

 

今、先生がすることを世界は否定できません。韓国全土からアジア、世界全体に活動を展開したのです。四十年間、そのような活動をするということは、簡単ではありません。夢のような話です。神様の国を探し出して策定できたという事実です!神様の国を探し出すためには、神様の王権を樹立しなければなりません。「神様王権即位式」をしなければならないのです。国もなく即位式をすることはできません。初めて天一国を出発し、開門する祝福式を行ったのです。

 

 

 

20 二〇〇四年、アメリカと韓国の国会において、平和の王として推戴され、戴冠式を行ったあと二〇〇五年には、アメリカのニューヨークにおいて「天宙平和連合」を創設しました。その勝利的土台の上に、去る六月十三日には、実体的天一国創建のための天宙平和の王真の父母様の天正宮博物館入宮式と戴冠式を挙行しました。

 

振り返ってみれば、きょうは、過去八十年余りの生涯を捧げ、天のみ旨を成し遂げていく過程において、耐え難い謀略と迫害によって経験しなければならなかった六度の監獄生活のうち、その最後であるアメリカ・ダンベリー監獄での獄中の苦労に勝利して出監したときから、二十一周年を記念する日でもあります。

 

この意義深い日を記念し、また、先生に代わって世界百八十カ国み言巡回を完了して帰国した韓鶴子総裁の勝利帰国を歓迎し、祝賀する意味で、この歴史的な大会(天宙平和祖国郷土天地還元勝利釈放大会)を準備しました。韓総裁は、真の父母の資格でこの六ヶ月間に世界を巡り、天が後天開闢時代を開門して人類に下さった平和のメッセージを、実体的な祝福結婚とともに施すことによって、神様が太初に願われていた理想家庭と平和理想世界王国を、この地球星の上に創建して定着させる、革命的な大長征に勝利したのです。

 

 

第一節 天一国はどのような国か

 

天聖経   第十二篇 天一国  第二章 天一国の構造と定着

第一節 天一国はどのような国か

 

1 「天」の字は、「二人」です。その二人が一つになった国が天一国です。アダムとエバの二人が一つになったのです。横的な面でアダムとエバが一つになり、縦的な面でアダムとエバが神様と一つになるのです。そこから息子、娘が出てくるのです。

 

 

 

2 これから皆さんは、「天宙平和統一国」の人です。それを簡単に言えば、「天一国」になります。「天一」という言葉は、天地間に一つしかないという意味です。二人が合わさって一つの国を成し遂げるのです。

 

 

真の愛によって二人が一つになった国

 

3 天一国の「天」というのは、「二人」を意味します。神様の無形の水平と実体の水平を二人が束ねるのです。それを一つにできるのは真の愛です。それで、二人が絶対に一つになった国が天一国です。

 

 

 

4 「二」の字と「人」の字を合わせれば「天」になります。二人が一つになっている国を「天一国」というのです。皆さんの体と心、二人です。心の人と体の人の二人が一つになっていないというときは「地一国」です。天一国は天上の一番の国、天の国です。

 

 

 

5 ペアで造られたすべてのものは、神様の愛の中で生じました。そのため、花で言えば雄しべ、雌しべ、動物は雄、雌、人間は体と心、その次に男性と女性など、すべて二つになっています。父子関係が一つになり、夫婦関係が一つになり、子女関係が一つになるところ、二つが一つになるところが天一国です。

 

二つが一つになったその家庭には、神様が臨在するのです。それで、上下関係の父子関係、左右関係の夫婦関係、前後関係の兄弟関係が完全に一つになるべきなのですが、一つになれるようにするのが、ために生きることなのです。「私のために生きなさい」と言う人は脱落します。

 

 

 

6 天一国は、二人が一つになった国です。二人が一つになるにおいては、上下が一つになり、左右が一つになり、前後が一つにならなければなりません。その次にカインとアベルが一つになり、悪の世界と善の世界が一つになり、地上天国と天上天国が一つになり、分かれた神様と真の父母が一つになるのですが、すべてが天国開門を完成することによって、その基礎が定まるのです。そのようになれば、サタン世界は自動的に退きます。

 

 

 

7 父母と子女、男性と女性、兄弟、すべてのものが二つです。二つが一つになった国が天一国です。愛の道を中心として三代を連結し、定着できる家庭を土台として、初めて天一国平和統一平定時代が始まるのです。自分を中心として平定的基盤を考えなければなりません。「私」を中心として見るとき、「私」は父母なる神様を、世界にない父母をもったことを誇らなければなりません。

 

 

 

8 天一国は、真の父母の国、天地父母の国です。真の愛を中心とした自由世界、真の愛を中心とした平和世界、真の愛を中心とした幸福の世界です。天地父母の理想である真の愛を中心とした自由、平和、幸福の天一国安着万歳だというのです。真の愛を中心とした自由と平和が解放されなければならず、その次に幸福でなければなりません。天地が真の愛を中心として一つになった国が天国です。

 

 

 

9 神様と共に一体となり、一体になったその神様の圏内において、上下関係一体、左右関係一体、前後関係一体になったものが、一つのモデルとして定着した家庭にならなければなりません。

 

このような家庭がすべて連結されることによって氏族となり、民族となり、国家となり、世界になるのです。この公式の橋を通して、結束する公式を通して、天地の理想的天一国も完成するのです。

 

 

 

10 神様の創造理想、堕落していない本然の世界が天一国です。二人、三人が一つになれる国です。一つの世界終着点を中心として、一から始め、終着点もそこに同一な価値として分け与えても、不平を言う人が一人もいないというのです。同じ価値の内容をもち、天国に入って永遠の太平聖代、繁栄できる時代を迎えるのです。

 

 

 

11 皆さんは、後天時代を迎え、天が下さる真理のみ言を、皆さんの家庭で、そして、皆さんの国で実践躬行し、永生のための準備を徹底的にしなければならない時です。先天時代の葛藤と衝突、そして対決主導の世界から、天地父母様であられる真の父母様の勝利的基盤の上に立ち、今から私たちは、共存と和合統一の実体的天国、天一国を創建しなければなりません。

 

 

 

12 二人が一つになれるところから平和が生まれます。争いの世界には平和もなく、神様も存在できません。争えば分解され、解体されるので、消えてしまうのです。これは理論的に誰も否定できません。自然の道理であり、科学の原理です。先生は、科学を勉強した人です。祖父母、父母、息子、娘を中心として、三代が一つの家庭で、永存なさる神様に侍って暮らす天一国家庭を探し立てるのが、氏族的メシヤの責任であり、平和大使の使命であり、神様の願いです。

 

 

 

13 天一国の中には、家庭が入り、氏族が入り、個人、家庭、氏族、民族、国家、この五段階の基準がすべて入ります。サタン世界の国権を譲渡されたので、国家まで解放された立場で、完全に天の国の権限を行使する時代が来たというのです。

 

 

 

14 韓国の歴史を見れば、すべて忠臣と奸臣の争いです。忠臣が血を流した歴史です。王権樹立のために反逆を企てて引っ掛かれば、三代から七代以内で滅亡します。悲惨な罰を受けてきたのです。韓国の女性以上に苦労した女性はいません。そのようなものを蕩減して解放させるため、地獄の底から天上の果てまで、すべて一体化しなければなりません。

 

二つの世界を一つにしたのが天一国です。天一国人、天一国家庭、天一国氏族、天一国民族、天一国国家、天一国世界、天一国天宙、天一国解放の神様の王権とともに、神様の息子、娘がエデンで堕落せず、天の創造理想の上に地上・天上天国完成の場で生きていけるように再出発する、この時であることを知らなければなりません。

 

 

第四次イスラエル国と天一国

 

15 神様の祖国創建は、第四次アダム圏の還元を意味します。第四次アダムの国ができるのです。第四次アダムの国ができれば、天一国と第四次イスラエル国が一つにならなければなりません。一つは宗教圏であり、一つは政治圏ですが、その二つが一つになることによって統一されるのです。そのため、第四次イスラエル国が必要なのです。

 

 

 

16 平和王国の代表が天一国です。それが神様の祖国の基礎になるのです。天一国と第四次イスラエル国、平和国連です。第一イスラエル王権と共に第二イスラエル王権、そしてイエス様が失った実体基盤を真の父母が初めて第三イスラエル王権として立てたので、霊界全体とイエス様を中心としたすべての宗教圏が合わさって、第三イスラエルの父母に侍る、一つの統一世界に越えていくのです。

 

 

 

17 天一国は、宗教圏を中心として、蕩減復帰の内的な神様を解放するためのものであり、第四次イスラエル国家を建てようというのは、外的な世界国家を建てるためです。この二つが一つになって、天の国の地上天国理想である神様の国が設定されるというのです。そのような最後の前線に向かって総突撃を命令できるときが、今からです。

 

 

 

18 第四次イスラエルと平和国連が一つになって、心情文化世界の基盤になる真の父母の家庭と天地の家庭に侍ることによって、カイン・アベルの闘争歴史が終わります。そうして、世界国家が今まで空いていた天国を一度に満たせる解放、釈放時代に入り、神様が太平聖代億万歳時代に入ることによって、神様の祖国と平和王権時代が成立するのです。

 

アメリカを中心として第三イスラエルが統一される日には、平和国連圏は自動的に結束して第四次イスラエル国と一つになるでしょう。アメリカは、国際連合を新たに編成し、天一国、神様の祖国に侍らなければなりません。そのようにすることによって、神様は、堕落していない本来の神様の位置に立ち、万国を統治する太平王国時代に前進するのです。

 

 

第二節 天一国の三大要素

 

天聖経   第十二篇 天一国  第二章 天一国の構造と定着

第二節 天一国の三大要素

 

1 一つの国が形成されるためには、主権がなければならず、民がいなければならず、国土がなければなりません。天の国もやはり同じです。主権を身代わりしたものが父母であり、民を身代わりしたものが息子、娘であり、国土を身代わりしたものが国です。この中のどれ一つとして欠かすことはできません。これは鉄則です。

 

 

 

2 国が形成されるためには、その国の主権がなければならず、民がいなければならず、国土がなければなりません。そのような観点で地上に天国を実現するという問題を考えてみるとき、天国の主人、主権者は誰でしょうか。間違いなく、神様が主権者です。そして、民は誰でしょうか。民は万民です。それでは、国土はどこでしょうか。地球星です。

 

 

天一国の根幹は主権と民と国土

 

3 神様が確実にいることさえ分かれば、神様のみ旨に従わざるを得ません。神様のみ旨は、世界人類を御自身が愛する民とし、地球星を御自身が愛する国土とし、国土と民を合わせて一つの主権国家をつくろうということです。これが理想世界です。

 

 

 

4 国が形成されるためには、国土がなければならず、民がいなければならず、そして、主権がなければなりません。主権とは何でしょうか。根源的な神様と関係を結ぶことです。国を治める人は、民が眠りについているときでも、神様と関係を結んで政治をしなければなりません。そうして、主権者は民と一つにならなければなりません。民と一つになって、自分にあるすべてのものは、自分のためのものではなく、国のためのものであると考えなければなりません。そのようになれば、その国は繁栄するのです。

 

 

 

5 私たちが国と民族のために血と汗を流すのは、結局、永遠の天の国を築くためであり、千秋万代の子孫が永遠に称賛できる福祉国家を築くためです。

 

その国は、神様を中心として直系の子女たちが天命に従い、神様を身代わりするその命令をもって、その王権を治める国であることは間違いありません。そこには、民主主義や共産主義はあり得ません。一度形成されれば、永遠の国家体制として残されるというのです。

 

そのようなことを考えるとき、「私」自身がそのような国の民になれなかったという事実が悲痛だというのです。「私」自身がそのような国で暮らせなかったことを嘆息しなければなりません。そのような一つの国をもてなかったことを嘆息しなければなりません。そのような一つの不変な主権をもてなかったことを悔い改めなければならないのです。

 

 

 

6 神様が愛する息子、娘を地上に送り、絶対的な一つの国家を建てるためのみ業を進行させてきましたが、現時点では一つの国家を復帰する土台を整えることができていません。いつも失敗したので、この地上に天の人を遣わし、それを経綸させ、推進させ、成就させるために苦労してきたのが、今までの天の歴史です。

 

 

 

7 主権のない国の国民はかわいそうです。ですから、イエス様が心配して、「何を食べようか、何を飲もうか、あるいは何を着ようかと言って思いわずらうな。これらのものはみな、異邦人が切に求めているものである。あなたがたの天の父は、これらのものが、ことごとくあなたがたに必要であることをご存じである。まず神の国と神の義とを求めなさい。そうすれば、これらのものは、すべて添えて与えられるであろう」(マタイ六・三一-三三)と言ったのです。まず息子を求めなさいと言いましたか、国を求めなさいと言いましたか。神様が探している国を求めなさいと言われたというのです。

 

 

 

8 イエス様も、楽園に行って待っているのです。天の宝座の前に行くことができていないというのです。イエス様は、神様のみ前に国の主権を立て、国を治めて地上から天国まで直通できる権限をもった国をつくれなかったので、神様のみ前に立てないのです。ですから、楽園は天国に行く待合室です。また、天国は一人では行けません。天国は本来、堕落していなければアダムとエバ、家庭単位で行かなければなりません。息子、娘たちと共に行かなければなりません。そのようにしなければ行けないのです。

 

 

 

9 神様の愛の主権は、絶対、唯一、永遠、不変です。その国の主権もそうであり、その国の民もそうであり、その国の万物もそうなので、今から再び整備して、絶対、唯一、不変、永遠の国民として再登録しなければなりません。万物もそのように再整備する時なので、全体を反対に回さなければならないのです。神様の国では、絶対主権が必要であり、民が必要であり、万物が必要です。私たちの家庭を見れば、主権を身代わりした父母がいて、民を身代わりした息子、娘がいて、万物を身代わりした物があります。それが小さな天の国の基盤です。それをすべて神様のために捧げなければなりません。それでこそ大きな国、大きな世界が成し遂げられるのです。

 

 

 

10 国を形成するためには主権がなければなりません。その次に、民がいなければなりません。それで、天の国の入籍力ードを持つようになっているのです。このようにすることによって、天の全権を中心とした主権と民と国民を備えた天一国の基盤が準備されるのです。ここにおいて確定的な自己価値の決定は、皆さんが一族をどのくらい天の前に収拾したかにかかっています。

 

 

 

11 唯一なる神様の主権のもとに、一つの国を建てなければなりません。皆さんは、今や、神様を中心として真の父母様を代行する実権者なので、地上に祖国光復、世界統一的な国家に税金を捧げる時が来ました。先生の財布から出たお金で、皆さん個人を助けてあげてはならないのです。神様のみ旨に従わなければなりません。そのため、韓国は韓国として責任を果たさなければならず、日本は日本として責任を果たさなければならず、アメリカはアメリカとして責任を果たすのですが、この三つの国は一つの国です。父母の国と兄の国なのです。

 

 

 

12 今まで宗教者は、なぜ困難を経てきたのでしょうか。宗教を協助してあげられる家庭もなく、社会もなく、国もなかったからです。国のない民です。国があったならば、氏族が反対する立場に立っても、その国の圏内に残る道があったはずです。今まで宗教を信じる人々が、どこに行っても迫害を受け、どこに行っても血を流す祭物の道を歩んできたのは、国がなかったからです。主権者がいて、国さえあれば、祭物の道を歩むことはなかったでしょう。国のない民です。今まで宗教には国がなく、国民がいませんでした。神様が願う国民を形成すべきだということを知らなかったのです。

 

 

 

13 皆さんは、天の国に連れていける息子、娘を、どれほどつくりましたか。皆さんがなすべきことはそれしかありません。いくら億千万金をもって豊かに暮らしたとしても、すべて流れていきます。それは、自分のすべての物質と知識と自分の生命まで、堕落した「私」の生命まで投入したとしても、なさなければならないのです。別々に投入するのではなく、一度に投入して天の国の民をつくろうとしなければなりません。加重して投入されるに従って、その価値が比例して高くなっていくのです。

 

 

 

14 統一教会は、家庭天国理想のために前進する代表的教会です。この家庭の中には、国が宿り、世界が宿り、天地が宿り、神様が宿るというのです。真の父母の血族の縁をもったので、今後、野生のオリーブの木になってはいけません。真のオリーブの木の種をもって、万国のどこに行って根を下ろしても、真のオリーブの木の実を結ばなければなりません。万国万邦を越えて同じ実を収め、天の国の神聖な民として倉庫に納めなければなりません。それが神様の創造理想です。天国の民を拡張させる責任が、蕩減の役事(働き)がない自由解放圏の天国の民を拡張させる責任が、統一教会の家庭にあるのです。それが皆さんの使命であることを忘れてはいけません。

 

 

 

15 統一教会の教会員にも国がありません。今の民主主義世界は、神様が六千年苦労なさってつくっておいたものです。もし皆さんが昔、イエス様の時代にイスラエルで生まれたならば、皆さんの首は既に飛んでいたでしょう。先生のような人は、既にこの世に痕跡もなくなっていたのです。国家的に不義のサタンの代身者がいるかと思えば、今の世界的な不義の代弁者である共産主義が、宗教を抹殺させるための最後の背水の陣を張っているという、この厳然たる事実をはっきりと知らなければなりません。

 

 

神様の所有権と天一国国民証

 

16 今まで神様は、所有権をもてませんでした。サタンがすべて所有したというのです。サタンの国、サタンの民、サタンの物です。すべてがサタンの所有です。サタンが神様の所有権を盗んでいきました。真の父母も所有権をもったことがありません。真の子女、真の国、真の世界の所有権をもったことがまだないのです。真の人、真の男性と真の女性が生まれず、所有する人が生まれなかったので、そのような所有権をもてなかったというのです。

 

 

 

17 今まで神様は、所有権者になれませんでした。悪魔が主人になったのであって、神様の息子、娘は主人になれなかったのです。悪魔と悪魔の息子、娘が、神様の創造された被造物の前で主人の代わりに振る舞い、被害を与えたのです。これをすべて回収しなければなりません。万物は、すべて本然の父母の前に帰らなければなりません。真の父母と真の子女、真の氏族、真の国の前に帰らなければなりません。

 

 

 

18 社会主義と共産主義は、絶対的な一つの国を指向しています。これから神様の理想を中心とした所有権復帰の時代が来るので、サタンは先に知り、共産主義を通して世界的な神様の所有権をなくしてしまおうと計画したのです。それで、サタンとしてはできることをすべてやりました。先生は、それを神側に返しました。そうして、理論的にも思想的にもサタンが手を挙げたのです。今は先生の前に、神様のみ前に反対するものが何もありません。

 

 

 

19 皆さんにとって所有権が問題になっています。共産主義と社会主義は、国家が所有主になっています。民主主義は、個人が所有主になっています。それを移行して、誰の所有にすべきでしょうか。

 

世界の所有は神様のものであり、世界はその子女のものであり、その子女は家庭のものなので、その移行する過程において、一ヵ所に集めなければなりません。そのような主人には、ただ神様がならなければなりません。神様が主人になり、神様が所有権をもつ主人になって、真の父母に伝授され、真の父母によって子女に伝授されてこそ、神様の世界のものとして所有が決定されるのです。

 

 

 

20 自分の物、自分の息子、娘、自分たち夫婦自体は、自分のものではありません。天使長の立場にいるので、絶対否定の場と所有権を否定する時代を超えていかなければなりません。そのような時代に行くので、社会主義や共産主義の世界には個人所有がありません。国家所有であるとか、社会所有を語っているのです。このようなすべてのものが、偶然に発展するのではありません。神様の復帰摂理、再創造歴史のプログラムを中心として、創造理想の世界に展開されていくのです。

 

 

 

21 天一国においては主権と国、そして民が必要です。「神様王権即位式」は、主権復帰です。その次に、神様祖国定着大会は土地復帰です。その次に、天一国国民として入籍するのです。天一国国民証をもってこそ民になります。

 

 

 

22 国を探し出せば、誰もが天国に行き、その国民になるのです。それで、誰もが天一国の国民証をもちなさいというのです。それを軽く考えては、大変なことになるというのです。親戚がいるなら、嫌がったとしても、彼らも受け取るようにしなければなりません。

 

 

 

23 天の国のパスポートが決定しました。これから、天一国のパスポートにはピザが必要ありません。韓国やアメリカの市民証以上の公的な証明にならなければなりません。国連以上の公的な証明にならなければなりません。誰もがもてるバスポートではないのです。

 

 

 

24 霊界の聖人、賢人も天一国の国籍をもたなければなりません。皆さんも天一国の国民証をもたなければなりません。天一国の国民証をもつのは、そのような世界を一つにするためです。神様の一つの国、一つの民族、一つの文化、一つの言語です。唯一なる神様、唯一なる人格的な神様に似た子女になり、夫婦になり、家庭にならなければなりません。

 

 

 

25 天一国の国民証がなければ、天の国に入れません。皆さんの生命と財産、国まで神様のみ前に捧げ、私たちが再びそれを相続して暮らせるときに、国の国民証を受け取ることができるのです。

 

 

 

26 私たちには国がありません。祝福家庭の息子、娘は多くいますが、神様の願われる理想国家を建てられずにいます。ですから、皆さんの息子、娘の名前を入籍させる国がなく、今後、結婚して昇華するときも、登録する国がないのです。国がなければ定着はあり得ません。とどまって暮らす所がないというのです。皆さんが自国のパスポートをもっていなければ、いかなる国でも認定を受けられません。一つの国家の国民として認定を受けられないというのです。

 

 

 

27 霊界の祝福家庭である絶対善霊にも、天一国国民として加入できる恩賜を先生がすべて許しました。その人々が天一国の国民証をもてば、天地に誇り、神様のみ前に誇り、聖人の前に誇れる事件ではないでしょうか。

 

 

第三節 天一国の憲法と教本

 

天聖経   第十二篇 天一国  第二章 天一国の構造と定着

第三節 天一国の憲法と教本

 

1 先生にとって蕩減復帰時代は過ぎ去っていきます。これからは、天一国の法を中心として、原理原則を中心として、天国の構造的な平衡を取るべき時が来ました。昔とは変わるのです。家庭が天国の出発なので、家庭を中心として再整備するのです。

 

 

今は天法統治時代

 

2 千辛万苦の末にサタンまで屈服させ、苦労して成し遂げた天道を、自分の一族を中心として、自分の家庭と個人を中心として、愚弄することは許されません。天の国に憲法が必要であり、法が必要です。私たちが千年、万年抱えている神様の恨を解いてあげなければなりません。そのために国をもたなければならないのです。

 

 

 

3 神様の王権が樹立され、天の国の憲法が制定されることによって、赦しがなくなります。誤れば、即刻処断するのです。天の国の憲法を中心として夫婦時代になるので、神様に祈り、救世主に祈り、真の父母に祈る時代は過ぎていきます。個人完成をどのようにし、どのように家庭が一つになるかということを、すべて知っているのです。それを知らないということは、これまで先生が語ったことをきちんと受け止められなかったということです。

 

国が成立して憲法が制定され、各分野の法ができたときには、それを知らなかったからといって自分が責任を負わないのではありません。皆さんが知るべきことは、今や復帰摂理によって完成するのではなく、法を守ることによって完成するということです。法を守ってこそ完成するのです。先生には蕩減法がありません。しかし、皆さんは、一代、二代以上、天の法を守ってこそ完成の峠を越えられるのであって、信じるだけでは駄目なのです。守らなければなりません。父子関係には父子関係の法があり、夫婦関係には夫婦関係の法があり、子女関係には子女関係の法があります。ですから、毎日のように点検しなければなりません。

 

 

 

4 天の国があれば、天の国の憲法が出てこなければなりません。憲法が出てきて国家形態を備えれば、主権がなければなりません。その次に、国土がなければならず、国民がいなければなりません。神様を中心とした国土はどこにありますか。主権がどこにありますか。国民がどこにいますか。いないというのです。誰がその委託を受けて、完成させなければならないのでしょうか。再臨主、真の父母がすべきことです。真の父母が世界的基準を失ったので、その基準を越えて神様の愛の主権を成立させ、宣言しなければなりません。神様を中心として、統一天下を宣言しなければならないのです。

 

 

 

5 神様御自身が苦心したすべてのものを、真の父母の統治権を通じた強力な措置で、その期間を短縮させるための革命的な課題が残っています。これがどれほど複雑か分かりません。

 

そのため、国を中心として地上での処理方法を知らなければなりません。天の国を統治できる憲法を、地上でつくらなければなりません。地上で完成できる解放的条件を設定しなければならないのです。

 

 

 

6 人類の願いとは何でしょうか。最後の世界的な前線に立つのが、堕落した人間の最後の願いです。その前線で勝利して、その勝利の権限をもって世界を神様のものとして返してさしあげるその日を迎えるのが、私たちの願いです。その次には、捧げたものを「これは、お前たちが探し出して成し遂げたので、お前たちのものだ!」と言いながら、神様が再び愛とともに祝福してくださるとき、それを受け取ることができる、その日を迎えるのが私たちの願いです。

 

そのようにすることによって、世界は「私の国」であり、世界は「私の地」であり、世界の民は「私の民」であり、世界の主権は「私の主権」として所有することができるのです。その主権をもって進み出るとき、そこに一つの法、一つの憲法を中心として、新しい生活体制、新しい社会体制、新しい暮らしの体制を備えるようになり、そこから初めて天国生活が始まるのです。そこが私たちの住む所です。

 

 

 

7 神様を中心としてアダムとエバが一つになり、愛を中心とした出発から、愛の故郷が顕現しなければなりません。その愛の故郷の土台の上で、神様を中心として一つになった新しい夫婦から、新しい子女が誕生して家庭を築き、その次に家庭を中心とした氏族の拡大によって一つの民族を形成し、その民族を中心として初めて、天の国の憲法を中心とした一つの統治的地上天国が完成されなければならないのです。

 

 

天の国の憲法は真の愛が根幹

 

8 神様が一つの憲法をつくるとすれば、愛を擁護し、愛を立てるための憲法をつくるのです。これが天の国の憲法であり、その法を通して治めるのが天の国の政治です。これは、この上なく理論的です。

 

 

 

9 天の国の憲法は、個人の生活を完全に維持させることができ、家庭と社会と国家が侵害を受けず、完全に進むことができる内容を決定するものにならなければなりません。神様の息子、娘が暮らせる個人的生活観、家庭的生活観、国家的生活観、世界的生活観、天宙的生活観を保護し、その生活を支えられる内容の法を制定しなければなりません。それが、神様の願う天の国の憲法になるでしょう。

 

 

 

10 天の憲法の中で、第一は、神様を自分の体以上に愛しなさいということです。その次に、神様が愛する兄弟を自分の体以上に愛しなさいということです。

 

その場に立つ人は、生まれてから、天上世界のどこに行っても、遮る人がいません。

 

そのような基盤が堕落によって汚されたので、これを清算しながら、新たに主流となるキリスト教文化圏を中心として、世界を統一しようとしたのです。

 

 

 

11 今まで天の国がなかったので、神様の国の憲法を発表できませんでした。今やそのような時代が訪れたので、神様の国が成し遂げられると同時に、神様の国の憲法とすべての法律が制定されることによって、地上でそれに合うように生活したのちに霊界に行けば、すべてのものが無事通過です。もしそのとおりに生活できなければ、すべての基準において引っ掛かるのです。

 

 

 

12 今や、天の国の憲法を中心として、法の統治時代が来ました。アダムとエバは、堕落することによって、即刻地獄に落ちました。これからは、救援摂理を語るのではなく、天の国の憲法と天の国の諸般の法が出てきたので、真の愛を根幹とした法のとおりに生きなければなりません。天国は法を中心として完成するのです。

 

 

 

13 神様の愛は、個人を犠牲にさせて家庭的愛を探し立て、家庭を犠牲にさせて氏族的愛を探し立て、氏族を犠牲にさせて民族的愛を、民族を犠牲にさせて世界的愛を、世界を犠牲にさせて天宙的愛を探し立てるのです。天宙を犠牲にさせて神様の愛を解放することを制度化しておくことが天地の道理です。そのような道理の法度を神様御自身が憲法として制定したので、神様御自身も、その法に従って前進しているのです。

 

 

 

14 天の国の憲法制定が私たちの目標です。私たちの生活規範と言える天の国の憲法を制定し、万国に宣布して全天宙に宣布する日が来なければなりません。それが出てきてこそ、個人の生活や社会の法、社会制度をつくることができるのです。

 

 

 

15 先生は、天の憲法、天の法がどれほど恐ろしいかということを知る人です。先生は、その法に引っ掛からないように、千辛万苦の道を直行しているのです。愚かだからではありません。皆さんよりも頭が悪いから、そのようにするのではないのです。あまりにもよく知っているので、この道を行かざるを得ないのです。

 

 

 

16 私たちが地上の国さえ建設できれば、憲法で治めるのです。神様が真の父母と天地父母を中心として、天地の憲法制定を発表するのです。それは、地上の法ではありません。天の国の法であり、理想的な永遠の世界の法なので、この地から守る訓練をしなければならないのです。自分勝手に生きてはならないというのです。

 

 

 

17 この地球星には、神様の国がありません。五色人種(あらゆる人種)が怨讐を愛しながら、氏族と民族と世界が争わず、一つになって進んでいけば、祖国光復が成し遂げられるでしょう。そうして神様の祖国を復帰し、天の憲法を宣布する日になれば、それは永遠無窮に占領されることがなく、永遠に記念せざるを得ない最高の日になるでしょう。

 

 

 

18 百六十家庭が一つになることによって、入籍時代が始まります。今、皆さんが生まれれば出生屈を出さなければならず、結婚すれば婚姻届を出さなければならず、死ぬと、死亡届を出さなければならないのと同じです。国が設定されれば、憲法を中心として、戸籍など、それに対する体系を整えて管理できる基本法ができなければなりません。その国に入籍するためには、母国語が分からなければなりません。言葉と文化と生活環境が、完全に真の父母様の文化圏を相続し、心情文化世界を代表した家庭として同じ形を備えなければ、天国に入籍できる資格が剥奪されるのです。

 

 

 

19 天の国の法を守り、天の国の王宮法を尊重しなければなりません。これから、南北が統一された世界の、すべてのものに備えなければなりません。その訓練をすべき内容がまだ残っています。そのときには、誰もが入れるわけではありません。入籍時代が来るのです。そのときには、大学を卒業して博士になり、大学教授として入籍することよりもっと難しいのです。自分一代の一族のすべての歴史を編成して、そこを通過しなければなりません。霊界と肉界から鑑定を受けて選出するのです。

 

 

 

20 天法によって保障できる法がありません。それで、先生を通して法をつくろうと思います。天法を立てなければなりません。人法ではありません。人権ではありません。天権を立てようというのです。皆さんが求めるのが人権ですが、フランスであればフランス人の人権、韓国であれば韓国人の人権ではありません。第四次イスラエル国の人権です。怨讐と怨讐同士で争うのではなく、怨讐と怨讐同士で額を突き合わせながら、「あなたの娘を私の息子に、私の娘をあなたの息子に!」と言い、互いに喜べるアイデアをもった人が、天の国の王権を守れるのです。

 

 

天の子女の教本

 

 

 

21 神様の恨とは何でしょうか。第一は、天の子女の教本を立てられなかったことであり、第二は、天の兄弟の教本を立てられなかったことであり、第三は、天の夫婦の教本を立てられなかったことであり、第四は、天の父母の教本を立てられなかったことです。四代に教えることのできる教本を作って人類を教育できなかったことが神様の恨です。

 

神様がすべて教えてあげるようにしていたならば、今日、このような悲惨な姿はなかったでしょう。このような悲惨なすべてのものを見つめられる神様は、神様御自身が責任をもって教育できなかったことを嘆かれながら、教育できるその日を探し求めて今まで歩んできたのです。新しい国の民となり、新しい国になるためには、このような教育原則に合格した人にならなければなりません。神様の恨を解怨できる個人と家庭と氏族と民族と国家になってこそ、新しい国になるということです。

 

 

 

22 天の子女の教本を立てられなかったのが神様の恨だったので、天の子女の教本が再び出てくるのです。それでは、父母の前にいる子女は、どのような思いをもたなければならないのでしょうか。アダムの立場からエバを見るとき、そのエバだけではありません。エバは神様ゆえに生まれました。エバは真の父母になれなかったので、真の息子、娘は生めませんでしたが、もし真の父母になれば、その息子、娘も真の子女になるのです。その子女は、縦的神様と横的真の父母ゆえに生まれたというのです。

 

 

 

23 神様の愛、真の父母の愛、未来における自分の相対の愛、三大愛をしっかりと保たなければなりません。これを一人で勝手に扱えますか。これを打って被害を与えるのは、神様に被害を与えることであり、父母に被害を与えることであり、「私」の未来の愛の相対を破滅させることなのです。そのような愛をもって相対と向き合わなければなりません。それが神様の子女がもつべき愛を中心とした教本、公式の教えです。

 

兄弟を憎むのは神様を憎むことであり、父母を僧むことであり、将来の自分の相対圏を破滅させて否定することなのです。愛を取り去ってしまうのです。ですから、そのような人は、神様だけでなく、父母や万物全体が嫌います。神様から真の父母、被造世界全体の怨讐の位置に立つようになります。アダムとエバが愛の相対となり得るように、神様は教育できなかったというのです。

 

神様の恨を解ける天の子女の教えの原則は、このような基準なので、兄弟が仲良くしなければなりません。父母を中心として、神様のみ前に、万物の前に、そのように過ごさなければなりません。

 

 

 

24 右弦と左弦があるというとき、右弦をプラスとし、左弦をマイナスとすれば、右弦と左弦は、それぞれ男性を代表し、女性を代表します。また、男性は天を代表し、女性は地を代表しており、前後を中心として見れば、男性は前を代表し、女性は後ろを代表します。ですから、球形の理想を完成する相対的条件を無視してはいけません。それは、相対的条件を無視すれば、神様や人間だけでなく、被造世界も嫌うという意味です。相対的存在を否定するので、そのような立場に立つようになることを理解して、このような教育を徹底的にしなければなりません。それが、神様が教えてあげたいと思われた教本の内容です。

 

エバの前に神様がいて、父母様がいて、愛の相対がいます。それと反対の立場にいるのがアダムです。このようになっているので、アダムとエバが将来、神様の代わりに、父母様の代わりに息子、娘を生めるようになるのです。その息子、娘は、自分の息子、娘を生むのではなく、万宇宙を代表した主人の資格をもつ息子、娘です。そのような点で、第一に、三大愛を中心とした存在として、子女教育を徹底的にしなければならないのです。

 

 

 

25 第二は、自分以上に子女に関心をもって対しなさいということです。それでは、一日の生活において、どのようにすべきでしょうか。ここに汚点を残さず、誤っていない位置に行こうとすれば、自分のこと以上に、兄弟や子女と向き合うのです。自分以上に関心をもって、自分以上に待遇するのです。家庭で兄弟が生活すれば、良い物は互いに先に取ろうとするでしょう。しかし、兄が来るまで待たなければなりません。良い物は兄がまず取り、その次に弟が取り、待っていた末の弟は最後に取らなければならないのです。そのように秩序を立てる教えをもって、赤ん坊をおんぶし、子守唄を歌いながら教えてあげなければなりません。「父母のように、このように愛さなければならない」と、父母が教えてあげるのです。

 

 

 

26 第三は、自分の所有のように大事に思うことです。自分の物のように大事に思いなさいというのです。理想的な愛は、子女から始まります。父母から始まるのではありません。愛という言葉は、夫婦から始まるのでもありません。夫婦とは、男性と女性が他の父母から生まれ、出会うことです。

 

それでは、理想的な愛はどこから出発したのでしょうか。それは子女です。アダムとエバを愛の対象として造ったので、神様のみ前に対象の愛をもって、対象において実を結んでこそ返ってくるのです。理想的な愛は、父母から始まるのではなく、子女から始まります。子女ゆえに理想的な愛が出発し始めるというのです。父母が子女を愛するのは父母の愛ですが、その愛の出発の動機は、父母のためではなく、子女のためだというのです。ですから、愛をもった人は、万民を子女のように愛さなければならないという結論が出てきます。万民をそのように愛する人は、神様のように愛するのです。父母の立場を身代わりできる立場に立つということです。

 

 

天の兄弟の教本

 

27 第一に、兄弟は横的世界を代表するので、互いのために生きなければなりません。真の愛は、ために生きるところから始まります。二人が出会うことによって、向こうからはこちらに、こちらからは向こうに、互いに与えようとするとき、円形運動が起きるのです。円形運動が起きれば、そこから理想圏が広がります。

 

兄弟をなぜ大事に思わなければならないのでしょうか。兄弟は、版図が世界的であり、子女は縦的です。兄弟の愛によって横的な基準が広がっていくのです。ですから、兄弟を愛するのは、世界を愛することです。万民平等思想は、万民兄弟愛を中心として連結されます。それは、世界性を中心として語るものです。そのため、兄弟の愛は一つの軸から拡大されていくのです。

 

 

 

28 第二に、父母と兄弟と「私」です。「兄」と言えば、父母の愛が加わり、兄弟愛が加わるというのです。本来、兄弟は、分かれることなく、あとから横へ広がっていく愛を実践しなければなりません。「私」のための開拓者の位置に立つというのです。男性が行く道は、女性が将来一つになれる所有版図を拡大させるためのものであり、女性が行く道は、将来愛を中心として一つになることによって、男性の新しい版図を拡大させるためのものです。

 

そうして、右弦であれば右弦、左弦であれば左弦の新しい版図を拡大させるための立場にいるので、その兄弟は、「私」の代わりに愛の版図を拡大させると見なければなりません。兄がもっているものが「私」に関係ないとしても、そのように何度も大きくなっていき、版図が拡大されることによって、それが「私」の版図のためのものになるのです。

 

兄弟をたくさん愛する人は、版図が広がるというのです。兄弟が多ければ版図が広がるという話は、そのことについて語っているのです。そうして、兄弟愛を世界に拡張できるのです。子女愛ではできません。兄弟愛を中心とすれば、世界に拡張できる版図を開拓できるということです。そのため、父母愛と兄弟愛と「私」のための愛を身代わりして開拓者の道を行く人は、父母の愛と、兄弟の愛と、未来の愛を合わせた人のように対さなければなりません。未来の「私」の愛の版図を開拓するための道が、兄弟愛が行く道です。

 

 

 

29 第三に、兄弟の愛でために生きる人は、世界圏を占有するということです。兄弟を愛するというのは、世界版図を拡大して、世界版図圏を探し出すためのものです。そして、横的基盤が大きくなり、中心存在になるというのです。最後には、縦的基準と一つになることによって、横的基準が大きくなり、中心存在と一体になるのです。そのようになれば、垂直と一つになって永存できる位置に入るようになります。神様の直接的な縦的世界と一つになり、一体圏に越えていくというのです。

 

 

天の夫婦の教本

 

30 第一に、父母の愛、子女の愛、兄弟の愛を受け継ぎ、夫婦の愛を得ることによって、三段階の愛を探し出し、真の夫婦になります。子女の愛、兄弟の愛を経ていない人は、夫婦の愛を得ることができません。父母の愛と、子女の愛と、兄弟の愛を受け継ぎ、夫婦の愛を完成することによって、三段階の愛を探し出した真の夫婦になるのです。

 

真の夫婦は、子女の道理と兄弟の道理を経て、愛することができる立場に至って、初めて始まるのです。しかし、子女の時代、兄弟の時代を経て一つになるためには、夫婦にならなければなりません。結婚は、男性の世界を占領し、女性の世界を占領し、男性と女性の世界を占領したのちに、神様を占領するためのものです。それが結婚の目的です。なぜ神様を占領しなければならないのでしょうか。創造主の代わりに、「私」も創造主の立場に立って子女を繁殖するためには、神様を占領しなければならないという結論が出てくるのです。これが創造の教本の内容です。

 

 

 

31 第二に、東西が合わさり、上下が合わさり、前後が合わさって、天地合徳(和合)が成就されるというのです。夫婦は東西が一つになることですが、東西が一つになるのは上下が一つになることであり、前後が一つになることであり、天地が一つになることです。天地合徳が成就されるというのです。神様にとって、願いを成就する土台を成し遂げるという意味です。

 

 

 

32 第三に、すべて合徳しなければなりません。神様は縦的で、アダムとエバは横的なので、この縦的な神様と横的なアダムとエバが合わさってこそ、新しい定着が成立するというのです。神様も内的な本性相を中心として、外的な本形状を中心とした横的なアダムとエバの実体が一つになって、初めて位置をつかむのです。定着が始まります。堕落することによって、それができませんでした。天の教本と一致できず、完成した愛の理想圏において定着できなかったので、今日、この宇宙には中心がないということです。縦的な神様と横的なアダムとエバが合徳を完成したあとにこそ、新しい真の愛を中心として、定着が始まるというのです。

 

 

 

33 第四に、合徳を通して定着することによって、神様を身代わりした父母の位置に進む資格をもつ人になります。定着して一人の定着人になる代わりに、主人の資格を備えて宇宙に登場するのです。

 

 

天の父母の教本

 

34 第一に、父母、子女、兄弟、夫婦の愛を結合することによって、再創造主の位置に進んで子女を繁殖し、神様の代わりに地上王権を伝授されるというのです。堕落したために四大愛が分かれてきたのですが、これを総合して結合したその場に立つことによって、神様の位置、再創造主の位置に進んで子女を繁殖し、神様を身代わりした地上王権を伝授されるのです。天の国の王権を中心とした全体を地上で伝授されることによって、地上天国が形成されるということです。

 

 

 

35 第二に、理想的家庭を地上に拡大することによって、宗主になります。神様の代わりに地上王権を伝授されることによって、理想的家庭を地上に拡大するのです。そのためには、一つの家庭だけではいけません。拡張しなければなりません。拡張することによって、宗主になるのです。氏族的メシヤになるということです。

 

 

 

36 第三に、宗主としての責任完遂とともに、王権を成立するということです。氏族的メシヤの思想を中心として責任完遂をすることによって、王権が成立するというのです。このように、宗主権を中心として王権の位置に進めるのです。

 

 

 

37 第四に、天地が合徳することによって、天上王権と地上王権が成立するということです。これを通して天と地が一つになり、地上天国と天上天国になるのです。地上王権と天上王権が展開することによって、アダム創造の理想が幕を閉じるということです。

 

 

天一国国民誓約文

 

38 天一国の国民として召された私たちは、神様と勝利された平和の王、天地人真の父母様の天正宮博物館入宮・戴冠式を迎え、実体的平和理想世界王国時代の出帆を慶祝申し上げ、天地人真の父母様の天命に従い、神様の創造理想世界を天上天下に完成することをお誓いし、次のとおり宜誓いたします。

 

一つ、私たちは、真の心情文化実現と定着を通して、天の伝統を相続した共同体を形成し、すべての血族と民族を指導できる天一国の民族アイデンティティーを確立することをお誓いし、宣誓いたします。

 

一つ、私たちは、勝利された平和の王、天地人真の父母様を中心とした一つの主権、一つの国民、一つの国土、一つの文化を形成し、永遠の太平聖代の平和王国を創建することをお誓いし、宣誓いたします。

 

一つ、私たちは、分裂と対立によって綴られた先天時代の幕を閉じ、天が開いてくださった後天時代の新しい秩序と平和を守護する先鋒隊となり、世界一家族時代を開いていくことをお誓いし、宣誓いたします。

 

一つ、私たちは、霊肉一体化を完成することによって、神様の創造理想である天宙大家族を形成し、永遠の天宙平和理想世界を完成することをお誓いし、宣誓いたします。

 

 

第四節 天一国入籍と定着

 

天聖経   第十二篇 天一国  第二章 天一国の構造と定着

第四節 天一国入籍と定着

 

1 今まで天の国への入籍がありませんでした。天の国に、国がなかったのです。家庭もなく、国もありませんでした。霊界に行くと、十人家族なら十人がみな、ばらばらになっているのです。しかし、これからはそうではありません。本来堕落しなかったならば、父母と一族が一緒に入っていくべき所が天国です。真の愛を中心として、祖父母から父母、自分たち夫婦、息子、娘が一つになって神様の真の愛をもつならば、そこには神様も絶対服従するのです。そのような愛の伝統に服従しながら、ために生きる愛だけをもって動くその世界、ために生きようとするその世界には、平和の基地が生じまいとしても生じざるを得ないというのです。

 

 

天一国入籍時代の開幕

 

2 これから入籍時代が来ます。ですから、皆さんが入籍するのです。神様の息子、娘として、神様のようになり、真の父母のようになりましたか。言葉は簡単ですが、簡単なことではありません。寝ても覚めても、このことを考えなければなりません。食べても寝ても、どこに行っても、これを考えなければならないというのです。そのためには、祖国で暮らしてから行かなければなりません。ですから、韓国語を学ばなければなりませんか、学んではいけませんか。人間には本来、二つ以上の言葉はありませんでした。ただ一つなのです。

 

 

 

3 この地上に来て、み旨を立てられなかったイエス様は、時代的な新婦の名を立てて真の父母を決定し、真の子女を立て、地上で相続権と入籍権を、天国の権限をもって入籍させられる権限を、ある程度は設けて逝かなければならないのですが、それができずに逝ったのです。入籍させるときは僕として入籍させますか。直系の息子、そうでなければ養子という名で入籍させておいてこそ、神様のみ前に相続を受けるのです。相続権内に同参(一緒に参加する)できるということです。

 

 

 

4 皆さんは、これから故郷に帰り、自分の血族はもちろん、環境的条件をいかに早く拡大させるかという闘いを起こすのです。競争が起こるというのです。そうして、どの支派に属しても、故郷に帰ってその根とともに支派編成をするのです。東西南北の枝のどこに属すかというのです。その枝が策定されて、本籍へ登録し始める時が来ます。人種差別や文明国、発展途上国というものはないというのです。

 

 

 

5 皆さんの故郷は、故郷ではありません。国が故郷になる時が来ました。そのため、皆さんが向こうの国に行けば、国の境界線がなくなるのです。今は故郷という限界がありますが、このようなことをしておけば、霊界に行っても国境なく連結できるのです。故郷の地のどこにでも連結される、地上天国の基盤になるのです。そうして、すべての国家の戸籍に入籍することが、そのまま天の国に編入されることになるのです。堕落しないで繁殖した人間の故郷が天の国の故郷に置き換えられるので、天の国に生まれた立場で接ぎ木して、天国に入っていくのです。

 

 

 

6 今後、入籍することになります。南北が統一されるときには、世界の統一教会の祝福を受けた家庭の中で、み旨にかなって行動をしたすべての人は、氏族を越えて入籍するのです。先生の力によって南北が統一されれば、法をつくり、世界の統一教会の忠臣を代表民族として、種を受ける民族として立てようというのです。そのようにするからと言って、誰も反対することはできないでしょう。

 

 

 

7 今後、統一教会を中心として祖国をつくることによって、大韓民国を中心として入籍する時が来るので、今まで動員されたすべての人々は、今後、大韓民国の土地を買える時が来るのです。先生を中心として大韓民国を動かせるならば、西洋にある自分のすべてのものを売って、大韓民国にある小さな小屋と取り換えなければならない時が来るというのです。

 

 

 

8 南北が統一されて、その祝福を受けた人たちによって国が成し遂げられれば、入籍時代に入るのです。真の父母様を中心として血族になれば、入籍時代に入ります。平面的に人類が一度に祝福を受けて入籍することによって、数千万代の先祖が決定されるというのです。平面的に同じ日に祝福を受けても、その中で数千代の先祖の差がつきます。恐ろしい時代が来るというのです。

 

 

 

9 皆さんは、自分の思いで生まれたのではありません。いくら良い夫を得て、いくら豊かに暮らしたとしても、神様を知らなければ地獄に行きます。神様の民として入籍しなければなりません。いくら有名なハーバード大学の総長でも、神様の国の民として登録されなければ、地獄に行くのです。家庭、社会、国家、世界、人類の歓迎を受けたのちに、天国に入っていくのです。

 

 

 

10 女性にとって最も幸福で、最も貴いことは、夫をもったということです。その次に、夫婦にとって最もうれしいことは、子女をもったということです。その子女は、父親のものでもなく、母親のものでもありません。この世界のものです。天の国のものです。族譜は天の国にあるのです。

 

自分の息子、娘ですが、みな国籍があります。国籍があるということは、その国の民だということです。それと同じように、その息子、娘は、天の国の息子、娘です。その夫婦は、天の国を代表した夫であり、天の国を代表した妻です。そのように思える心であってこそ、入籍するとき天の国の基準に拍子が合うのです。

 

 

 

11 すべての過去の出来事、アダムとイエス様時代の失敗をすべて整理し、家庭を編成することによって、神様の血族圏が広がります。そうして、入籍が始まるのです。真の父母を中心として生まれた一族になるのです。家庭的基盤でなければ、入籍できません。真の父母は、家庭を中心として、祝福の基盤を代表した世界的家庭を成し遂げたので、それと相対圏を形成して入籍しなければならないのです。家庭的に出生届を出さなければなりません。

 

 

 

12 皆さんは、天の国に登録されていません。国がないので、出生届を出せないというのです。結婚式もできません。死亡届も出せません。それで、強く押せば倒れるしかない、死んだとしても訴えることのできない恨めしい道を、宗教者が歩んできたというのです。先生は、その代表的な道を歩いてきました。

 

 

 

13 自分が息子、娘として生まれたとしても、入籍できる天の国がないので保留にならざるを得ません。「私」は、天の国の夫になることを願い、天の国に入籍したその民として妻を迎え、その家庭で赤ん坊を生みたいと言わなければなりません。それで、寝ても覚めても、一日、一時間、一秒を忙しく闘って勝利しなければならないという前提があるというのです。いつでもそのように生きなければならないのです。

 

 

 

14 出生届を出すのが入籍です。日本人であれば、日本のどこそこで生まれた日本人であると、登録するのです。今までは、神様の国がありませんでした。本当の真の父母を中心として出てきた家庭がなかったので、氏族もなく、国もあるはずがないのです。

 

ですから、サタン世界、サタンの国ですべて蕩減して、家庭から氏族、民族、国家、世界を再び取り戻してこなければなりません。宗教圏を中心として、宗教圏ではない世界を一つにし、サタンがもっていたものを神側に還元させなければならないのです。そのようにしなければ、霊界に行って平安な生活ができません。霊界で地上と関係をもとうとすれば、何十倍、何百倍、何千倍も大変なのです。

 

 

 

15 皆さんが国家を復帰できずに死ぬと、この地上に再臨して個人を協助し、家庭を協助できるだけであって、堂々と国家的権勢をもった協助はできません。サタン世界を征服するために闘うことができる資格をもつ人になれないというのです。ですから、国ができてこそ、皆さんが入籍できるのです。皆さんは、統一教会には入籍しましたが、統一された神様の国には入籍できていないというのです。国がないのに、民になれますか。なれないのです。

 

 

 

16 国を探し出せば、皆さんは入籍しなければなりません。入籍とは何か分かりますか。族譜を作ることです。これから統一教会を中心として、国に入籍するときは、族譜を作らなければなりません。族譜を作るときは、必ずすべてのものを天にお返しするのです。多くても少なくても、精誠を込めて自分の生涯のすべてのものを、生命を身代わりしたすべてのものを、国に捧げるのです。

 

 

 

17 今後、天国に登録する新しい出来事が起こります。戸籍に載せなければなりません。戸籍に載せるためには、国がなければなりません。国がなければ入籍できないのです。ですから、国がどれほど重要かを知らなければなりません。国があってこそ、その国によって神様が思いどおりにすることができ、私たちにも、迫害圏であるサタン世界を踏み越える基盤が初めてつくられるのです。ですから、御飯を食べても、何をしても、いつでも国のことを考えなければなりません。

 

 

入籍時代にすべきこと

 

18 戸籍が変わらなければなりません。戸籍を新しくつくらなければなりません。サタン世界の戸籍はすべて滅びるのです。

 

それは地獄圏に属するものです。ですから、天の国の戸籍に入籍し直さなければならないのです。きょう、これをはっきりと知り、これから私たちの取るべき姿勢を整え、私たちの周辺にこの事実を伝えなければなりません。

 

 

 

19 私たちが神様を中心とした自主的な国で暮らせる希望の一日は、何ものにも換えられない価値ある時間です。霊界に行った人の中に、神様を中心とした国の圏内で生きた人はいません。先生は、それを知っています。先生は、統一教会の教会員を苦労させましたが、国を探し、摂理的国家圏において国をもった主権者の前に、国民として堂々と生きて逝った本然の人間像をもてるという事実が、どれほど権威あることかというのです。先生は、生涯、それを標準として生きています。今まで先生は、多くの人を苦労させましたが、その国の国民のための主権者として神様に侍り、その心情を傾けて、一生のすべてのものをそっくりそのまま捧げられる栄光の日のために闘ってきたのです。

 

 

 

20 皆さんの生活を整備しなければなりません。軽挙妄動な不義の罪を悔い改めなければなりません。悔い改めなければ、皆さんは、公義の審判を受けることになります。愛のその統治法の前に立つ人はいません。そのときに、先生が弁護士になり、先生の家族、一族が弁護士になり、皆さんを指導する統一教会のすべての人が弁護士になってあげるのです。神様も、先生も、先生の家庭から指導者までがそのようにすることができ、弁護の範囲が讒訴圏よりも大きくなってこそ、天の民として入籍できるのです。

 

 

 

21 統一教会の教会員は、絶対に自分勝手に暮らせません。自分の心をだませません。自分の心をだませますか。自分の心をだませない限り、天の国の戸籍をだますことはできません。すべてのことが籍に入るのです。私がこの手を一度挙げれば、今、ビデオ・テープに記録されます。人間世界もこのように記録されるのに、天の国に記録されないでしょうか。祝福を受けたある夫婦の記録について、ボタンを一度押しさえすれば、幼い頃から、その先祖から、すべて現れるのです。一瞬で出てくるのです。長くかかることもありません。ここは時間の観念がありますが、天の国は一瞬ですべて終わるのです。

 

 

 

22 祝福家庭は今後、整備しなければなりません。夫婦の日記を書くのです。その次に、息子、娘の公認を受けて入籍しなければなりません。すべてのものを清算して越えていかなければなりません。その時は、サタンがついてこないのです。そのように深刻な時が来ます。ですから、祝福を受けた家庭は、これからすべて日記をつけなければなりません。こっそりと過ごしていてはいけないのです。

 

 

 

23 気力をなくし、ただ敷居の向こうを見つめながら「ああ、年老いた」と言うほど年を取っても、伝道しなければなりません。自分の母親、父親を天の前に入籍させてから霊界に行かなければ大変なことになるのです。皆さんの父母、そして先祖、兄弟や親戚、姻戚を中心として、歴史的に偉大なことができるこの時代、このときを迎えた統一教会の祝福家庭であることを知らなければなりません。

 

 

 

24 今まで、皆さんに伝道しなさいと言ったのは、威信を立てさせてあげるためです。これから族長を立て、新しい入籍時代が来るとき、その仲間に入れてあげようというのです。実績があってこそ入れてあげられるようになっています。天国も同じです。天国も、誰もが行くのではありません。自分の実績によって行くのです。

 

 

 

25 今後、世界が十二支派を中心として入籍しなければなりません。入籍するときは、皆さんの一生を、統一教会に入ってきてから今までのすべてのことを一つ一つ記録しなければならないのです。教会から何か一つ、ふろしき一つでも持っていったのであれば、それを記録しなければなりません。それが霊界に記録されたコンピューターの記録と合わないときは、入れないのです。

 

 

 

26 天国の財産とは何でしょうか。今、天国に国民がいないので、天国の国民を復活させて、連れていく以外に道がありません。天国の国民がいなければ、霊界における財産もないというのです。ですから、皆さんが生んだと言っても、皆さんの息子、娘ではありません。

 

日本の一億二千万すべてが神様の国民になる道を探さなければなりません。いかにして数多くの日本人を、皆さんの息子、娘と共に天国の国民として入籍させるのでしょうか。その数字が、皆さんが霊界に定着するにおいて礎石になるのです。それがなければ、いくら統一教会の会長を何十年したといっても、すべてが無駄だというのです。今までは、統一教会が反対を受けていたので不可能でしたが、今や全世界的に先生を尊敬するようになったので、可能なのです。

 

 

 

27 真の父母と一つになって伝統を相続し、皆さんの家庭が主体的伝統として万国を治める基盤となり、主体性をもつことができる家庭になるとき、天の国の皇族圏内に入籍するのです。そのようにして入っていく所が天国です。天国は、誰もが入る所ではありません。その道を行こうと三代が決心しなければなりません。祖父母から父母、夫婦、息子、娘まで、段階は四段階であり、系列は三代です。

 

 

 

28 今や、皆さんの行く道には反対がありません。先生がすべてつくってあげました。すべて塞いであげました。すべて崩してあげました。ですから、皆さんは、先生をどれほど崇拝しなければならないでしょうか。皆さんの子孫は、皆さんが迫害時代に先生を崇拝していた以上、何百倍も崇拝できる家庭の伝統を残さなければ、天の国という本貫(ほんがん)(先祖発祥の地)に入籍するのが難しいというのです。皆さんの何倍も先生に侍ることができる基盤を、皆さんの息子、娘につくっておかなければ、離れていってしまうのです。押し出されてしまうというのです。

 

 

 

29 これから、神様の国を中心として入籍時代が来ます。十四万四千の群れに入ろうと言うではないですか。十四万四千とは何か分かりますか。入籍時代に向かって進もうとすれば、自分の氏族圏が天の国の故郷の地と同じ立場にならなければなりません。それでこそ、天の国の入籍時代に氏族的に入籍するのです。個人救援時代は過ぎ去ります。一国の大統領が統一教会に入教して宣誓すれば、その国の人々も天の国の家族になり、教会が提示する礼式さえ経ていけば、すべてサタン圏から抜け出すのです。

 

 

 

30 入籍時代が来れば、大韓民国の民という名では通じません。愛を中心として、すべての民族を克服しなければならないのです。家庭を否定し、氏族を否定し、民族を否定し、国家を否定し、世界を否定し、天上世界の地獄までも、霊界の地獄までも否定して、悪魔まで否定しなければなりません。それを肯定するのが堕落です。このように落ちたので、反対に上がっていかなければなりません。

 

 

 

31 祝福を受けた人は、結婚できなかったイエス様より良い立場に立つのです。ですから、氏族が反対することなく、先生を歓迎できる時代が来ました。氏族的メシヤとして百六十家庭を糾合するのは、たやすいことです。問題ありません。早くこれをしなければなりません。この活動をしなければ、皆さんが追い出されます。

 

世界の人が行列をつくって入籍するときに、皆さんがそこから外れれば、どのようになるのかというのです。入籍できる数が四千万を越えれば、ふろしきを包んで南米に、アフリカに行かなければなりません。嫌でもそのような時が来ます。大移動時代が来るのです。

 

 

 

32 国があってこそ入籍が始まります。出生(しゅっしょう)届、婚姻届、死亡届を出すのです。統一教会の数多くの家庭が祝福を受けましたが、今は誰も手続きができません。国がないからです。新たにしなければならないのです。それで、大移動が起こるのです。北方の人が南方に、南方の人が北方に行くのです。今後、手続きをする順序によって国と支派が異なってくるのです。大移動が起こるというのです。

 

 

 

33 天の国が地上に建設されれば、すべての人を天の国に帰化させなければなりません。そのため、統一されまいとしても、統一されざるを得ないのです。これは、強制ではありません。自分から願い出なければなりません。これにより、入籍する日が始まるのです。その氏族が入籍する順序によって、先に入籍すれば先祖になります。残りは、その前に頭を下げなければなりません。

 

 

 

34 今からは、氏族圏が発足するのです。神様が主管するのではなく、皆さんの一族を天国氏族化する時代に入っていきます。ですから、先祖が役事(働き)して、我知らず統一教会に行くようになるのです。春が訪れれば、葉が無理やり生えるのではありません。自然に生えるのです。ですから、徐々に朝日が昇るその世界が目前に追ってきたので、解放された姿で、神様の子女の名分を中心として、威風堂々と天地の大主人として闘いに出るのが私たちの義務であり、使命だということを忘れてはいけません。

 

 

 

35 今は国がないので、教会の中で祝福しましたが、将来は国に入籍しなければなりません。氏族的メシヤの責任を果たしてこそ、国に入籍できます。国に入籍し、世界に入籍して、真の父母が主体であれば、世界の家庭が客体として一つになり、神様に侍ることのできる家庭を献納してこそ、天宙的祝福家庭の理想が形成されます。それが地上天国と天上天国です。

 

 

天一国定着と安着

 

36 天一国は神様の国です。神様の国は不変であり、絶対的です。神様の属性は、絶対、唯一、不変、永遠です。そのような四つの属性があります。誰もそれを変えることはできません。一旦定着すれば永遠です。今、堕落世界の方向は多様です。神様の創造理想は、一つの伝統的な人類歴史です。それが神様の本然の理想です。

 

 

 

37 天地父母統一安着宣布です!安着は、定着して生活を始めることです。その次に安息圏です。すべてのものが休むようになります。天の国の理想圏に酔いしれて暮らすのです。

 

争いや不足がなく、天上世界の環境的条件に歩調を合わせ、永遠に生きるのです。安息圏がそうなのです。ですから、どのような立場にいるのか知らなければなりません。天一国主体国勝利圏解放時代です。

 

 

 

38 今、天の国がありません。先生を通して神様の王権を樹立し、神様祖国定着大会を行って、天宙平和統一国、天一国を宣布しました。今から定着時代に入ります。定着ではなく安着です。定着は目的を見つめて行くべき道がありますが、安着は到着して休むことを意味するのです。神様の王権安着、神様の祖国安着、神様の天一国安着時代を迎えるためには、「私」の体と心が闘ってはいけません。一つにならなければなりません。

 

 

 

39 皆さんの体、心も二人です。一つにならなければ、天一国の民になれません。天国が漠然としていたというのです。個人の体と心が闘っていては、個人から国を完成することができません。

 

「天一国」と言えば、個人において体と心が一つになり、夫婦が一つになり、父母と子女が一つになり、兄弟が一つになり、家庭が定着するのです。それが一つにならなければ、定着はありません。

 

 

 

40 自由と平和と幸福の天一国の定着ではなく、安着です。定着は、動いて目的地を訪ねていき、とどまることを言いますが、安着は、定着したので今から生活を始めることです。定着をするときは、個人の体と心が一つになり、夫婦が一つになり、父母と子女が一つになり、その次に兄弟が一つにならなければなりません。ここで父親が抜けても、母親が抜けても、息子が抜けても、娘が抜けてもいけません。父子関係は、そのようになるのです。その次に、子女が祝福を受けて夫婦関係を結び、息子、娘を生んで定着します。三代を経てこそ、定着するのです。

 

 

 

41 天一国の次に、自主国です。自主国であると同時に、主体国と言ってもよいのです。自主国勝利圏解放時代なので、主体国天国時代だというのです。天一国は、主体国解放時代であり、その次に円一統一時代です。根本に帰ります。円一統一時代です。再び、「私」が合わせなければなりません。統一しなければならないのです。神様が統一してくれるのではありません。

 

 

 

42 今や最後の時です。それで、天一国と自主国勝利圏、主体国勝利圏です。神様を中心とした自主国勝利圏、また再臨主を中心とした自主国勝利圏というのは、主体国勝利圏です。神様が本来の中心である、主体国勝利圏解放時代です。その解放時代になったので、円一、根本である統一世界に帰っていくのです。これが最後です。

 

 

 

43 神様の王権樹立を中心として、太平聖代の天一国を宣布し、そのような土台の上に天一国安着を迎えるのです。その次には、自主国勝利圏解放時代になります。すべてのものが解放されたので、円一統一世界が来ます。本然の神様の創造理想の根本である、そこに統一時代を合わせるのです。その統一は、誰が合わせるのでしょうか。神様が合わせるのではなく、「私」が合わせなければなりません。家庭を完成したその基準をつくり、合わせなければならないのです。円一統一時代です。それで、エデンにおいて解放時代、天国に行くのに堂々とした名札がついているのです。

 

 

 

44 天一国、その次に自主国勝利圏解放の世界、その次には円一統一世界です。そこで統一されるのです。そうして世界が平準化され、すべてが解放の位置で解放圏が広がったので、その次には東西南北と前後左右にはばかることなく、本来の円一になるのです。

 

本来の一つの原則である神様の創造の根本、創造の構想から実践まで、全体をそこに合わせなければならないのですが、神様が合わせてくれるのではありません。私たちが合わせなければなりません。そのようにしてこそ、天国に入っていくのです。それが公式です。

 

 

 

 

 

45 天一国の自主国勝利圏解放時代です。自主国勝利圏解放時代は、すべての万物が堕落していない本然の位置に入っていき、個性真理体である自主自体の勝利圏を誇れる解放時代のことを意味します。解放時代が来たので、円一世界に帰ります。根本世界に帰るのです。根本世界には、サタンも存在せず、この地上に多くの国家はなく、一つしかありません。アダム一族を中心としてアダム氏族、アダム民族、アダム国家、アダム世界、アダム天宙です。神様の絶対愛、唯一愛、不変、永遠の愛を中心として絶対生命、唯一生命、永遠、不変の生命、絶対血統、唯一血統、永遠不変の血統を中心とした単一民族です。一本の木と同じです。

 

 

 

46 天一国は二人が一つになった国ですが、その次に三代を中心として、円一国になります。「円」の字に一つの国です。その次に統一世界、統一の国が現れるのです。天一国、円一国、統一国に発展しなければなりません。三対象目的と四位基台を完成しなければ、円一国になることができません。上下、前後、左右が完全に一つになるのです。

 

 

 

47 「双合十勝日」という勝利の日を迎えることによって、今から神様が日の主人であり、月の主人であり、四季の主人です。この地上の王権を中心とする、天地が統一された愛の王の主人、真の父母の王の主人、真の師の王の主人です。真の王の中の王の時代を迎えるのです。

 

そのため、自分がどのような民族かということ、歴史的な伝統を中心に今まで生きてきた基盤を、完全に忘れてしまわなければなりません。そうして完全に革命した基盤の上で、今や神様完成と真の父母完成と天地人父母完成を成し遂げて地上に定着し、新しい後天、新天新地の愛の永遠の主権世界に出陣する世紀末的な転換点に立ったことを知らなければなりません。

 

 

第五節 「天宙平和連合」と「アベル国連」

 

天聖経   第十二篇 天一国  第二章 天一国の構造と定着

第五節 「天宙平和連合」と「アベル国連」

 

1 天宙は、天地が一つになったことを意味します。天宙の「天」の字は、「二」と「人」が合わさったものです。その次に「宙」というのは、安全地帯です。「由」は自由、平和を意味します。二人の平和な家、天地を身代わりした二人が永遠に自由に暮らせるのが天宙です。これは神様の家です。個人的な神様の家、氏族的な神様の家、民族的な神様の家、国家的な神様の家、天宙的な神様の家です。

 

 

「天宙平和連合」と「アベル国連」の創設

 

2 平和!この「平」の字は、二つの世界を連結させるのです。夫婦から連結させ、水平になります。「平」の字の中心は、真の愛、真の生命、真の血統です。永遠のものです。横的なものは一代です。しかし、縦的なものは永遠です。血統は永遠なのです。そして、「和」の字は禾偏です。米()にみ言()を合わせたのです。肉的にもみ言を食べるのであり、霊的にもみ言を食べるのです。霊肉で食べるのです。み言を通して平和世界を成し遂げなければなりません。

 

 

 

3 私たちが国連大会をする前に、「第一次イスラエル真の愛平和統一更生運動は、神様の祖国創建の理想である」と宣布しました。この標語を中心として、第一次エルサレム宣言、第二次ワシントン宣言、第三次ソウル宣言をしました。そのようにして、初めて第四次イスラエル圏を出発するのです。四次イスラエル国が現れていません。一次も失敗、二次も失敗、三次も失敗したので、今からその国を建てるための中心に立って宣布するのです。

 

 

 

4 今から天一国をつくり、平和の王権を代表した世界的な「アベル国連」をつくらなければなりません。「アベル国連」は「天宙平和連合」です。「国際連合」が「カイン国連」です。「国際」の代わりに「天宙」です。天地を代表した「アベル国連」が兄国連となり、「カイン国連」の役割を代替できなければなりません。

 

 

 

5 アダムが堕落したあとにひっくり返ってしまったものを、再臨主が回って包囲し、正しく合わせておくことができる時代圏に入ったので、「カイン国連」に対して「天宙平和連合」なのです。「アベル国連」は本然の国連です。そうして、サタン世界のない平和の天国世界に前進するのです。

 

 

 

6 「アベル国連」によって完成した国連ができれば、その国連法に従ってすべてのものが変わるのです。朝になると、万物のすべての芽は朝日の方を向きます。地獄がない場所に定着する過程を経なければ、天国に入れません。「正午定着」という言葉は、清算しなさいという意味です。

 

夜と昼が分かれます。それは誰も分かりません。瞬間に分かれるので、知ることができないのです。春と夏が瞬間に分かれるのですが、その瞬間が分からないのです。十二時になるのも瞬間です。一秒の間に入れ替わるのです。それと同じです。夜と昼が分かれて二つになっていたものが、昼の世界に越えていき、「正午定着」になるのです。

 

 

 

7 皆さんが先生以上にやろうというときは、世界がただそのまま勝利の版図の上で存続できますが、先生を送って後悔するようになれば、皆さんの子孫と三代において、ある程度の蕩減を受けなければなりません。ですから、いかなる困難があっても、この「アベル国連」をつくらなければならないのです。「天宙平和連合」です。そして、一つの地です。「天宙平和連合」の地は、二つではなく一つです。

 

悪の人が善の人の命を奪うことはできず、善の人に血を流させることはできないのです。そのような地は、「天宙平和連合」の所有でなければなりません。これに対して反対する人、補充しないで自分のお金を使い、自分の一身の個人的享楽のために生きる人は滅亡します。利己主義の親玉は、闘争の概念をもって善の世界を破壊しようというのです。そのように減縮させるので、滅びるのです。自分個人が滅びても国を生かさなければならず、国が滅びても世界を生かさなければならず、世界が滅びても神様を生かさなければなりません。そのようにすれば、世界の道理をすべて実践する基盤から出ていくので、解放、釈放を中心とした太平聖代の世界にならざるを得ないのです。

 

 

 

8 新しい善の王権を身代わりした「天宙平和連合」ができ、その次に「アベル国連」と平和の王権が現れます。今からは、善だけが栄え、悪は退きます。そうして、地球星が完全に神様の主権の中で善の王権統治下に帰る基準になります。この時代は、アダムが十六歳で堕落した基準を越え、二十一歳になって完成祝福につながることができるときに越えていきます。「アベル国連」をそのような基準で見るのです。

 

「アベル国連」と平和王国、王権と王国ができたので、サタン世界の悪の人々とすべての物、器物は、この平和王国の都に接することができないのです。天宙の国、天一国の国道圏には闘争のための軍需物資が往来できないので、平和が来ざるを得ないのです。そのため、聖書のイザヤ書第二章第四節にあるように、すべての兵器を溶かして農機具を作り、平和の王の地を開墾するということが成し遂げられるのです。

 

 

 

9 「天宙平和連合」を宣布するのは、独立するときの独立宣言と同じです。宣言文と同じ内容です。父子関係の家庭を中心として、定着する内容を明らかにしたのです。血統と相続権、相続権の上に創造の偉業、それは父子関係にすべて入ります。神様の代わりに対等な位置で生活し、相対できる天運を完成させることができるので、地上、天上天国の理念を完成させる、相対的な基準から離れることはできないのです。

 

 

 

10 これからは、超世界的な次元でアベル圏とカイン圏が一つになり、「アベル国連」の立場で出帆した「天宙平和連合」と一体を成し遂げなければなりません。公式です。そして、この地に平和理想世界王国を創建するために、超宗教超国家的な次元ですべての国境と塀を撤廃しなければなりません。そうして、全人類が本然の創造理想世界に進入でき、アダムとエバの堕落によって失われた本然の所有権までも探し立てるべき宿命的責任があるのです。

 

 

 

11 天一国が私たちの国名にならなければなりません。天父主義と平和の王権時代が到来する天一国が国名となり、一つの国にならなければなりません。一つの血統を中心として、体と心が一つにならなければなりません。家庭で夫婦が分かれてはならず、兄弟が分かれては絶対にいけません。それで、祝福が恐ろしいのです。フリーセックスや同性愛はあり得ません。そのような時代に入らなければ、天の国の家族になれません。

 

「アベル国連」を創設し、これが一元化されるとき、救世主、再臨主、真の父母が宣布した新しい天と新しい地になるのです。そのためには、一つの国、一つの国連、一つの民族、一つの家庭理想が成し遂げられなければなりません。闘ってはいけません。これから霊界も大革命が起こるようになります。宗教と教派も、この時になればすべてなくなるのです。

 

 

 

12 天一国創建のための縦的アベルの位置に「超宗教超国家世界平和連合」を立て、世界人口の七〇パーセント以上を含む蒙古斑同族を、祝福結婚を通して蒙古斑血族に束ね、横的カイン圏として立てることによって、数十億の人類を一つの家族にする摂理的責任を、祝福家庭が完遂すべきときが来ました。人種間の塀、宗教間の壁、そして国家間の国境線もきれいに崩してしまわなければなりません。

 

 

 

13 「超宗教超国家平和協議会」を経て、今や実際に「アベル国連」を完成し、超国家超宗教の上に形成しなければ、神様が思いどおりにできるカイン・アベル平和の国連になりません。ですから、先生は、蕩減復帰の解放、釈放、平和の王権を中心として、安着太平聖代を成し遂げるべきみ旨がある限り、このことを必ず成就させなければならないのです。

 

 

「アベル国連」の役割と責任

 

14 アメリカと世界を中心として、新しい国連ができなければなりません。「カイン国連」ではなく「統合国連」です。「カイン国連」をなくしてしまうのではありません。それを「弟国連」として教育し、「アベル国連」の形態にしてこそ、堕落がなかった同等な価値をもち、神様の懐に抱かれるのです。兄が弟を愛するので、兄が愛する弟は、神様も愛さざるを得ないため、自動的に恨の歴史がひっくり返り、平和の世界になることができるのです。

 

 

 

15 民主世界の政治体制は、闘争の体制です。私たちが父母の位置に上がっていってこそ、争いをやめさせることができます。すべての兄弟が、父母を中心として一つになるのです。父母になってこそ争いを止められるのです。父母の位置に行けば、じっとしていても反対する人がいません。他の方法はありません。まず真の父母を探し出し、そこから真の子女、真の国家、真の平和を含むすべてのものを探し出せるのです。それ以外の方法はありません。天父主義を中心として消化しなければなりません。これは、天父主義でしてこそ可能なのです。

 

 

 

16 宗教圏を一つにする「アベル国連」と「カイン国連」を合わせる作業をしています。現在、「カイン国連」と「アベル国連」の関係を見れば、カインがアベルを打ってきました。今や、「天宙平和連合」を設定することによって逆さまになります。真の父母が宗教圏一致、アベル国家とカイン国家一致を成し遂げるのですが、「カイン国連」が「アベル国連」に屈服しなければなりません。そうして初めて、兄の位置が弟の位置となり、弟の位置が兄の位置になるのです。

 

 

 

17 今日、統一教会がなすべきことは何かといえば、一つの国連版図を中心としてひっくり返すのです。そのためには、アダム家庭の拡大が国連舞台に拡大されなければなりません。そのような復帰時代において、外的なカイン・アベル世界で国連版図を収拾し、内的なカイン・アベル国連版図を収拾しなければなりません。そのアベル的基準が収拾されたとき、そのアベル基準が家庭になります。これは、国連機構を代表した家庭的条件を蕩減すべき立場なので、内外の内容を備えなければなりません。

 

 

 

18 現在、国連は政治分野しかありません。政治世界を代表したものなので、宗教圏もなく、女性界もなく、青年界もなく、学生界もありません。国連は、冠だけをかぶって手足がないというのです。今から「アベル国連」をつくらなければなりません。「宗教国連」と「女性国連」と「青年国連」と「学生国連」がなければなりません。世界版図の上に神様を代表した「宗教国連」が生じ、エバである「女性国連」が生じ、カインの立場の「青年国連」ができ、アベルの立場の「学生国連」ができなければなりません。

 

 

 

19 政治世界は、すべて流れていきます。私たちと関係があるのは「宗教国連」ですから、宗教者を世界的に結束させなければなりません。世界的女性の結束、世界的青年の結束をしなければならないのですが、その基盤を既にすべて築いておきました。韓国では、これを完全に連結させて、国連に加入するときに主体的立場に立って教育しなければなりません。超宗教的な立場で教育することによって、家庭の平和理想が根づくようにしなければなりません。

 

 

 

20 国連を中心として、「宗教連合」を中心とした宗教議会を地上に着地させなければなりません。そうして、世界の摸範的な宗教指導者を総動員して先頭に立たせるのです。国家と同じく、精神的国連機構を中心として、宗教団体を中心とした大使館設定をするのです。

 

仏教圏は仏教大使館、イスラーム圏はイスラーム大使館、このようにして、「宗教国連」の大使館と宗教圏大使を設定するのです。争ってはいけません。国連に今、主人がいないのです。ここに「宗教連合」が入り、「女性連合」が入り、「青年連合」が入り、「家庭連合」が入れば、世界国家形態を内外に完全に整備するのです。

 

 

 

21 この地は、サタンの血統を受け継いで、偽りの父母から偽りの愛と偽りの生命と偽りの血統が広がりました。それを中心として、今までサタンが神様を閉じ込め、天の国の民と天の国の子女を同じ立場で、自分の思いどおりに利用してきたのですが、これを初めて真の父母を中心として回復し、本然の位置に立てるので、終わりを迎えるのです。

 

「アベル国連」は平和のための国連ですが、「カイン国連」はそうなっていません。「アベル国連」と「カイン国連」を一つにし、「平和国連」を創設するのです。一つにならなければなりません。その上に平和の天国、国連平和王国を建てなければなりません。そのときは国がなくなるのです。宗教もなくなります。そうして、国と宗教がなくなって、一つの大家庭天国時代に入っていくのです。

 

 

 

22 イエス様の体をアジアで失ってしまったので、それを再び復帰して、イスラエルを解放し、ムスリムを解放し、すべての宗教圏を解放しなければなりません。宗教がなくなる解放圏、争いがない平和の解放圏をつくらなければなりません。そうして、真の父母が立つことのできる神様の理想的本拠地を、家庭から国家、世界、天宙まで設定することによって、地上天国と天上天国が発現します。それを出発するために、天上世界の統一圏と地上世界の統一圏を合わせることによって、この中で「真の父母と成約時代」を発表することになったのです。

 

 

第一節 純潔と一心・一体・一念・一和の人生

 

 

天聖経   第十二篇 天一国  第三章 天一国国民と「家庭盟誓」

第一節 純潔と一心・一体・一念・一和の人生

 

1 救援摂理は再創造摂理です。再創造摂理は、神様の創造原則にかなう純潔な万物、純潔な人、純潔な血統、純潔な愛を立てるためのものであり、これが創造の過程です。純潔な地上に純潔な万物、純潔な人、純潔な愛を立てるためのものが創造の理想、創造目的なので、これを成し遂げるためには、私たちの一身から抜け出さなければなりません。純潔な体を探し出すためには、サタンの基盤になっている体を打ち、サタンを追放してしまわなければならないのです。

 

そうして純潔な心と体、物質と精神が一つになってサタン圏を抜け出し、約婚段階と同様に、そこで三年を過ごしたのちに完成圏の祝福家庭を完成するのです。これを原理で見れば、人間の責任を完成できる立場に上がっていくということです。このような復帰路程と蕩減路程を知らなければなりません。このようにしなければ、上がっていく道がないのです。

 

 

 

2 血統を維持しなければなりません。貞潔な血統、純潔な血統を維持しなければならないというのです。神様が堕落したアダムとエバを追放したのと同じように、血統が汚されれば、完全に自分を除去してしまい、堕落した人と同じように、再び人類の後ろに回って戻ってこなければなりません。今後、このような純潔を守りながら生きてきた人だけが責任者になれます。この人たちが主流の伝統思想を受け継ぎ、相続していくべきです。祝福を受けた家庭が再堕落するのは、赦すことができません。

 

 

 

3 韓国には、家に帰ってくれば、誰よりもまず父母に挨拶をして孝を立てる伝統がありますが、それは特に女性に対して、より強調されてきました。なぜ「沈清(シムチョン)」なのでしょうか。それは、太初に女性が親不孝をしたからです。世界的な歴史を蕩減するために、一人の女性を世界で一番の孝女として立てなければなりません。これが、天国を成し遂げていくときに、蕩減復帰の第一条になります。ですかち、女性が孝女の伝統を立て、志操を守り、純潔を誇れる娘にならなければなりません。

 

 

 

4 皆さんは、孝子にならなければならず、孝父にならなければならず、その次に孝聖にならなければなりません。その次には、純潔、純血、純愛を中心として、家庭基盤の上で神様のみ前に孝子にならなければなりません。一人だけではありません。家庭全体が孝子にならなければなりません。そして、孝子忠臣家庭と孝子聖人家庭、孝子聖子家庭です。そのような立場で、個人から天宙まで、天の国の王権を相続できる王子、王女として遜色のない主人の代身者にならなければなりません。私たちは、常にそのような訓練をすべきです。天一国主人という言葉は、そのような意味なのです。

 

 

 

5 祝福を受けた家庭が純潔血統、純愛家庭を中心として、家庭的孝子、国家的孝子、世界的孝子、天宙的孝子になり、神様を「私の父」と呼ばなければなりません。内外にあるすべてのものが、心も似て、体も似て、世界も似たのです。一心、一体、一念、一和にならなければなりませんが、相対がいないのです。一和の立場で愛を投入しなければなりません。投入して、万物時代から上がっていかなければなりません。最後には、神様のところまで上がっていかなければならないのです。神様が喜べば天下が喜び、天地が和動できなければなりません。本然の創造理想を完成、完結した解放的起源がそこから出発するのです。そこまで行かなければなりません。

 

 

 

6 アダムとエバが神様のみ前に責任を果たしていたならば、神様が祝福式をしてくださったでしょう。祝福を受ければ、そこから善が出発し、真理の一体化、実体の一体化、心情の一体化が成し遂げられるのです。真理の一体化とは、神様が「このようにしなさい!」とおっしゃれば、「はい!」と言って、神様のみ言どおりにすべて従って成し遂げることです。

 

神様のみ旨から見たアダムとエバは、本来二人ではありません。アダムがエバに引っ張られて天法に背いたために二人になったのであって、本来は一人です。真理との一体化、実体の一体化が完成されたのちには、心情の一体化が完成されなければなりません。そのようになれば、神様と一体化するのです。神様は、そのようになる日を見つめてこられたのです。

 

 

 

7 「私」と「あなた」は、同じ位置です。すなわち夫婦一心、父子一心という位置です。一つは上にあり、一つは下にある状況では一心になれません。

 

父は上にいて、息子、娘は下にいるとすれば、一心になれません。同等な立場で平面的に位置していてこそ、一心になるのです。内的、外的関係が平面線上の位置に立ってこそ、一心になるのです。

 

夫婦も同じです。横的関係において内外関係、前後関係の位置に立ってこそ一心になるのであって、上下関係では絶対に一心になれないというのです。

 

 

 

8 統一教会の第一条件は何でしょうか。心身一体です。神様が天地を創造するとき、絶対信仰、絶対愛、絶対服従したのです。私が語れば、信じるとおりに実体が現れるのです。現れなければ、投入しながら現れるようにして成し遂げます。いくら大きいものでも、命令したとおりに或し遂げられるのです。願った以上に投入するので、完成するというのです。

 

 

 

9 一心、一体、一念において、神様を中心に体と心が一つになった一心は、愛天です。天を愛しなさいという意味です。一体は人類を愛しなさいという意味です。

 

一念は愛国ですが、愛国は国家を愛しなさいという意味です。国家は家庭を拡大したものです。家庭を愛しなさいというのです。

 

男性と女性が願うすべての骨子であり主流が、一心、一体、一念の思想です。天宙といえば神様の家なので、万物世界、天地がすべて入ります。被造万物がすべて入っていくのですが、その天宙人の主流思想だというのです。一心、一体、一念は、神様と天宙人の主流思想なのです。

 

 

 

10 一和という言葉は、「一」の字に「和」の字です。「化」の字ではありません。「和」の字というのは、皆さんの個性がすべて違いますが、側性が違う人々がただそのまま一つになるのと同じように、個性が違う民族、個性が違う国家が合わさらなければならないという意味が内包されています。

 

 

第二節 正午定着と共鳴の人生

 

 

天聖経   第十二篇 天一国  第三章 天一国国民と「家庭盟誓」

第二節 正午定着と共鳴の人生

 

1 正午定着は、影がなくなるときに可能です。体と心が一つになれば、影がなくなります。夫婦が一つになれば、影がなくなるのです。太陽が東にあれば西に影ができ、西にあれば東に影ができます。また、南にあれば北に影ができ、北にあれば南に影ができます。東西南北に影ができます。しかし、正午に中央に立てば、影がありません。そのような父母、夫婦、父子の関係、そのような兄弟の関係にならなければなりません。そうしてこそ、神様が八段階の愛を中心として、主人になる位置が決定するのです。いくら精誠を尽くしても、正午定着にならなければなりません。十二時に影がないように定着しなければ、影のない神様のみ前に行けないのです。垂直になりません。永遠に影がない垂直にならなければなりません。

 

 

 

2 正午定着です!四位基台に影があってはいけません。正午定着すれば、神様が頂上から降りてきて、すべてが喜ぶのです。いくら広くても、すべてが喜ぶのです。「私」が正午定着できる母、父になり、夫、妻になり、息子、娘にならなければなりません。ここに影が生じれば、「私」ゆえに天地のすべての災いが私たちの家庭に根を降ろすのです。恐ろしい言葉です。これが一つの公式であり、モデルです。そこに合わせなければなりません。すべてがペアになっています。四位基台です。何かを見るときも、視神経を中心として焦点を合わせてこそ、意識構造にきちんと入っていくのです。これがすべて四位基台です。口も四位基台であり、聞くのも三半規管を通して共鳴してこそ、聞き取れるのです。違いがあれば、何の言葉か分からないのです。正午定着を生活哲学として大切にしていかなければなりません。

 

 

 

3 神様の宝座が地上で地獄の真ん中に来ていますが、中心は太陽のように昇らなければなりません。そのようになれば、すべてのものが影のない正午定着時代に入るのです。その正午定着という言葉は、影が永遠にないことを意味します。霊界に行けば、太陽がいつでも中間に浮かんでいます。影がないということです。影ができれば、すぐに善の霊が集まってきて吹き飛ばしてしまうのです。なくなるのです。そのため、善の霊が地上に来て、影のある世の中を処断してしまうのです。

 

 

 

4 皆さんの体と心はいつ共鳴しますか。神様の愛を中心として、成熟した位置で心は自然に神様の愛と周波が合うというのです。その愛の周波によって体が完全に、一〇〇パーセント神様の愛と一つになります。電気で言えば、プラスとマイナスが、火花が散ってはんだ付けされたのと同じようになるのです。そのようになっていれば、私たちの体と心と理想が神様と完全に接ぎ木されていたでしょう。

 

しかし、その位置を失ってしまったというのです。ですから、神様の愛を中心として、私たちが接ぎ木できる体と心の基準を発見しなければ、これを家庭で発見することはできないのです。これを国家的にもっていって、国家で発見することはできません。それでは、どこで探すべきでしょうか。個人において探さなければなりません。そのため、宗教は個人完成を追求してきたのです。それを知らなかったというのです。そのような共鳴圏をつくってこそ、完成するのです。

 

 

 

5 人間の完成、すなわち絶対者の対象体として完成するということは、どのような境地でしょうか。愛と完全調和の主体であられる絶対者の前に、対象体が備えるべき条件は、自体内の主体と対象が完全に調和し、一体となることです。ですから、人間が絶対者を中心とした人格的成長をすることによって、心と体が完全に一つになれば、絶対愛を実現する土台になるのであり、このときに人間は絶対者との愛の共鳴圏に入っていきます。すなわち、心と体が少しの衝突もなく、完全に調和すれば、愛の感応圏が生じ、音叉が共鳴するように、自動的に絶対者との共鳴圏が生じるのですが、これは、相対的な世界で絶対境地に接する最低基準になるのです。

 

 

 

6 私たち人間は、どこから始まったのでしょうか。愛から始まりました。それでは、人間の目的はどこにあるのでしょうか。愛から始まったので、愛の帰結点をつくって連結されなければなりません。出発が愛だったので、目的も愛によって到達しなければなりません。そのようにしながら、その中で既に完成という一つの枠組みを備え、ここで前後、左右、上下に愛を中心として交流できる「私」自身にならなければなりません。愛によってその核と完全に一致し、核と一致した立場に立てば、「私」の体と心、全身、心の五官と体の五官が完全に和合でき、共嶋圏に入っていくようになります。この共嶋圏に入るとき、初めて体と心を中心として成熟した人、堕落していない本来の人間の個人完成が出発するのです。

 

 

 

7 愛の場に入っていけば、すべてのものが唯我独尊です。釈迦牟尼が「天上天下唯我独尊」と言ったのですが、これは、ただ語った言葉ではありません。体と心が一つになって、「天地が調和しているのは、今も皆も同じだ。真の愛の共鳴圏に入って私の中と全体の動きを見つめれば、神様も私の中におり、万物も私の中にあり、すべてのものが私と友人であり、すべてのものが私と兄弟だ。私が主体なので、私が主人と同じであり、私が主体になっているので、天上天下に唯我独尊だ」という境地で、そのような言葉を語ったというのです。

 

 

 

8 真の愛の共鳴圏に入れば、天地がはっきりと見えるのです。釈迦牟尼が「天上天下唯我独尊」と言ったのも、その共鳴圏の核心に入ってみたところ、天下がすべて私の手の内に入ってきていて、神様が私の中にいらっしゃって、天理が私に連結されているので、そのような言葉を語ることができたのです。真の愛の共鳴圏に入っていけば、信仰は必要ありません。神様と一緒に暮らすので、救世主が必要ないのです。解放です。すべて終わるのです。

 

 

 

9 愛が完成すれば、心情圏において霊人体と肉身の共鳴圏が初めて設定されます。人間世界において、霊人体と肉身が何を中心として共鳴するのでしょうか。共鳴は他のもので成し遂げられるのではありません。知識でも共鳴しないのです。理想でも、喜びでも共鳴しません。物質的な喜び、世の中の所有欲を通した喜びでは、霊人体と肉身が共鳴しないのです。愛を中心としたものによってのみ共鳴するのです。

 

 

 

10 愛の力が作用するときは、宇宙を創造された神様の能力の本質と通じる偉大な力の同伴者になれるのです。愛だけが可能であって、知識ではできません。お金でもできません。権力でもできません。

 

皆さんは、今まで、そのように生きてみましたか。ねじれた体と心の角度を合わせ、天の共鳴圏の愛に和合できる「私」の人格完成の道理を訪ねていくために、どれほど身もだえしてみましたか。これをさせないために、国をその共鳴圏に引き込み、世界がその共鳴圏に引っ張っていくのです。これを断ち切って角度を合わせなければならないのが心情的本然圏です。これをどのように獲得するかということが問題です。この場に行かなければ、解放がないというのです。

 

 

 

11 愛は、心身が共に一〇〇パーセント共鳴し、互いに合わさって進んでいこうとするのです。愛は一方にだけ行くのではありません。ですから、良心と肉心が完全に一つになって目的に向かい、その突進していく方向と共に愛は走るのです。ですから、心身の共鳴圏によって絶対的方向性を確実に備えた所には、愛があるというのです。

 

したがって、皆さんが喜ぶためには、肉心と良心が共鳴圏に立たなければなりません。共鳴圏に立たなければ、愛が生じないのです。

 

ですから、皆さんの良心と肉心が永遠に共鳴圏に立っているかを重視しなければなりません。

 

 

第三節 神人愛一体と侍る人生

 

 

天聖経   第十二篇 天一国  第三章 天一国国民と「家庭盟誓」

第三節 神人愛一体と侍る人生

 

1 先生が最も苦心したことは、神人一体をどのように形成するかという問題です。理論的にどのように説明するかというのです。これが解明されなければ、理論的体制が定着しないのです。人間愛の根本的な位置が設定されなければ、すべてのものがずれていくのです。

 

 

 

2 先生が根本問題を追求するとき、神人一体圏はいったいどこなのかを考え続けました。これは、重大な問題です。これを解決しなければ、出発点と終結点が合わないのです。そのような中で、稲妻のようにひらめく悟りがありました。「真の愛は直短距離を通る」というのです。その一言がすべてを解決しました。天地が真の愛で連結されるならば、直短距離を通るのです。言い換えれば、垂直は一つです。水平に対して九〇度以外にはありません。これは、最高の直短距離です。

 

 

 

3 結婚は、愛を完成するためにするのです。横的に左と右、東と西を男性と女性とすれば、その男性と女性の真の理想は直短距離を通るので、水平面に対して横的な愛の直短距離は、中央の一点しかないのです。これは、九〇度以外にはありません。これが横になれば、楕円形になります。これではいけません。すべてが同じではなくなります。平等な位置ですべてが同じ基準として立つのは、九〇度以外にはありません。神人一体にする愛の結集場所というものは、九〇度以外にないのです。

 

 

 

4 神様の愛と人間の愛が問題になります。神様の愛と人間の愛は、色が同じか違うかということが大きな問題です。神様の愛と人間の愛がどこで結ばれるのでしょうか。これが結ばれて神人愛一体の拠点を見いださなければ、神様も人間も共に定着できないのです。神様が喜ばれるのに、人間が愛を通じて喜ぶ場が異なる場合には、大変なことになるというのです。

 

 

 

5 新しい時代の二十一世紀は、共義の時代です。新しい時代の二十一世紀は、物質が幅を利かせるのではなく、精神と霊の時代だというのです。

 

新しい時代の二十一世紀は、神人一体になって生きる時代です。新しい時代の二十一世紀は、他のために生きることが自分のために生きることより、もっと永遠の価値があることを悟って生きる時代です。利己主義は色あせ、共生共栄共義の利他主義がついに凱歌をあげる時代、それが正に明けてくるのが二十一世紀です。

 

 

 

6 人類は、神様を探し出さなければなりません。無形の真の父母が分からない、その無知から抜け出さなければなりません。全知全能性の示現としてつくられた宇宙の、無窮で奥妙な秩序の中に暮らしながらも、創造主の偉業に感謝することを知らない背逆を、これ以上繰り返してはいけないのです。堕落した人間は、自分の生命の主人が自分だという傲慢から抜け出し、神様の真の愛の絶対「性」の前に自覚された霊性を育てなければなりません。

 

 

 

7 神様は、真の父母であられます。真の愛をより大きく永遠無窮に投入しようとする心情を、絶対的なものとして固く生きられる神様を発見しなければなりません。御自身の絶対、唯一、不変、永遠の真の愛、真の生命、真の血統を完全に相続させる対象として人類を造られた神様の情を知らなければなりません。

 

そうして、絶対の真の父母、真の師、真の主人であられる神様と真の父母を、私たち個人、家庭、氏族、民族、国家、世界、天宙の絶対価値の軸として立てなければならないのです。個人的な生活から家庭、国家、世界的な生活の根本にならなければなりません。革命をすべきです。真の愛のために生きる道である天地父母の伝統的な道に、千年、万年、変わることなく従っていきたいと思わなければなりません。そのようにすれば、家庭問題、社会問題、人種問題、宗教間の葛藤問題など、解けない問題はあり得ないのです。

 

 

 

8 創造理想世界である神人一体の心情世界で暮らす時代が来なければなりません。他のために生きることが、「私」のために生きることよりもっと永遠の価値があることを悟って生きる時代、自己中心の利己主義時代が色あせ、共生共栄共義の利他主義世界を創建しなければなりません。私たちは、その目的のために神様と霊界を正しく知り、さらには全世界に天道を証しながら人類を正しく指導し、神様の真の愛と真の生命、そして真の血統に連結された天宙大家族を形成し、神様の祖国と故郷を地上と天上に創建しなければなりません。

 

 

 

9 神様が創造した当時に理想とされた神人愛一体の家庭が完成していたならば、私たちは天国に入っていたでしょう。ですから、問題になるのは、神様と人間の真の愛が主体と対象の真の愛として一つにならなければ、神様と人間の真の愛が互いに違うものになるため、二つの方向と目的地が設定されるということです。そのようになれば、神様と人間が願う絶対的な理想世界は探し出せません。

 

その二つの真の愛が一点で出発することを願った神様のみ旨は、堕落によって完全に停止してしまいました。サタンの愛を中心として偽りの父母が生じ、人類は偽りの愛と偽りの生命、そして偽りの血統を受け継いだ子孫なので、みな地獄に行くのです。天国と関係がありません。今まで、肉身を制御し、心が思いどおりにできる人を中心として、神様の真の愛を占領しなければならないという事実を知りませんでした。

 

 

 

10 神人愛一体、この一体はどこで成し遂げられるのでしょうか。神様の愛と人間の愛がどこで合わさるかという論理を、今まで誰も知りませんでした。これが分からなければ、「父なる神」という言葉は荒唐無稽(むけい)であり、関係ない言葉です。アダムとエバの実体の結婚式が神様の結婚式になるのです。霊界に行ってみれば、それがはっきり分かります。これまで分からなかった理論がすべて当てはまるのです。

 

ですから、皆さんが神様の愛を占領してこそ、その欲心が満たされ、「これでよし」と言うのです。作用は、主体と対象がいなければなりません。人間の欲望が作用するためには、「私」が相対であれば主体がいなければならないというのです。その主体が神様の愛です。神人愛一体圏の特権的基準を賦与したので、それを成就するときまで、欲望はいつでも活動するのです。それを占領すれば満たされるのです。

 

 

 

11 信仰生活において「神様!」と叫ぶことは、神様の信頼を受けるためです。信頼を受ければ、結局、神様の愛の一体圏を訪ねていくのです。そのようにすることによって、人間の愛と神様の愛が一つになるというのです。

 

 

 

12 統一教会は、安息日の代わりに侍義、侍ることによって救いを得る時代に入っていきます。侍るときは、ただ侍るのではありません。永遠に安着すべき神様が臨在して、家庭に入ってきて安着した場で侍ることによって、神様と一緒に生活できる、解放圏ではなく釈放圏が成し遂げられるのです。今まで、一週間を中心として聖日としてきましたが、十数圏内で最も重要な日が八日です。八日は再出発の日です。八日が最も重要な日なので、安着侍義の日です。「安侍日」が定着し、神様に侍ることによって、初めて救いを得るのです。

 

 

 

13 侍義時代とは何でしょうか。神様に侍って暮らす時代です。聖書における第一の戒めも、「神様を愛しなさい」というみ言ではないでしょうか。後天時代には、神様御自身が真の父母の姿で万民の前に顕現されます。したがって、真の父母に侍る統一教会の立場は、世の中のいかなる力や勢力とも比較できない天の権勢として現れるのです。

 

 

 

14 今日、堕落した人間に父母はいますが、その父母は真の父母ではありません。その父母は、神様に認定を受けた父母ではありません。それでは、終わりの日に私たちがすべきこととは何でしょうか。私たちが生きているこのときに、宇宙的な父母に侍り、教団的な父母に侍り、家庭的な父母にまで侍らなければなりません。すなわち、三大父母に侍らなければならないのです。

 

家庭は民を代表することができ、教団は子女を身代わりすることができ、宇宙的な父母は真の父母を身代わりできる型です。今日、地上に人間が暮らしていますが、神様が許した真の父母の愛の圏から外れています。父母と血肉が相通じる関係が、生まれてから永遠の世界まで連結されていないことが悲しいことなのです。そのため、家庭的な父母から教団的な父母、宇宙的な父母と神様の愛が絡み合って、初めて六千年全体の愛の圏に入っていき、神様のみ前に顔を上げて立つことができます。これが、私たち人間が必ず行くべき路程です。

 

 

 

15 エデンの園でアダムとエバは思いのままに堕落し、その堕落圏内で生きたので、直接的な侍る生活ができませんでした。このような侍る生活ができなかった人間は、天上の天国に入る資格がありません。しかし、皆さんは、堕落の血統を受けて生活しましたが、復帰の一つの路程を蕩減し、アダムとエバが侍ることのできなかった真の父母に地上で実体をもって侍り、神様に侍って生きてから逝ったという条件によって、天国に入っていける資格を得るというのです。それでこそ、天国の市民権を得るのです。

 

 

 

16 神様を宇宙の父母として侍れば、神様の愛がこの地上に君臨するというのです。そのようになる日には、神様の愛を受けて兄弟を愛するようになり、「けんかしなさい」と言ってもしなくなります。エデンの園での堕落は、どれほど忌まわしいことでしょうか。エデンの園で争い、今まで血を流してきた路程がどれほど忌まわしいことでしょうか。個人が天国に行こうとすれば、一人では行けません。二人が合わさり、兄と弟が一つになって父母に侍っていかなければなりません。

 

 

 

17 「天一国平和統一平定」を宣布します。「天一国平和統一平定」とは、どこでも同じだというのです。同じでないものはどこにもないという意味です。「平定世界時代を発表する」ということです。「天一国平和統一平定時代到来発表宣言」、この言葉は、天の国や地上が同じだという意味なのです。ですから平定です。先祖を呼べば、子孫が真の天一国平和統一の祝福を受けた家庭なので、先祖は答えてあげなければなりません。したがって、霊界が地上に自由自在に再臨でき、地上人の願いが自由自在に先祖と神様のみ前に報告される時代のことを意味するのです。それで、平定時代到来発表を宣言するのです。

 

 

 

18 私たちの願いは、神様と同じ位置に立つことです。同位権です。同居権は一緒に暮らすことです。その次に同参権です。同行権でも同参権でも同じです。一緒に参席し、一緒に行動しなければなりません。その次に同愛権、共に、愛の目的のために生きるのです。それで、イエス様も「わたしは道であり、真理であり、命である。だれでもわたしによらないでは、父のみもとに行くことはできない」(ヨハネ一四・六)と言ったのです。

 

「わたしは道であり、真理であり、命である」と言ったのですが、「愛」という言葉が抜けました。天一国は、愛を中心として行くのです。ですから、皆さんの願いは、父母様と共に同じ位置にとどまりたいということなのです。父母様と共に暮らしたい、父母様と共にすべてのことに同参して行いたいというのです。永遠に共に、愛を中心として幸福に、自由に解放された立場で生きなさいというのです。そのような意味で、天一国平和統一平定時代が来たというのです。

 

そのため、皆さんが動くときは、一人で動くのではなく、皆さんの国がついて回るというのです。霊界全体が、天の国全体がついて回り、地上世界と万民が擁護する中で、主人の資格をもって暮らしているというのです。ですから、神様の愛の伝統をもって、「私」の一族を通して侍り、「私」が一国の伝統の骨となる思想に侍る主人にならなければなりません。

 

 

第四節 心情と心情文化世界

 

 

天聖経   第十二篇 天一国  第三章 天一国国民と「家庭盟誓」

第四節 心情と心情文化世界

 

1 「心情」は、「心の情」と書きます。心の情がある所は、どこでも心情圏に属するのです。神様が人間を造ったので、神様の心情の流れが既にそこに内的に連結されているのです。神様の愛の電気が通じるのが心情圏です。心情圏に対する体恤とは、その電気を「ああ!」と感じることです。心情体恤はどれほど強いかを感じることなのです。良いかどうかを感じるのです。心情圏というのは、すべてのものが通じる内容をもっています。この心情圏に属さないものはないというのは、どこであろうと心情的電気が通じるということです。

 

 

 

2 母親が自分の赤ん坊を生んだとしても、隣村の乞食、もしくは貧民の息子、娘がお乳を飲めずにいれば、彼らに自分の息子、娘のようにお乳を飲ませてあげてこそ、心情が生じるのです。心情とは、そのようなものです。自分の息子、娘のように愛することができ、世界を越えてでもその愛を実践してこそ、心情の世界が訪れます。情の世界が訪れるのです。

 

村に数多くの息子、娘が生まれれば、彼らを自分の息子、娘よりもっと愛することができ、自分の息子、娘を愛したのと同じ心情をもってこそ、心情の世界、解放の世界、神様が訪ねてくることのできる世界になるというのです。彼らを同じ体のように愛さなければなりません。

 

 

 

3 心情は、生活観念など、あらゆるものを通過できる内容と力をもっています。生命の根源の位置にあるのが心情なので、生命を否定したとしても、心情を否定することはできません。存在を否定したとしても、心情を否定することはできません。心情は存在以前のものです。ですから、神様は愛だという結論が出てくるのです。

 

私たちは、心情を見たことがありません。心情は長いのか、丸いのか、高いのかと問い掛けてみても、答えることができません。しかし、愛する人が離れていけば、慕わしさがいっぱいにあふれてくるというのです。神経の最高の触感までいっぱいに満ちてくるのです。心情は五官で測ることができません。

 

人間の心情でもこのようなものだとすれば、絶対的心情の主体であられる神様と関係をもってその心情に接した人はどうでしょうか。これは、表面には現れませんが、存在するのは間違いありません。そのような心情主義、心情理念を中心として、新しい世界に向かって進もうというのが統一勇士です。

 

 

 

4 統一教会で言う心情とは、人類が共に願う希望の心情であり、万民が関係を結ばなければならない心情であり、神様が今まで探してこられた心情です。その領域においては天地を包括することもでき、全体を包んで余りある心情のことを意味しているのです。そのため、天の勇士になろうとすれば、第一に、この心情に通じなければなりません。その次に、愛が問題です。

 

ところが、アダムとエバは、堕落することによって、神様の心情が分からなくなりました。アダムとエバが人格を完成して神様のみ前に近づいていたならば、神様は、彼らを祝福してくださり、彼らに御自身の心情を相続させてくださったでしょう。神様は、愛と心情が通じる天的な夫婦を通して、血統的な家庭をつくろうとされたのです。本来、アダムとエバは、このような途方もない神様の心情を相続し、心情の基盤の上に人類の真の始祖にならなければなりませんでした。そのような心情の土台を失ってしまったのが堕落です。そうして、神様の心情を相続できなくなったのです。神様の心情を失ってしまい、神様の心情に似ることのできる人格を失ってしまい、人格の上に立てられるべきみ言の目的を失ってしまったというのです。

 

 

 

5 人間が堕落することによって、この世界に国境が生じました。根が変わり、文化背景が変わりました。神様が思いどおりに出掛けられる文化圏になれなかったのです。サタンの文化圏です。アダム文化圏ではありません。一つの根、一つの血統を中心として、一つの心情的基盤を築き、東西南北の立体的な球形までも管轄できる愛の理想圏に私たち人間が生きることができず、反対の位置にとどまるようになったのです。そのため、今日、私たちは、本然の理想圏に帰らなければなりません。

 

 

 

6 歴史の流れとともに、すべての文化は発展してきています。今日の文明は、賑やかで華やかな世界をつくっています。しかし、これが私たちの体と心の問題、心情問題を解決するには、何の助けにもなっていません。外的には複雑な環境と複雑な組織形態が現れましたが、その全体と「私」の心情が通じずに、すべてのものと和合できないのが実情です。天地が共に楽しみ、天地が共に声を上げてくれる基準をもつことができていない世の中だというのです。

 

今日のこの時代は、心の指向する方向と心情が求めている方向が、全く違う形で流れていっています。人間は、いつでも心と理念に通じる心情を求めるので、そのような心情に対して外的な生活に通じる体を調整する、ある基準が立っていなければ、人類はいつの時代であっても、あえぎ苦しむ立場から抜け出すことはできないのです。神様が目標とする世界は、現世の文化世界と文明世界ではありません。心の基準と心情の基準を立てて文明を治める世界が、神様の願われた世界であり、私たちの先祖たちが後代の万民に残さなければならない世界なのです。

 

 

 

7 今日の世界は、神様が訪ねてこられる外的な世界形態は備えられていますが、心情の世界は備えられていません。この世界は、事情の通じる環境にはなっていますが、心情が通じる環境にはなっていないというのです。これから神様が訪ねてこられるとすれば、心情をもって訪ねてこられるでしょう。この世界を代表し、世界人類を治めることができる民族がいるとすれば、神様の心情を伝統として立てていく民族です。また、人の心と人の心情を通して出てくる文化が世界を治めるのではなく、神様の心情を通して出てくる文化が世界を治めるでしょう。最後の問題は、そこにあるというのです。心情が通じる世界、心情の世界を完成した最終目的の世界を探し出すまでは、皆さんがここで荷物を解き、永遠の安息の生活をすることはできないのです。

 

 

 

8 神様が目標とする世界は、どのような世界でしょうか。現在、私たちが目にするこのような文化の世界ではなく、文明の世界ではありません。文明を正しい方向に指導できる心の基準、心情の基準を立てるのが、天が願う中心のみ旨であり、私たちの先祖が後代の万民に立てようとした基準の世界です。

 

 

 

9 万民が平和の世界を望んでいます。その世界は、今日の世界の先進国が追求していく文化を通して成し遂げられるのではありません。真の父母を通して成し遂げられるのです。真の父母がいくらむしろをかぶり、占びたふろしきを背負って、色あせて擦り切れた服を着ていたとしても、また千丈、万丈のくぼみから疲労困憊しながら出てきたとしても、堕落した人間は、その真の父母を中心として、神様の心情を学ばなければなりません。統一教会は、心情の道理を教える所です。皆さんは、神様の心情に接ぎ木しなければなりません。

 

 

 

10 慕わしさは、愛を抜かしては生まれてきません。その愛は、人間的な愛ではなく、永遠の安息と、永遠の生命の源泉である神様の愛でなければなりません。そのため、他の宗教よりもキリスト教は、愛の宗教としてその使命を果たそうとするのです。宗教の目的は、心情世界の法度を遵守し、生活感情に相対する宇宙万象のあらゆる道理を管轄する権限をもって人格者を培うことです。

 

木石のような人たちであっても、神様は、六千年間、人間を慕う心情の基準を立てて摂理してこられました。歴史は千態万象に展開してきましたが、神様は、アルファでありオメガの立場で、終始一貫して慕わしく思い、その心情を失われなかったのです。そのような神様の心情と違いがあるとすれば、その人間は敗北者であり、歴史路程における落伍者なのです。

 

 

 

11 多くの人々が、復帰過程において、サタンの讒訴を受ける圏内で天国を味わったかもしれませんが、サタンを取り除いた中で、本当に永遠の平和の祖国、天国の味を体恤した人はいないのです。本当の天国の味を感じ、神様の愛を感じた人は、サタンと闘わなければならないという刺激を受けます。そして、本当の天国の味を感じ、神様の愛を一度受ければ、神様から再び離れることはしないのです。このように神様の愛を体恤した人が、この地に現れなければなりません。神様の所有が決定されるべき限界線は、どこまででしょうか。それは、一株の草から、一坪の土地から、一つの世界から、最も末端から出発して天国まで、さらには神様の心情世界までです。

 

 

 

12 私たちが願う本郷は、皆さんの故郷のような所ではありません。本郷は、心が楽しめる「私」の心情の安息所であり、心情世界の住み家です。天が私を訪ねてくれるというとき、私は神様に、「事情的な条件よりも、心情的な条件として私を訪ねてください」と言うでしょう。それは、事情が千態万象になり得る反面、心情はただ一つの条件しかないからです。

 

 

 

13 心情の世界は、いかなる制約も受けません。しかし、心の世界は制約を受けます。心は相対的な条件いかんによって制約を受けますが、心情の世界は制限する人がいないのです。父母が子女を愛する心を、いかなるものが制約できますか。いくら泰山のような障壁が前を遮っても、それをくじくことはできないというのです。心の世界は制約を受け得るのです。心の世界は相対的な立場であり、心情の世界は主体的な立場です。心は相対性をもっているがゆえに、制約を受けるのです。しかし、心情の世界はそうではないというのです。

 

 

 

14 神様のみ旨の中において、心情の先祖は誰でしょうか。統一教会の教会員は、心情世界において神様の骨髄にしみ渡った悲しみを知っています。神様の口惜しさと悔しさを知り、またこの怨讐世界を一時に審判してしまえる気概をもっていらっしゃる神様を知っているというのです。そのような意味で、統一教会の教会員が心情の先祖だというのです。

 

 

 

15 心情世界が別にあるのではありません。愛の基準は心情理想です。心情が重要なので、大宇宙の共通分母のような愛の勝利圏が、私たちの生活圏内に連結されるのです。愛の橋が連結されていくのです。そうして、世界にいるすべての万民に橋を架け、地上世界から地獄を通して天上世界にまで進んでいくのです。

 

 

 

16 皆さんが心情世界に到達できるただ一つの道は、神様の歩んだ道と先生の歩んだ道の足跡についていこうという姿勢をもつことです。そこでのみ、心情世界を体得できるのであって、他のところでは体得できません。この場に来るまで、どれほど涙を多く流したか、皆さんは分からないでしょう。この道を歩むのが、どれほど苦痛で、どれほど悲痛だったかという事実を知らなければなりません。

 

 

 

17 愛する人には、すべてのものを与えても、もっと与えたいのです。与えて、また与えて、また与えたいのが真の愛です。無限に与えても満足できない道を連結させたのが、真の愛の心情世界です。そのような本然的主人になり、根となる神様がいらっしゃるので、神様の理想的対象は神様よりも何億万倍、上になる位置にまで行かなければならない、このような人間の価値を考えた人がいないのです。

 

 

 

18 今日、数多くの宗教が主張した世界的な思潮も、過ぎ去ってしまいます。最後に再臨主として来られる新郎を中心として、新婦たちが出会う新しい世界文化圏時代が来ます。その世界は、言語も統一され、生活も統一され、行動も統一され、願いも統一され、心情も統一された時代です。そのような統一文化世界を通して一つの世界に収拾されるので、その基準を見つめながら出発したのが統一教会です。

 

 

 

19 心情文化世界を創建するために、私たちは、真の愛と真の父母思想の教育を通して人格を涵養し、神様の祝福のもとで真の愛の家庭を築く運動を、さらに広げていかなければなりません。生活信仰の鍛錬を通して、ために生きて投入し、また投入する真の愛の人格がつくられてこそ、理想的な夫婦、理想的な家庭が成し遂げられるのです。この道だけが極端な利己主義と個人主義、物質主義の惰性から抜け出し、人類に明るい未来を期待できるのです。

 

 

 

20 今後、理想的な世界の主流、もしくはその基礎になる文化の源泉であり、原料になる文化として、誰もが必要とする文化は心情文化です。父母に子女がいなくても駄目であり、子女に父母がいなくてもいけません。兄弟がいなくてもいけません。「私の民族」がなくても駄目であり、「私の国」がなくてもいけません。「私の世界」がなくても駄目であり、「私の天地」がなくてもいけません。これが心情の文化世界です。ですから、東方に明ける輝く文化は、心情の文化です。これから私たちは、心情的な文化世界を創造するのです。

 

 

 

21 到来する未来世界は、神様と人間と万物が調和を成し遂げる新しい心情文化、真の家庭による愛の文化の世界です。真の愛によって互いのために生きながら、和合、協力し、共に暮らす共生共栄共義の世界です。未来の歴史は、人類は、みな兄弟姉妹であることを念願する、人種を超越した真の愛による真の家庭、真の父母中心の真の家族理想によって「世界一家庭」の夢を実現する歴史でなければなりません。

 

 

第五節 天一国主人の生活と「家庭盟誓」

 

 

天聖経   第十二篇 天一国  第三章 天一国国民と「家庭盟誓」

第五節 天一国主人の生活と「家庭盟誓」

 

1 「家庭盟誓」は、一九九四年五月一日、「世界平和統一家庭連合」の創設とともに天が人類に下さった、祝福の中の祝福です。旧約時代と新約時代を完成、完結する成約時代を宣布し、先天時代の暗闇を貫き、明るい後天時代の新天新地、すなわち天宙平和統一王国天地開闢の時代を開いていく、道案内として下さった里程標です。

 

 

 

2 一九五四年に「世界基督教統一神霊協会」を創設して以来、四十年の長い蕩減路程を真の父母が直接闘って勝利し、越えられた基台の上で、これからは個人的な次元の「私の誓い」ではなく、天国入城の基本単位になる真の家庭が共に唱え、実践すべき「家庭盟誓」です。涙なくしては唱えられない、天と真の父母様の恨が込められた誓いです。堕落した宗教の仮面を脱ぎ、解放の場で千年、万年、唱えることのできる人類の表題です。家庭は、天国に入城する基本単位になるからです。

 

 

「家庭盟誓」宣布の背景

 

3 摂理的な観点から、復帰摂理の時代は終わったと見るのです。復帰摂理時代が終われば、本然の創造理想の世界に越えていくようになります。復帰摂理時代が終わるという話は、堕落した世界のサタンが権限をもつ世界が終わり、神様が地上世界と天上世界を直接管理する時代に越えていくということです。このような時が来るので、統一教会では「家庭盟誓」を宣布しました。

 

「家庭盟誓」は、一般の人が唱えるものではありません。「家庭盟誓」は、誰もが唱えられるようにはなっていません。「家庭盟誓」の八つの項目の冒頭では、「天一国主人、私たちの家庭は真の愛を中心として」ということが前提になっています。それは、サタン世界と関係のない基盤において語る言葉です。堕落することによって、偽りの愛を中心として、偽りの生命、偽りの血統が連結された世の中になったので、これを克服して越えるためには、真の愛と真の生命と真の血統の位置を占有しなければなりません。そのようにしなければ、これを克服できません。なぜ「家庭盟誓」は真の愛を前提条件としたのでしょうか。エデンの園において、堕落のなかった本然の世界に入っていることを示すためなのです。

 

 

 

4 復帰された家庭は、個人の心身が統され、夫婦が統一され、子女が統一された家庭にならなければなりません。このような家庭が唱えなければならないのが「家庭盟誓」です。「家庭盟誓」は、心身が闘っているところでは唱えることができません。夫婦でけんかしていてもできず、また子女を生んでいなくてもできません。真の愛の一体圏を成し遂げた人たちが唱えるのが「家庭盟誓」です。天国は、心身統一、夫婦統一、子女統一を完成した真の息子、娘が入っていく所であり、神様の愛を中心として一つになり、「家和万事成(いえわしてばんじなる)」を成し得る家庭が入っていく所だからです。

 

 

 

5 「家庭盟誓」は、本然的な家庭の一切の権限を賦与するというのです。ですから、堕落したのですが、堕落していない本然の位置に帰り、永遠に原則的な基盤の上で氏族が連結され、民族、国家、世界が連結されなければなりません。このようになってこそ、地上天国になるのです。そのため、「家庭盟誓」は、体と心が一つになっていない人には唱えられません。夫婦が一つにならず、息子、娘と一つになっていない人には唱えられません。これを知らなければ、「家庭盟誓」全体がばらばらになるのです。

 

 

 

6 「家庭盟誓」は、すべてのものを清算する意味があります。そのため、「家庭盟誓」の三節を見れば、四大心情圏と三大王権と皇族圏を完成しなければならないとあります。「家庭盟誓」は、どのような人が唱えることができるのでしょうか。サタン世界の偽りの父母による偽りの愛と、偽りの生命の因縁をもった人は、唱えることができません。本然の世界に帰り、神様と、堕落していない真の父母と一つになって、真の愛で自分個人の体と心が一つになり、夫婦が一つになり、親子が一つになれる基準に立った人だけが、この「家庭盟誓」を唱えるようになっているのです。

 

 

 

7 「家庭盟誓」は、すべての原理の内容を中心として、家庭編成に適した核心的内容を抜粋して記録したものです。ですから、皆さんが祈る前には、必ず「家庭盟誓」を唱えなければなりません。そして、自分自身の現在の状態と自分の家庭状態がどのようになっているかを確認し、誤っていれば、それを是正していかなければなりません。「家庭盟誓」のとおりにしなければなりません。今後は「国家盟誓」、「世界盟誓」まで出てこなければならないのです。

 

 

 

8 「家庭盟誓」は、成約時代を越え、天宙平和統一王国を成し遂げる絶対基準であり、憲法と同じです。万人が認め、尊敬する真のモデル家庭であってこそ、世界を率いていく指導者的家庭の位置に立つようになるという意味です。このように家庭は、天の最大、最高の祝福であり、驚くべき現実です。天一国を創建する礎石になるのです。真の家庭を築くことが、天一国の市民権を獲得する近道になるということです。

 

 

 

9 「家庭盟誓」は、真の父母様の戦勝記録です。侍義時代である成約時代の教えを授ける法度です。「家庭盟誓」は、真の愛を骨とし、真の家庭を心臓として立て、皆さんの人生を神様と連結させてくれる橋です。神様を占領する真の愛の核爆弾のようなものです。「家庭盟誓」は、縦と横、南と北、前と後ろを連結する中心に真の愛を迎え、永遠の球形運動を出発させてくれるエネルギーであり、知恵です。「家庭盟誓」は、天国の門を開いてくれる鍵です。天国の門は、金や銀で作った鍵で開けられる門ではなく、真の愛で完成した真の家庭の鍵で開けてこそ、開かれる門です。

 

 

 

10 統一教会の骨のような思想が「家庭盟誓」です。「家庭盟誓」だけでも、天国の民になって余りあるのです。「家庭盟誓」の八節のように、絶対信仰、絶対愛、絶対服従によって神人愛一体理想を成し遂げるとき、地上天国と天上天国の解放が始まるのです。天上世界の解放は、神様お一人ではできず、救世主一人ではできません。神様と救世主が合わさり、統一教会全体が合わさって、各国の主権を越え、彼らを祝福してあげて、初めて終わるのです。

 

 

 

11 「家庭盟誓」が教えてくれる教訓は、天宙主義です。個人主義ではありません。現実の様々な困難を避けていては、生きていけないのです。現実を果敢に撃破して、勝利を勝ち取らなければなりません。その武器が正に「家庭盟誓」の伝統で武装された皆さんの家庭です。皆さん一代だけを中心とした家庭ではありません。少なくとも三代圏を形成し、確固不動たる天の伝統を立てなければなりません。子々孫々、選民の真の血統が流れる家門を定着させなければならない使命があるという意味です。

 

 

 

12 神様が初めて、真の父母の実体をまとい、実体世界の父母になるためのすべての過程が終わりました。真の父母が勝利の覇権的基準を備え、天と地の食い違ったすべてのものを収拾したのち、神様の国を探し出して結婚し、出生届を出せるようにしたのです。第三代まで復活させ、国を創建したのと同じです。そうして、皆さんがその全権を相続したので、「家庭盟誓」に「天一国主人」という言葉が現れたのです。

 

 

 

13 皆さんは、父母様の結婚式に参席しました。一緒に祝福を受けたのです。そして、父母様が婚姻届を出し、出生届を出す場に参席しました。ですから、婚姻届を出した立場、出生した立場の代を継ぎ、一度に天国に越えていくというのです。ですから、驚くべきことです。皆さんは、アダム家庭の個人として天国に入っていくのではなく、天一国を中心として、天地が一つになって峠を越えていくのです。父母と一緒に越えていくのです。同位圏に立ったので、「天一国主人、私たちの家庭」という言葉を言えるのです。それが特権です。

 

 

 

14 天一国の民は、天地を身代わりした民です。そのため、天でも地でも、どこであっても、この地球星全体のために生きなければなりません。北極に何か問題があれば、北極に対して全体が関心をもって解決しなければならず、南極であれば南極、東洋であれば東洋、西洋であれば西洋、全体が「私の責任だ」と思わなければなりません。

 

「天一国主人」というとき、責任者と主人は違います。責任者はその時々によって離れていけますが、主人は永遠なのです。この地の家庭を中心として主人になるためには、一人ではなく、夫婦で主人にならなければなりません。夫婦だけではありません。四位基台を完成し、三代が主人にならなければなりません。三代が主人になれなければならないのです。祖父、祖母、父、母、その次に自分たち夫婦、そしてその息子、娘まで、代数としては三代ですが、段階としては四段階になります。それが天一国主人です。

 

 

 

15 女性解放を宣言した日が一九九二年四月十日です。二〇一二年まで、二十年です。父母様が女性解放を宣布したその日から、相対が地上に現れたことを知らなければなりません。アダムが祝福を受けられる、二十一歳になるそのときと同じです。そのときまでは、お母様が先生の前に相対に立てる土台がありませんでした。国がなかったというのです。女性解放のときから天一国十二年まで、アダムとエバが二十歳を超えて二十一歳になるときに祝福を受け、天の国を成し遂げなければならなかったのと同じ立場に、すべての祝福家庭が立つようになるのです。それで、「家庭盟誓」に出てくる「天一国主人、私たちの家庭」という言葉が成立するのです。

 

 

 

16 一九六〇年の父母様の結婚式は、サタン圏内で行われ、アダム家庭を代表する基準だったのですが、氏族、民族、国家、世界を越えた勝利の基盤の上に、神様の祖国が生じました。そうして、二〇〇一年一月十三日を中心として、神様の王権即位式をしてさしあげたのです。そして、二〇〇三年二月、お母様が満六十歳になった日を中心として、神様と真の父母様が一体となり、神様の祖国で聖婚式を行いました。そのようにすることによって、全宇宙の中心権限が転換されたのです。サタン中心の世界が神様中心に転換されたのです。蕩減復帰歴史を神様中心に転換させたのが二〇〇三年七月十三日です。そのような土台の上で、「家庭盟誓」において皆さん夫婦を「天一国主人」としたのです。

 

 

「家庭盟誓」の第一節

 

17 「家庭盟誓」の第一節は、「天一国主人、私たちの家庭は真の愛を中心として、本郷の地を求め、本然の創造理想である地上天国と天上天国を創建することをお誓い致します」です。「家庭盟誓」を唱えられるということが、歴史上どれほど良い福音の中の福音か分かりません。ここにおいて創造理想とは、神様を中心とした創造理想を意味します。地上天国と天上天国をつくることが神様の創造理想でした。ところが、堕落によってそれを成し遂げることができなかったので、復帰しなければなりません。本郷の地を中心として、創造理想である地上天国と天上天国を創建しなければならないという意味です。

 

 

 

18 真の愛は、体と心が一つになり、夫婦同士が一つになり、子女と一つになる基準の上で広がる愛です。このような基準の真の愛を実践できずに皆さんが霊界に行くようになれば、間違いなく引っ掛かります。「家庭盟誓」は、そのように恐ろしいものです。常に「家庭盟誓」に従って生きなければなりません。もし皆さんの家庭で、父親が「家庭盟誓」のどれか一つにでも引っ掛かれば、母親も共同で責任を負うようになり、子女たちの共同責任にもなり、家族全員が共同で責任を負わざるを得なくなるのです。エバが堕落することによって、アダム家庭全体が堕落した結果を招いた、そのような意味をもつというのです。

 

 

 

19 「私たちの家庭は真の愛を中心として」という言葉は、人間が堕落したために、真の愛をもてなかった人は家庭をもつことができないという意味です。真の愛をもてなかった人は、本来、神様のみ前に家庭をもてないようになっているのです。真の愛は、神様と関係を結んだ愛です。自分や世の中の習慣性、風習、国民の伝統のようなものと関係を結んだ愛ではありません。神様とだけ関係を結んだ愛です。堕落したために、サタンの愛と関係を結ぶようになったのです。サタンの家庭を越えて、氏族、民族、国家、世界、地上世界、天上世界まで拡大されているのです。神様の愛に接するためには、自分の愛という習慣性や伝統を完全に否定しなければなりません。

 

 

 

20 真の愛は、自らの生命までも投入し、また投入しようという立場、与えて、また与えて忘れてしまうことができる立場から始まります。真の愛は天地を貫くのです。死の世界も貫いて上がっていきます。どこであっても貫いていくのです。愛は通じない所がありません。愛は、秘密の部屋にも通じるのです。

 

 

 

21 本郷という所は、行きたいと思い、見たいと思い、暮らしたいと思う所です。私たちの心が行きたいと思い、心とともに体が行きたいと思う所です。心が慕うと同時に体も慕う、永遠に安息でき、幸福の基台であると誇れる本郷を、私たちは訪ねていかなければなりません。そのため、今までの歴史過程において、数多くの人々がこのような本郷を慕い、追求し、欽慕しながら死んでいきました。また数多くの宗教者や哲人も、この本郷の地を探すために今まで苦労してきているのです。ですから、本郷の地は必ず現れなければなりません。

 

 

 

22 本然の園は、理想の園です。有無相通ずる世界であり、兄弟の感情が万宇宙のどこにおいても通じる世界です。今日のように民族的な感情、あるいは国家の主権的な違いをもって論議できるような理想や主義の世界ではありません。民族の差別、あるいは国家の主権など、そのようなすべてのものを越えて論議する世界、人間の経済的な事情や文化のような条件の違いをもって論議するのではなく、心情をもって論議する世界です。

 

 

 

23 本来、人間始祖が堕落していなければ、本郷とはアダムとエバが暮らしたエデンの園であり、その村であり、その山河であることは間違いありません。今日、堕落した父母の血統を受けて生まれた人間は、「本郷」と言えば、自分たちが生まれた所を考えるのですが、そこを人類が追求し、慕っている理想的な本郷と言うには、あまりにもむなしいのです。

 

今日の統一教会は、失ってしまった本郷を探し求めていかなければなりません。その本郷には父母がいらっしゃり、兄弟がいて、親戚がいます。彼らが悲しみの中で私たちを迎えるのではなく、永遠の喜びと幸福の中で私たちを迎えてくれる場所、そして、その喜びが一時的な喜びで終わるのではなく、永遠に続く、その本然の場所を訪ねていかなければなりません。

 

 

 

24 私たちが本郷の地を慕うのは、そこには、誰よりも近い父母と兄弟と親戚がいて、いつでも私を導いてくれ、いつ、どのようなときに訪ねていっても、私を変わりなく迎えてくれ、私が困難に遭えば、その事情に同情しながら慰めてくれ、私を喜んで迎えてくれるからです。もしそれがなければ、本郷が懐かしくて喜んで訪ねていったとしても、切実に思い、慕った当時の心情はなくなり、かえって嘆息の条件をもって戻ってくるようになるというのです。本郷の地には、必ず迎えてくれる人がいなければなりません。

 

 

 

25 神様がこの地上に着地して家庭をもち、生活できる所があるというとき、そこは人類全体を代表した位置になるので、神様が生活を出発したその家庭基地が、人類の本郷の地になるのです。ですから、神様が暮らす根本の出発地が故郷になります。人間は、堕落したために、神様を中心として、そこから出発できませんでした。家庭がそのような場になれなかったのです。そのような故郷がありません。先生が出てきて、真の愛を中心として神様と真の父母が一つになって着地し、出発できる起源を整えたのです。そこが人類の本郷の地にならざるを得ません。その復帰された所が、本然の形態の出発基地と同じであり、そこが神様の愛を分かつことができ、真の愛の基地として出発しようとした所なので、人類の本郷の地になるのです。

 

 

 

26 神様が願う祖国はどこであり、人類の本郷はどこでしょうか。真の父母様がお生まれになった故郷が、歴史的で、宇宙的で、世界的な本郷の地になるのです。先祖の思想と伝統を受け継がなければなりません。そうでなければ、腹違いの子としての扱いを受けるのです。韓国の民は、選民にならなければなりません。そのためには、先生が内外をひっくり返しておかなければなりません。韓国が本郷であり、祖国ならば、すべての世界的な文明が韓国で結実しなければならないのです。私たちが韓国を本郷にするためには、忠誠、精誠、愛、犠牲の祭物になることを覚悟しなければなりません。そのようにしなければ、韓国は本郷としての資格を失うことになります。良い物をつくるためには実践が必要です。血と汗と涙を流しながらもそれを成し遂げなければなりません。

 

 

 

27 「家庭盟誓」の第一節は、本然の万物主管です。失ってしまったすべてのものを蕩減復帰しなければなりません。今まで宗教は出家を要求し、独身生活を要求しましたが、統一教会で初めて還故郷を命令したのです。還故国です。世界的に途方もないことが起きたのです。宗教界にとって、これ以上の幸福はありません。

 

 

 

28 本郷の地を求め、その次に地上天国と天上天国を創建しなければなりません。「私」が創造しなければならないのです。失ってしまったので、すべてつくっておかなければなりません。どろぼうに遭ったので、再びつくっておきなさいというのです。千年、万年かかってもしなければなりません。それで、統一教会では還故郷を唱えたのです。

 

 

 

29 本然の創造理想である地上天国と天上天国を、私がつくらなければなりません。家庭を失ったので、私たちの家庭がつくらなければならないのです。それで、私たちの家庭は真の愛によって、本郷の地を中心として、本然の創造理想である地上天国と天上天国を創建するというのです。本郷の地は、家庭を中心とした本郷の地です。国ではありません。それで、故郷に帰らなければならないのです。そのような家庭があれば、故郷の地に帰って、地上天国と天上天国を成し遂げなければなりません。今や故郷さえ探し出せば、自然に国、世界、すべてが一つになるのです。心配する必要がありません。地上天国と天上天国が自然に完成します。家庭から始まるのです。

 

 

 

30 「本然の創造理想である地上天国と天上天国を創建することをお誓い致します」、ここに「創建」という言葉を使いました。これは、私たちが再びつくらなければならないということです。何もせずに成し遂げられるのではありません。再創造しなければなりません。地上地獄になり、天上地獄になっているので、私たちが再びこれを創造しなければならないのです。「私」個人にとって地上天国と天上天国になるのが家庭です。家庭でつくらなければならないので「家庭盟誓」です。これをつくられなければならないのです。私たちが、つくらなければなりません。

 

 

「家庭盟誓」の第二節

 

31 第二節は、「天一国主人、私たちの家庭は真の愛を中心として、天の父母様と真の父母様に侍り、天宙の代表的家庭となり、中心的家庭となって、家庭では孝子、国家では忠臣、世界では聖人、天宙では聖子の家庭の道理を完成することをお誓い致します」です。

 

 

 

32 神様と真の父母様に侍らなければならないのですが、アダムとエバが堕落することによって、神様と真の父母様を家庭から追い出してしまいました。神様と真の父母に侍らなければ、神様のみ旨が完成しません。神様は、縦的な父母であり、完成したアダムとエバは横的な父母です。二つの父母が一つになったその上に、個人の統一も完成し、天国と神様に連結されるのです。ですから、神様と真の父母に侍らなければ、何もできません。ですから、天宙の代表的家庭は、堕落する前のアダムとエバ、それ以上の位置なのです。

 

 

 

33 アダムの位置は、世界人類の過去と現在を代表した位置であり、頂上の位置です。人類先祖です。最初は、この一つしかありませんでした。アダムとエバは、頂上で結婚し、地上の中心家庭として着地したあと、世界に拡大していくのです。そのような位置で、天の国の孝子、忠臣、聖人、聖子の道理を果たさなければならないのですが、アダムは、それができなかったのです。

 

 

 

34 アダムとエバは、真の愛を通して神様に絶対的に侍る立場で、家庭から国家、世界、天に直行するようになっています。今までの歴史時代の思想がもつ観点には、そのような内容がありませんでした。すべてジグザグに上がっていくのです。いつまでも壊れることのない愛を中心として、一体的な家庭拡大理想に従っていかなければなりません。家庭のモデル形態は変わらないのです。それが代表的な家庭であり、中心的家庭です。

 

 

 

35 アダムとエバは、天地のすべての中心であり、世界人類を身代わりした中心家庭になります。ここから上がっていくのです。家庭という軸を中心として一つになり、「私」はその家庭軸の代表なので、世界に一つしかない位置に立つのです。それで、王子、王女になりたいと思うのです。最高の男性と女性として最高の神様の相対になることによって、神様が「私のもの」であると同時に、神様が造ったすべての被造世界が「私のもの」になるのです。愛によって一体になれば、所有権が決定されるというのです。

 

 

 

35 代表的な家庭とは何でしょうか。アダムとエバの二人しかいません。神様とアダムとエバしかいないのです。その位置は、天地の最高の位置であり、代表的立場です。代表的立場になって結婚することによって、地に着陸するのです。息子、娘を繁殖しなければならないからです。

 

代表的家庭は中心的家庭です。家庭は二人です。男性が二人ではなく、女性が二人ではありません。ペアをつくるのです。一人の男性と一人の女性が神様のみ前に代表的立場に立つので、アダム家庭が種だとすれば、私たちの家庭も種です。松の木の種は、千年、万年、どこに行っても同じ価値をもっています。同じ価値、対等な価値をもつのです。これを植えれば、どこであっても松の木が出てくるのと同じです。

 

 

 

37 真の父母の家庭は種です。種が完全な種ならば、その種を植えて繁殖した数億万の家庭があったとしても、同じ価値をもつのです。全く同じです。神様が定着する家庭の基準は、何千代、何万代、何億万代になったとしても、同じ価値を認められるので、種は同じなのです。そのため、私たちの家庭は代表的家庭です。国を代表しているというのです。

 

 

 

38 孝子と孝女は、父母のために体と心を犠牲にしても、それを超えて父母を愛したいと思う人です。愛国者は、国家のために自らの一身を顧みずに犠牲となり、投入して忘れてしまう人です。十回投入して忘れてしまう人と、十一回投入して忘れてしまう人がいるとすれば、十一回投入して忘れてしまう人が主体になるのです。この原則に従って、すべてのものが平和に収拾されるのです。ために生きる道を抜いては、それを成し遂げる道はありません。

 

 

 

39 神様は、聖子を願います。聖人は世界が願います。国は忠臣を願います。家庭は孝子を願います。これが正に、真の真理の道です。真の父母がいるとすれば、「お前は孝子になったので、忠臣になってはいけない。忠臣の道を行ってはいけない」とは言いません。真の父母は、その孝子に、「お前は家庭を犠牲にしても、忠臣の道を求めて国に仕えるべきであり、国を犠牲にしても聖人の道理を果たすべきであり、世界を犠牲にしても天が願う聖子の道を行くべきであり、天地を犠牲にしても神様を訪ねていくべきである」と教えてあげなければなりません。今まで誰も、このような概念があることを知りませんでした。投入して犠牲にならなければなりません。そのようにしなければ、一つの世界、一つの国は永遠に現れないのです。

 

 

 

40 ために生き、またために生きる人は、中心存在になるのです。間違いありません。家庭において孝子とは、父母のために生き、さらにために生きる人です。その家庭の中心存在になり、家庭の相続を受けるのです。愛国者も同じです。国王のために生き、国のためにすべて投入して、投入して、犠牲になり、また犠牲になれば、国に責任をもつ人になるのです。必ず中心存在になります。ですから、家庭で孝子となり、国で忠臣となり、世界で聖人となり、さらには天地において聖子の道までも行きなさいと教えてあげるのです。

 

 

 

41 孝子は、父母の世話になる人ではありません。父母の世話をする人です。忠臣は、国の世話になる人ではなく、国の世話をする人です。聖人は、世界の世話になる人ではなく、世界の世話をする人です。私たちの家庭は、天の代表的家庭となり、この地上において平和と幸福と自由をもたらさなければなりません。ですから、いつでも天地に歩調を合わせなければなりません。その次に、神様と拍子を合わせたので、周辺に天運を運んであげられる家庭にならなければなりません。

 

結局、父母様の代身家庭と天の心情的統一圏をつくり、心情文化世界が今日の世界で出発するというのです。サタン世界の孝子、サタン世界の忠臣、サタン世界の聖人、サタン世界の聖子の道理はありましたが、これからは天の国を中心とした孝子と忠臣と聖人と聖子の道理です。その標準がなかったというのです。それを私たちが創建しなければなりません。

 

 

「家庭盟誓」の第三節

 

42 第三節は、「天一国主人、私たちの家庭は真の愛を中心として、四大心情圏と三大王権と皇族圏を完成することをお誓い致します」です。四大心情圏と三大王権は、堕落する前のアダムとエバの完成を意味します。堕落する前のアダムとエバは、四大心情圏と三大王権を成し遂げ、皇族にならなければなりません。それでこの節は、堕落した人類を復帰して、皇族をつくっていくことを意味します。祝福家庭がこの使命を完遂しなければなりません。

 

 

 

43 「家庭盟誓」の第三節は、堕落していない本然の世界を意味しています。本然の世界に帰るのです。赤ん坊が育って夫婦の位置を訪ねていき、父母の位置を訪ねていくのです。神様と一つの体になるための位置を訪ねていく道です。四大心情圏は、神様の単なる空想ではありません。「私」が行くべき道です。

 

 

 

44 人は、父母、夫婦、兄弟、子女に分けられます。誰もがこのような過程を経なければなりません。誰かの娘にならなければならず、誰かの息子にならなければなりません。息子、娘が大きくなって兄弟姉妹になります。兄弟姉妹が父母のようになるのです。アダムとエバも兄妹です。彼らが夫婦になり、父母になるのです。同じです。妻というのは妹です。エバは妹です。そして、夫は兄です。神様のみ前では息子、娘です。神様の息子、娘として男性には男性の行く道があり、女性には女性の行く道があります。男性の道理、女性の道理を果たし、父母に似ていくのです。父母のように結婚するのです。

 

 

 

45 「家庭盟誓」の第三節は、天の国の教材です。アダムとエバが完成できなかったのが四大心情圏です。子女完成の終着点、兄弟完成の終着点が結婚生活です。夫婦完成の場、父母完成の場が結婚生活です。結婚生活をして、神聖な息子、娘を生まなければなりません。それが実なのです。ですから、父母が子女を愛するのは千年、万年変わりません。結婚した夫婦の位置は、このように途方もない位置です。歴史時代に人類が願っていた子女としての希望が花咲く位置であり、兄弟としての希望が花咲く位置であり、夫婦としての希望が花咲く位置なのです。

 

 

 

46 夫婦は、四大心情圏を中心として見てみるとき、お互いが自分を完成させてくれた絶対的相対者なのです。ですから、夫は、妻に理想的神様の息子を迎えさせる立場であり、天の兄を迎えさせる立場であり、天の夫を迎えさせる立場であり、天の父を迎えさせる立場です。妻も、夫にとってこれと同じ位置に立つのです。このような夫婦は、神様が体恤したのと同じく、子女を生み、自分たちが育ってきたすべてのことを、子女を通して実体的に体恤することによって、喜びを感じるようになるのです。

 

 

 

47 四大心情圏はいつ完成するのでしょうか。息子、娘はいつ完成するのでしょうか。兄弟はいつ完成するのでしょうか。夫婦はいつ完成するのでしょうか。結婚するその時間です。結婚するその時間に、子女の愛と兄弟の愛と夫婦の愛、三つの愛が結実します。この三つの愛の基盤の上に、父母が立つのです。

 

ですから、皆さんは、赤ん坊を生まなければなりません。自分の後代を生まなければならないというのです。神様がアダムとエバを創造したのと同じように、第二創造主として息子、娘をつくるのです。そのため、父母は天を身代わりします。子女と兄弟と夫婦は地を身代わりします。夫婦を中心として一つになるとき、縦的基準が一つになるのです。そうして、アダムとエバの完成は、神様の創造理想の完成になるのです。創造理想として願っていたすべてのものが完成するというのです。

 

 

 

48 今や地上天国時代に入りながら、私たちの家庭が王の家庭になります。ですから、どれほど模範的になるべきでしょうか。王が自分勝手に生きることができますか。王と王妃、王子、王女たちは、その国の法をすべて守らなければなりません。それだけでなく、王宮法があるのです。

 

 

 

49 天の国に入れる人々は、神様の愛の直系子女として、天の国の王孫として、神様のみ前に王子、王女の門を経なければなりません。天国は、王孫として、皇族として行く所です。この地上において、模範的な兄弟の友愛をもつ直系の子女と傍系の子女となり、模範的な一つの一族と国家を形成した立場で、皇族の名誉をもって生きたのちに、そのまま移動していく所が天国なのです。

 

 

 

50 今から皆さんは、真の愛を中心とした皇族にならなければなりません。アダムが直系の子女ならば、傍系の子女であるその兄弟姉妹たちは、すべて民になるのです。ですから、天の国の王子、王女の愛を備え、その権威と威信を堂々と身につけ、生涯の路程において、足取りも堂々と威信を備えて入っていくべき所が、本郷の国、天国です。

 

 

 

51 四大心情圏と三大王権、皇族圏の生活をすることによって、初めて家庭理想、神様の創造理想が完成します。そうして、王家にならなければなりません。王家は、王を中心として一つにならなければなりません。それで、皇族圏内で暮らしたのちに行く所が天国です。そこで暮らしたのちに移っていく所が天国です。

 

 

 

52 天の国の国民、天の国の氏族と国の民は、皇族から始まります。ですから、天の国の真の愛を中心として、皇族の心情圏を体得しなければ、天の国に帰れません。それをできなかったことが神様の恨です。神様が王子、王女をもち、愛せなかったことが恨なのです。そして、王孫をもてませんでした。アダムとエバを王子、王女として、王の代を継げる位置で愛することができませんでした。原理結果主管圏内の途中で堕落したのです。神様の愛を中心として、神様と直接相談することができ、天地創造の大偉業を中心として父と息子、娘が互いに相談し、歴史を編成していける相談相手にならなかったというのです。

 

 

 

53 人間が堕落しなかったならば、天地の王権と、天地の父母権と、天地の長子権を中心とした直系の息子、娘となり、この地上の王宮、天の国の王宮に住むようになったでしょう。また、そこにおける傍系のすべての兄弟は、直系の王宮の伝統を横的に受けられるようになり、これと一つになって、すべての人々が天国に行くようになっていたはずです。天国は、愛を中心として皇族の伝統を通過した、その家庭と一族が入っていく所だということを否定できません。そのため、すべての家庭は、愛を中心とした皇族の伝統生活をしなければならないという結論が出てくるのです。

 

 

「家庭盟誓」の第四節

 

54 第四節は、「天一国主人、私たちの家庭は真の愛を中心として、天の父母様の創造理想である天宙大家族を形成し、自由と平和と統一と幸福の世界を完成することをお誓い致します」です。神様の理想は、世界がすべて一つの家庭です。一つの家庭だというのです。四大心情圏と三大王権を完成した人たちが唱えるものが「家庭盟誓」ならば、神様を中心として一つの家庭になるのであって、二つの家庭にはなりません。創造理想である天宙大家族を形成した「神様のもとの一つの家族」です。

 

 

 

55 神様の創造理想は、アダムとエバを中心とした四位基台を完成することです。四位基台の完成は、神様の創造の側面から見るとき、み旨の完成です。四位基台を完成しようとすれば、完成したアダムと完成したエバがいなければなりません。そのように完成した女性と男性が一つになり、完成した子女を繁殖したならば、創造理想の完成実体となり、人間完成圏が成し遂げられるのです。そうして、神様の創造理想が実現されるというのです。完成したアダムとエバ、子女が神様を中心として四位基台を造成し、神様の愛と連結されることによって、すべての創造理想が実現されるのです。

 

 

 

56 アダムとエバを真の父母として生み殖えた人類は、一つの大家族を形成し、アダム文化圏の平和世界を実現したでしょう。したがって、復帰歴史は、真の父母と真の愛を中心とした真の家庭を探し立て、これを中心にすべてのものを編成するのです。このとき、中心である真の家庭は、人類の願いであると同時に神様の願いです。この真の家庭は、真の愛と真の生命の始源となり、人類の平和と幸福の起点になります。

 

 

 

57 世界人類は兄弟です。一つの血統です。神様を愛するように保護しなければなりません。ですから、神様の王宮の座に就いて、天宙大家族を成し遂げなければなりません。天宙の大家族を形成し、自由と平和と統一と幸福の世界を築かなければなりません。先生は、天宙大家族主義者です。自由と平和と統一と幸福を植えてあげなければなりません。それは、先生の歴史を表すのです。先生が追求してきた歴史の表題です。

 

 

 

58 神様が立ててきた家庭を中心として、天下が求める標準を立てようとするので、祖父母のモデル、父母のモデル、夫婦のモデル、子女のモデルがなければなりません。韓国は親族大家族主義です。七代が一つの家で暮らしていける伝統的歴史を、皆さんがつくっていかなければなりません。統一教会の氏族的メシヤの道と、どうしてこれほど合うのか分かりません。

 

 

 

59 弟の立場にいるカイン世界の人々を、皆さんが兄の立場で正しく教えてあげ、伝統を立てなければなりません。そうしてこそ、サタン側が皇族圏に復帰されるのです。私たちが失われた長子権を復帰して、彼らを救ってあげなければなりません。彼らを第二王子として立ててあげることによって、私は第一王子の権限をもって天の国に入っていくのです。二人がそのようにすることによって、皇族圏が復帰されます。それをしなければ、長子権や皇族圏が復帰されないのです。

 

 

 

60 「神様の創進理想である天宙大家族を形成し」とは、神様のみ旨である大家族を成し遂げなければならないということです。自分がいくら王権を備えたとしても、アダム家庭の王権がないので、堕落していない王権を代表しようとすれば、サタン世界を大家族として収拾し、自由と平和と統一と幸福の位置に立たせなければなりません。そこにおいて初めて、自由と平和と統一と幸福が現れるのです。私たちの理念は平和統一です。

 

 

 

61 平和は、統一の土台がなければ成し遂げられません。平和や幸福という言葉があり、自由という言葉がありますが、すべてのものが一つになっていない所には、いかなるものも存在しないのです。夫婦がけんかする所に平和がありますか。一つになる所に平和が訪れるのです。自由も同じです。男女がぶつかり合う所に自由がありますか。対立する所には平和や自由がありません。自由も統一の土台の上にあるのです。

 

 

 

62 一つになる場に自由があります。目も、一点になるときは気分が良いのです。鼻が詰まれば一大事ですが、鼻が通れば自由です。耳も自由です。手も自由です。体も何も、すべて自由です。一つにならなければ、自由がなく、平和がなく、幸福がなく、統一がありません。均衡が取れた平らな所に、すべての創造の完成があるのです。先のとがった所にはとどまることができません。

 

 

「家庭盟誓」の第五節

 

63 第五節は、「天一国主人、私たちの家庭は真の愛を中心として、毎日、主体的天上世界と対象的地上世界の統一に向かい、前進的発展を促進化することをお誓い致します」です。皆さんは、まず主体的天上世界を考えなければなりません。人類の分布を見るとき、霊界に行っている人が多いでしょうか、現在のこの世界の人が多いでしょうか。地上界の人口とは比較にもならないほど、多くの人々が霊界で生きているというのです。霊界が主体です。心が体に対して主体の立場であり、プラスであるのと同じです。

 

 

 

64 体は地上界を代表し、心は霊界を代表します。心はプラスと同じであり、体はマイナスと同じです。ですから、主体の心を忘れる生活、心の世界を忘れる生活をすれば、地獄に行くようになっています。体が心を主管していた人生から、今からは、心が体を主管して、屈服させる人生を営まなければならないときだというのです。

 

私たちは、生活の中で、毎日、天上世界が主体になっているという観念をもって生きなければなりません。皆さんの日常生活が、主体的天の国に対して、その相対的な地上の完成形態を備えなければ、天上世界に行って完成基盤を形成できないのです。直接的関係です。その直接的関係が毎日、一年、一生を通して結ばれてこそ、あの世に行ってそれが第二の活動舞台となり、住居地になるのです。

 

 

 

65 天上世界は、主体の位置にあります。そこには数多くの氏族、数多くの民族がすべて入っています。天上世界を標準として、地上もそこに合わせていかなければなりません。主体的天上世界と対象的地上世界の統一のためには、分かれてはいけません。皆さんの生活において、体恤的な愛を感じなければなりません。霊界を感じられなければならないのです。神様が悲しまれることと喜ばれることを感じる、体恤的生活にならなければなりません。

 

 

 

66 霊界と肉界は、人を中心として統一されるのです。ですから、統一に向かって前進的発展を促進化するのです。後退してはいけません。前進的発展を促進化しなさいというのです。皆さんは、この世で暮らすとき、一つの地域だけで暮らすのではなく、多くの場所と関係をつくって、全体に影響を及ぼすように動かなければなりません。春夏秋冬、東西南北、四季が常に巡っていくのと同じように、皆さんも一国にだけいてはいけません。これから国境のない統一の世界になれば、思いどおりに世界を巡りながら暮らさなければなりません。

 

 

 

67 皆さんは、今まで、毎日、天上世界が主体になっているという観念をもっていませんでした。ひと月に一度も考えませんでした。毎日考えなければなりません。一日生活圏において、主体的天の国に対して相対的な地上の完成形態を備えなければ、天上世界の完成基盤が形成されないというのです。直接関係です。毎日、一年、一生を通じて関係を築いてこそ、あの世に行ったのち、自分の第二の活動舞台となり、居住地になるのです。

 

 

 

68 天上世界と地上世界を連結させる内容とは何でしょうか。それは、一時的に存在するものではできません。時空を超越したもので、きょうもそれと同じであり、過去にもそれと同じであり、未来にもそれと同じ内容にならなければならず、その内容は、私たちの日常生活において、すべてのものが拒否することなく、喜ぶことができなければなりません。夜でも昼でも喜べる内容にならなければなりません。それでこそ幸福なのです。それが愛だというのです。それは、お金では不可能です。知識でも不可能です。そのようなものは、一方的なものにしかなりません。権力も、やはり同じです。「私」という個人的権力を国家的に拡大させるためには、愛という橋がなければならないのです。

 

 

 

69 神様を中心として、地上世界と天上世界が一つになるのです。真の父母を中心として統一的立て札をもってくることによって、ここで一つになるのです。神様が創造するとき、絶対信仰、絶対愛、絶対服従により、ために生きて造ったので、私たちもこのような全体、全般、全権、全能の基盤の上に立たなければなりません。

 

創造本然に帰るために、愛の対象を探すために、絶対信仰、絶対愛、絶対服従の心情をもって投入し、忘れてしまうのです。神様が造られたすべてのものを再び取り戻すため、私たち自身も神様の代わりに、この世界に対して絶対信仰、絶対愛、絶対服従しなければなりません。

 

 

 

70 前進的な発展というのは、絶対に止まってはいけないということです。いつでも前進しなければなりません。発展しなければなりません。前進的発展、これは東西、四方に発展しなければなりません。いたずらに「家庭盟誓」を宣布したのではありません。ですから、体と心が一つにならず、夫婦が闘っていれば、「家庭盟誓」を唱えられないのです。息子、娘を中心として一つになれなければ、唱えられないというのです。家庭がどれほど貴重かを知らなければなりません。それで、「家庭盟誓」をもったことを霊界が注視するのです。霊界に行ったすべての先祖が羨むというのです。

 

 

 

71 前進的発展の促進化です!発展するにおいても、促進化しなさいというのです。重要な言葉です。地上において、主体的天の国の相対的世界を中心として、天の国の版図のように、小さくても自分の暮らす環境に天の国の模型的基準をつくっておいてこそ、あの世に、それをそのまま移すことができるのです。それは、先生が適当に語っているのではありません。天の国と地上世界のすべてのものを総合して、天が願う道はこのように行くべき道なので、「家庭盟誓」が出てきたというのです。

 

 

 

72 毎日のように前進しなければなりません。停止すれば死亡が展開します。ですから、停止してはいけません。一歩でも、毎日毎日、前に進まなければなりません。「そのようにすることをお誓い致します!」と言うのです。ですから、天上世界で求めるすべての内容が、地上世界において寸分も違わないように、前進的発展をしなければなりません。

 

 

「家庭盟誓」の第六節

 

73 「家庭盟誓」の第六節は、「天一国主人、私たちの家庭は真の愛を中心として、天の父母様と真の父母様の代身家庭として、天運を動かす家庭となり、天の祝福を周辺に連結させる家庭を完成することをお誓い致します」です。「天の父母様と真の父母の代身家庭として」とあるので、皆さんの家庭が、神様の家庭と真の父母の家庭の代身家庭です。神様と真の父母の代身家庭は、天運を動かす家庭です。

 

 

 

74 神様と真の父母の代身家庭にならなければなりません。真の家庭となり、天宙を動かす家庭として、神様の祝福を自分だけが受けるのではなく、周辺に連結させる家庭を完成するのです。動きながら福を分け与えられる家庭になりなさいというのです。皆さんの周辺に原理を知らない人がいれば、原理を伝えてあげながら、だんだんとさらに拡大させていかなければなりません。一人で暮らしてはいけないというのです。

 

 

 

75 神様と真の父母の代身家庭は、天運を動かす家庭です。ですから、「私」だけが祝福を受け、豊かに暮らそうと考えてはいけません。結局は、天の王族となり、全体の人々を天の民にしなければなりません。

 

 

 

76 天運が訪ねてくる道とはどこかということを知らなければなりません。天運は永遠に動くのです。天運は永遠の道を行くのですが、その道は、永遠の原則に従って、変わることなく巡り巡るのです。巡り巡って関係を整えていきながら興亡盛衰の道をつづっていくのですが、ここに立っている人間が、どのようにこれに合わせていくかということが問題です。

 

 

 

77 天理の運勢は、適当に行ったり来たりするのではありません。秩序があり、軌道があり、法則があるので、それを通して動くというのです。天運に属しているすべての存在は、ために生きる存在なのです。

 

 

 

78 天運は滅びません。私たちの人生は、一生を通じて環境に従い、偏って横道に流れてしまったりもしますが、天運は神様の経綸に従って、進む道に変動がありません。永遠だというのです。春夏秋冬、四季の順序が変わらないのと同じように、人類を動かす天運の道義も、不変の軌道に乗って個人と家庭、氏族、民族、国家、世界と向き合いながら動いていくのです。それを知らずにいるというのです。

 

 

 

79 天運は、善の人が必要とするすべてのものを供給するようになっています。ですから、欲心をもって「私がこれをどうにかする」と考えてはいけません。善であろうとすれば、必ず「私」が高い位置に行くか、低い位置に行くか、二つの道しかありません。善の人は、低い位置に行けば、すべてのものが自然に供給されるようになっているのです。

 

 

 

80 天運に乗ろうとすれば、まず天運の行く道がどこに行くのかを知らなければなりません。そこは、万民が喜ぶ所、楽しんで飲んだり食べたりする所ではありません。すべてが嫌う場です。

 

その場は、どのようなことでも常に感謝し、責任を遂行しながら栄光を神様のみ前に返して、自分自ら感謝できる位置でなければなりません。そのような位置に立つ人が天運に乗れるのです。

 

 

 

81 「私」が祝福を受けたのは、「私」一人が良くなるためではありません。先に召されたのであれば、世界全体の兄弟の家庭を、「私の家庭」のようにしなければなりません。天運をつないで「私の家庭」のようにすると考えなければなりません。一人だけのために生きてはいけないというのです。家庭において「家和万事成(いえわしてばんじなる)」を成し遂げ、すべての家庭を和合させて統一できるようにしようと考えなければならないという意味です。

 

 

 

82 真の父母様の代身家庭として、天運を動かす家庭にならなければなりません。そのようなときに、創造理想がすべて従っていくようになっているのです。天の祝福を周辺に連結させる家庭にならなければなりません。それをしておくことによって、心情文化世界が始まります。そして、絶対に血統を汚さない歴史を自分が何代、何千年残せるかというのです。これには、神様の祝福世界、天上世界で天の国の功臣になるかどうかという問題がかかっています。公式がそのようになっているのです。

 

 

 

83 天の祝福を周辺に運んであげなければ、霊界の皆さんの先祖が皆さん自身を蕩減させるのです。反抗するというのです。何度も道を塞ぎ、妨害するのです。「家庭盟誓にはこのようになっているのに、なぜ行動しないのか」と言います。ですから、すべて分け与えなさいというのです。それをしなければ、霊界に行って引っ掛かります。重要な一つの契約文書です。

 

 

「家庭盟誓」の第七節

 

84 「家庭盟誓」の第七節は、「天一国主人、私たちの家庭は真の愛を中心として、本然の血統と連結された為に生きる生活を通して、心情文化世界を完成することをお誓い致します」です。皆さん、統一信仰の道において最も重要なことは、どのようなことがあっても本然の血統を汚してはいけないということです。

 

 

 

85 「家庭盟誓」の第七節が重要です。私たちの家庭は、真の愛を中心とした本然の血統です。堕落と全く関係のない本然の血統を受け継いで、心情文化世界を完成するというのです。私たちの世界は、心情文化世界です。神様のたった一つの愛を中心とした統一家族です。高いも低いもなく、五色人種が一つの家族生活をしなければなりません。今後、そのような時が来るのです。

 

 

 

86 神様を中心とした本然の血統を受け継げば、本然の心情文化が始まります。本然の血統を失ってしまった所には、心情文化が生まれません。文化は、歴史性を通して連結されるのです。家庭を中心として、社会を中心として、国家と世界を中心として、これが連結されなければなりません。純潔な血統を残すことが問題です。そのようにしなければ、自分たちとの心情文化世界が中断されるのです。そのため、心情文化圏を中心とした生活をしなければなりません。

 

 

 

87 本然の血統は、堕落した血統ではありません。サタンの血統を根絶し、堕落したことを蕩減復帰した血統にならなければなりません。接ぎ木するのです。接ぎ木したならば、「私」の息子、娘、三代以降には、本然の血統の種を受けるというのです。接ぎ木した木から種を受けたものが植えられ、再び生えたときには真のオリーブの木にならなければなりません。そのためには、三代が過ぎなければなりません。母親のおなかの中に再び入って出てくることはできないので、三代が過ぎて、そこから収めた種を植えるとき、真のオリーブの木になるのです。三時代を通過しなければなりません。

 

 

 

88 本然の血統は、神様を中心とした血統です。本然の血統と連結された、「ために生きる生活」を通して、心情文化世界を成し遂げようというのです。数千代の清い血統を残さなければなりません。男女が一瞬の間に起こした堕落が、願わない世界を霊界と肉界に広げてしまったというのです。

 

 

 

89 愛を主管できなければなりません。自分の思いどおりにしてはいけないのです。ために生きる生活を通して心情文化世界をつくるというのです。心情文化世界は、神様の愛の文化世界です。根本的な文化世界を追求するのです。それは、真の愛が関係していないものがない文化世界です。

 

 

 

90 ために生きる人は滅びません。また、ために生きる人は、霊界から何度もコーチしてくれるのです。何度も、新しいものと関係を結べるようにしてくれるというのです。新しいものと関係を結ぶので、その人は自然に有名になり、世界的に知られるようになるのです。

 

 

 

91 一つになることができ、平和の起源となるその道は、どこにあるのでしょうか。神様御自身のみならず、真の人間は、ために生きる存在だという原則を立てざるを得なかったのです。ですから、真の愛は、ために生きるところから、真の理想も、ために生きるところから、真の平和と幸福も、ために生きる立場において成立するのであって、ために生きる立場を離れたところでは見いだせないのです。これが天地創造の根本原則だということを知りませんでした。

 

 

 

92 心情文化世界は、神様の本然の文化世界であり、堕落していない完成したアダム文化世界です。文化は二つではありません。一つしかありません。言語も一つであり、風習も一つであり、習慣も一つであり、伝統も一つしかない統一の世界になるのです。そこにおいてのみ、神様が個人と共に住み、家庭と共に住むのです。

 

 

 

93 心情文化世界は、私たちの理想です。文化は、二つではなく一つです。堕落した世界は、文化が複雑で雑多です。心情文化世界でなければ、個人から家庭、氏族、民族、国家、世界、天宙まで連結できません。今まで世の中は、ジグザグに上がったり下がったりしたので、何千年かかっても、いまだ終着点にたどりつけていないというのです。心情文化世界では、あっという間に到達できるのです。それは、真の愛によってのみ可能です。

 

 

 

94 本然の血統と連結された、心情文化世界を完成しなければなりません。アダムとエバは、堕落していない純潔な神様の真の愛を中心とした、血統の関係を結ばなければなりません。ですから、私たちの文化には、サタンが存在せず、神様が喜べる文化圏を形成しなければならないのです。心情文化世界を成し遂げなければなりません。真の愛を中心として、心情文化世界のその内容も一つであり、方向も一つです。二つではありません。

 

 

 

95 本然の血統と連結された心情文化世界は、真の愛が表面化した世界です。心情を表面化させ、世界化させる時代になることによって、統一の心情文化世界、単一文化世界が訪れるのです。戦争がなく、紛争がない一つの世界、地上天国と天上天国になるのです。心情文化世界になれば、すべてのものが終わりです。私たちの家庭が天の国の皇族圏にそのまま入っていくことができる内外の内容を地上で整備し、そこに一体化できることを願って、このような「家庭盟誓」を設定したというのです。

 

 

「家庭盟誓」の第八節

 

96 「家庭盟誓」の第八節は、「天一国主人、私たちの家庭は真の愛を中心として、天一国時代を迎え、絶対信仰、絶対愛、絶対服従によって、神人愛一体理想を成し、地上天国と天上天国の解放圏と釈放圏を完成することをお誓い致します」です。家庭において体と心が一つになった夫婦となり、王家ができなければなりません。これが神様の創造理想であり、成約時代の完成であり、新しい家庭の出発です。

 

 

 

97 成約時代とは、これから始まる新しい時代のことをいうのです。家庭から氏族、民族、国家、世界まで、一つの平和世界を成就する統一された世界となる、この時のことをいうのです。これは、全体を代表します。家庭ではありません。世界を越え、全体を越えて成約時代に行くのです。四大心情圏と三大王権を中心とした新しい家庭を通して、世界版図を越えて成約時代の型を備えるようになるとき、初めて一つの世界、平和世界になるのです。

 

 

 

98 神様は、絶対信仰の上で宇宙を創造しました。神様が語られたことは、必ず成就するというのです。成就しないものがありません。また創造は、愛の対象をつくるためのものです。絶対愛です。疑う心がありません。二心がないというのです。その次に、絶対服従です。絶対服従する瞬間には、神様御自身までも存在意識がないのです。

 

従順と服従は違います。服従には自己意識がありません。従順に従うというのは、自己意識をもって従っていくことを意味します。神様は、服従する立場、自己意識のない立場ですべて投入したというのです。神様がそのようにアダムとエバを造ったので、アダムとエバに求めることも、絶対信仰の上で絶対愛、絶対服従をすることなのです。

 

 

 

99 神様は、絶対信仰の上で万物を造り始めました。絶対愛の対象のために造り始めたというのです。絶対服従というのは、自らの意識観念がなかったということです。完全にゼロ、完全に無だというのです。無に帰ることによって、自動的な循環運動が展開します。完全に、すべて与えて何もないので、下に戻ってきます。これが宇宙の運動の起源になっているのです。完全に投入したあとには戻ってくるのです。

 

 

 

100 絶対信仰、絶対愛、絶対服従の圏内で、すべてのものが成し遂げられるのです。神様御自身が、絶対信仰をもって愛の相対を造りました。「私がこのようにすればこうなる」と考えたあとに造ったのです。絶対信仰、絶対愛、絶対服従によって、自分自身を完全に投入したのです。絶対愛の上で絶対信仰であり、絶対愛の上で絶対服従です。これが、永遠の霊界の主流思想です。また、地上の主流でもあります。地上天国と天上天国、二つの世界において主流だというのです。ですから、皆さんもこのような観念をもたなければなりません。この観念さえもてば、どこでも通じるのです。

 

 

 

101 祝福家庭は、世界的であり天宙的です。先生に代わって実行できる直系の息子、娘と同じです。先生が祝福してあげるときは、「私よりもっと立派になり、私の後ろについてきなさい」と思いながら祝福してあげたのです。ですから、絶対信仰、絶対愛、絶対服従の心さえもてば、先生がしてきたことを、同じようにできるのです。神様は、創造をするとき、そのような心情をもって出発しました。主体である神様が、「私が語れば、愛の実体対象が生じる」と考えたのです。絶対信仰で造ったのです。絶対愛の相対に出会うというのです。愛の主人になるためには、相対がいなければなりません。そのため、愛には神様御自身も絶対服従するというのです。絶対順応するところから循環運動が始まります。

 

 

 

102 真の愛の主体者であられる神様は、真の愛の相対者として人間を立てました。神様の愛の理想は、人間を通してのみ完成するのです。神様の創造目的は、神人愛一体の絶対的愛の理想世界です。人間は、神様の最高最善の愛の対象として造られました。ですから、人間は、創造物の中で唯一、神様の実体をまとった対象なのです。無形の神様のみ前に、見える体として生まれました。

 

人間が完成すれば、神様の聖殿になります。神様が自由に、また平安にいつでも入ってきてお住まいになる有形の実体です。神様の絶対的な真の愛の全体的理想は、人間を通して父母と子女の縦的関係で実現、完成するのです。

 

 

 

103 神様は、愛の根であり、生命の根であり、血統の根であり、地上天国と天上天国の根です。アダムとエバが結婚するときには、神様がアダムとエバの心に入っていき、一体的愛を完成するのです。神様は縦的な真の父母であり、アダムとエバは横的な真の父母です。そのような二つの父母の血肉を受けて生まれたので、心は縦的な「私」となり、体は横的な「私」になるのです。このようにして神人愛一体圏を形成するので、心身一体愛を完成した人は、神様の息子、娘になるのです。

 

 

 

104 真の父母様は、実体世界において超民族的な祝福をしています。これが連結されることによって、地上で個人解放、家庭解放、氏族解放、民族解放、国家解放圏が成し遂げられるのです。その解放圏は、霊界で成し遂げられるのではありません。このように、天国愛の国、天宙愛の国まで連結させることができる基盤が地上にあるので、真の父母を中心としたすべての霊界と肉界が一つになり、統括的な面で総清算して、個人、家庭、氏族、民族、国家、世界、天宙まで、祝福の完成を成し遂げなければなりません。

 

そうして、霊界と肉界の祝福家庭一体化圏が広がることによって、堕落していないアダムを中心とした天国理念の基盤が、歴史始まって以来のすべての家庭を中心として、同一的な価値の位置で成立するのです。そのような地上天国と天上天国が顕現するところに神様が臨在するのです。

 

 

 

105 今から国家、民族的なグループが連合できる時代に入ります。そうして、地上の国と氏族、家庭が連合し、統一圏に越えていくのです。このように越えていくことによって、世界は急速に変わります。これと反対になる人々は、サタンが来て放っておかないというのです。サタンは、今まで地獄に連れていこうとしましたが、今後は、天国に連れていくというのです。このように協助し、先祖まで天国に連れていこうとするので、天国に行くことを妨害する人がいないため、解放圏となり、急速に未来の世界化時代に越えていくのです。

 

 

 

106 先生の時代は、すべてのものが解放です。解放された立場に立ったのです。その解放された価値は、とても言葉では表現できません。

 

歴史時代において、神様は、数多くの先祖から分別された歴史の価値を積み重ねて、積み重ねて、積み重ねて解放圏をつくったのです。ですから、その価値そのものである祝福家庭は、全体が解放された立場にいるので、すべての被造世界の汚れたものから栄光のあるものを身代わりした祭物だというのです。祭物のような立場に立っているのです。

 

 

 

107 解放圏は宇宙を意味します。太陽系の数千億倍にもなる大宇宙のことを言うのです。解放圏から釈放圏が始まります。サタンが住むことがなく、私たちの思いどおりに暮らせる障害のない釈放です。罪がありません。監獄に入り、とらわれの身で服役していた立場から抜け出し、監獄の門から出てきたので、再び新しい国民に戻るのです。そうして神様が「私の父」になり、「私の家庭」と「私の国」を守るその主人と一つになることによって、サタンと関係のない永遠の釈放圏に入っていくのです。そうして、天国の中に入って暮らすようになるというのです。

 

 

第一節 「基元節」の宣布とその背景

 

 

天聖経   第十二篇 天一国  第四章 天一国のビジョンと責任

第一節 「基元節」の宣布とその背景

 

1 一九四五年から七年であれば、一九五二年までです。一九五二年に「神様王権即位式」を行い、先生が四十歳のときに天下統一をして、天の国と地上を治めなければならない責任がありました。キリスト教が反対することによって、それが着地できなかったのです。新婦になる息子、娘を霊的に探し出し、肉的に一つになっていたならば、統一天下になっていたはずですが、宗教圏が先生を追い出してしまいました。ユダヤ教がイエス様を追い出したのと同じように、追い出してしまったのです。

 

蕩減の原則があるので、アダムの立場でエバ圏の失敗をひっくり返し、いくら反対したとしても天地の統一圏を探し出しておかなければなりません。そうして、実体的基準でイエス様の体を再び探し出し、霊的基準を連結させたのが、三〇〇〇年に向かって出発し、聖書歴史七千年が出発する二〇〇一年一月十三日の、「神様王権即位式」です。一月十三日、十三数です。十二弟子とその中心であるイエス様が一つになり、十三数の家庭さえできていれば、イエス様は死ななかったでしょう。このようなことを知らないので、終わりの日に父が完成した天理の大祝福の内容をもってくることに反対するのです。

 

 

 

2 天宙の運行法度とは何でしょうか。十三数を中心としてこの天地が回っているので、この軸が備えられれば、個人完成はもちろん、家庭完成、国家完成、世界完成、天宙完成が自動的に成し遂げられるのです。神様が生活する舞台や、生涯の永遠の路程において、支障なく自由、自活的な主人として、すべての宇宙の中心の位置で管理、主管するのです。自由解放世界を備えられなかったことを、今や総体的に完成するのです。

 

人類が願う目的、救援摂理の完成を願う目的、すべての文化国家の伝統を誇るためのあらゆる方面の目的を、完結させなければならないその数が、十三数です。その十三数を中心として、天理の中心である天の父母に侍ることができ、天の国を成し遂げることができるのです。

 

 

「基元節」宣布の背景

 

3 十三数です!二〇〇一年一月十三日が神様を解放、釈放させた日です。二〇一三年には、神様のみ前に国を捧げなければなりません。「神様王権即位式」をすることによって神様が王になったので、国をもてるように民をつくらなければなりません。ですから、王国を捧げるためには、十二年以上、春夏秋冬以上の季節を通過して王の地をすべてつくり、天地を代表した王として迎えなければならないのです。

 

 

 

4 三〇〇〇年に向かって出発する二〇〇一年一月十三日を中心として、「神様王権即位式」をしてさしあげました。その日を中心として、満十二年の峠を越えた二〇一三年のそのときには、私たちの家庭と私たちの民族、私たちの国家と私たちの世界が、怨讐の地に最後の離別を告げなければなりません。いくら悲惨な環境が展開するとしても、私たちは後ろを振り返ることなく、希望の祖国光復のたいまつを掲げて勝利の力強い凱歌を、天地が振動するほどとどろかせなければなりません。

 

天地と一つにならなければならず、新しい愛のときの声とともに、愛の稲光を中心として天の栄光の旗を立てるべきその日に向かって、私たちは、進んでいることを忘れてはなりません。今まで延長させてきた恨の歴史を残したこの地上で、真の父母が神様と一体になり、苦労をして王権即位式を行ったのと同じように、その十三日を代表し、二〇一二年を越えて二〇一三年になるとき、建国ではなく、挙国的なすべての勝利の覇権をもって天のみ前にのろしを高く上げ、奉献しなければならない天地人父母様の召命的責任が待っているというのです。

 

 

 

5 イエス様が果たし得なかったすべてのことを、先生が世界的基準で連結しなければならないのです。二〇一三年一月十三日までの十二年間に、地から天まで、一代で清算しなければなりません。アダムとエバが一代ですべてのものをひっくり返してしまったので、再臨主は一代でアダムが失敗した家庭的基盤、イエス様ができなかった国家的基盤、再臨主が来て苦労した四十年期間を取り戻さなければなりません。この三代を一つにしてアダム家庭のカイン・アベルが一つになり、国連の代わりに天宙天国理想によって解放と釈放時代に越えていくというのです。

 

 

 

6 二〇〇一年一月十三日に「神様王権即位式」をしてさしあげましたが、王権だけをもつのではありません。天地の主人を宣布しなければなりません。二〇一三年には、国と家庭を取り戻し、すべてのものが本然の位置に戻ったので、神様を中心とした一つの統一的な世界として越えていかなければなりません。今は地上と天上に境界線がありません。個人、家庭、すべてが衝突しましたが、すべて一つになれる統一時代です。

 

カイン・アベルが闘ったこと、今まで国家が宗教に血を流させてきたことを清算して、弟が兄の位置に行くのです。兄が弟の命を奪い、サタン側のカインが宗教圏のアベルを犠牲にしてきたことをひっくり返し、アベルがカイン世界において、個人、家庭、氏族、民族、国家、世界、天宙、神様の八段階をすべて探し出すことによって、初めて天地において天地開闢が起きるのです。

 

 

 

7 宗教を一つにしなければ、平和世界にはなりません。それを誰がするのでしょうか。先生しかする人がいません。家庭を中心としてモデル家庭を新たに編成することによって国が生じ、それを越えて世界と天地のモデル理想世界の形態になっていくことによって、神様が主導できる世界に越えていくというのです。

 

お母様が同じ立場で家庭を代表し、対等な価値をもって、失ってしまった息子、娘、カイン・アベルを抱き、一つになってこそ、エデンから追い出されてしまった真の父母の血統に連結されるのです。そのようにしなければ、連結させる道理がありません。

 

そして、お母様を中心としてカイン・アベルが一つになり、イスラエルの国と教会が一つになった基準で、エデンから追い出されたアダム・エバの子孫たちが真の父母を中心として同じ立場に立つのですが、そのようにして世界基準の祝福家庭基盤の上に父母が現れれば、原理原則によってサタンが前に立つことはできないのです。サタンはすぐに後ろに回らなければなりません。

 

今までは神様が後ろからついてきたのですが、神様を中心として、アダムとエバ、カインとアベルが一つになって、初めて所有権を越えることができるのです。二〇一三年一月十三日までに、すべてを神様のみ前に捧げなければなりません。偽りの父母、サタンの血統によって奪われたものを、真の父母一代ですべて取り戻さなければならないのです。

 

 

 

天国と「霊連世協会」

 

8 先生は、二〇一〇年二月十四日を期して、「天暦」の出発を満天下に宣布しました。既存の陽暦と陰暦は、今やカインとアベルの立場に立ち、新たに摂理を記録して明示する天暦を補助する役割をするようになるでしょう。

 

 

 

9 今の時代は、天が「天暦」を宣布した時代です。深刻な時代です。人類の永生に責任をもつ「天印」をもってこられた人類の真の父母様の教えに従わなければ、生きる道がない時が来ました。皆さん全員が真の父母様の名を満天下に現し、誇ってたたえるべき時です。

 

 

 

10 これから、私たちが中心にして進むべき団体の名称は「神様霊連世協会」です。「霊連世」とは、霊界の「霊」の字と、連合の「連」の字、世の中の「世」の字です。霊界と肉界が一つになり、神様の家庭と国と世界、そして宇宙にならなければなりません。神様の「霊連世協会」です。連合ではなく協会です。「協」の字は、「十字架」の横に三つの「力」という文字で成り立っています。このように的中する予言をしたという事実は驚くべきことです。協会の「協」は、「十字架」の横に大小三つの「力」を合わせた文字ですが、なぜそのようになっているのでしょうか。神様とカイン、アベルが統一される十字架の世界という意味です。それが協会です。霊界と世の中を連結させることによって、神様が喜ぶ個人から家庭、氏族、民族、国家、世界、天宙になります。その民として生きる人は、堕落する前の善の人の価値よりも上の位置に上がっていくというのです。それで名称が「神様霊連世協会」なのです。

 

 

 

11 今の時代は、「神様霊連世協会」時代です。すなわち、「神愛人協会」の時代であり「天地父母協会」の時代です。言い換えれば、人類は今や神様の祖国と本郷を探し立て、完成解放の天国を成就して永遠の幸福と安楽を享受できる天の特別恩賜圏の時代に入ったということです。

 

 

 

12 実体的天一国時代が展開すれば、この地において「霊連世協会」が中心軸に立ち、万有を治めるようになるでしょう。霊界と肉界を連結して実質的な統一を完成し、天理と天道によって摂理を経綸するようになるという意味です。この地において世俗的な次元の選挙は、これ以上、目にすることはなくなり、交叉祝福結婚を通して人類は一家族となり、太平聖代を享受しながら平和と幸福を楽しむようになるでしょう。

 

 

 

13 「神様霊連世協会」は、「天地父母協会」という言葉にもなります。天地父母が先祖になる協会、天地父母が人類歴史の根本になる協会だけでなく、どんな言葉でもすべて入ります。天地父母天宙安息圏の「安息圏」とは、安着するその時代のことを意味するのです。個人、家庭、氏族、民族、国家、世界、天宙、神様の時代まで八段階です。個人、家庭、氏族、民族、国家時代が五段階です。そして、世界、天宙、神様の時代まで、八段階にすべて入ります。その八段階を越えていかなければならないのですが、蕩減復帰がなければ、その峠を越えられません。皆さんがその峠を越えるためには、皆さんにあるすべての物が神様の物にならなければなりません。皆さんにある福というものは、アダムとエバ、父母の福にならざるを得ないのです。今や神様が主人となり、神様が父母となる真の父母を中心として「天地父母協会」になるのです。

 

 

第二節 み旨をすべて成し遂げられた真の父母様

 

 

天聖経   第十二篇 天一国  第四章 天一国のビジョンと責任

第二節 み旨をすべて成し遂げられた真の父母様

 

1 真の父母は、救世主として世の中を救うときには、真の父母であり、真の師であり、真の王です。その次に、宗教圏内での真の父母であり、真の師であり、真の王です。イスラエルの国、選民圏に天地を連結させて、イエス様が王権を求めるために来たので、真の父母も結局は、選民圏において真の父母、真の師、真の王なのです。一組です。真の父母自体が地上、天上天国をすべてひっくり返し、本然の立場に立って「すべて成し遂げた」と言うことのできる印を押さなければなりません。そして、神様が「これから永遠に無限大に拡張する地上天国と天上天国、愛の王権時代である太平万年時代に前進することを願う」と祝福すれば、すべて終わるのです。

 

 

 

2 神様は、なぜそれほどまでに自分の息子、娘を犠牲にし、自分の一族と自分の国を犠牲にして、サタンの息子、娘を生かしてあげようとするのかというのです。そのようにしなければ、平和の出発の基台を永遠に立てることができないからです。平和は永遠にあり得ないというのです。神様は知恵の王です。

 

探求したすべての事実を世の中と照らし合わせてみて、一次元高いところがあれば、その背後の主流の内容がどれほど複雑で、どれほど高く、どれほど深く、どれほど広大で、大海のようなものだとしても、それを渡ってこそ、向こう岸にある世界安着の場に行くのです。統一教会が素晴らしいのは、天地父母統一安着生活圏時代を発表したことです。すべて成し遂げたということです。

 

 

 

3 自由、平等、平和、幸福!それが神様の創造理想の地上世界と天上世界であり、解放された万国の主体的な愛の主権として、億千万歳の太平聖代を中心として愛が満ちあふれた世界であり、真の愛が勢力を得る時代です。全体、全般、全権時代に越えていくのです。すべて成し遂げたというのです。イエス様は、十字架で亡くなりながら、霊的救いをすべて成し遂げたと言いましたが、先生は、天地、統一世界において「すべて成し遂げた」と言えるのです。

 

それで、神様のところに訪ねていくとき、「文某が帰ってきました」と言えば、その言葉を闘くやいなや、数千段階の高い宝座でとらわれの身で嘆息していた神様が飛んで降りてこられ、先生を抱きかかえて大声で泣き、痛哭するのです。先生が泣く前に痛哭し、先生よりもっと涙を流すというのです。エデンから追放するときは息子が悲しみの涙を流しましたが、帰ってくるときは神様が喜びの涙を流すのです。ついに神様の万国定着解放釈放時代になるので、どんな人もそれを否定できず、天地にあるすべての被造物も、それを拒否できないのです。

 

 

 

4 エバが誤って天地がひっくり返ったのですが、先生が真の父母の名をもってすべて探し出したので、神様のみ前に捧げるときに「すべて成し遂げました」と言うことができるのです。「あなたの願い、私の願いをすべて成し遂げました。天地父母と天地人父母が立ったので、天地人父母たちと、すべての万物が地上天国と天上天国で暮らし、神様の永遠の愛の中で暮らすのです!アーヂュ!」と言うのです。自分が暮らす村に、乞食がいてはならず、犯罪者が残っていては絶対にいけないのです。

 

 

 

5 復帰摂理の全体問題を中心として見てみるときに、神様が絶対勝利したというその基準になったので、すべて終わりです。復帰摂理の勝利の覇権を立てる条件を、すべて探し立てたというのです。終わりです。ですから、摂理史的絶対勝利です。救援摂理が個人、家庭、氏族、民族、国家、世界時代において勝利し、地上天国を復帰するすべての摂理において絶対勝利だというのです。絶対という言葉が出てくれば終わりです。摂理の蕩減的時代において、すべて成し遂げたというのです。それで終わりなのです。ですから、先生が死んでも、王権を中心として神様が現れ、メシヤを通さずに直接教えてくれる時が来たというのです。

 

 

 

6 解放の国は、全体を代表したものです。釈放の国は何でしょうか。全体がまだ終わっていません。所有権まで引き継ぎ、神様が「今やすべて成し遂げた。失われたものをすべて復帰完成した」と言って、神様のものにならなければなりません。また、「神様のみ旨を中心としてすべて成し遂げた。祝福がすべて終わったので、今からは祝福とみ旨によってつくったすべてのものは、お前たちのものとして引き渡そう」と言うのです。

 

 

 

7 私たちの永遠の神様を中心とした万民が、国を形成することができます。内外と左右、全体のカイン・アベルが蕩減復帰され、解放と釈放の花が咲くのです。その花の中で結ばれたその実を、誰もが取っていくのです。天国が咲き誇る勝利の王権と権限の世界が広がっていくのです。そのような世界は、腹中にいる赤ん坊が生まれても、天の王子の権限が連結されるので、未来世界の子孫万代に理想圏がついて回り、彼を支えてくれるのです。すべてのものが完成、完結、解放、釈放の、完成時代、太平聖代、億、兆、京の万歳時代が開くというのです。神様の胸の中に記憶できる段階まで連結させてこそ、間違いなく正常な解放、釈放の復活圏であり、永遠の永生圏に違いありません。それが「私の永遠の故郷」と「私の祖国」であり、神様を中心とした真の父母王権と理想世界、すなわち完全なる主体と対象の一つの世界であることは間違いありません。

 

 

第三節 天一国時代の私たちの責任

 

 

天聖経   第十二篇 天一国  第四章 天一国のビジョンと責任

第三節 天一国時代の私たちの責任

 ――真のお母様のみ言―

 

1 きょう、私たちは、実に重要な神様の摂理的経綸の中において、あとにも先にもない歴史的で革命的な大転換期を迎えています。人類の善の血統の根として来られた再臨主、メシヤ、救世主、そして真のお父様は、今や霊界に旅立たれました。したがって、私たちは、真の父母様の勝利圏を相続し、平和理想王国を創建すべき摂理的出発点に立つようになったのです。

 

 

新しい摂理の出発

 

2 真のお父様の聖和は、一生涯を共に歩んできた私たち全員にとって、量り知れない苦痛と悲しみです。人類の永遠の愛の本体であられ、真の父母であられる神様の心情も、到底、量り知ることができません。しかし、もう一方から見れば、太初の天地創造から神様が立てた天法に従い、この地で人類歴史が始まって以来、誰一人として成就できなかった摂理的課題を完成、完結、完了され、霊肉界を主管されるために、今や霊界へと生を移されたということです。そうして、新しい次元の摂理を開かれる希望の時でもあります。人間が知る、どのような言葉や文章でも表現できません。このような万感迫る中、きょう私たちは、摂理的転換期を迎えたのです。

 

 

 

3 真のお父様は、「基元節」を私たちにとって最も重要な日として宣布してくださいました。「基元節」のために、「神様王権即位武」から十二年間、多くの摂理的な活動をしてこられたのです。偶然に、簡単に訪れた日々ではありません。神様が復帰摂理をされながら選民思想を立て、準備してきた国がイスラエルです。イスラエル民族は、救世主が来るのを待ちました。救世主が来れば、すべてのことが解決されると期待しました。その救世主が華やかに来ると思ったのですが、彼らは蕩減というものを知りませんでした。復帰摂理歴史には責任があるのです。その責任を果たせなければ、蕩減が伴います。この時代においても同じです。

 

 

 

4 これから真のお父様は、天法に従って霊界を拠点とされ、自由自在に霊界と肉界を往来されながら、天一国の拡張のために摂理されるでしょう。真のお父様と私は、一心、一体、一和、一念の境地で摂理を経綸することになるでしょう。「基元節」の勝利を通して、本然のエデンの園をこの地上に創建するために、皆さんと共にいらっしゃるでしょう。天の摂理歴史は立ち止まることができないからです。

 

 

 

5 天も干渉できない蕩減復帰の摂理路程において、真のお父様と私が経た苦痛は、想像を絶するものでした。私たちは、真の家庭の四人の子女を摂理の祭物として捧げました。その険難な蕩減復帰の路程を、誰が畏れ多くも量り知れるというのでしょうか。私は、生涯を捧げ、真のお父様の伴侶として苦楽を共にし、万難をかき分けてきました。その勝利的基盤の上に、真のお父様と私は、天が下さった摂理的次元の同等権、同居権、同位権をもつようになったのです。

 

 

 

6 真のお父様は、生前、内外に多くのことをされました。今やその遣業を継承、発展させる仕事が残っています。その責任を私が先頭に立ってしようと思います。これは、本当に大変な仕事です。内外に整備するのは、簡単な仕事ではありません。皆さんが各自の場所で責任を果たすことによって、私を協助してくれなければなりません。

 

 

これから私たちが行く道

 

7 これから私は、このような歴史的摂理の新しい転換期を迎え、真のお父様の勝利的基盤を相続して、この地を中心とした摂理を主導し、先鋒に立つことを明らかにしながら、次の幾つかのお願いを皆さんにしたいと思います。

 

 

 

8 第一に、私たちは、真の父母様が立ててくださった伝統を絶対に生命視しなければならず、子孫万代まで相続、伝承させなければなりません。真の父母様は、愛と心情の伝統、み言と規定、規範の伝統、心情文化の伝統を立ててくださいました。特に真の父母様の蕩減復帰摂理路程の結晶体であるみ言を訓読する訓読会の伝統は、各家庭ではもちろん、教会、そして天を中心とした集会で、最も中心的内容となるようにしなければなりません。併せて、私たちは、この地に新しい秩序を立てていかなければなりません。ですから、組職の秩序と伝統も、真の父母様を中心とした真の家庭とアベルを中心とする中で、一糸乱れず統一体を築いていくのが、真の父母様の伝統であることを肝に銘じてくださるようにお願いします。

 

 

 

9 第二に、天が祝福された祝福家庭の理想を完成しなければなりません。家庭は、真の愛、真の生命、真の血統の揺りかごであり、神様の創造目的を実現する基盤です。「家庭盟誓」の八大事項を中心として歩みながら、善の血統の伝統を絶対信仰によって守らなければなりません。私たちの平和のビジョンは、「純潔な愛、幸福な家庭、平和な世界」です。夫婦が絶対愛で天に侍り、一体になる伝統の中で、子女を愛とみ言によって養育しなければなりません。家庭において、訓読会を通して天一国の秩序がしっかりと定着するようにしなければならず、正午定着の基準で縦的、横的に心情的伝統が定着する祝福の理想を完成しなければなりません。

 

 

 

10 第三に、皆さんは、氏族的メシヤの祝福を受けたので、この地に天一国が完成するときまで、その使命と責任を果たさなければなりません。氏族的メシヤは、真の父母が下さる祝福の中で最も大きな祝福です。蕩減復帰摂理の勝利的基台でなければ、堕落人間を氏族のメシヤとして立てることはできないからです。ですから、真の父母様の生涯の摂理的経綸の中では、常に氏族的メシヤの使命が強調されてきたのです。天一国の天宙的完成は、氏族的メシヤたちがその責任を果たし、各氏族にみ言と祝福とために生きる生活を相続させ、善の主権を立てて平和な世界、人類大家族理想の実現を通してこそ可能になるのです。

 

 

 

11 第四に、私たち全員は、真の父母様と真の家庭を中心として、和合と統一の心情文化共同体を築いていかなければなりません。皆さんは、全員例外なく天の選択と先祖の功績、そして自らの後天的天稟によってみ旨の道と縁が結ばれました。そして、数多くの迫害を顧みずに真の父母様のあとに従い、今日の勝利圏まで迎えるようになりました。

 

ですから、私たちは、唯一の父母を中心とした一家族心情共同体です。世の中は、いまだに分裂と葛藤が満ちあふれていますが、私たち統一家は、人種、国境、およびいかなる障壁も軽く飛び越え、一つの兄弟姉妹になれるのです。ために生きる人生の手本を見せるならば、必ず成し遂げられる夢です。特にこのような摂理の大転換期には、私たち全員が真の父母様と一つにならなければならないことを肝に銘じてくださるようにお願いします。

 

 

 

12 真のお父様は今、霊界にいらっしゃいますが、私たちと常に共にいらっしゃいます。ただ無形でいらっしゃるだけであって、一瞬たりとも私たちの傍らを離れることはありません。今、真のお父様は、私たちに何を願っていらっしゃるのでしょうか。正に、中断なき前進を願われているはずです。神様の摂理は、全世界に真の父母を中心として愛と平和が満ちあふれ、心情文化が定着し、新しい秩序が定着するときまで続かなければなりません。特に、「基元節」の勝利を土台として、さらに一路邁進し、天と真の父母様に大きな栄光をお捧げし、世界と歴史に大きな希望を抱かせてあげなければなりません。

 

 

未来を約束する蕩減

 

13 神様の摂理歴史は、蕩減を経なければ発展がありません。蕩減は悪いことばかりではないのです。未来を約束してくれるからです。蕩減復帰摂理は、簡単に完成するものではなく、段階的に蕩減を払っていかなければ、発展していかないというのです。歴史始まって以来、その当代において「すべて成し遂げた。神様を解放してさしあげ、私が完成、完結、完了した。今から摂理歴史は新しく出発する」と宣布して天命を完遂された方が、この世の中にいたでしょうか。皆さんは今、摂理の中心に立っています。祝福された位置だというのです。

 

 

 

14 真のお父様は、生涯にわたって、夜も昼も休まずに働かれました。私も真のお父様に侍って生活しながら、三時間以上、寝たことがありません。ですから、一日中疲れていました。今は霊界に行かれたので、時空を超越してさらに奔走され、動かれるでしょう。眠る時間もないと思います。皆さんが責任を果たせなかったとすれば、これから死生決断、全力投球をしなければなりません。今まで生活した、その態度とやり方ではいけません。何か新しい転機をつくらなければなりません。私たちにとって最後の機会です。

 

 

 

15 きょう、聖和四十日礼拝の日は、新しい摂理の出発点です。真のお父様は、この四十日期間、霊界を隅々まで回られました。摂理史に登場した人物たちにも会われ、また、神様が天地を創造される時の状況も直接体恤されました。私も四十日間、真のお父様と同じ心情で、心の中の対話をしながら過ごしました。そして、準備しました。真のお父様の考えであると同時に私の考えになり、私の考えであると同時に真のお父様の考えになりました。今から一心不乱に、一つの心、一つの志で、原理を中心にして進んでいかなければなりません。

 

 

 

16 私たちに中断はありません。前進があるのみです。全世界の真の家庭の皆さんが、絶対信仰、絶対愛、絶対服従によって新氏族的メシヤの使命を果たし、天の大いなる恩賜と天運を相続する勝利者になることをお祈りいたします。天は、私たちに途方もない祝福を下さいました。その責任は、必ず私たちが、皆さんが、二世たちが完成しなければなりません。

 

 

 

17 真のお父様に初めてお会いしたとき、私は「蕩減復帰摂理歴史を私の当代にすべて終わらせる。神様の創造理想世界具現という大きなみ旨を成し遂げてさしあげる」という二つの目標を立てました。誰も私に、「今後このように、あのようにしなければならない」とは教えてくれず、真のお父様もみ言を下さいませんでした。しかし、このことを私が整理できなければ、後代がもっと大変になることが分かりました。それで、私に与えられた使命を完遂するために実践躬行し、今日に至ったのです。

 

 

神霊と真理、愛の教会

 

18 統一教会は本来、神霊と真理によって出発し、歳月が流れながら心情が湧き出る、愛のあふれる教会として発展しました。それで、草創期に真のお父様が牧会をされるとき、食口が一度教会に訪ねてくれば、そこを離れるのを嫌ったのです。真の父母様と夜を徹しながら一緒にいたいと思い、真の父母様が願われることであれば、どのようなことをしてでも、それを成就してさしあげたいと思ったのです。誰が強要しなくても、自ら侍っていたのが草創期の信仰生活でした。小さな教会でしたが、真の愛があふれ、互いに一つになりながら、非常に難しい時代を克服していったのです。同じように、今日、各教会でも原理講義が途絶えてはいけません。み言によって生まれ変わらなければなりません。そうして、真の愛を実践できる個人になり、家庭、社会、氏族、国家になれば、それが天一国であり、地上天国です。

 

 

 

19 聖日礼拝の説教は、三十分以内に終わらせなければなりません。説教が長くなれば、食口が何の内容か分からず、早く帰りたいと思うのです。そして、説教で受けた感動が一週間以上、続かなければなりません。説教が終わったあとには、食口の活動報告を聞いたり、新しく伝道された人を祝ってあげたり、心霊指導をするプログラムをもてば良いでしょう。

 

そのようにすれば、本当に生き生きと息づく教会になるでしょう。生き生きと躍動する教会になるでしょう。そうして、食口や新しく伝道された人たちが、「一週間も侍てるだろうか。早く教会に行きたい」、このような思いを何度ももつようにしなければなりません。教会では、霊肉共に与える場をつくらなければなりません。食口にみ言のエキスを飲ませてあげ、食口を愛によって抱く雰囲気をつくっていけば、教会がより大きく発展するのです。

 

 

 

20 真のお父様のみ言や、すべての行跡は、原石と同じです。宝石です。私は、その宝石を最高に価値があるものにし、常に間近で愛せるよう、持ち歩きたいのです。皆さんも、同じだと思います。それで、その第一段階として『天聖経』に、二〇〇〇年以降に語られたみ言を加えて整理整頓し、皆さんの手から一瞬も離すことができない宝石にします。皆さんが一生を終える日、その宝石を抱いて霊界に行ける姿になることを願う心で、これを進めているのです。

 

 

 

21 キリスト教は、聖書一冊で全世界にその志を展開しました。真のお父様のみ言もそのようにしなければならないのですが、み言が整理整頓されていなければ、未来に混乱が訪れるでしょう。み言集を整備することが急がれています。それで、元老会議の監修のもとで編纂を行い、後代の人によって欠陥を指摘される所がないようにしようと思います。根も一つであり、幹も一つであり、実も一つである永遠のみ言として残さなければなりません。すべての人にとって、一日の生活から人生を生きていくにおいての基準になり、目印になり、指針にならなければなりません。しかし、み言が整理整頓されていないので、とても残念に思ったのです。

 

 

 

22 真のお父様のみ言集を新たに作るたびに、編纂委員会の監修過程を経て出版するようになるでしょう。これは、すべて皆さんと後代のためです。皆さんが天命を果たして霊界に行くとき、この本を抱いていけるようにするためです。真のお父様に誇ってください。「私は、地上で生きている間、真のお母様の教育を受けて、真のお父様のみ言を愛し、抱いてきました」とお伝えしなさいというのです。

 

 

 

23 皆さんには、真の父母様がいらっしゃり、原理とみ言があります。今から真のお父様の生き様を全世界に知らせなければなりません。私たちの未来は明るいのです。私は、教会が活性化するようにします。教会は、生き生きとしていなければなりません。ですから、私たち祝福家庭が模範を見せて、隣人と氏族がついてくるようにしなければなりません。

 

 

 

24 真のお父様は、何年前から韓国語を勉強しなさいと語られましたか。近い国、日本がエバの使命を果たさなければなりません。これからも皆さんに通訳がついて回って、補助しなければなりませんか。ですから、皆さんは、韓国語を学ばなければなりません。これからは、真のお父様のみ言を実践しなければならないのです。

 

 

感謝の生活

 

25 私たちが神様に侍り、天一国を完成するに当たって、最初に始めなければならないことは、自分自身を省みることです。天一国は、二人が一つになってつくるものであると、真のお父様は語られました。ですから、心と体が一〇〇パーセント統一された立場で生活するのが、信仰生活において最も重要な目標にならなければなりません。

 

どのようにして、そのような立場で生活できますか。私はこのように話しました。「皆さんは、誰かの善し悪しを批判する前に、まず純粋な心で天の前に『ありがとうございます』という言葉から口にしなさい」。個人において、家庭において、教会において、氏族において、国において統一された立場に立てば、神様を中心とした一つの世界が自動的に成し遂げられるのです。そのような心構えをもって生きれば、成し遂げようとするすべてのことにおいて、天が共にいらっしゃり、祝福が与えられるでしょう。

 

 

 

26 皆さん、心を空にして悔い改めなければなりません。心から悔い改めなければなりません。高い位置にいる人は、心から低い位置に降りていかなければなりません。すべてのことに対して悔い改める心をもつように諭してくださった天に感謝し、自分自身が新たに出発できるようになったことを感謝しなければなりません。きょう一日においても、これまで責任を果たせなかったことについて、最善を尽くさせてくださいと祈らなければなりません。感謝の心で生きれば、周囲がすべて美しく見えます。幸せになります。そして、これを一人だけでしまっておくことができず、他の人々に伝えるようになるのです。伝道をせざるを得ないというのです。

 

 

伝道と環境創造

 

27 皆さんは、数十回、数百回、原理講義を聞いたでしょう。それにもかかわらず、それが心に響かず、行動に移せないことが本当に残念です。環境創造は、神様の天地創造のときだけにあったのではありません。復帰摂理の過程においてもあったのです。私は後代のための環境創造を一生懸命にしました。皆さんの父母はどうだったでしょうか。責任を果たしましたか。皆さんのための環境創造をしてくれましたか。

 

二世の皆さんは、今統一家の中心に立っています。皆さんは、根をはっきりと知らなければならず、環境を創造しなければなりません。環境創造とは、簡単に言えば伝道です。伝道しなければならないというのです。その道だけが、皆さんが讒訴を受けない道であり方法です。皆さんが世の中の名誉とともに何をもって霊界に行くとしても、み旨の中で揺らぐことなく生きたとしても、地上において讒訴条件を残せば、霊界に行って自由でいることができないのです。それを知らなければなりません。ですから、皆さんには継続して刺激が必要です。私たちは、七十億の人類を考えなければなりません。私たちの環境はまだ狭いのです。

 

 

 

28 真のお父様は、蕩減復帰摂理を完成、完了してくださいました。天一国を開いてくださったのです。しかし、天一国のための環境は今、私たちがつくらなければなりません。すぐに天地開闢になるのではありません。私たちが精誠を尽くして、どれほど私の兄弟と私の氏族、私の国と隣人を愛で抱いたかということが重要であり、それが伝道の実として残るのです。食べて寝ることを忘れ、一つの生命でも天に捧げようと思いなさいというのです。皆さんは、祝福を受けて子女がいるはずですが、一つの生命が生まれるとき、どれほど神秘的で待ち遠しいでしょうか。天の祝福を感じるのです。皆さんの努力によって、一日に生命を一つずつ誕生させられるとすれば、大きな祝福を受けるでしょう。

 

 

 

29 天地人真の父母様に出会ったということは、皆さんの家門の栄光だけにとどまるでしょうか。七十億の人類の前に誇らしい存在です。しかし、肝に銘じるべきことは、責任が伴うということです。責任を果たせなければ、蕩減が伴います。それを知らなければなりません。そのため、皆さんは、この時点においては、真の母と完全に一つにならなければなりません。完全に一つになって、一つの志で進まなければなりません。よそ見をしてはいけません。それが皆さんに福を与えることです。霊界は、愛の空気で息をする所です。皆さんがどれほどたくさん愛を植えていくかということが、伝道なのです。

 

 

 

30 摂理歴史の中で、天が選択した人物や民族が責任を果たせなければ、必ず蕩減を払うようになります。真のお父様は、協会の創設以降、六十年間、公的な活動をしてこられました。その中の四十年間は、アメリカで全生涯を送られたと言っても過言ではありません。

 

私たちの永遠の祖国は大韓民国ですが、アメリカのためにもっとたくさん投入されたのです。世界人類のことを思われたからです。長子国という途方もない祝福を受けたアメリカが、兄弟を一つにまとめて真の父母様の前に来なければならないのです。

 

 

 

31 アメリカは代表的なキリスト教国家です。神様は、イエス様が十字架で亡くなったのち、二千年間、キリスト教を育ててこられ、アメリカに大きな使命を与えられました。この国は、アメリカ国民だけの国ではありません。世界平和のために多くの活動をしなければなりませんが、その責任を果たせませんでした。真のお父様が早くからアメリカの使命を諭してくださったにもかかわらず、真のお父様と、どのように向き合いましたか。無実であるにもかかわらず、ダンベリーの監獄にまで送りました。いつ、この国が天の前に犯した罪を蕩減するのですか。今、アメリカは外的に崖のふちに立った立場です。皆さんの使命が大きいことを知らなければなりません。

 

 

 

32 皆さん自らが責任感をもち、生き生きと息づく活動をしなさいというのです。そのようになれば、霊界が一〇〇パーセント協助するというのです。霊界の願いは何であり、私たちの願いは何でしょうか。地上天国と天上天国、天一国です。それを私たちが当代で成し遂げられるというのは、どれほど興奮し、うれしく、有り難いことでしょうか。これを実感して生きるならば、どうしてじっと座っていられるでしょうか。どうして皆さんが努力をせずにいられるでしょうか。

 

私たちの目標は、「基元節」までで終わりではありません。全人類を祝福しなければなりません。天一国の民にしなければなりません。そのためには、どのようにすべきでしょうか。過去と大きく変わることもなく、ただやりなさいと言われたとおりにやるという態度では、霊界の協助は受けられません。毎日、天に報告し、天と共に動く自分たちになりなさいというのです。そうして、二十四時間では足りないと思って活動しなければなりません。

 

 

 

33 毎日、家庭で訓読会をして一日を出発してください。このように言うのは、二世たちの教育が急がれており、重要だからです。皆さんは、公的な仕事をしているために、子女たちに対して、そのような時間を割けなかったと思います。それでも、子女たちと一緒に訓読会をしながら、一日を出発しなさいというのです。そうして、二世をよく養育しなければなりません。どの位置にいるとしても、後代のことを考えなければならないのです。

 

 

後天時代の女性の役割。

 

34 父親よりは、母親が子女を訓育するときに、より強くなければなりません。それで私は、嫁たちを座らせ、「夫よりも、あなたたちがもっと伝統を立てなければならず、あなたたちがもっと強くならなければならない」と話しました。イスラエル民族が、困難な環境で蕩減を払いながら今日まで来ることができたのは、母親の役割が大きかったのです。統一家も同じです。女性が先頭に立ってすべてのものを収拾して整理し、男性を支援すべき責任があるというのです。

 

 

 

35 皆さんがどんな地位、どんな職責をもっているとしても、私たちの目標は一つです。全世界の人類を天一国の民にすることです。これが私たちの祝福であり目的です。地位にこだわらないでください。行動し、実践するのがもっと重要です。特に二世たちは、そのようなことで峠を越えることができなければ、これ以上発展できません。

 

「基元節」は、天一国を実体的に出発する日です。天地が崩れる日ではありません。全世界の人類を天一国の民にするまで、休んではいけません。今から出発です。植えてもいないのにどうして実を結びますか。植えてこそ、収めることができるのです。そのためには、皆さんが最大の力を発揮して、「基元節」を天と世の中に現せるよう、今から努力しなければなりません。そして、私たちの環境を大きく広げていきましょう。

 

 

 

36 「基元節」以降は、皆さんはどのように進むのでしょうか。歴史に一度しかない、途方もない天地開闢時代です。この時を迎え、果たして誰が孝子であり、誰が忠臣でしょうか。天は、皆さんにみ言も下さり、機会も下さいました。絶対信仰、絶対愛、絶対服従の姿勢で進まなければなりません。自分というものがあってはいけません。謙遜でなければなりません。自分が立派だと考えてはいけません。自分の周辺のすべての人に学ばなければならないのです。神様のみ前に立派な人はいません。天地人真の父母様の前に立派な息子、娘はいません。いまだ成長過程なのです。それを知らなければなりません。

 

 

七十億人類を天の父母様の民に

 

37 神様を中心とした一つの世界は、どのように成し遂げられるのでしょうか。それは、真の愛を中心とした祝福理想家庭の完成です。私たちは、立ち止まることができません。前進し続けることだけが、この地上に天一国を定着させる道です。そのため、祝福理想家庭の完成は、皆さんが責任を果たすかどうかにかかっているのです。

 

 

 

38 旧約時代には、神様を「ヤハウェ」と呼びました。新約時代には、「父なる神」と呼びました。「基元節」は、神様の夢が成し遂げられる日です。それで、今から名称を変えようと思います。祈るときは、「神様」を「天の父母様」に変えなければなりません。英語で「ヘブンリー・ペアレンツ(Heavenly Parents)」です。英語で言っても聞きやすく、韓国語で言っても意味があります。神様は、天の父母様です。祈るとき、一番初めに出てくる単語が「天の父母様」、その次に「愛する天地人真の父母様」、このようにならなければなりません。そして、これから「統一教」という名称を「世界平和統一家庭連合」に変更します。

 

 

 

39 天の父母様の願いと私たちの願いは、地の果てまで天の父母様を知らない人がいないようにすることです。それが私たちの責任です。天の父母様のために、死生決断、全力投球することによって、孝子、忠臣と呼ばれるようにならなければなりません。

 

 

 

40 私たちは、天のみ前に罪人です。天の恩賜の前に、あまりにも責任を果たせませんでした。「私はすべて成し遂げた」と誇れる人がいますか。歴史始まって以来、初めて迎える、あとにも先にもない「基元節」は祝福の日です。今度も皆さんは、代価なく受けるつもりですか、息子、娘の資格で受けるつもりですか。もう一度、先に行かれた真のお父様を思いながら、私たちは、麻の服を着た気持ちで悔い改めなければなりません(韓国の風習では喪に服する時に麻の服を着る)

 

互いに赦す心がなければなりません。歴史の背後で苦難の蕩減復帰摂理歴史を導かれた天の父母様に、あまりにも面目がありません。すべてのものを惜しむことなく与えてくださり、誇らしい天一国の民になることを願われる真の父母様に対しても、私たちは、あまりにも資格がありません。あまりにも準備ができていません。どのようにしなければなりませんか。皆さん自身が、謙虚な姿勢で悔い改めの心をもち、再び天の哀れみを願う立場で「基元節」を迎えなければなりません。

 

 

 

41 全世界の祝福家庭は、天の前に一点の恥ずかしさもない期間をもたなければなりません。私は、「基元節」を通してあらゆる門を大きく開きました。真の父母様を中心にお迎えし、絶対信仰、絶対愛、絶対服従で命が尽きる最後の瞬間まで、一片丹心、不屈の姿で忠孝烈の隊列に必ず立とうと決意しながら、行動によって実践する人には、誰彼を問わず、彼らのために大きく門を開いたのです。そのように決心して進み出れば、私たちの未来には蕩減がないでしょう。蕩減のない天一国時代を準備しなければなりません。そのようにするためには、責任を果たさなければならないのです。

 

 

 

42 皆さん全員が、忠孝烈の隊列に同参することを切に願います。私たちは、天一国の民を誕生させ、養育して国を広げていかなければなりません。この国だけではありません。全世界、七十億の人類を再び生み変えるときまで、死生決断、全力投球の姿勢で進まなければなりません。私たちは、天に奉献してさしあげなければならない国があります。まず、南北統一が成就されなければなりません。

 

ですから、私たち女性の役割が、どれほど重要でしょうか。特に、今からは娘の使命より母親の使命を果たさなければなりません。生命を生んであげ、養育しなければなりません。真のお父様が非常に大きな家を造ってくださったので、私たちが整理整頓し、家の中の模様をすべて整えなければなりません。それは私たちの責任なのです。

 

 

 

43 皆さんの精誠が、天には栄光であり、地には喜びになることを願います。永遠の天一国時代に、愛を受け、認められる天一国の民になることをお祈りいたします。私たちは、七十億の人類が天の父母様の民となるよう導くために最善を尽くし、その期間を早めることをもう一度決意しましょう。それでこそ、霊界に行ったときにも自由になれるのです。讒訴がない世界で暮らせるのです。地上で責任を果たせなければ、永遠の世界にまで讒訴が続きます。霊界では愛によって息をするというのですが、責任を果たせなければ、息をするのが苦しくなります。地上に体をもってとどまっているときに、責任を果たしてください。永遠の世界で自由に、天の父母様と真の父母様の前に進み出て、誇り得る皆さんになるようにお願いします。