6.摂理史観から見た価値観的和合と超宗教・/span>超国家圏の解放と安着
6.摂理史観から見た価値観的和合と超宗教・/span>超国家圏の解放と安着
日付:一九九二年七月七日
場所:韓国、釜山、社環体育館
行事:「世界平和女性連合」指導者大会
韓鶴子総裁、御来賓、そして満場の女性指導者の皆様。きょう私は、韓総裁の話を通じて大いに慰労を受けました。天命に従い一筋の道を走ってきた私の生涯は、波瀾万丈の苦難の道でした。
天道を立てる道は、妥協のないまっすぐな道です。人間的な面目や人間的な威信を主張できない道であり、ひたすら神様のみ旨だけのために歩む孤独な道でした。個人に運というものがあるように、家庭や国家にも家運と国運があり、さらには世界の運があります。そして天地全体には天運というものがあります。しかし、どんなに良い運勢をもって生まれた人であっても、気運が傾く時は苦難を受けるのです。良い個人運や家庭運に生まれついた人であっても、より大きな国運が傾く時は、共に没落せざるを得ません。
さらには、国家や世界の方向も、すべてを包括し、あらゆるものの上にある天運の方向と進行によって決まるのです。ですから、この世で天道を立てるということは、すなわち個人や国家の行く道を天運に合わせるようにすることなのです。
今日、韓国の国家的病弊や世界の問題を考えてみてください。経済不況、環境汚染、政治的な不条理、人種と宗教の紛争、倫理と道徳の退廃、価値観の崩壊など、様々な病弊や問題に対して、いったい誰が根本的に解決できるのでしょうか。人間の知恵や努力だけではできません。お金の力や権力を総動員しても解決できません。むしろ、人類の病弊はますます深まる一方なのです。
今や人間は、謙虚に天の声に耳を傾け、神様が提示される解決の道を探さなければなりません。この国と人類は、私の教えを受け入れなければなりません。これは自分自らを誇ろうとしているのではなく、神様のみ旨がそのようになっているからです。神様は私を通して天道を明かしてこられ、また人類の根本問題に対する解答を与えてくださいました。
これまで、私に対する歴代政権による無理解と迫害は、私に無念の牢獄生活を強いてきました。また一部のキリスト教徒たちの偏見と悪意に満ちた反対は、様々なうわさをつくりあげ、私の行く道を実に困難なものにしました。しかし、神様の守りがあり、私は世界的に奇跡的な勝利の基盤を築き上げてきました。これは、歴史始まって以来、前例のない驚くべき基盤なのです。特に、全世界のキリスト教を代表した国として準備されたアメリカでは、かつて有色人種の誰もがもち得なかった記録的な基盤を私はもっています。もちろん私はアメリカにおいて、人種差別や宗教的な偏見によって多くの苦難を受け、無念の監獄生活までも耐え抜かなければなりませんでした。
しかし、私は、根底から揺れるキリスト教の基盤を再建し、麻薬や不倫で重病を患っている青少年たちを「アメリカの希望」になるよう教育し、訓練しました。アメリカにおいて、私の基盤は誰も無視できなくなりました。日本やヨーロッパにおいても同様です。既に、世界百六十ヵ国の宣教部は、それぞれの国において、信仰運動とともに、倫理と道徳の再建運動の表象となって発展しています。
私は一九八〇年代の初めから、「ソ連帝国の滅亡」をテーマとして、世界的な学術会議を開くように提案してきました。一九八五年に発行された学術研究誌は、ソ連共産帝国の滅亡を最初に予言した世界的な資料となりました。そのような基盤の上で、ソ連を訪問してゴルバチョフ大統領と会いましたが、今はソ連の十五共和国のうち三共和国が統一教会を国教にしようという動きを見せています。既に数万人の大学生たちが私の思想を学び、七百以上の大学で原理研究会という統一教会の大学生の集まりが組織されました。また、高校の教師と生徒の数万人が、今年に入って修練を受けています。
このようなことは、人間の力だけでできた結果でしょうか。これこそが、生きて働かれる神様のみ業が共にあった生きた証なのです。徹底した無神論者たちが、四泊五日の修練教育を通して、神様を中心とした人生観と宇宙観をもつ人格者へと変わっていく奇跡が起こっているのです。
中国においても大きな基盤を築きました。パンダ工業都市の建設など、重要な事業が数十年前から準備されてきており、私たちのたくさんの地下宣教師たちが苦労してきました。また、昨年(一九九一年)十一月三十日、平壌を訪問し、金日成主席と会ったのも、すべて天命によるものなのです。
今まで南北統一のために尽くした私の精誠は、神様のみが御存じであられます。南北統一は、可視的な韓国と北朝鮮の統一だけではなく、神様が中心となられた摂理的な統一です。南北統一は私の基盤を通さずしては成就されません。摂理が要求する統一は、統一自体が目的ではなく、その統一の基盤の上に永遠の自由と平和と幸福と理想を花咲かせるためなのです。
ですから、力による統一や相手を不幸にする統一であってはいけません。相手のために与えては、また与える真の愛による統一でなければなりません。祖国統一は、一個人や一政党、あるいは政権の利益のために利用されてはなりません。私たちすベての愛の心と実践が、北の地の同胞たちの心に届く時に、真の統一が訪れるでしょう。
女性指導者の皆様。私はために生きる神様の真の愛を中心として、今日まで超教派、超宗派の和合運動を世界的に展開してきました。宗教団体間の和解や交流なくして、どうして世界平和が訪れるというのでしょうか。今も中東、アイルランド、インドなどの地では、凄惨極まりない宗教紛争が繰り広げられているではありませんか。
私は昨年八月二十七日、世界のあらゆる宗教の最高指導者たちを集めて「世界平和宗教連合」を創設し、宗教者たちが和合と協力によって世界平和を実現することに合意しました。実に貴い組織です。宗教は、それぞれの個別性も重要ですが、それに劣らず、互いに共通点も多く、絶対者を追求する同じ目的をもっています。すべての宗教は、神様がその全体摂理の目的のもとにお立てになったということが重要なのです。ですから、お互いに和合しなければなりません。
韓総裁がその基調講演でも触れたように、キリスト教では「人間が善悪を知る木の実を取って食べて堕落した。すなわち不信の罪を犯して堕落した」と教えています。人間始祖は、堕落していなければ、神様の貴い息子、娘、すなわち神様の王子、王女として、神様の血統を受け継いでいたのです。また、彼らは父なる神様の所有、つまり万有も相続するようになっていたのです。そして、彼らは成長して、理想的な愛の夫婦となり、完成するようになっていました。しかし、彼らは堕落することによって、神様の血統を喪失し、神様の所有を奪われ、神様の心情を失ってしまいました。
神様の救いの摂理は、原状へと回復する復帰摂理なので、人間は血統復帰、所有権復帰、心情圏復帰の使命を担当しなければなりません。結果的に、堕落することによってサタンと一体になったアダムとエバが、サタンに従って地獄に行くようになったのです。エバのあとには長子カインが、そのあとには次子アベルがついて行くのです。
神様の復帰摂理は、あとに出発した善側の象徴である次子を立てて、先に出発した悪側の象徴である長子を屈服させることにより、サタンを分立する条件を立てながら進めてきました。復帰摂理の根本は、血統と所有と心情を転換する、復帰されたアダム、すなわちメシヤを送るところにあります。しかし、本然の息子の心情的な立場を一遍に復帰することはできません。
僕の僕の立場から出発して、一つ一つ復帰していかなければなりません。サタンが権勢を握っているこの世においては、善側のアベルが、僕の僕の立場から真の愛でカインのために生きることにより、サタンが讒訴することができず、かえって称賛し、公認せざるを得なくなるようにする、そのような使命を果たさなければなりませんでした。
そのようにして、僕の使命、養子の使命、庶子の使命、直系子女の使命を果たして、愛と情の秩序に従って復帰されて上がっていくのです。あらゆる段階ごとに、サタンが讒訴できないように、真の愛でカインのために生きてこそ復帰が可能なのです。
直系の子女の立場でアベルがカインを屈服させて一つになれば、その基台の上に母のエバが立つことができ、そのエバが責任を果たせば、アダムが立つことができるのです。この時初めて神様がその基台の上に臨在できるのです。そこに、縦的で必然的な復帰摂理の八段階の過程があるのです。別の面から、復帰の段階を横的に見ると、個人、家庭、氏族、民族、国家、世界、天宙、そして神様に至るまで八段階があります。
イエス様は第二のアダムであるメシヤとして来られたのですが、不幸にも、選民イスラエルがイエス様のことが分からず、十字架上で亡くなるようにしてしまったのです。再び来られる再臨主は、聖書の文字どおりに空中から雲に乗って来られるのではありません。今年(一九九二年)の十月二十八日に、信じる者は空中に引き上げられるなどと宣伝する人たちもいますかそのようなことは起きません。私の言うことを信じてくたさい。絶対にそのようなことは起きません。十字架で行かれた主なので、十字架を通してこそ再び来られるのです。
イエス様が十字架で亡くなられる際に、十字架を中心として三種類の人々がいました。罪人ですが罪を悔い改めてイエス様のことを証した右の強盗がその一番目です。二番目は、罪人でありながらその罪を悔い改めずにイエス様を誹謗した左の強盗です。そして三番目がバラバです。彼は当然十字架につけられて死ぬべき罪人だったにもかかわらず、ユダヤ人たちがイエス様を十字架につけて処刑したことによって、代わりに恩赦の恵沢にあずかった罪人です。
再臨の時には、この三種類の人類が世界的に拡大して現れるのです。西欧のキリスト教圏は、一番目の右の強盗の立場です。原罪はあるものの、主を信じる善なる立場です。無神唯物思想の共産圏は、二番目の左の強盗の立場です。中東のイスラーム圏は、三番目のバラバの立場です。バラバは、イスラエル民族がイエス様を十字架で殺害することにより、代わりに命拾いをした立場で中東地域を占有するようになったのです。
イエス様が十字架で亡くなることによって生じたこの三種類の世界的な結実を、イエス様が復活した立場で来られる再臨主は、すべてを収拾しなければなりません。西欧キリスト教の収拾のために新しい宗教改革運動を起こし、その一方では共産主義の無神論思想を克服して、共産圏の全体を神様の側に取り戻さなければなりません。そのように左翼と右翼を克服し、統一調和させる思想が、すなわち私の提唱した「頭翼思想」と「神主義」なのです。
先ほどお話ししたように、既に「頭翼思想」によって左翼と右翼の世界を収拾しているのです。また、閉鎖的で熱狂的なイスラームとも、歴史始まって以来初めて和解し、協力し合えるようになり、去る四月には、中東の八ヵ国の代表が統一教会の合同結婚式にも参加するという奇跡が起きたのです。堕落人間の罪悪を清算する祝福式を主催し、左右両陣営を収拾して、歴史的な葛藤を解消し、さらにイスラーム圏とも和解する奇跡を遂げたのです。
これは人間の能力や計画だけでできるものではありません。神様が私をメシヤとして立てられ、これまで救世の摂理をしてこられました。私は再臨主、救世主、真の父母として、その使命を果たしてきたのです。時が来たので、このことをこの場で宣言する次第です。
聞く者は幸いです。この民族が私の言うことを聞けば、この国はどんなに幸いな立場になるでしょうか。為政者たちが私の話を聞けば、どれほどよいでしょうか。聞くか聞かないかは各自の責任ですが、結局は、万民が私の言うことを聞くようになる時が来るのです。多くの人々は、救世主は審判の権能をもっている栄光の主であると思っています。しかし、それは間違いです。神様はこの罪悪世界を御覧になりたいとは思いません。一瞬で審判してしまいたいとも思われるのです。しかし、真の愛の神様は、人間の永遠の生命を常に御心配されます。皆様は、このように長い間耐え忍びながら、真の愛によって自然屈伏させる神様の心情を知らなければなりません。
堕落した人間からすれば救世主ですが、神様からすれば、太初に失ってしまった真の愛の創造理想を成就する真の息子であり、真の父母です。救世主は、堕落によってもたらされた神様の恨を晴らしてさしあげるために、生涯を捧げて犠牲の道を開拓してこられた方です。栄光の中にのみいらっしゃる方ではありません。常に神様の心情と共に痛哭し、サタンを屈服させるために心を痛められる方です。神様の創造目的を成し遂げるために心血を注ぎ、気をもんでいらっしゃいます。救世主は、失った子女を尋ね求めて、サタン世界をさまよいつつ、僕の僕の姿で泣き叫ばれる神様のことを誰よりもよく知っているので、神様の心情が完全に解怨されない限り、栄光を受けることができないのです。
「世界平和女性連合」の指導者の皆様。皆様は、連日の大会で疲れもあり、「十日ほどしかたっていないのにまた大会をするのか」と口から不平も出るでしょう。しかし、私と共に毎日精誠を尽くせば、神様の善なるみ旨が成し遂げられるのです。
私は皆様を利用するつもりはありません。むしろ皆様にとって私が必要でしょう。韓総裁と一体になり、その分身のようになって、皆様の家庭から子女を正しく教育し、夫を正しく導かなければなりません。そうして、皆様一人一人が真の愛の理想のもとに、神様の祝福を受けることを願います。私の最大の関心事は、皆様の各家庭が真の愛で一つになって真の家庭理想を完成することです。
「世界平和女性連合」の市、郡、面、里、そして洞、統の指導者である皆様によって、道義が再建され、真の愛の実践運動が展開されるならば、それ以上の愛国運動がどこにあるというのでしょうか。麻薬追放、禁酒禁煙運動、売春街の撤廃、指導者たちの不道徳の一掃、青少年の脱線防止、正しい道義を展開する運動など、私たちのやるべきことは山ほどあります。
韓国の社会が、女性指導者の皆様によって浄化され、真の愛により和平を成し遂げた時に、初めて南北統一の民族的宿願も成就するのです。そればかりでなく、私たちの民族が世界を指導する平和な世界が形成されるでしょう。
女性指導者の皆様。私は今日まで、自分が実践していないことを弟子たちに指示したことはありません。ですから、皆様は、私が精誠を尽くした分の百分の一でも真の愛を実践して、救国の大きな運動を起こしてくださるようにお願いします。最も効果的な女性連合運動の単位は面と洞、そして里と統です。このような基本単位から、真の愛の運動が班を越えて家庭にまで定着するようになるのです。このようにして、本来の堕落しなかった本郷に帰ってきて、神様と分立された家庭を取り戻し、永遠に定着するようになるのです。
今日まで神様は多くの御苦労をしてこられました。完成したアダムを育てるために、ありとあらゆる御苦労をしてこられました。そのようにして真の父が生まれ、真の天の男性が生まれたのです。サタン世界は、この男性が真の新郎、主人、地上・/span>天上天国の王として来られる方であることを知っています。ですから、全世界の男性たちは、世界を代表した個人、家庭、国家、世界、天宙を合わせて、その方を滅ぼそうとするのです。
しかし、その方は、サタンが浴びせる迫害と謀略、中傷を歴史的に受ける立場から、世界的個人、家庭、国家、世界、天宙的勝利を収めて神様と一体になり、歴史上初めての勝利者となって、サタン世界の個人、家庭、国家、世界、天宙を取り戻してくるようになったのです。
真の父のあとに従ってくる立場にいた真の母が、歴史上初めて対等な立場に立てられて、全世界に女性解放を宣布しました。それによって、真の父と真の母が子女を率いて神様のみ前に出て、天の全体、全権、全能を相続して本然の家庭を出発し、氏族と民族、国家、世界天宙を取り戻して、み旨が完成した世界を再編成するのです。すべての男性は天使長の立場にいるので、すべての女性を返さなければならない立場に立つようになったのです。完成したエバである真の母の分身の立場に立った女性は、分身的エバの立場で真の母と一体になった条件で真の父と一体になった条件を得ることによって、真の父母の思想で息子、娘を教育しなければなりません。
このような教育を通して、息子、娘が真の息子、娘格の立場で母と子が一体になり、世の中の父を再教育し、再び真の父母の祝福を受けて接ぎ木する立場で、真の父母の家庭的道理を体得するようになるのです。アダムとエバが家庭において堕落したので、復帰も家庭でしなければなりません。
里、統、班を越えて家庭に定着しなければならないので、家庭で真の父母様と出会わなければなりません。真の父母様は個人の峠、国家の峠、世界の峠、天宙の峠を勝利して越え、再び私たちの家庭を救うために、天宙から世界、国家、家庭へと訪ねてこられるのです。そのために準備したのが今回の大会です。去る四月十日の大会は、真の父母様の世界大会であり、国家単位である道、市、郡大会を経て、面、里、統、班大会を経て、家庭にまで至らなければならないという目的があります。
「世界平和女性連合」の組織の責任者は、真の父母様の家庭と一体になることで、家庭復帰が可能となり、勝利者となるのです。そうして、氏族を連結させなければなりません。既に真の父母が全国と世界に氏族的メシヤを配置したので、彼らによって教育を受けて一体になれば、国家復帰も自然に成就するのです。
このようにして、南北統一はもちろん、世界統一と地上と天上の統一を完成し、神様も解放されて、初めて神様を中心とした太平聖代を迎えるようになるのです。真の母と全世界の女性が一つになって新婦の立場に立ち、新郎として来られた真の父と共に創造理想的な家庭を復帰しましょう。ぜひ「世界平和家庭連合」の会員となり、祝福を受ける家庭となることをお祈りいたします。ありがとうございました。
日付:一九九三年七月二十八日
場所:アメリカ、国会議事堂
行事:アメリカ議会招請講演(真のお母様)
敬愛する上下院議員、ならびに尊敬する紳士淑女の皆様。きょう、このようにお越しくださったことに、深い感謝の意を表す次第です。皆様はこの偉大な国家の指導者として、アメリカと世界を、やがて来る千年王国へと導く責任を担っています。平和と繁栄の未来に対する約束は、きょう私たちがいかなる行動を取るかにかかっています。
御存じのように、今日のこの世界は、平和で幸福な世界ではなく、葛藤と絶望に満ちた世界です。私たちは、家庭破壊や社会における道徳的退廃の問題などに直面しています。私たちは、このような問題に関して、幾度となく論議してきましたが、その解決策はいまだに見つかっていません。それはなぜでしょうか。本当の問題の解決策は、神様から出てこなければならないのであり、現象的な面だけを扱うのではなく、問題の根本から明らかにしてこそ解決できる問題だからです。その根本を明らかにするためには、神様の創造目的を理解し、私たちが神様の摂理史で最も重要な転換点に処している事実を知らなければなりません。
神様は、真の愛を体恤するために、この世をお造りになりました。神様は、アダムとエバとして知られている人類始祖を創造されました。彼らは、真の愛によって自分自身が完成し、真の父母として真の愛、真の生命、真の血統をもつ完全な家庭を築かなければなりませんでした。アダムの家庭で神様の真の愛の理想が実現されていれば、メシヤが必要ない世界になっていたはずでした。初めて完成した彼らの家庭が、すべての家庭の標本となり、その家庭が氏族、国家、世界へと拡大したのです。そうなれば、その世界は真の愛の世界、すなわち地上天国となっていたでしょう。
ところが、不幸なことに、このような神様の理想は実現されませんでした。聖書の教えによれば、人間の堕落によって、アダムの家庭全体を失ってしまいました。第一に、アダムとエバが、サタンを中心とした自己中心的な偽りの愛で偽りの父母になることによって、真の父母の位置を喪失しました。第二に、カインがアベルを殺害することによって、真の子女の位置を喪失しました。
その最初の家庭が自己を中心として愛することにより、彼らは善よりも悪を繁殖するようになったのであり、偽りの生命と血統を子孫に相続して、偽りの世界をつくり上げました。ですから、神様の救援摂理歴史が始まったのです。神様は、御自身の真の愛を中心とした真の父母を復帰するために、アダムとエバに代わる一人の男性と一人の女性が必要でした。そうしてこそ、神様の本来の計画に従って真の家庭が形成されるのです。
本然の家庭を復帰するために、神様は、カインとアベルが一つになるようにして、真の子女の位置を先に取り戻し、それから、真の母と真の父の位置を取り戻すというように、人間が堕落するようになった経路とは反対の経路で役事(働き)されます。真の父母を復帰するための基台として、カインとアベルを和解させることが復帰歴史の全路程を通して続いてきた神様の公式でした。堕落によってもたらされた憎悪を取り除こうと、神様は人間始祖の堕落後、二人の兄弟を、サタンを象徴するカイン側と神様を象徴するアベル側とに分けて立たせる役事をしてこられました。
神様の戦略は、カインに打たれたアベルがそれを耐え忍ぶことによって、カインを抱き、失った祝福を取り戻すことでした。そうすることによって、神側はサタン側に勝利し、神様の位置を復帰してきました。この公式に従って、神側の男性と女性は、大きな苦痛を受けてきたのであり、神様の摂理上、前面に立った宗教は、サタン側から最も過酷な迫害を受けてきたのです。
紳士淑女の皆様。このように自己中心的な不貞の愛のために、人類初の家庭は侵犯を受けるようになり、利己主義と貪欲の歴史が続いてきたのです。神様の復帰歴史は、個人次元から始まります。サタンもまた、それを知っているので、個人次元からその努力を集中して反対します。これこそが、この「終わりの日」に、自己中心的個人主義が人々の生き方を支配する理由です。
人々は、周囲の人から次第に疎遠になるのを感じるようになり、国家や社会、さらには家族に対する責任感さえも、さほど感じなくなっていきます。増加する離婚率の統計は、結婚に対しても責任感をほとんど感じていないことを意味しています。すなわち、父母は自分の子女に対して責任をもとうとせず、人間の尊厳性に対する感覚を全くもち合わせていない人たちは、自分自身に対する責任さえも取ろうとしません。
一九六〇年代、理想主義的な若者たちは、愛と平和を追求するために、周辺に蔓延する物質主義を排斥しました。しかし、その過程で、彼らは道徳性と責任感まで捨ててしまいました。その結果として今日の社会は、麻薬と不倫、犯罪、そして自殺などにより苦痛を受けています。これらの中で、神様が最も胸を痛められているのは、フリーセックスによる性的な愛の誤用です。
愛とは、純粋な感情の刺激から誘発されます。しかし、フリーセックスは、純潔や真の情緒を破壊します。私たちは、不倫や離婚という犯罪にどれだけ多く接してきたでしょうか。一夜のかりそめの愛、そのどこに神様が臨在されるのでしょうか。性的に虐待を受ける幼い子女たちは、どんな悪夢にうなされているでしょうか。
エイズの犠牲となった死亡者数が日ごとに増加していく中、学校では妊娠の危険性のない安全な性生活を教え、婚前性交は避けられないと言って学生たちにコンドームを配っているのが現状です。乱婚に寛大な社会は、神様のみ旨とは絶対的に相反する所です。
一方、神様のみ旨に従って生きる人たちは、先ほどお話しした例とは一八〇度異なった人生を生きます。歴史を通して、自己犠牲的で神聖な道を歩んできた人たちは、反対側の世界の人々から、激しい反対と迫害を受けてきました。その一つの例として、統一教会を挙げることができます。統一教会の信徒たちは、純粋で、自己犠牲的に生きようと努力してきました。統一教会は、戦争で引き裂かれ、暗鬱だった韓国で生まれ、世界的なひどい迫害にもかかわらず、わずか三十八年で世界的レベルの宗教運動へと発展し、神様が教え導き、助け続けていらっしゃることを証するに至りました。
紳士淑女の皆様。宗教では、過ったことは、復帰過程を経て回復できると教えています。「統一原理」では、蕩減を払うことによって、過ったものを取り戻す方法について説いています。堕落したエバは、自らの過った行為を正すために、自らに課せられたすべての責任を負わなければなりませんでした。それは、エバが真の父母を復帰するための基台として、まず、子女であるカインとアベルが一つになるようにすることを意味します。
カインは、アベルが神様の代身者として選ばれた人だという事実を悟って、弟と一つにならなければなりません。しかし、カインがアベルを殺害することによって、アダムの家庭を復帰する機会を失ってしまいました。そこで、神様は、堕落したエバの位置を取り戻すことのできる別の女性を待たなければなりませんでした。聖書に出てくる女性の中で重要な一人が、イサクの妻リベカです。ヤコブとエサウの母として、リベカはエバがアダムの家庭で立っていたのと同じ位置にいました。
しかし、リベカは、エバとは違って神様の摂理を理解し、次子ヤコブを協助して、長子エサウが受けるべき祝福を次子が代わりに受けるようにしました。カインがアベルの命を奪ったように、長子エサウはヤコブが祝福を受けたことを知って、弟ヤコブの命を奪おうとしました。しかし、リベカの協助によって、結局この二人の兄弟は抱き合って和解しました。
この和解は、摂理上、重要な勝利となりました。しかし、それは神様の血統を象徴的に純潔にする意味にすぎませんでした。すなわち、神様の血統の実質的な純粋性は、腹中で取り戻さなければならなかったのです。これが正にタマルに関する逆説的な物語です。リベカのようにタマルもまた、堕落したエバの立場にいたことを理解すると、イスラエル選民の血統の中からイエス様がお生まれになった理由を理解することができます。タマルは舅であるユダをだまして、ペレズとゼラを身ごもりました。聖書には、二人の息子が母の腹中から互いに先に生まれようとして闘ったことが記録されています。
タマルが出産で苦しんでいるとき、ゼラの手が母の腹から先に出て、産婆がその手首に赤い糸を結びました。するとゼラの手は再び母の腹中に引っ込み、もともと弟となるはずだったペレズが先に生まれました。このようにして次子が長子の位置を、生まれる前の腹中で復帰したのです。伝統的な道徳観から見れば、リベカとタマルに関する物語は多くの疑問が提起される内容です。今、私たちが知っているように、神様はイエス様を誕生させるために、サタンから神様の血統を取り戻す役割を果たすように、彼女たちを祝福されたのです。
こうして二千年が過ぎたのちに、聖母マリヤがタマルの勝利圏を相続する立場で現れました。彼女はしかるべき蕩減を払い、アベルを長子の位置に復帰することによって、家庭、氏族、そして国家的次元へと拡大されたカインとアベル的存在を一つにする責任を担っていました。その当時は、正式な結婚以外の方法で子を身ごもった女性は、石で打ち殺すのがならわしとなっていました。マリヤは命の危険を顧みず、神様の召命に応じてイエス様を懐妊しました。
マリヤの信仰とリベカとタマルの役事で、サタンはマリヤの腹中にいるイエス様に対する主管権を主張できませんでした。ですから、イエス様は、神様の完全な直系の血統をもった真の息子の位置でお生まれになったのです。イエス様が神様の最初の息子として、聖人の中の聖人であられ、神様の真の血統の先祖となられる理由がここにあります。イエス様の誕生は、国家的次元の旧約時代を終結させ、世界的次元の新約時代を開門する意味があります。
また、マリヤには、アベルの位置に立っていたイエス様とカインの位置に立っていた、イエス様の従兄である洗礼ヨハネを一つにする責任がありました。多くの人々が洗礼ヨハネに付き従い、彼は多くの人々に尊敬されていました。そのような洗礼ヨハネがイエス様と一つになることは、イスラエルの民がイエス様をメシヤとして認めるときに、重要な要因でした。彼らが一つになっていれば、「小羊の婚宴」のための基台が造成されていたのです。そうすれば、イエス様は人類の真の父としての位置を確立し、新婦は人類の真の母となっていたはずでした。さらには、地上天国が建設されていたでしょう。
洗礼ヨハネは、イエス様に洗礼を与えるとき、明らかに啓示を受けたにもかかわらず、イエス様と一つになることができませんでした。洗礼ヨハネの協助なしにユダヤ民族がイエス様を信じ、付き従うことは不可能なことでした。結局、イエス様は独りで、御自身が誰であるかということを宣布する困難な道を歩まれました。イスラエル民族の不信に直面したイエス様は、人類のための霊的救いの道だけでも成就するために、御自身の生命を捧げることを決意されました。しかし、イエス様は、霊的救いと同様に、地上で肉的救いの道を開くために、救世主が再び来られなければならないことを知っていました。
私たちの心はイエス様を通して神様に近づくことができますが、体はいまだに悪の誘惑を受け続けているのです。それで、使徒パウロさえも、肉身の欲求と霊の欲求の葛藤で煩悶しました。キリスト教の多くの偉大な聖職者たちも、そのような葛藤ゆえに苦しんできました。成約時代が開かれながら直面した主要な課題は、いかにして霊的救いと肉的救いを共に成就するかということです。それで再臨主が必要なのです。
神様は、再臨を準備するために、カインとアベルが世界的次元で和合できる基台が必要でした。その基台は、第二次世界大戦を中心として造成されました。キリスト教的連合国はアベル圏であり、国粋的軍国主義の影響下にあった枢軸国はカイン圏です。連合国が勝利した直後、アベル圏の国家は敗戦国を包容し、キリスト教を中心として統一された平和世界を創建するための基台の潮流が形成されました。神様は再臨主を迎える基盤を造成することができたのです。
ところが、このようにすべての準備が整ったにもかかわらず、神様の救援摂理は、その当時に完成されませんでした。神様の代身者が神様のみ言を携えてきましたが、二千年前のイエス様のように、その方は激しい迫害と全世界的とも言える誤解を受けるようになりました。イエス様のときに、イスラエルの民が、天から火の車に乗って降りてくるエリヤの再臨を待ち望んでいたように、キリスト教徒たちは、イエス様が雲に乗って天から降りてこられることを期待しながら再臨主を待ち望んでいたのです。
第二次世界大戦以後、その重要な時期に、神様は私の夫に、韓国のキリスト教徒たちに新しい真理のみ言を伝えるように指示されました。ところが、キリスト教の指導者たちは、このみすぼらしい青年が新しいみ言を伝える機会を剥奪しました。この宗教指導者たちは、私の夫と一つになるどころか、逆に夫に付き従う人が増えるのを妬みました。彼らは私の夫の話を聞こうともせず、盲目的に反対しました。甚だしくは夫に関するうそや虚偽を広めました。彼らは夫の人格を抹殺しようと、夫の教えとは正反対の淫教であるとか貪欲だとのうわさを広めたのです。悲劇的にも、世の中は神様が選ばれた代表を拒み、その方を荒野へと追い出してしまいました。
第二次世界大戦後、キリスト教が私の夫と一つになることができなかったので、キリスト教の道徳的権威は、驚くほどに失墜しました。アメリカや、キリスト教に基盤を置くその他の国々もまた、文化的、社会的に深刻な危機を迎えていました。そうして冷戦が始まりました。第二次世界大戦の期間中、二つの側に分かれていたように、世界は再びカイン圏とアべル圏とに分かれました。イエス様の左にかかった強盗のように、神様を否定する共産主義はカイン側です。右の強盗のように神様の存在を認める民主主義はアベル側です。
冷戦時代における最初の戦闘は韓国動乱でしたが、その戦争に国連の旗のもとに自由世界十六ヵ国が参加しました。一九八八年のソウル・/span>オリンピック前までは、互いに敵対的だった百六十ヵ国は、平和的に一つの所に集まることができませんでした。結局、一九九一年に世界的次元のカイン側とアベル側を代表する韓国と北朝鮮が国連に同時に加盟することによって、それぞれ百六十番目と百六十一番目の加盟国となったのです。韓国は、神様が真の父母を送った国なので、韓国からこのような多くの調和と和合が達成されるようになるのです。
過去四十年の冷戦の期間中、私の夫は、失ったメシヤを迎えるための基台を再び探し立てるために、すべての障壁を崩す闘争をしました。その期間、人々は私の夫を完全に誤解しました。夫は、神様のみ旨のために、北朝鮮の共産主義下で送った三年の収容所生活をはじめとして、無辜の投獄生活を六度もしました。そればかりかマスメデイアは、「私利私欲のために若者たちを洗脳する残忍な怪物のような存在である」と言って、夫を罵倒してきました。
文鮮明牧師こそ世界で最も多く迫害を受けた宗教指導者だということに異議を唱える人がいるでしょうか。私の夫が受けてきた苦労を思うと私の胸は張り裂けそうです。しかし、夫はいつも、「神様は、御自身の摂理のために迫害を受けてきた人たちを慰労しておられる」と言って、私を安心させてきました。夫と私は、過去の失敗を復帰するために、蕩減の道を歩んでいます。過去二十年間、私の夫は、二千年前のイスラエルの国とユダヤ教の立場に代わる、韓国と統一教会を中心として、旧約時代を蕩減するために苦労をしてきました。その基台の上に私たちは、一九六〇年に国家的な次元で真の父母の聖婚式を挙行しました。
その後、一九七一年に、夫と私はアメリカに来ました。この国は、キリスト教、ユダヤ教、そしてイスラエルの国と密接な関係にあるため、摂理史において非常に重要な役割を担っています。ですから、その後二十年間、私たちは新約時代を完成し、成約時代を出発するための蕩減路程を歩みました。旧約、新約、成約時代のすべての摂理は真の父母を中心として完結されなければならないことを考えたとき、イスラエルとアメリカと韓国は、神様に選ばれた国だという共通の運命をもっています。ですから、民主世界と自由世界を代表するアメリカは、無神論的共産主義国家である北朝鮮と民主主義とキリスト教が栄えている韓国の統一のために活動しなければなりません。
紳士淑女の皆様。神様が、アメリカ自体のためではなく、世界を救うためにアメリカを祝福されたことを知らなければなりません。アメリカの初期における清教徒たちは、富を求めてアメリカに来たわけではありませんでした。彼らは、この地で神様に侍り、より誠実にキリスト教の信仰を続けるためにアメリカに来ました。アメリカが祝福を受けた目的を想起できなければ、アメリカに対する神様の祝福は中断されるでしょう。
神様は、摂理歴史を導いてきた力が何であるかを、夫と私に悟らせてくださいました。神様が私の夫に啓示してくださった真理は、「統一原理」の中に含まれています。「統一原理」は、摂理史的観点から人類歴史と聖書の内容を考察し、数千年間解けなかった疑問に対する答えを提示しています。
その内容を真剣に研究した人たちは、これこそが、神様の下さった真の贈り物であり、今日、私たちの社会が直面する問題に対する唯一の解決策を提示していることを発見しています。さらには、共産治下の旧ソ連でも、政府指導者と数千人の若者たちが、私たちの教えを学ぶことで、新たな人生を見つけました。結局のところ、彼らは共産主義思想の抑圧から解放され、彼らの国を救う霊的な真理を渇望していたのです。
敬愛する皆様。第二次世界大戦後、キリスト教の基盤が失われたことによって、神様の摂理は一九九二年まで四十年間延長されました。それで、一九九二年四月、夫と私は「世界平和女性連合」を創設しました。去年、私は真の母の心情で、第二次世界大戦中に、世界的カイン側を代表する国家だったドイツ、日本、イタリアと、世界的アベル側を代表する国家だったアメリカとイギリス、そしてフランスを含む世界の十二ヵ国を巡回しました。
これらの国で、ロシアと中国のときと同じように、私は百万人を超える女性指導者たちに、「共に真の父母を迎える基台を築きましょう」と力説しました。このような基盤の上に、今、夫と私は、最初の真の父母として成約時代の到来を宣布することができました。この場に来られたすべての方が、私たちの導きによって真の父母となることを願います。
各家庭が立ち上がり、全世界の救援摂理を完遂するメシヤ的使命を果たすべき時が来ました。皆様の家庭を復帰したのちには、皆様の社会と氏族と国家を復帰しなければなりません。私たちは、このような使命を果たす人を「氏族的メシヤ」と呼びます。成約時代には、母の役割が非常に重要になるでしょう。母は、子女と夫を一つにし、家族を真の父母に連結させなければなりません。私たちは既に、数千人の氏族的メシヤを全世界に派遣しました。遠からず、本然の家庭理想が全世界的に成し遂げられるでしょう。
すべての完成した家庭で、祖父母は神様と善なる先祖に代わって、王と女王の位置に立つようになるでしょう。父母は現在の人類を代表する王と女王の位置に立つようになります。そして子女は、すべての未来の子孫を代表し、王子と王女の位置に立つようになるのです。これら三代が一つになるとき、過去、現在、未来の三世代が一つの所で調和して暮らすようになるのです。このような理解の基台の上で、最初の真の家庭の出現を皆様にお伝えすることができ、大変光栄に存じます。十三人の子女と二十人の孫をもつ私たち夫婦は、神様と人類のために、私たちの人生を完全に捧げています。この三代は、祖父母が聖書でいう生命の木の中心の根となり、父母はその中心の幹となり、子女はその枝となります。
皆様も、真の家庭と理想国家、そして理想世界を建設するための私たちの努力に協力し、この生命の木に接ぎ木されることを心から願います。成約時代が到来することで、アダムとエバを創造し、再び神様と共に暮らそうとされた、神様の本然の目的を、私たちが完遂するようになるでしょう。このようなことを知って、私たちは、個人的に心と体が一つになり、家庭においては夫と妻が一つになり、父母と子女が一つにならなければなりません。そうすれば、私たちは神様の愛を中心とした理想家庭を完成することができるのです。
一九九二年、私たちは韓国で、神様のため、互いのため、世界のため、自らの人生を捧げることを誓う三万組の合同祝福結婚式の主礼をしました。今日、多くの家庭は、父母が子女を効果的に指導できずにいます。特に、愛や結婚などの私的な問題において、そのようになっています。しかし、私たち夫婦は、世界百三十一ヵ国から若者たちを呼び集め、歴史的な方法で、彼らの尊い愛の夢を実現させてあげました。そのように、神様を中心とした家庭が集まって、理想国家と理想世界を構築するようになるのです。
そのような家庭を形成していけば、社会の没落現象はなくなります。確実に神様の子女となった人たちは、これ以上アルコールや麻薬の誘惑の奴隷となることはないでしょう。さらには、夫婦間の愛の神聖さを理解することで、不倫と乱婚に対抗し、強く立ち向かう道徳的な力をもつようになります。最終的にその力が合わされば、戦争、人種の偏見、世界的飢餓を根絶できるのです。このような基盤の上に、私たちは真の幸福と自由と平和を享受する世界を建設できるはずです。
敬愛する皆様。この国の指導者として、皆様は、深い心情で心の扉を大きく開き、このメッセージの意味を御理解してくださることを願います。神様の理想を完遂することによって、すべての人が神様の祝福の場に至ることを心からお祈りします。アメリカに神様の祝福が共にあることを願います!どうもありがとうございました。
3.天地父母統一安着宣布
3.天地父母統一安着宣布
日付:二〇〇二年六月二十一日
場所:韓国、ソウル、蚕室室内体育館
行事:天地父母統一安着宣布大会
この意義深い「天地父母統一安着宣布大会」に御参加された高名な紳士淑女の皆様。愛する祖国の兄弟姉妹の皆様。そして、この歴史的な大会を見守ってくださっている全世界七千万の皆様に心から感謝申し上げます。
私たちはついに、実に歴史的で摂理的な大宣布の時代を迎えました。六千年間、天と地が何よりも待ち望んできた平和の世界を実現するために不断の努力を注いできました。しかし、最後には神様の摂理的な内容と神様の心情を完全に知るところから、すべてが解決されるのです。
今日、人類が平和の世界を語り、一つの世界を語っていますが、まずは私個人から一つになり、平和をつくることが問題です。ですから、そのような実情を知る神様がおられ、心ある人間、偉人がいるとすれば、自分個人を一つにする作業をしようと考えざるを得ないのです。
皆様はよく、「互いに愛し合い、互いに奉仕し、互いに犠牲になりなさい、そうすればうまくいく」と言います。「愛しなさい」というのは、「与えよ」ということです。「自分から相手に働きかけよ」ということです。「互いに愛を受けよう」、「愛してほしい」ということではありません。互いに奉仕するようになれば、その環境には平和の基地が生まれ、互いに犠牲になれば、そこには蘇生の炎が燃え上がります。また、愛するようになれば、そこには花が咲き、香りが広がります。マイナスの立場の磁石が必ずプラスに向かうように、良心の力によって神様を知ることがてきます。
良心の力によって神様に接近すればするほど、何を悟るかといえば、心の平和、心の幸福、心の満足を感じることができ、平和の母体となる神様の愛によって、自分の五臓六腑全体が刺激を受け、衝動的な感銘を感じることができる人間になるのです。
「自分は今までこのように生きてきたが、余生だけでも輝かしく自信をもって終えなければならない」と考え、気力が足りなければ、ひざまずき、骨が固まって死ぬことがあっても、「私の生涯で責任を果たせなかった忠誠をこの期間に尽くさなければならない」と夜を徹して祈祷しなければなりません。国土を守り、人類が至るべき幸福の基盤を見つめながら生きながらえ、「私が死んだとしても、世界を生かしてほしい」と祈れば、その老人の墓は雑草に覆われたりはしないでしょう。
いくら醜くしわがよっていても、それは私たちの平和の条件を象徴するしわとして現れ、歩く姿が憔悴していても、その道が希望の灯台として輝く座標になると分かるとき、自分の生涯において、悪の友となり、悪の足場を広げてきたこの恨を踏み越えて、「私の生涯に、もう一度だけ善の基盤を加重させて行かなければならない」と切実に願うようになるのです。そのような運命の道があることを知り、休まず急いで行かなければなりません。
そのため、私も今まで生きてきた生涯で、そのような趣旨から六度も投獄の苦難の十字架を背負ったのであり、海外を行き来しながら皮膚の色が違う民族の前で、異端者だと指弾される時も、反対される時もありました。しかし、私の行く精誠の道理が、皮膚の色が違う民族を通して正統の主流思想であることを知り、天のみ前にひざまずき、天を慕うことに歩調を合わせる道であるならば、私はどこにでも駆けつけるという思いで、一生の間生きてきました。
私たちが天の精兵となって勝利してこそ、神様が永遠に喜ぶと同時に、イエス様と聖霊も永遠に喜び、聖賢たちまで喜ぶ平和の時代が、この地上に到来することを心に銘じなければなりません。それで、個人の闘いが家庭の闘い、家庭の闘いが氏族の闘い、氏族の闘いが社会の闘い、社会の闘いが国家の闘い、国家の闘いが世界の闘いを経て、霊界とこの地上との闘いまで経るようになるのです。また、神様とサタン世界の無数の悪霊との闘いが終わってこそ、この宇宙に平和の時代が訪れるのです。そのような原則的な過程を通して摂理してこられた神様の事情を、皆様は悟らなければなりません。
神様がサタンと闘ってすベての問題を解決してこそ、宇宙的な平和の時代がやって来るのです。神様の悲しい心情の中心を一掃し、解怨する時がやって来ない限り、人類の平和も実現されず、天的な一つの理念もこの地上で結実の時を迎えられないことを、皆様は知らなければなりません。
もし真の人間がいて、人の世のすべての恨みと天の恨みを解放し、天と地の上に平和の国を建設する一つの主義と思想をもって現れるとすれば、その人は個人の恨みに満ちた逆境から、人類と天の恨みの峠とその切ない心情をすべて経て行かなければならないのです。それができないとすれば、人の世には恨のない平和の世界、幸福の世界、自由の園の建設は不可能なのです。
皆様が宇宙的な天国の理念を代表する存在となり、神様の真の愛と真の生命と真の血統と真理の運動を展開するならば、平和の世界がこの地に建設されるのです。ですから、自分の父母だけが父母ではなく、自分の兄弟だけが兄弟ではなく、自分の子女だけが子女ではないのです。
皆様が、すべての人を自分の父母、兄弟、子女と思える人格を備えた人になれば、死亡の世界で苦しむ多くの民を見つめるとき、涙なくしては向き合うことができないはずであり、兄弟や幼い人々を見つめる時も、彼らを救おうという責任感をもって涙を流しながら努力するようになるのです。そのように本当に神様のような皆様になるならば、皆様を中心としてこの地に天国が建設されるでしょう。
神様は、サタンから先に打たれても、尽くし、愛してあげてから取り戻してくる作戦を取られます。サタン世界から強制的に奪ってくるのではなく、先に愛し、打たれ、犠牲になり、命を奪われながら取り戻してくるのです。そのような作戦を取らなければ、世界平和の起源を天宙に残すことができないのです。
皆様は家庭を率い、国と世界のために進まなければなりません。大韓民国において、個人的な時代、家庭的な時代、氏族的な時代、民族的な時代、国家的な時代を通して、その経験を土台にして世界の民族と国家に方向を提示できる案内役を担わなければなりません。案内役を果たし、互いに離れられない立場で神様に侍ることができてこそ、霊界と肉界は統一された平和の世界となるのです。
そうしてこそ、その案内者は天国創建時代の永遠の指導者としての地位を固め、天の世界の栄光の表彰を受けるようになるのです。自由の天国である新しい平和の王国を創建するための闘争過程で、誰よりも多くの血を流して闘ったとするならば、その人は滅びません。その人が流した血は、死亡の血ではなく、生命の源泉の力となるからです。そのようにして創建されたその場所こそが、私たちが行かなければならず、とどまらなければならず、残さなければならない基盤なのです。
そして、皆様が天のみ前に「天よ!あなたが創造理想を中心として誇りたいと思われていたすベての願いが結実しました。人間を立てて永遠にすべての世界に誇ろうとしたあなたの内的心情と一致いたしました」と祈祷するとき、神様が「おお、そうか!」と言える立場で、神様の喜ばれる自由と平和の天国に向かって行進するその日を慕わしく思わなければなりません。
皆様。大韓民国の主人は誰でしょうか。大韓民国を誰よりも愛し、大切にする人です。ですから、皆様が誰よりも大韓民国を大切にし、愛するようになれば、主人になるまいとしても、この民族の主人になるのです。そうしてこそ、神様が願う平和の時代がやって来るのです。私たちは神様の恨を解いて、神様を解放してあげなければなりません。
そして、神様が自由に万国を統治するに当たって、少しでも差し障りのある障害物があるならば、自分が責任をもってすべてを取り除き、自由の権限をもって万国を自由と平和の天国として主管する堂々たる絶対者として侍るという信念をもった若者がいるならば、その人は実に偉大な若者です。そのような若者によって、これからの世界は新しい方向に進むようになるのです。
皆様が、実際にこのような若者になったとすれば、いくらみすぼらしい姿をしていても、それは醜い姿ではありません。そこには、限りない希望が宿っているのであり、その姿は神様の希望と幸福の土台になるのです。取り入れられる立場、取り入れられた穀物の立場にある私たちが、互いに直面し、感じるすべてのことを、幸福の要因として消化できる人間にならなければなりません。そのような基盤を広げて国民化させ、世界化させる時まで、その主体的な精神が一元化された形態を離脱することがなければ、そのような基盤を通して、世界に平和の天国が連結されるのではないでしょうか。
東西南北を中心として、四方に広がって立てれば、そこには異議がなく、結束の動機が整えられるのです。復帰天国はどこから実現されなければならないでしょうか。牢獄からつくられなければなりません。牢獄に入って、イエス様のように主管性を復帰した基準と本性的基準の自律的な平和の心情をもって、感謝の歌を歌ったことがありますか。それが問題になるのです。
神様はかつて、使徒たちがそのような立場にいるとき、それを天国化するために牢獄の門を開け、自由に行動できる権限まで賦与したのではないでしょうか。神様は、皆様がかつてのその使徒たち以上に希望と期待をもつ資格を備えることを願っています。終末には、新しい創建の方向を、現世と反対にしなければ生きる道がありません。何としても私たちは新しい歴史的な方向を提示しなければなりません。それが新しい統一の歴史的な方向性です。第三者を犠牲にしてきた世界の終末が到来したので、今までのようにしては絶対に世界に平和は訪れないのです。
私たちは、いかにして十字路を越えるのでしょうか。自分の妻をつかんだら、自分だけを考えるのでなく、国家を考えなければならず、国家をつかんだら世界を考えなければならず、世界をつかんだら天地を考えなければなりません。それを段階的に、正常に何ら妨げるものがなく行路を通過していくならば、すべての怨讐が待ち受けている十字路は消えてなくなり、平坦な大路に入って、解放の自由化が形成されるようになり、天地に平和の王国、神様の願われる理想世界が実現されるのです。
この世界でも、神様を中心とした新しいモデルを探さなければなりません。家庭での父母が子女を愛する道理が、今日、人倫と道徳の原則になるのではないでしょうか。父母、夫婦、子女の関係を中心とした、統一教会で言う「四位基台」の原則に立脚した理想的な本然の形態の基準を、いかにして決定するかということです。
世界を掲げて統一と平和を夢見るには、そのような基本問題が残っているので、これを決定しなければ統一世界の到来は不可能です。個人的な男性の形態と女性の形態を中心として、家庭的な形態を形成するところから、統一と平和の世界は実現されることを皆様は知らなければなりません。自分が犠牲になり、自分の家庭や国が犠牲になったとしても、国家や世界が良くなる新しい価値観をもって出発できる、そのような思想的な体系があるならば、その思想的な体系を通して新しい創建の開門が間違いなく起こるのです。
一つが上がれば、別の一つは下がるのであり、一つが下がれば、別の一つは上がるという法則のように、この世は罪悪の世界なので、罪悪から脱出できる一つの方向性を備えて勝利の天国を創建する時がやって来るのです。包囲されたサタンの城壁を打開する秘法として、「怨讐を愛しなさい」と語られました。
これまでサタン世界には平等圏がありませんでした。その平等圏をつくる作戦とは何でしょうか。サタン世界で他のために犠牲になり、愛し、幸福を祈ってあげ、打たれながら、打った人々を屈服させ、恩恵を与えることによって完全な平等圏が生じるのです。怨讐の対決圏を解消する舞台を、このように築いてきたので、ここに初めて平和の建国理念が成立するのです。世界統一、すなわち世界平和の理想型がここから始まります。
天国に向かう道を短縮させようと、ここにメシヤや、ある特定の民族、特定の個人にこのみ旨の道の責任を負わせ、犠牲を払わせてきたのです。ですから、多くの聖人たちがやって来て、その部分を死で塊めていきました。多くの国々が栄えては滅んでいったのは、その谷を埋めるためでした。そのようにして、高めたり低めたりしながら今のような平等をつくりました。平等とは、平和だということです。
本来、神様の真の愛を中心として完成したアダムと完成したエバが一つになることによって、神様が中心の位置に立つことができるようになるのです。これが統一教会で言う「四位基台」です。この四位基台を完成する基盤を失ったので、いかなる歴史時代を経たとしても、これを設定しない限り、人類の平和やユートピア、理想世界というものを描いてみたところで、何の役にも立たないのです。原則を否定し、原則を離れては、理想郷はあり得ません。
二千年間、ローマ帝国の迫害時代に、形容し難い迫害の渦中でも発展したのがキリスト教です。ローマをのみ込んで余りあったキリスト教が、今日、自由主義のアメリカでは、第二次世界大戦以後の数十年間で、どうしてあんなにも衰えてしまったのか、それが謎です。ユダヤ教が神様を信じ、愛しているのに、なぜヒトラーが六百万人を虐殺したのでしょうか。理解のできない謎です。それは、宗教が進むべき本然の道を進めなかったからです。「終わりの日」に、民族を中心として、神様の本然の真の愛と接触点をもたなくなる時は、サタンの餌食として完全に砕けていくのです。
それでは、何を中心としてこの世界を収拾するのでしょうか。今日、新しい創建に力を尽くす人々も語り、現代の知識人たちも語っていますが、世界を指導する人間が必要だというのです。それでは、何を指導するのでしょうか。経済力と政治力を中心として指導する能力のある人はいくらでもいます。お金がなく、政治体制がなくて、それができないのではありません。神様の理想に通じる真の愛の秩序がないのです。本然の真の愛の秩序が世界的な基盤の上で成長できる真理を模索できるならば、そこから初めて平和の起源と私たちの本心が安息できる理想郷が出発するのです。
真の愛というのは、始まりと終わりが同じでなければなりません。天地において、神様の心情に通じる真の愛であれば十分です。平和も真の愛の心情から出てくるのです。真の喜びの心として現れるとき、大宇宙は私の友となるのであり、そのような真の心情に徹して天下に現れるようになる時は、天下は私の心の中で踊り出すのです。今後、人間世界に理想世界がどのように訪れるか分かりますか。真の愛の器官を正しく扱う道理を明らかにしてあげない限り、この世は滅びます。平和の世界は見いだせないのです。
ローマを見てください。アメリカを見てください。アメリカはお金がなくて滅びるのではありません。真の愛の器官の主人が誰なのか、何に由来して創造されたのかを今まで知らなかったのです。サタンのゆえに知らなかったのです。それを明らかにするために、天地のすべての邪悪でよこしまな性の問題で、サタンがめちゃくちゃにしたすべてを一掃するために、真の父母の名をもって文総裁が旗を掲げて立ち上がったのです。
寒帯地方からの風が温帯地方に吹きつけることによって、温帯圏内のすべての木の葉は枯れ落ちるのです。それで冬になって、実まですべて落ちるようになります。しかし、そのような中でも生命をもつ種は、いくら北風や冷たい雪が吹き付けても制圧されないのです。それがいくら強くても、それを突き抜けて新しい人類の平和の春の園を迎えます。
解放と希望の春の園が訪れるので、人類の新しい時代を迎えるその時代において、真の生命の種をこの天地に蒔けば、二度と冬を迎えることのない解放の温帯圏に進出するようになるのです。統一教会の思想とぴったり一致します。
自分自身を是正するためには、困難な道を歩まなければなりません。南北を統一するほうが簡単でしょうか、自分の一身を統一するほうが簡単でしょうか。南北統一は外的にはいくらでもできます。しかし、内的な自分自身の統一はできません。外的に世界平和は実現できても、私自身は内的に平和を実現することができません。世界が今後、過去、現在、未来を通して進む方向が内外的に一致すれば、統一の見込みはいつでも、どこでも見いだすことができるのです。
過去と現在を照らし合わせてみると、結果は必ず一つの目的に向かって進むのです。一つの目的とは統一であり、平和です。一つの平和なのです。二つではありません。しかし、私自体は統一をいつ実現するのでしょうか。私が統一できないのに、統一された世界を管理できるでしょうか。それは理論的に通じません。ですから、根本問題に入ってみれば、統一という問題は深刻です。宇宙史的な問題なのです。
アダムの時には国がありませんでした。自分の家庭さえ収拾すればいいのです。家庭さえ正しく立てればいいのです。結局は、良心と肉身の一体と家庭の一体です。夫婦、男女が一つになることが、世界的な問題です。これが一つになれば、世界はすべて平和の地に入ります。真の愛で解くならば、世界問題は難しくありません。心身一体、父子一体、夫婦一体、子女一体を完成すればよいのです。
この世は堕落した悪の世界なので闘うのです。それは心身が闘うからです。男性と女性は二人で闘うようになっています。ですから、世界平和の基地はどこでしょうか。韓国でもなく、日本でもなく、アメリカや世界でもなく、天国でもありません。ほかならぬ私自身です。心身が紛争するその拠点を平和にしなければ、世界平和は永遠に存在しません。
それでは、どうすれば平和の世界が訪れるのでしょうか。第一の条件は何でしょうか。一つになる起源を見いださなければなりません。それを見いだせなくなるとき、統一の世界とは永久にお別れです。それでは、家の中が一つになる前に、私自身が一つになったのかと問うとき、一つになった私を発見できないのです。心と体が闘うでしょう。男性と女性が闘う時、幸福ではあり得ず、平和ではあり得ず、希望はあり得ないのです。
「終わりの日」になればなるほど、心の分野と体の分野とに分かれ、夫婦は四つに分かれてしまうのです。心と体が二つずつなので、四つになるのです。こうして互いに闘うのです。
統一教会では、神様の内的に統一された真の愛の動機を解き、神様のように真の愛で、よりために生きる論理的な形態を備えているので、思想界や宗教界が追随できない体系として、「終わりの日」において混乱した世界の平和の基地、個人的、夫婦的、家庭的、氏族的、民族的、国家的、世界的、天宙的な基地になるのです。
神様の、ために生きる真の愛によって神人一体になり、天地の統一的な平和世界に向けて理想的な神人合徳(和合)を成し遂げ、幸福で、希望ある平和の世界を実現していこうというのが、真の父母の理想です。この理念に反対して存続できる人はいません。ですから、みな歓迎するようになっているのです。
それでは今後、世界はどのようになるのでしょうか。今、世界に住んでいる万民は、老若男女を問わず、一つの世界を願っています。その一つの世界は、戦争する一つの世界ではなく、平和で自由な立場での一つの世界です。そこには民族の分裂、あるいは人種間の紛争や文化の違いからくる習慣的な相違による壁のようなものがないのです。
それで世界の万民は、一つの真の愛の文化圏と対応して、自由で平和な一つの国を願っているのです。平和の世界は一つの世界です。平和を目的とした世界に向かう道は、二つあるのではありません。老若男女が願う希望の世界、平和の世界は一つの世界です。しかし、民族を見ても、その中に様々な団体があり、その団体ごとに主義主張が違います。大韓民国の政治風土を見ても、野党と与党、そしてありとあらゆる党が現れて、各自が自分たちの道を行こうとするのです。ですから、方向がどれだけたくさんあるでしょうか。そこで問題が生じるのです。
歴史が始まってから現在に至るまで、世界的な舞台でこのように平和の世界を追求しながら活動してきた数多くの人々がいました。ところが、終わりの日に至っては、希望をもってあすにはより次元の高い一つの世界に向かって進む立場で指導できる人がだんだんと少なくなっているのです。
すべての学問を超越し、社会の構成と体制、あるいは慣習を超越して決定しなければならないことは、始まりがどこからかということです。始まりは、真の神様でなければなりません。その神様自体が始まりから過程を経て、神様が人間を創造したとすれば、創造主の理想実現というその目的地まで到達する道を再発見しなければ、平和の世界は実現できないのです。なぜかと言えば、平和の世界は一つの世界だからです。人間が進む方向と神様が進む方向との二つの方向があるとすれば、一つの平和の世界は現れないので、不可避的に結論は、一つの方向にならなければならないのです。
ですから、人間を中心とした世界を打破し、真の神様第一主義の世界を確定しなければ、一つの平和の世界に向かう道を発見できないのです。ですから、心と体の世界において、平和の基準をどこに立てるかという問題が、私たちの人生において最も大切な問題です。
心と体が闘っています。そのため、このような問題を考えてみると、平和の基準がどこにあるのでしょうか。世界でもなく、国でもなく、宗教でもありません。私自身において、心と体が絶対的に統一された平和の基準を確立することが、宗教指導者の目的であり、そのようにならしめることが、あらゆる教育、あらゆる修練、あらゆる人道主義の目的なのです。ですから、皆様がいくら宗教を信じ、偉大な宗教指導者になり、この世界を統治する偉大な聖人になったとしても、堕落圏内においては、永遠の神様のような心と体の統一は果たすことができないのです。
個人基準の心情圏が真の愛の平和の起源を確立して定着させ、平和の起源を私から設定しなければ、理想的な宗教や天国といったものは、すべて夢にすぎないのです。神様を中心として真の神様の子女一体圏を見いだすところに統一の起源があるのです。神様は心と体が闘いません。
それでは、人間はどうして心と体が闘うのでしょうか。心身が一つになって、平和の大王である父と息子が一つにならなければなりません。神様の真の愛、真の生命、真の血統が一体になる父子の関係から、平和の起源を発見するようになるのです。父子が一つになるところで、真の愛、真の生命、真の血統が一つにならなければならないのです。堕落した私たちは、本然の神様と天の国の理想的な環境圏をはっきりと知らなければなりません。
神様自体とみ旨から見た天国と一体になろうと懸命に努力するところから、父なる神様のようになる道を見いだすことができるのです。そこにおいてのみ、平和の個人、天国と一体になって暮らす、父と子の喜びの平和世界ができるのです。
ですから、今から再臨主である真の父母がこのすベての天上世界のことを明らかにし、地上世界が一体になるようにすることによって、地上・/span>天上天国を完成するのです。霊界に行った聖人、賢人たちを中心としたすべての人々が、この道を共に願っているのですが、この道は、地上の真の父母を通して真の愛、真の生命、真の血統の一致圏を教えてあげることによって、地上・/span>天上世界が統一された世界を形成するようになるのです。
愛する祖国の同胞、そしてこの大会を見守る世界の皆様。人類の真の父母となるメシヤが再臨するこの時代、韓半島の南北が、銃剣ではなく愛と真理によって統一されるこの時代、世界のすべての宗教が真の父母の教えのもとに一つになるこの時代、霊界のすべての聖賢と先祖たちが降臨し、直接私たちと通じ合って暮らすようになる、歴史的で摂理的なこの時代を迎えた皆様は、本当に幸せな人たちです。
今こそ全人類は、人種と理念、そして国境を超越して、平和の世界を創建するために召命された責任を果たしてくださることを願いながら、イエス様以下の聖賢たちが霊界から送ったメッセージを紹介しますので、参考にしてくださり、全体的な内容は配布された冊子を通して研究してくださるようお願いします。
天も地も、共に永遠の世界で天地父母様に侍り、大家族を形成した天上と地上の天国世界で、真の愛で兄弟となって平和と幸福の中で暮らせるようお祈りいたします。神様の限りない祝福が、皆様の家庭と国家と世界に満ちあふれることを願う次第です。ありかとうございました。
4.再創造の主人
4.再創造の主人
日付:二〇〇三年八月十五日
場所:韓国、ソウル、リトル・/span>エンジェルス芸術会館
行事:「二〇〇三世界平和のための頂上会議」
尊敬する元・/span>現職の国家元首、イスラエル圏の指導者および青年学生の指導者、そして紳士淑女の皆様。暗く暗鬱だった先の世紀を跳び越え、新しい夢と希望によって新しい千年紀を祝福してくださった神様に、まず感謝を捧げる次第です。今この瞬間にも、民主と共産の先鋭な対決が続いている、地球上で唯一の国家である大韓民国に皆様を招請し、このような大会を開催したのは、個人的に見れば、この国が私の祖国だからでもありますが、神様の摂理から見れば、この小さな韓半島が人類平和を創出しなければならない二十一世紀の中心国家だからです。
私は、きょう「再創造の主人」と題して、神様の摂理に対する皆様の理解を助け、またこれから平和世界を創建しなければならない私たちの使命と責任が、どこにあるのかを明らかにしようと思います。
尊敬する貴賓の皆様。今私たちが身を置いているこの時代は、摂理的大革命時代です。すべての国家と宗教は、これまでのような生活様式を越えて、今から新しい摂理観のとおりに生きなければならない実践的な生活の内容があることを知らなければなりません。この地上界だけではなく、霊界、すなわち私たちが肉身を脱いだのちに入っていって暮らさなければならない死後の世界も同じです。
私が新たに任命した平和大使の数は、全世界的に既に数万人に達しています。新しく任命された平和大使たちは、時折、「私たちはどのように生きなければならないのか」と尋ねます。統一教会が歴史を通して経てきたそのすベての道を公式的に歩むことによって、現在の霊界の実相と地上世界の統一的な内容が、すべて現実生活の中心的内容になっていることを理解して、その内容に合わせて生きてこそ、霊界と一体になることを確信しなければなりません。今からは、自分がその中で生きているという自信をもたなければならないのです。
レバレンド・/span>ムーンの語る内容は、過去も現在も変わっていません。新しい世界のみ旨のために、その内容のために生きるか生きられないかということが、理想天国実現の主役になれるかなれないかを決める原則なので、その原則に従って生きなければなりません。そのように理解して、今まで観念的な生活をしてきたとすれば、実際的な生活として、天国と霊界と肉界と一体化できる生活を、私たちの生活環境を越えて国家圏内にまで一致させてこそ、地上天国と天上天国が実現されるのです。
ある国の国民ならば、国民が生きてきたあらゆる伝統的な思想や観念を中心として考えてきたものを克服し、新しい次元で一体化できる基準を、今全世界的に新しく立てなければならないのが、天一国主人の立場だということを知らなければなりません。
レバレンド・ムーンが再創造摂理をしていくのに、神様の創造した世界をすべて失ってしまい、神様まで失ってしまった人類なので、堕落していないアダムの位置に責任をもち、神様が創造して失ってしまった世界を再びつくらなければなりません。恨の神様を幸福の神様へと解放してさしあげなければなりません。ですから、統一教会は、「神様王権即位式」と「天宙天地真の父母様真の愛平和統一家庭王即位式」まで奉献して捧げたのです。
今日まで神様は、手をつけることができなかった創造された全体世界に対する蕩減復帰を、真の父母様を通して完成しなければなりません。再創造の主人は神様ではなく、蕩減する主人も神様ではありません。それは、アダムの責任だったという事実を知らなければなりません。アダム一代で整備しなければならないのです。そのようにしなければ、神様が本来の理想を中心として出発したその本然の位置に立つ道がないので、全知全能であられる神様が、長い歴史を通して無能な神様の立場で苦労してこられたという無念な事実を、皆様は知らなければなりません。
神様の国と神様の生活圏が発展してきた個人時代、家庭、氏族、民族、国家、世界、天宙時代まで越えていくことができ、天上世界と地上世界を自由自在に往来できる解放された自分だということを自ら悟る皆様となり、神様までもお迎えしてさしあげなければなりません。そうして、神様の王宮から神様の国を創造して奉献しなければ、完成したアダムの使命は終わらないのです。天上世界のすべての聖人、賢人たち、地上世界のすべての聖人、賢人たちは、栄光の中で生きているのではありません。堕落以後、今に至るまで、その目標を中心として完成するために継続して努力しているだけではなく、解放された地上・/span>天上が一体となった真の愛の理想圏が実現される時まで、それが継続することを知らなければなりません。
皆様が地上でこの使命を完結できなければ、あの世に行っても、その完結できない限界内において、越えていくべき峰を前にして、修練過程を経なければならないのです。地上世界でこのような時を迎えるようになったことを天下の何よりも貴く思い、自分の国よりも、自分が現在生きている世界よりも、自分の愛と生命よりも貴い道を、私たちがすべて相続して転換するために、そのようなことをしていることを知らなければならず、現在の私たちの生活がどれほど貴重かということを知らなければなりません。
そのような天理を立てて神様を解放し、神様が創造して完成できなかったものを完成させなければならない責任が、神様にあるのではないことを知らなければなりません。その責任が神様にあるならば、アダムとエバを堕落するような状況に置くこともしなかったのです。堕落の責任がアダムとエバにあったということは、途方もない事実です。今まで人類歴史の中で、そのような内容を知った人が一人もいませんでした。
再創造の主人は、神様ではなく、皆様の家庭です。ですから、本然の国、天一国の主人である「私たちの家庭」が重要なのです。レバレンド・ムーンが若い青年の時に、このようなことをすべて悟り、そのような結論の上に統一教会という看板を掲げて現れたという事実を知らなければなりません。したがって、皆様もその本然の位置から新しく出発しなげればなりません。
尊敬する貴賓の皆様。レバレンド・/span>ムーンが家庭堂の創堂式で宣布したみ言の主要な内容は何か御存じでしょうか。婚姻届と出生届に関するみ言です。レバレンド・/span>ムーンの婚姻届ではなく、神様の婚姻届、神様の出生届のことを言っているのです。神様は、アダムと共に結婚式をすることができませんでした。婚姻式をすることができなかったのです。神様御自身が宇宙創造の主人として、アダムと共に出生届をすることができませんでした。誰のせいでできなかったのでしょうか。堕落したアダムのせいです。
それで、真の父母は、「神様王権即位式」を泰献してさしあげた土台の上で、神様を解放してさしあげなければなりません。自主的な立場で天地の微小なものから大きなものまで思いどおりに創造された神様が、堕落のゆえに、自由自在に自己主張できる天一国主人として出発できなかったという、その無念な事実を皆様は知らなければなりません。神様を解放できる再創造の解放圏を、アダムとエバとその家庭が滅ぼしてしまったので、アダムとエバの完成家庭は、神様の再創造の権限を、堕落がなかった本然の世界に返しさえすれば、一度にこの宇宙を新しくできるのです。ですから、皆様は、今から神様のみ旨の方向に従って、新しい家庭の信念をもって決心できるならば、万事が思いどおりに運ぶでしょう。
なぜ私にユダヤ教が必要で、なぜイスラームやキリスト教が必要で、なぜ統一教会が必要でしょうか。それは、怨恨の宿る堕落の結実体を一掃してしまい、真の父母であるレバレンド・/span>ムーンの手によって、解放された神様の本然の王宮圏から、天下のすべてが天国の王権の所有圏に復帰できるようにしているという事実を知らなければなりません。そのような内容を確実に知ったならば、皆様もきょうを新しい出発の日として定め、自信をもって責任を果たす、そのような信念をもった神様の息子、娘にならなければなりません。その次には、神様を中心とした家庭にならなければなりません。
皆様も天の側の政党の側に立って、今まで天を苦労させ、宗教圏を受難の中に追い込んだサタン側の政党に属した様々な国々を整理していこうと決心しなければなりません。私が暮らしたい本郷の地、故郷の地を建設するための主人にならなければなりません。万物にまでも真の愛を施す皆様にならなければならないのです。
万物、すなわち植物も動物も、再創造しなければなりません。彼らは、堕落ゆえに真の愛の相対圏を失ってしまいました。アダムとエバが十六歳になる時までは存在しましたが、それ以降は分割されてしまったのです。自分が失敗して世界全体を滅ぼしてしまったと考え、自分が責任をもって復帰しようというそのような祝福家庭であってこそ、天一国主人になるのです。
全人類が、地獄圏と天国圏、すなわち天上世界と地上世界の双子のように、同時に生まれた立場に立ったことを考えなければなりません。ですから、兄弟です。父と母が愛する兄と弟、そのような同位圏の家庭に入っていって体恤できる心情を感じることができなければ、皆様は、あの世に行って、王宮を中心に家庭完成をして生きることができず、その周辺ばかりを回り続けるそのような生活を、千年、万年繰り返すようになるのです。
皆様は、祝福を受けた新しい家庭の先祖として、純潔、純血、純愛の血統を残すために、すべての精誠を尽くさなければなりません。その峠を越えるために百回、千回死んだとしても、皆様には、死ぬ前に完結しなければならない家庭的責任があるのです。ですから、常に一心、一体、一念の精神でその道を行かなければなりません。神様が深刻な立場に立ち、統一教会を立てたレバレンド・/span>ムーンも深刻な立場に立ってその原則の道理と軌道をつくっておいたので、否が応でも、皆様も最善を尽くして走っていってこそ、目的地に到達できるのです。
新しい天国理念時代が訪れたので、つまり国家形態を皆様と皆様の祝福家庭の上に立てることのできる新しい時代が来たので、徹底して整備し警戒する心をもたなければなりません。天の創造理想的目的を成し遂げるのに不足のない天の王子、王女の家庭にならなければなりません。そうして、勝利の基盤を相続して神様に侍って暮らしながら、地上と天上で万年太平聖代の国、一つの文化、一つの世界、一つの兄弟、一つの家庭を拡大した家庭圏として帰らなければならないのが、統一教会の行くべき全体目的であることをはっきりと知らなければなりません。
イエス様は、蕩減復帰を終え、結婚して家庭を築き、イスラエル民族を一度に天国に従属させる祝福結婚をしてあげ、ローマまで祝福結婚をしてあげていたならば、四十代までに地上・/span>天上天国をすべて成し遂げていたのです。イエス様の命を奪った以降もイスラエルとパレスチナが継続して闘っているのです。兄弟が一つになれませんでした。そこにおいて一つの宗教、一つの文化圏、一つの国、一つの心情圏になっていなければならなかったのですが、その場に、ユダヤ教ばかりでなく、キリスト教が生じ、イスラームが生じたという恨めしい内容を知らなければなりません。
最近アメリカでは、十字架を除去する運動が展開されていますが、それが問題ではありません。イエス様の命を奪ったのです。真の父母の命を奪った罪は、人類が滅亡しても、イスラエルが千代、万代犠牲になっても、赦しを受けることができないのです。イスラエル民族は、罪の代価をすべて満たしたわけではありません。そうでなければ、どうしてヒトラーが、イスラエル民族をあれほど好きなように殺戮することができるでしょうか。罪の代価を蕩減する量が満ちていなかったので、天の承諾を受けてそのようなことが起きたのです。同じように、今日もそのような歴史的同時性の時代に入ってきています。
歴史的にユダヤ教とイスラームとキリスト教が分かれましたが、今や統一教会を中心として、ユダヤ教、イスラーム、そしてキリスト教が全世界的に一つになる同時性の時代が来たのです。蕩減復帰は、同時性圏によって完成されます。この時代は、世界的な同時性圏時代ではなく、天宙的な同時性圏時代です。ですから、再臨主は、メシヤであり救世主でなければならないのです。また救世主は、世界を平和の天国にしなければならず、その世界には、宗教的不和があり得ません。
再臨主というのは、最初に来た主人が定着できずに去っていったので、再び来る主人のことです。再び来て真の父母になり、地上世界と天上世界の解放圏を完成しなければならない歴史的な事実が、摂理史とともに綴られていることを人類は知らなかったのです。今はもうそのことを知ったので、皆様もそのまま実践躬行し、その峠を越えて神様の御殿に進み、天下を治める解放的理想圏に入っていくことができなければなりません。
天の国の大勢の高官から称賛を受け、すべての人が新しい国である天一国に入籍し、新しい国民として入っていかなければならない宿命的な課題が厳然として残っている事実を知らなければなりません。このような使命を完遂できずに死んで霊界に行けば、それが引っ掛かるのです。ですから、生きている間にすベてのことを清算するために、あらゆる至誠を尽くさなければなりません。
皆様の五官のすべてを百回、千回燃やしても越えていけないその道に、誤謬を残した自分の一生であり、摂理史だったという事実に、誰が責任をもつことができるのでしょうか。神様が責任をもつことができるでしょうか。神様は責任をもつことができないのです。神様が責任をもつことができるのであれば、アダムとエバを最初から堕落するように放ってはおかなかったのです。
再創造の主人は誰でしょうか。神様ではありません。皆様自身であり、皆様の家庭です。ですから、「天一国主人、私たちの家庭」というのです。神様がつくられた至極小さな動物から天上世界、大宇宙、すなわち太陽系の一千億倍を越える宇宙全体が、神様の愛の圏内において秩序的な存在としてペア・/span>システムになっています。これらすべてを、サタンが血を汚すことによって分けてしまいました。
したがって、真の父母が再びより分けて再創造しなければなりません。皆様も、神様の真の愛で植物を愛し、動物を愛し、地を愛して、真の主人になれなかった恨を解かなければならない解怨の責任があるのです。ですから、新しい人生観、新しい宇宙観、新しい天宙観が確立されるのです。本来は、家庭堂は必要ありません。神様を父母として侍って暮らす家庭が必要なのです。それができていないので、蕩減する過程において、どのようなことがあっても、それを成就しなければなりません。それで家庭堂を立てて、そのことを遂行しているのです。
神様が行きたいと思っていらっしゃるのですが、私たちが代わりに祭物になり、越えていける道を開拓する王子の中の王子であり、王女の中の王女であり、天地の孝子、忠臣、聖人、聖子の家庭に間違いないという自覚をもって行かなければなりません。そうして、神様の愛を受けることができ、神様の心情圏内に千年、万年とどまりながら、恨に満ちた神様と向き合うとき、面目がないと涙を流し、一身全体が血と汗で燃やされても足りないことを感じなければなりません。そのようにして行くのが天を訪ねていく王子、王女の道であり、責任を果たせなかった家庭が、その失敗の責任を免れるただ一つの道であることを知らなければなりません。
皆様自身を中心として、神様までも私が創造し、私が自らの手によって破壊したので、天の国と天の宮殿までも自らの手で再び建設し、その上で解放された神様と千年、万年暮らし、堕落していなかった家庭より、千倍、万倍の孝子、忠臣、聖人、聖子の家庭になると思えば、そこに地獄があり得るでしょうか。それ自体が天の国の王宮の中心部となって、神様が地上のどこにでもついて来て、王宮のようにお住まいになることができるのです。
レバレンド・ムーンも、この統一教会を立てて導いてきながら多くの苦労をしましたが、今までの苦労は、苦労ではありません。深く、広く、高く恵みを体恤し、それを感謝できる心情圏を体得する、そのような立場まで経てきたので、そのように感じることができたのです。その立場に立ってみたことのない人には分かりません。神様はレバレンド・/span>ムーンに誇るものがありません。神様の出発過程を解放し、神様が息子として愛する立場に立つことができなかったのです。それを取り戻し、神様を神様の位置に立て、すなわち神様を父の位置に立ててさしあげ、子女として愛を受けることができなければならなかったのです。ところが、子女が堕落することによって、そのようになることはできなかったので、それが人類の行くべき恨の歴史だったというのです。神様の婚姻届、神様の出生届をしなければ国がありません。
真の父母様の生涯も、やはり恨の路程でした。真の父母は、神様と同じ価値基準で歴史性を帯びて摂理してきたので、今後世界がその内容を知れば、毎日のように痛哭するようなことが起きるでしょう。ちょうどイスラエル民族が嘆きの壁で涙の悔い改めをしているのと同じように、痛哭するというのです。この道を越える恨の解放圏を備えなければなりません。
ついに神様が天地をすべて解放し、結婚式ができる時代圏に入ってきました。神様が婚姻届をしたので、その息子、娘たちも出生届ができるのです。神様が、第一イスラエル、第二イスラエル、第三イスラエルの三代圏を越えて、それができるようになることによって、神様が本然の位置に戻られるのです。
今や皆様は、天地父母であられる真の父母様の勝利圏の上で、結婚届と出生届ができる二つの権限を、完全に相続できるようになりました。そのように暮らすことを決意して、寝ても覚めても忘れずに一心、一体、一念、一和の生活をする天一国の民となれば、天の国の皇族になることは間違いないという事実を信じて実践してくださることをお願いします。
選民圏を代表した第一イスラエルの「エルサレム宣言」、第二イスラエルの「ワシントン宣言」、そして第三イスラエルの「ソウル宣言」の発祥の地となる鮮文大学の現場において開催された「ラステイング・/span>ラブ・/span>コンファレンス」に参加した二世圏の指導者の皆様、そして、「ソウル宣言」に参加するため、きょうこのリトル・/span>エンジェルス芸術会館の大劇場に席を共にしてくださった一世圏の世界の指導者の皆様に、深く感謝申し上げる次第です。
皆様は今後、天の選民圏を受け継ぐ一世と二世の指導者です。ぜひとも、皆様全員が一体になり、国連の刷新とともに、新しい「アベル国連」の再創造のための歴史的な聖業に召命されて、きょうこの「ソウル宣言」の現場に立っていらっしゃることを、心に刻んでくださるようお願いいたします。このすべてを神様に感謝しながら、参席者の皆様の家庭と皆様の国に、神様の大きな祝福が共にあることをお祈りいたします。ありがとうございました。
5.メシヤと真の父母
5.メシヤと真の父母
日付:二〇〇四年一月二十七日
場所:韓国、ソウル、新羅ホテル
行事:「超宗教超国家平和協議会」創設記念および真の父母様御聖誕祝賀晩餐会
世界各国からお越しの高名な指導者、尊敬する国内外の貴賓、そして紳士淑女の皆様。この場は、きょうで八十四回目を迎えた私と、韓鶴子総裁の誕生日を祝賀するために設けられた晩餐会場です。しかし、私たち夫婦は、今晩自分たちがお祝いを受けるよりも、ここに席を共にしてくださった霊界の聖賢たちと霊界の祝福家庭、そして「世界平和のための頂上会議」に参加された皆様にこの晩餐をもてなしたいと思います。
皆様は、ここ数日間、「世界的危機に対する地球村次元の統治」というテーマのもとで、多くの討論と会議をされたことと思います。皆様の汗と情熱が結集され、日増しに危機へと向かう今日の世界に、新しい希望と夢を植えつける契機になると思います。もう一度、このように私たち夫婦の故郷韓国に来られ、大望の天一国四年を共に開いてくださったことに対して、深甚なる感謝をお捧げします。
今晩私は、八十有余年の生涯をかけて、天のみ旨のみを伝えて生きてきた伝統に従い、「メシヤと真の父母」という題目の天のメッセージを伝えることによって、挨拶の言葉に代えさせていただこうと思います。人間は本来、神様の子女として創造され、神様の子女として成長し、神様から祝福結婚を受けた家庭となり、子孫万代、罪のない善の血統の子孫たちを繁殖させなければならない運命をもって生まれました。人類の始祖アダムとエバは、神様を縦的真の父母として侍り、真の父母であられる神様を軸として横的実体の真の父母にならなければなりませんでした。その世界は、メシヤという言葉が存在する必要のない世界になっていたでしょう。その家庭は、創造本然の理想家庭になっていたのであり、その世界は、神様の創造理想が完成した地上天国になっていたでしょう。そのような世界で暮らして肉身の生を終えれば、人間は誰もが自動的に天上天国に入籍し、永遠無窮に自由と平和と幸福の世界で暮らすようになっていたのです。
しかし、不幸にも、人間始祖の堕落によって、人類は、抜け出すことのできない絶望の奈落に落ちてしまったのです。霊的五官を通して神様と直接通じながら暮らし、肉的五官を通して万物を自由自在に主管し、それと同時に霊界と肉界を代表した真の主人、真の父母、真の王にならなければならなかったのです。
しかし、彼らは、堕落によって霊的五官が完全に麻痺してしまい、目は開いていても見えない、そのような立場に転落してしまいました。肉的五官にのみ頼って生きなければならない片側だけの人間になってしまったのです。父母である神様を見ることも、その声を聞くことも、感じることもできなくなったので、どうして父母の愛を知ることができ、その事情を知ることができるでしょうか。
本来、神様が占有する真の父母の位置に、サタンが押し入ってきて、偽りの父母の振る舞いをしながら人類を徹底的に拘束し、奴隷にしてしまったのです。したがって、今日私たちがもっている愛、生命、血統はすべて、サタンがアダムとエバに蒔いた偽りの愛、偽りの生命、偽りの血統を受け継いだものにならざるを得ないのです。このように直系の子女として生まれた人類が、サタンの偽りの血統を受け、僕の僕の位置に転落してしまったという事実を御覧になった神様の苦痛は、どれほど大きかったでしょうか。
しかし、原理原則の神様は、御自身の立てられた創造原理と創造理想を自ら破ることはできないので、数千、数万年の復帰摂理を通して、救世主メシヤを待ち続けてこられたのです。宗教によって、それぞれ異なる名前で呼ばれていますが、その名前が弥勒仏であろうと真人であろうと救世主であろうと、人類が必要とし、神様が求めてきた方は、真の父母であられるメシヤお一人だったのです。そうだとすれば、メシヤは誰であり、どのような人でしょうか。個人はもちろん、家庭、氏族、民族、国家、世界と天宙まで歩み、信仰と希望と愛の実体として立つことができる主人です。そのような方をメシヤとして侍ることができる時に、はじめて人類歴史上に残っている信仰が結実されるのであり、希望が結実されるのであり、愛も結実されるのです。
その結実体には、人類歴史が息づいており、私たちの過去、現在、未来が連結されています。人間はもちろん、天とも連結されています。メシヤは、堕落によって父母を失い、天涯の孤児になってしまった人類のために来られた、実体の真の父母、真の主人、真の師、真の王になる方です。偽りの父母のもとで苦痛を受け、呻吟していた偽りの子女たちを、真の子女として取り戻して立てるために来られた真の愛、真の生命、真の血統の実体であられるのです。
皆様。二千年前、天はイエス様をメシヤとしてこの地に送られました。父母を失った子女たちを再び抱き、天のみ前に復帰させるために来られた方が、正に真の父母であられるイエス様でした。アダムとエバは、堕落によって真の父母の位置を失ってしまい、真の夫婦にもなることができず、真の子女をもつことができなかったので、神様に三代圏の血統、すなわち孫と孫娘を抱かせてさしあげることができなかったのです。
したがって、神様は、再び数千年間準備し、選民として立てたイスラエル民族を通して、救世主でありメシヤであるイエス様を送られたのです。歴史上、初めて一つの国の主権と国土と民を立て、その基盤の上に、全世界をサタンの偽りの血統から復帰させ、真の善の血統へと復帰するための闘いの総司令官として来られた方がイエス様だったのです。
しかし、立てられたユダヤ教とイスラエル民族の不信によって、イエス様は、無念にも十字架によってその一生を終えてしまったのです。真の父母となって真の子女をもち、王の王として即位されなければならなかったメシヤが、神様の祝福を通じた真の夫婦の位置まで行けなかったことによって、真の父母になることができなかったことはもちろん、真の子女を繁殖することもできずに、十字架で亡くなってしまったのです。
ヨハネの黙示録にある「小羊の婚宴」は、正にメシヤが新婦を迎えて真の夫婦になる儀式を意味するのです。その当時、もしイスラエルとユダヤ教がイエス様を敬い侍っていたならば、神様が望まれた創造本然の世界、すなわち平和の天国は、その時に既にイエス様の血族を通してこの地上に成し遂げられていたのです。
このように、二番目のアダムとして来られたイエス様の真の父母の摂理は、選ばれた人たちの不信によって途中で挫折し、人類は、再び再臨のメシヤを待たなければならなくなってしまったのです。
真の父母の使命を受けたレバレンド・/span>ムーン
皆様。しかし、天は、真の父母の愛によって、かわいそうな人類に再び恩寵を施してくださいました。二千年間のキリスト教の歴史を通して、イエス様を中心とする霊的復帰摂理を展開してきた基台の上に、再臨のメシヤの顕現を祝福されたのです。再臨されるメシヤは、真の父母の使命を完成しなければならないという途方もない重荷を背負って来られます。その方は、何よりも先にサタン圏に勝利し、その次には、霊界圏までも勝利しなければならない使命をもってこられました。肉身の五官では感知できないサタン界と霊界圏を相手に、生死をかけた闘いに勝利し、最後には、悪魔サタンを屈服させることはもちろん、霊界の数多くの道主と教主までも屈服させなければならないのです。かといって、強制してできるものではありません。神様の人格と真の愛を中心として、宗教と宇宙の根本を明らかにし、彼らを納得させ、自然屈伏させるのです。
このような途方もない真の父母の使命を受けてこの世界に現れた人が、正にこの場に立っているレバレンド・ムーンです。「真の父母」という単語は、世の中のいかなる百科事典にもありません。レバレンド・/span>ムーンが作り上げた言葉でもなく、世の中の誰かがつけてくれる名前でもありません。神様が私たち夫婦に下さった天命であり、祝福なのです。
真の父母の位置は、救世主、メシヤ、再臨主の総体的な使命を負わなければならない、歴史上空前絶後の責任をもつ位置です。したがって、いまだに堕落圏に属している人類には、真の父母に侍り、天のみ旨を成就するにおいて必要ないくつかの条件があります。
第一に、蕩減革命を完成しなければなりません。すべてのものを捨てて真の父母に侍り、従っていかなければならないという意味です。友を捨て、師を捨て、さらに自分の父母までも捨てて、真の父母に従わなければなりません。総生畜献納の基準を立てた時にこそ、天は再び私たちに祝福と恩寵を許してくださるのです。サタン世界とのすベての因縁と関係を、少しの人情ももたずに無慈悲に除去し、完全に零点に戻って天地開闢の新しい出発をしなさいという意味です。
第二に、良心革命を完成しなければなりません。すなわち、この世の中のいかなる主権や理念を前にしても、一点一画も加減することなく、神様が賦与してくださった本心の指向性に従い、真の愛、真の生命、真の血統の伝統を守りなさいという意味です。天のみ前でも、万物の前でも、一点の恥ずかしさもない「正午定着」的な生を生きなければならないということです。
私たちの生が、一心、一体、一念、一核の境地に到達し、純潔、純血、純愛の「性」を永遠不変の伝統として安着させ、一和統一時代を花咲かせるとき、初めて良心革命は完成するのです。
第三に、心情革命を完成しなければなりません。神様が訪ねてこられて、すべてのことを共に相談し、共に暮らしたいと思われる真の愛の世界を完成しなければならないのです。言い換えれば、心情革命は真の愛革命です。「ために存在する」という万古不変の真の愛の実践を意味するのです。私たちが他のために生きることを考えてみてください。真の愛の根源であられる神様が、正に私たちの中にお住まいになり、私たちのために生きられるようになるのです。私たちにとって、これ以上の喜びと栄光がどこにあるでしょうか。心情革命が完成したところでは、家庭破綻、人種間の紛糾、国境紛争、そして宗教的摩擦のようなサタン世界の残滓は、見いだすことができなくなるのです。永遠の平和王国が建てられるというのです。
尊敬する貴賓の皆様。私たち夫婦は、平和世界をこの地上に創建しなければならないという天命を完遂するために、去る一九九六年、統一教会の看板を下ろし、「世界平和統一家庭連合」として新しい出発をしました。天のみ旨は、真の家庭を根本とする人類平和にあるのであって、ある特定の教会や宗教の定着にあるのではないからです。
私たちは、過去数十年間、超宗教超国家的次元で多くの活動をしてきました。そのような土台の上に、二〇〇三年十月三日には、アメリカのニューヨークにおいて「平和国連」を創設し、世界平和の具現に向かって力強く飛躍し始めました。世界の至る所で、レバレンド・/span>ムーンの宣布に従い、教会の十字架を外す運動が燎原の火のように広がっています。数千人の聖職者たちが、中東紛争の震源地エルサレムに雲霞のごとく集まり、超宗教超国家的次元の平和大行進を行っています。
二〇〇三年十二月二十二日には、大勢のユダヤ教、キリスト教、そしてイスラームの聖職者が、手に手を取って平和を謳歌し、イエス様を王の王として推戴する戴冠式を執り行いました。二万人以上が結集するエルサレムの独立公園において起きた奇跡です。イエス様の恨が解かれる日であり、真の父母様の勝利が天上天下に宣布される日でした。
皆様。私たち夫婦に賦与された真の父母の使命が天命だとすれば、今から私たちと手をつなぎ、この地球村に平和の天国を創建しなければならない皆様の使命もまた天命なのです。今や、天の時が訪れました。燃える希望を心の中に抱いてお帰りになり、皆様各自がメシヤとして、また真の父母として世界平和を具現する働き手となられることをお祈りいたします。ありがとうございました。
6.摂理史観から見た価値観的和合と超宗教・/span>超国家圏の解放と安着
6.摂理史観から見た価値観的和合と超宗教・/span>超国家圏の解放と安着
日付:二〇〇四年十月二十六日
場所:アメリカ、ニューヨーク、ライ・/span>ブルック・/span>ヒルトン・/span>ホテル
行事:アメリカ四大都市特別巡回講演
尊敬するアメリカと全世界の宗教界、政治界、言論界、そして学界の指導者の皆様。私は、きょう万感の思いでこの場に立ちました。かつて、摂理の国であるアメリカのキリスト教を覚醒させ、他宗教を糾合して世界救援の足場とする天命に従ってこの国を訪れたのですが、既に三十四年の歳月が流れました。
皆様の中には、私のアメリカ到着時の最初の警告メッセージを、今でも記憶している方がいらっしゃることと思います。「レバレンド・/span>ムーンは、この病めるアメリカを手術するために、そしてアメリカの火事を消すために、この国に訪ねてきた」と堂々と天上天下に宣布しました。
一九七〇年代初頭、摂理の国であるアメリカの二十一主要都市で「希望の日」の巡回講演を通して、私は二億七千万のアメリカ国民に大覚醒を促しました。アメリカから神様が離れていらっしゃることを警告したのです。白昼に横行する殺人と強姦、白人と黒人の人種間の紛争、青少年の堕落、極度の利己的な個人主義の拡散、共産党問題、宗教間の対立と葛藤など、これらの問題を清算し、新たに生まれ変わらなければ、この国に希望はないことを、はっきりと警告しました。
そして、このような問題の解決策は、政府や学校で見つけ出せるのではなく、まず心ある宗教指導者たちが一つになり、超宗教・/span>超国家的に力を合わせなければならないということを叫びました。それから三十有余年が過ぎた今日のアメリカは、どのような姿になっているでしょうか。私がこれまで、アメリカをつかみ、世界平和を実現するために、どれほど多くの汗と涙を注いだかということは、神様だけが御存じです。
きょう、この場に参席された皆様が、正に私の汗と涙の結実として選ばれた方々です。しかし、アメリカには、まだ険しい道が残されています。レバレンド・/span>ムーンは、アメリカ人ではありません。私は、既に天の指示を受け、祖国復帰のために、韓国に場所を移して天の摂理を進めています。
今、この国の将来は、皆様のような良心的な指導者の手にかかっています。どこの誰が皆様の国を救ってくれるのでしょうか。アメリカの将来に対して、夜眠ることもできずに心配し、犠牲までも甘受しようと立ち上がる政治家や思想家に、どこで出会うことができるでしょうか。ここにお集まりになった皆様以外にはいません。皆様が奮い立ち、二億七千万のアメリカ国民を導く機関車にならなければならないのです。
そのような意味で、私はきょう、「摂理史観から見た価値観的和合と超宗教・/span>超国家圏の解放と安着」という題目で、天がこの時代に下さった新しいみ言の一端をお伝えしようと思います。どうぞ、このメッセージを胸深く刻み、今からは、この国アメリカと人類のために、皆様が行くべき方向と目的を設定する価値観として考えてくださるようにお願いします。このメッセージは、単に皆様とアメリカだけのものではなく、六十億人類、そして全霊界にまで宣布する「召命的天命」であり、選択の余地のない絶対的真理の新しいみ言です。
皆様。神様が人間を創造された目的は何でしょうか。全知全能であられ、遍在される神様も、独りでいることを願われなかったので、まず天宙を人間のための環境創造の一環として創造され、その基盤の上に、御自身の絶対愛の対象として創造されたのが、正に人間です。神様は、その対象である人間が神様御自身よりも立派で偉大な存在になることを願われたので、人間を御自身の子女として造られたのです。世の中でも、父母は、子女たちが自分たちよりも成功し、立派になることを願うではありませんか。これはすべて、神様が祝福として下さった父母の伝統的愛なのです。子女として造られた人間が成長して完成し、神様から祝福結婚を受け、真の愛、真の生命、真の血統の結実となる真の子女を繁殖して、真の家庭において、真の永遠の理想天国を成し遂げて生きる姿を見て喜びを感じることが、神様の創造目的だったのです。
真の愛の主人になる道は、まず相対のために自分を徹底的に犠牲にし、投入して忘れる真の愛の実践を通して開かれるようになります。神様が人間を創造される時も、先に御自身が絶対信仰、絶対愛、絶対服従の基準を立て、その上で一〇〇パーセント投入されたのです。絶対相対圏を絶対価値圏として立てるのです。真の愛の主人は、独りで成就するのではありません。必ず対象を通して成就されるのです。
そして、この絶対的価値圏の真の愛の原理の前では、神様も同じなのです。子女がいなければ、永遠に父母が真の愛の主人になることができないように、神様御自身が絶対愛の主人の位置に立つためには、その相対圏である人間を御自身の真の子女として、絶対愛の価値圏に立てなければならなかったのです。そうして、絶対主体と絶対対象の価値観が生じて、完成するのです。
宇宙の秩序を見ると、大きいからといって無条件に小さいものを犠牲にして取り込むようにはなっていません。そのような点から見るとへレニズムに基づいた弱肉強食による「適者生存」の理論は、根本的に間違っています。ために存在し、真の愛で投入して忘れる、絶対服従の対象として、主体的な真の愛の主人として完成させようとする絶対価値観を、彼らは見落としているのです。
また、真の愛を排除すれば、闘争概念だけが残るようになります。しかし、神様の「創造原理」は、闘争による生存と発展ではありません。主体と対象の関係の中で、相互授受作用をしながら、絶対価値観に向かって調和統一を追求する「原理」です。小が大のために犠牲になったとしても、それを闘争と見てはいけないということです。相互発展のための投入と見なければなりません。
個人は家庭のために、家庭は国家のために、そして国家は世界のために生き、犠牲を甘受することが、どうして闘争と言えるでしょうか。このように絶対的価値圏は、先に互いが相手を真の愛の主人格として立ててあげる、そのような真の愛の完成を成就させるためのものなのです。
したがって、私たちの生活の中で、利己的で個人主義的な思考や行為は、徹底してその根を絶やさなければなりません。これは、堕落性の根のようなものであり、あらゆる悪の原因を提供しています。個人的次元の利己主義的行動や集団個人主義的行為も同様です。それは、真の愛の絶対価値観の精神とは正反対の道です。他のために犠牲になって与える代わりに、自分のために人を犠牲にし、自分の利益ばかりを追求することは、破廉恥な行為です。それは、堕落によって引き起こされた人間の心と体の闘いの中に、巧妙に入り込んだサタンが人類に植えつけた毒きのこなのです。
一身の栄達と慰安のために、「目には美しい」からといって、一度、自由行動を取ってしまえば中毒にかかり、一生、苦労しても抜け出すことが困難な悪の計略であり、罠です。私たちの体を見ても、自由に「自分のもの」であると主張できる部分は一つもありません。
父母の愛によって生まれた私たちは、九九・/span>九九九パーセントが母親の血と肉と骨です。残りの〇.〇〇一パーセントは、父親の精子と見なければなりません。そこで私たちが、どうして「自分のもの」と主張することができ、利己的な個人主義に対する名分を見いだすことができるでしょうか。私たちの四肢五体は、すべてが母親の延長だという事実を認めなければなりません。すなわち、私たちの体のあらゆる要素は、既に父母の精子と卵子に包含されていたのです。誰彼を問わず、例外がありません。
「前」と「後」について考えてみてください。「前」という言葉自体が、既に「後」を先有条件として認めているものであり、また「上」という言葉も、「下」を先に認めてこそ成立する言葉であり、「左」と言うときは、「右」を前提として語る言葉なのです。同じ論理で、「男性」という言葉も、「女性」という存在が先にあって成立するものです。
すなわち、男性は女性ゆえに生まれたのであり、女性は男性ゆえに生まれたのです。男性がいなければ女性は必要ありません。同じ脈絡で、女性がいなければ、男性は存在価値がないのです。結局、自分のためにのみ生まれたものは一つもないということです。あらゆる存在物は、相対のために存在し作用するのです。相対的関係によって理想郷に向かうように創造されたという意味です。
また、人間の五官について考えてみてください。皆様の目が、目そのものを見るために生じましたか。目、鼻、耳、口、手、すべてが相対のために生まれました。そうだとすれば、この五官を総動員して生命を維持し、活動を継続させるその力とは何でしょうか。それは、真の愛の価値観を完成させようとする力です。私たちの五官は、真の愛の実践のために生じた必要な道具にすぎません。このように、自分のためにのみ生まれたものは一つもありません。
ですから、ために生きて徳を施し、愛で犠牲になり、服従で愛の主人を完成させる人生こそが、神様の創造理想にかなう生き方なのです。私たち人間は、相対のために創造されたので、当然、相対のために生きてあげるのが天理です。ここから真の愛の絶対価値が創出されるのです。
神様は、エデンの園に人類の始祖であるアダムとエバを創造されながら、彼らに生殖器を共に許諾されました。何のためだったのでしょうか。彼らが成長して完成すれば、彼らを結婚させ、罪のない真の子女を繁殖するようにして、御自身の創造理想である地上天国を、アダムの代でこの地上に完成しようとされたみ旨があったのです。
しかし、問題は、アダムとエバの堕落にありました。彼らの堕落によって、偽りの愛、偽りの生命、偽りの血統が生じてしまいました。神様の愛と生命と血統を保全して伝授すべき彼らが、反対にサタンの血統を受け、サタンの血統を伝授する存在に転落してしまったのです。したがって神様は、無価値的な存在となった彼らを、エデンの園から追い出さざるを得なくなりました。
本来、地上世界で、アダムは神様の体となり、エバは新婦にならなければならなかったのですが、堕落によって自分たちの心と体と理想が病に冒されるようになり、怨讐になってしまったのですから、そのような悲惨な状況を見つめられる神様の心情は、どれほど悲痛だったでしょうか。堕落は、自らを地獄へ葬り去る行為です。人のものをも奪っていく盗賊行為です。堕落は、フリーセックスの根となり、利己的な個人主義の祖になりました。
今日、皆様が身を置いている周囲を一度、見回してみてください。極度の利己的な個人主義、度を越えた私生活の追求、そして、青少年たちにフリーセックスの風潮が蔓延しています。洋の東西を問わず、家庭の尊厳性と価値を弊履のごとく投げ捨てて、肉身の享楽を追い求め、挙げ句の果てに、麻薬中毒者やエイズ患者になって、悲惨な姿で人生を終えているではありませんか。人間の本心は、極度の個人主義や肉身の快楽だけを追い求めるという、とんでもない放蕩の道は願いません。「宇宙と国家、町や近隣、そして家庭において、父母と兄弟の愛を受けながら暮らしたい」と思うのが、天が与えた本心の指向する人生です。
しかし、それとは正反対の道を突き進んでいるので、良心は燃え尽きてしまい、本心との相克を感じるようになり、かえって薬を飲んで自殺する道を選ぶ事件が日に日に増えているのが、今日の現実ではないですか。「自分のまいたものを、刈り取る」という歴史的教訓が、ぴったり一致していることを目撃するのです。
アダムとエバがエデンの園で何の種を蒔いたのでしょうか。フリーセックスの種、すなわち不倫の性関係による種を蒔きました。それで彼らは、堕落直後に下半身を覆ったのです。したがって、秋の収穫期である「終わりの日」には、青少年たちの間にフリーセックスの風潮が世界的に蔓延する現象が必ず現れるのです。サタンは、無秩序な性関係を通して、誰一人として神様のみ前に帰ることができないようにしようと発悪するようになるのです。全人類をめちゃくちゃにして、地上地獄をつくることがサタンの目的だからです。
皆様。幼い子女たちも、親がしまっておいたお菓子をつまみ食いしているところを見つかれば、手を隠し、口を隠すのが本能の作用です。もし、アダムとエバが善悪の実を取って食べたとすれば、罪を犯した手や口を隠さなければならないのに、なぜ下半身を隠したのかということです。これだけを見ても、堕落は淫乱によって行われたことを否定できないのです。血統関係による問題だけに、神様もどうすることもできない悲劇でした。
皆様。天国と地獄は、どこで分かれるのか御存じでしょうか。空中でしょうか、礼拝堂でしょうか、国家でしょうか。違います。正に皆様の生殖器が、天国と地獄を分ける境界線になったのです。それが、天地をひっくり返す、人類歴史上、最大の悲劇を引き起こしてしまいました。
目の見えない人のように方向を失ったまま、むやみに生殖器を使えば地獄行きであり、反対に、これを神様の絶対愛の価値基準に合わせて使うようになれば、自動的に天国に行くのです。どこの誰がこの事実を否定できるでしょうか。
疑問が生じたのであれば、私が天理を記した『原理講論』を熟読し、それでも疑問が解けなければ、天にすがって祈祷してみてください。必ずその答えを得ることができるでしょう。レバレンド・/span>ムーンの教えを受け、今では、世界の数千、数万の若者たちが、フリーセックスを撤廃して、絶対「性」、すなわち絶対愛を主唱する純潔運動が燎原の火のように広がっています。フリーセックスが、自己の欲望とサタンを中心とする偽りの愛である反面、絶対愛は、神様を中心とする真の愛なのです。
今までは、多くの文学作品や言論媒体が、歴史的にフリーセックスを刺激し、あおる傾向にありました。しかし、これからは、政治家、経済人、文人、言論人、宗教人、哲学者など、あらゆる分野の指導者たちが、一斉に先頭に立ち、人類の亡国の病、フリーセックスを追い出さなければなりません。
世界平和のための礎石を据えるのも、真の愛の絶対価値観を創出するアダムの家庭であり、世界平和への道を破壊するのもアダムの家庭です。ですから、始祖となるアダムの家庭が重要だということを銘記しなければなりません。私が「世界基督教統一神霊協会」の看板を下ろし、「世界平和統一家庭連合」の看板を掲げたことも、今や時が訪れたからです。
地獄となってしまったこの世界を、果たしてどのような方法で変えることができるでしょうか。真の愛を中心とした和合統一の実践だけが絶対価値観を取り戻す唯一の道です。真の愛の主人である神様の属性は、永遠、不変、唯一、絶対的な基準に立っているので、私たちもこれに見習って生きなければなりません。
皆様。家庭はなぜ良いのでしょうか。それは、父母の真の愛を中心として、本然の自由活動の基地になっているからです。見た目にはどんなにみすぼらしくても、輝く真の愛の核をもつ心情で結ばれた人たちによってつくられた本然の家庭になったとき、人間はもちろん、神様までも自由を感じられるのです。真の愛が欠如した自由は、決して真の自由ではありません。
私たちがある家に客として行ったとき、不自由さを感じるのは、まだその家と深い真の愛の関係を結ぶことができていないからです。すなわち、真の愛の関係が四方性を備えていないので、ぎこちなく、不自由さを感じるのです。そうだとすれば、本然の家庭で最高最上の価値とは何でしょうか。本然の父母です。本然の父母はなぜ良いのでしょうか。永遠の真の愛の主体だからです。
真の愛を中心に、一生の間、関係を結ぶことができる最も近い位置にいらっしゃる方が、正に本然の父母です。私たち人間が生まれて、最初に喜びを与え合う相対が本然の父母です。したがって、本然の父母は、私たちの喜びの主体であり、また対象でもあるのです。私たちがうれしいとき、一番先に喜んでくださり、私たちが悲しいときも、誰よりも先に悲しみの涙を流される方が、本然の父母です。ですから、世の中では、父母のいない子を孤児と呼び、孤児はかわいそうな人として扱われるのです。
そして、二番目は、愛する夫と妻が、本然の家庭において最も貴い価値のある存在になるのです。夫と妻は、条件的な愛ではなく、無条件的な本然の真の愛を与え合う夫婦でなければなりません。
たとえ初めから、天が与えた絶対的で永遠の次元の真の愛の関係をもって始まった愛ではないとしても、夫婦という絶対的次元の関係を土台とした相対関係で結ばれた本然の真の愛になれば、その真の愛こそが、家庭に幸福と喜びをもたらす根幹になるのです。
しかし、このような理想的本然の夫婦関係が、夫婦関係それ自体だけで終わるならば、絶対的価値を内包した永遠な幸福と喜びになることはできません。夫婦には、必ず本然の子女がいなければならないという意味です。「夫婦二人だけで幸福に暮らそう」と考えて子女を生まなければ、人類は、二代を越えることができずに絶滅してしまうでしょう。本然の子女から戻ってくる真の愛を受けて生きることができてこそ、真の夫婦として、本然の父母の位置まで上がっていくようになるのです。
ですから、その次に貴く重要なものが、本然の父母のための子女の真の愛なのです。絶望ではなく、あすの希望として芽生える理想的な環境を慕いながら、明るく肯定的な姿勢で、子女が本然の父母のために犠牲になり、真に愛すれば、その愛は、家庭の幸福のための純粋で真実な価値としての本然の真の愛になるのです。
このように、本然の家庭において三代圏を形成し、本然の父母による子女のための犠牲的な本然の真の愛と本然の夫婦間の真の愛、そして本然の子女による本然の父母のための真の愛が完璧に具備された本然の家庭があるならば、その本然の家庭は、人間世界で最も理想的な真の家庭になるのです。
世の中では、どのような人を幸福な人だと言うでしょうか。何をもって幸福の基準とするのかということです。外的にほかの人がもつことのできない能力や権勢をもっているからといって、幸福な人でしょうか。皆が羨むほど、たくさんのお金をもっていれば、幸福なのでしょうか。世界的な碩学となり、万人が羨む位置に上がったからといって幸福なのでしょうか。
絶対に違います。いかなる外的な条件も、人間の幸福を永遠に保障することはできないのです。幸福を求めていく条件にはなるかもしれませんが、幸福それ自体になることはできないということです。結局、真の愛で一つになった本然の父母がいて、真の愛で結ばれた本然の夫婦がいて、父母に孝行する本然の真の子女がいるとき、その家庭において真の幸福は始まるのです。
皆様。天国はどのような所でしょうか。神様の「創造原理」によれば、天国は、先にこの地上世界で完成されなければなりません。本来、人間は、肉身をもって地上で天国生活をし、その肉身を脱げば、自然に霊界の天国に移動して永生するように創造されたのです。
そうだとすれば、私たちが創建すべき地上天国は、どのような姿でなければならないのでしょうか。その答えは遠くにあるのではありません。本然の家庭と天国は、その形が同じなのです。基本的に、家庭には本然の父母がいて、本然の夫婦がいて、本然の子女がいて、本然の兄弟姉妹がいます。その家庭が真の愛を中心として一つになれば、和合と統一は自動的に訪れるのです。その基台の上に、真の愛と真の生命と真の血統が連結され、理想の目的も可能になるのです。
本然の祖父母は、本然の父母に真の愛の伝統を相続させてあげることができなければならず、本然の父母は、本然の子女に同じ真の愛の生を譲ってあげることができてこそ、真の本然の家庭であると言うことができるのです。
本然の兄弟姉妹の間においても、祖父母と父母に似て、お互いにために生きる生活を実践する真の愛の本然的関係が形成されるとき、その家庭は天国家庭になります。その中でどれか一つが欠けても、本然の家庭単位の天国は不可能です。夫婦の間で、互いを愛する以上に父母を愛することができなければならず、父母を愛する以上に祖父母を愛することによって、真の愛の価値観を中心とした伝統が立つのです。
本然の家庭が天国の典型であると述べました。したがって、本然の父母は、国家の主人のような立場に立つようになり、本然の子女は、国民のような位置に立つようになり、万物は、国土に代わる位置に立つのです。
このように、天国の起点は、個人ではなく、国家や世界でもなく、正に家庭なのです。私たちの愛する家庭がそうであるように、天国は、一度行ったら二度とそこから出たくないと思い、数百回、数千回会っても、また会ってみたいと思うようになる、愛する人々が暮らしている所です。万人が共通して行きたいと思う本然の故郷です。
しかし、そのような天国は、一度にできるのではありません。時代が変わって天運が共にあるからといって、棚からぼた餅式に天国が私たちの目の前に現れるわけではないのです。私たちは、まず天国家庭をつくることができる人格者にならなければなりません。言い換えれば、個人完成を成し遂げなければならないのです。個人完成を通して真の人格者になるためには、心と体の調和統一を完成しなければなりません。
本来、人間は、心と体が一体になり、何の相克も不和もなく生きるように創造されました。主体である心に対象である体が絶対服従し、渾然一体となって生きるように造られたのです。しかし、人類の始祖アダムとエバの堕落によって、すべての人間は堕落の後裔として生まれ、堕落性を受け継いだので、仕方なく心と体の相克の中でもがいて生きているのです。
歴史上、誰一人として心と体の一体を完成して生きた人はいません。人類を救おうとされる神様の救援摂理は、休むことなく継続されてきましたが、個人完成を成し遂げ、心と体の闘いから解放された人がいなかったのです。数えきれないほど多くの人々が、深い山中に穴蔵をつくり、一生をかけて祈祷と苦行で死闘をしても、その闘いから自由になった人はいなかったというのです。
その理由は簡単です。歴史上、今まで誰もその方法を知らなかったからです。いかなる道人や哲学者も、この心と体の闘いだけは止めることができませんでした。個人的に志を立てて、修行の道を歩んだからといって、得られる答えではないからです。天の摂理を理解して召命を受け、神様が数千年間、進めてきた復帰摂理を完成させることができる段階にまで進み、天と地が共に認める立場で勝利しなければ、考えることもできないのです。このような使命を完遂するために、救世主として、そしてメシヤと真の父母の資格をもってこの地に降臨された方が、正に二千年前に来られたイエス様でした。
しかし、天の摂理を完成してさしあげるために、神様のひとり子として来られたメシヤであるイエス様も、最後にはユダヤ教とイスラエルの不信によって十字架上の露と消えてしまいました。機会があるたびに「怨讐を愛せよ」と訴えるように叫ばれたイエス様の教えも、私たちの心と体の闘争を終息させてはくれませんでした。
天倫の秘密を明らかにしたレバレンド・/span>ムーン
天は、もうこれ以上待つことができなくなりました。今や、レバレンド・/span>ムーンの勝利的基盤の上に、あらゆる天倫の秘密を明らかにしていらっしゃるのです。人類救援の最終段階の摂理を締めくくる再臨のメシヤとして、救世主として、そして人類の真の父母としての使命を勝利的に完遂したレバレンド・/span>ムーンを通して、人類が個性完成を成就し、人格革命を完成し、この地上に理想天国を創建できる真の愛の絶対価値観的な真理を明らかにしているのです。
皆様。私たちの心と体を和合統一させる唯一の道は、ために生き、真の愛で投入して忘れてしまい、対象の位置で絶対服従を通して主体的愛の主人を完成させる絶対価値観の実践以外にはありません。堕落性の根のような利己主義を脱ぎ捨て、徹底して人のために徳を施す絶対価値観的な人生、大のために小を犠牲にする共生共栄共義的な人生を守り通すことができなければ、心と体の和合統一は不可能なのです。
結局、心と体の和合統一を成し遂げた個人完成者たちが集まって形成された本然の真の家庭が現れない限り、地上天国の実現は不可能だということです。したがって、人間は、誰でも心の根のような三大主体思想、すなわち父母、師、主人よりも先にある良心の声に絶対服従する生活を送らなければなりません。心の作用を通して伝えられる良心の声を聞き、いつでもどこでも軌道修正できる、水晶のように澄んだ心を維持しなさいということです。
いくら体の欲望が強くても、「原理」の教えに従って、意図的に良心のほうにより大きな力を与えるようになれば、肉身も従ってこざるを得ないのです。それができなければ、断食や禁欲などを通して体を打たなければなりません。泥水になってしまった池にも、継続して澄んだ水が流れるようにすれば、結局、澄んだ池になるのです。
これ以上、皆様の心を悲しませてはいけません。良心の忠告に逆らって心を悲しませれば、皆様の父母はもちろん、師と神様までも悲しませてしまうのです。良心と一緒に楽しむ時間をたくさんもたなければなりません。
世間的な目で見れば、孤独で寂しい立場になっても、良心と不可分の関係を結び、最も親しい友人になりなさいということです。自分の心と体の和合統一はもちろん、新しい天下が目の前に広がる、そのような世界を発見するようになるでしょう。
心身一体の境地に達すれば、良心と肉身が共鳴圏に立つようになるのです。釈迦牟尼の「天上天下唯我独尊」という叫びも、このような次元の心の世界において、初めて理解できるのです。心に尋ねると神様が自分の心の中に入ってきていらっしゃるのかどうかを教えてくれます。心を通して万物万象と自由に対話をし、和動する境地に到達するのです。さらに、霊界とも自由自在に通じ、皆様の永生問題について、徹底した準備ができる生活を送るようになるでしょう。
それでは、堕落の後裔となった人類が、果たしてどのような方法で、堕落性を脱ぎ、相対を通して絶対価値観を探し立て、個人、家庭、国家、世界的次元で、神様が願われた平和天国をこの地上に創建できるのでしょうか。
第一に、神様に似なければなりません。神様が宇宙万象を創造されるとき、どのようにされたのでしょうか。神様御自身が打ち立てられた創造の原則と秩序を絶対的基準で信じて、服従されたのではないでしょうか。その上に、また絶対的基準の真の愛を植えつけてくださいました。
皆様の人生も、これからこの絶対信仰、絶対愛、絶対服従の三大原則に従って実践すれば、天上の五大聖人はもちろん、皆様の善の先祖たちが総動員されて、皆様の幸福を保障してくれるのです。皆様が父母のために、夫婦間が互いのために、兄弟姉妹たちが互いのために、このような絶対的基準の信仰と愛と服従を施してみてください。そこに、どうして利己的な個人主義や、享楽ばかりを追い求める非原理的な根が伸びるでしょうか。皆様が絶対的基準にさえ立つならば、天も絶対的基準で皆様を保護し、守ってくださるのです。
第二に、人類は選択の余地なく堕落性を受け継いで生まれた堕落の後裔であるがゆえに、皆様の個人の人生において、三大革命を完遂するという課題が残っています。蕩減革命と良心革命、心情革命のことです。「蕩減革命」とは、皆様のすべての内的・/span>外的所有権を完全に蕩減して勝利し、その蕩減圏を超越する基準を立てるようにしなさいということです。過去において、サタンの支配圏時代だった「先天時代」に習得したすべての習慣と思考までも、果敢に振り払う革命を、皆様の生活の中で完遂しなさいということです。
その基盤の上に、新しい「後天時代」を生きる座標である絶対価値観的な真の愛を実践し、永遠に神様の真の子女として生きなさいということです。さらには、皆様のすべてのもてる物や外的な所有権も、一旦天のものに帰属させ、サタン世界と絶縁させて聖別したあと、再び天の祝福として相続する革命的な実践過程を経なければならないのです。すなわち、二度とサタンが所有権を主張できない聖別された財産として、天の富を積んでいきなさいという意味です。
「良心革命」とは、何を意味するのでしょうか。良心の声に絶対服従するという内的な革命です。皆様の中で、今も善を指向する良心の命令と肉身の欲望を追い求める肉心の誘惑とが、絶えず葛藤を続けているという事実は否定できません。そのような恥ずかしい内面の闘いを終息させるためには、良心の位置と作用をはっきりと知らなければなりません。
また良心は、皆様の一挙手一投足を、さらに皆様の思いまでも、一点一画の加減なく把握しています。皆様の師よりも先に知っています。皆様の父母よりも先に知っています。神様よりも先に知っています。
このような良心の命令に逆らえば、どのような結果を招くでしょうか。皆様自身が呵責を受けます。皆様の霊人体にほこりがかかり、垢がつき、傷がつくのです。その傷は、永遠に消すことができず、そのまま霊界に抱えていかなければならない、恐ろしい荷物です。したがって、革命的な次元で、自身の肉心を抑え、良心の案内を受けて、神様のみ前に進むその日まで、傷がなく、澄んで、きれいな霊人体を大切にしなさいという至上命令なのです。
「心情革命」の意味は何でしょうか。神様は、人間を御自身の子女として創造されたと述べました。そうであれば、神様と皆様をつなぐひもは、何のひもでしょうか。父母と子女の間の愛であり、心情です。父子の間で心情が通じなければ、どうして父母と子女が、愛と尊敬の関係を維持できるでしょうか。
数千年間、堕落圏の影響の中で生きてきた人類は、今も偽りの父母、偽りの愛、偽りの血統の心情的奴隷になっています。このような束縛から抜け出すためには、赦し、与える真の愛の生活を、粘り強く継続していかなければなりません。そのようにして、神様の心情的な所有圏内に帰着できなければならないのです。
皆様の心情のひもが、今もサタン世界の虚栄を追い求める利己的な個人主義に縛られているならば、皆様の将来は、非常に暗澹たる絶望と嘆息の道になるのです。しかし、ために生きる人生、すなわち人のために先に譲歩し、与える、生産的な生き方をするならば、皆様の心情のひもは、神様の心情と永遠に一つになるのです。
言い換えると、偽りの父母との心情的な因縁を完全に切って、無形の神様の実体として顕現された真の父母様から祝福結婚を受け、天の真の血統を確保しなさいという意味です。
第三に、皆様は毎日、瞬間ごとに皆様の生を点検しながら生きなければなりません。皆様は学生時代、試験問題を前にして、その答えが「〇」なのか「X」なのか分からず、慌てた経験があるでしょう。皆様の一生も同じです。推し量ることができないほど変化無双に展開される日常生活の中で、瞬間ごとに、皆様自ら御自身の生を「〇」と「X」の概念で分析し、点検して、採点する生活をしなければならないという意味です。その形や性格から見て、「〇」は「X」を包容し、消化することができます。しかし、「X」は「〇」を包容することができません。
皆様の答えが「〇」の時は、皆様の生は肯定的で、希望的であり、縦的に天に軸を立て、影のない「正午定着」的な生を送っている時です。ために生きる真の愛の精神で、怨讐までも赦して包容する、深く広い生です。
しかし、皆様の答えが「X」の時は、不安と焦燥、恨みや猜疑心などの否定的な要素で心がいっぱいに満ちた、恥ずかしい姿なのです。心や考えが狭く、閉鎖的で、周囲の誰も目に入らない、利己的で個人主義的な生の姿です。
したがって、皆様の選択は火を見るよりも明らかです。毎時、瞬間ごとに、「〇」をもらう生活を営まなければなりません。一カ所もゆがんだり、角ができたりしない、完全無欠の「〇」をもらわなければなりません。いつ、どこに投げても、中心と九〇度の直角を形成する「〇」の姿にならなければならないのです。
明るく燃える太陽を見上げても恥ずかしくなく、広大無辺の宇宙に対しても堂々としており、森羅万象を前にしても一点の隠すものがない、真の「〇」を探し立てる人生を送ってください。「〇」は、和合と統一と平和の象徴です。「X」が死亡を象徴するならば、「〇」は愛と生命を意味します。体と心が完全に一体になったとき、皆様の姿は「〇」として顕現するのであり、体と心が葛藤により混乱を引き起こすとき、皆様の姿は、「X」として現れるのです。
皆様。今や人類は、神様と真の父母様に感謝と栄光をお返しすべき時を迎えました。歴史上、空前絶後の後天開闢の時代を開いてくださり、真の解放・/span>釈放圏を定着させてくださった真の父母様に、永遠に感謝と賛美をお捧げしなければなりません。太初に、アダムとエバの失敗によって、罪悪と血で染まった堕落のエデンの園を果敢に脱出して、天の貴い召命の前に、悲壮な覚悟で立ち上がる時が来ました。
皆様はきょう、この場になぜ来られることになったのかを、もう一度、深く考えてみてください。主催側の招請を受けて、晩餐に参加するためですか。自分の意思であろうと他人の意思であろうと皆様は、既に天の召命を受けました。この場に立ったレバレンド・/span>ムーンが、十六歳(数え)の青年の身で、突然天命を受け、神様を解放・/span>釈放してさしあげ、人類をサタンの束縛から救い出すための八十年の生涯を、血と汗と涙の路程で歩んできたように、皆様もこれからは、「超宗教超国家圏の解放と安着」の崇高なみ旨を成就するため、生命を捧げる覚悟で立ち上がらなければならないのです。
皆様。あの東の空に輝かしく昇る太陽のように、今、天運が全世界を照らしています。数千、数万年間覆っていた暗闇のとばりが、ついに晴れつつあるのです。皆様の心の中には、既に天命が根を下ろしています。避けることのできない宿命の道です。
勇気を出して立ち上がってください。「自分の命を救おうとするものは、それを失い、それを失うものは、保つのである」(ルカ一七・三三)と語られたイエス様の教えが何を意味するのか、はっきりと体験できる時が来ました。レバレンド・/span>ムーンも皆様も例外なく、いつかは霊界に行くことになります。きょうお聞きになった天のみ言を深く胸に刻んでくださり、今からは、ぜひとも後悔のない人生を生きなければなりません。これが、私がアメリカを離れつつ最後に皆様にお伝えする天のメッセージです。神様の祝福が皆様と皆様の家庭、そしてこの摂理の国、アメリカに永遠に共にあることをお祈りします。ありがとうございました。
7.真の父母は神様と人類の希望
7.真の父母は神様と人類の希望
日付:二〇〇四年十二月二日
場所:韓国、江原道、龍平リゾー卜
行事:第二回「蒙古斑同族世界平和連合」世界大会
尊敬する内外の貴賓、そして紳士淑女の皆様。「蒙古斑同族世界平和連合」運動に参加するために、この場までお越しいただいた皆様に心から感謝申し上げます。
私が創設したこの連合運動は、また一つの世俗的な国家をつくろうというものではありません。新しい民族主義運動の出発でもありません。蒙古斑同族圏の糾合運動を通して、すべての塀と国境を撤廃し、六十億の人類を一つの家族に結び合わせようという和合と統一の運動です。
したがって、私はきょう、いまだに暗闇の中で一寸先を見ることもできないまま生きている人類に、天が特別に下さった真理のみ言をお伝えしようと思います。心の扉を開き、天が下さる真理を受けて、この乱れた時代において選ばれた人となれるようお願いします。「真の父母は神様と人類の希望」という題目でお話しいたします。
皆様。本来、神様は人間にとって、師の中の師であり、主人の中の主人であり、王の中の王であり、父母の中の父母、すなわち真の父母であられます。しかし、人類の先祖であるアダムとエバの堕落によって人間は、神様を失って孤児になってしまった自分たちの立場さえも悟ることができないまま、数千年を生きてきました。教えを下さる真の師を失い、従い仕えて生きなければならない真の主人を失い、忠誠を捧げなければならない真の王を失い、永遠の真の血統を伝授してくれる真の父母を失った嘆きの歴史でした。
ですから、堕落人間の願いは、神様の真の息子に出会うことです。堕落とは無関係な方であり、サタンの讒訴圏を抜け出た方です。天の真の愛、真の生命、真の血統をもって本然のアダムとして来られる方です。国家的基準で息子圏を代表したメシヤとして顕現される方です。これがまさしくメシヤの降臨です。
来られるそのメシヤは、完成したアダムの資格で来られるので、まず神様が絶対的基準で愛する真の新婦を迎え、真の夫婦の位置まで進まなければなりません。
神様の創造理想を完成しなければならない本然の夫婦理想を完成する位置です。その土台の上に、純粋な天の血統を受け継いだ真の子女を生むようになるのです。その子女は、二度と堕落の前轍を踏まない、永遠の善の血統を初めて受け継ぐ子女なのです。
しかし、メシヤの使命はここで終わるのではありません。真の父母の位置まで進み、絶対的な真の家庭を探し立てなければなりません。この真の家庭を中心として、神様の創造理想を完成した地上天国と天上天国を創建できるのです。この目的のために、堕落の後裔である六十億の人類は、誰もが例外なくメシヤの真の家庭に接ぎ木されなければなりません。心情的な接ぎ木はもちろん、伝統的な接ぎ木をしなければなりません。
それでは、どのようにして接ぎ木されるのでしょうか。皆様は、堕落性を受け継いで生まれた野生のオリーブの木です。野生のオリーブの木は、百年、千年待っても、真のオリーブの木に変わる突然変異は起きません。永遠に野生のオリーブの木として残るだけです。その血統が変わらない限り、野生のオリーブの木であるという境遇から抜け出すことはできないのです。したがって、六千年育ってきたこの野生のオリーブの木を幹まで無慈悲に切り捨て、その位置に真のオリーブの木の芽を接ぎ木しなければならないのです。その芽が成長して木になれば、そこには真のオリーブの木の実が実るのです。
同じように、堕落した人類は、罪悪のサタン世界と完全に絶縁して、真のオリーブの木であられる真の父母を通して真のオリーブの木の芽を接ぎ木する祝福結婚を受け、真の血統を出発させなければならないのです。
そのようにして出発した真の血統は、真のオリーブの実である真の子女を得るようにさせるのです。堕落人間にとっては、この道だけが、真の父母の愛を通して生まれ変わり、真の愛、真の生命、真の血統を相続できる唯一の道なのです。
このように、真の子女が生まれて真の父母が生じれば、自動的にそこには真の家庭が定着するのです。ここから正に真の家庭主義が創出されます。真の家庭主義は、神様の真の愛主義です。
国境を超越し、すべての平面的な世界を超越して、主体と対象の間において互いに与え合う生活です。与えても、与えたことを忘れて、絶え間なく与える愛です。受けた人は受けたもの以上にさらに加えて返す発展的な愛です。このような犠牲的で崇高な真の愛の関係が継続されて拡大されれば、その世界が正に真の氏族、真の民族、真の国家、真の世界として発展するのです。さらに進んで真の霊肉界、すなわち真の天宙が安着するのです。
真の愛の力は、このように途方もなく、推し量ることのできない宇宙創造の力です。結局、真の愛の力だけが神様の創造理想世界、すなわち地上天国と天上天国を創建できるのです。また理想世界は、誰かが大きな権力を握って号令する世界ではありません。その世界は自動的に私たちの心が動いて、神様の愛に呼応して和動する万民兄弟主義世界です。私たち全員が望む世界は、いったい何なのでしょうか。
皆様。神様も成長過程を経て完成しました。人間が成長過程を必要とするのも、神様に似ているからです。真の家庭主義を、より具体的に人間の成長の温床となる家庭の枠の中で見てみましょう。エデンの園におけるアダムの家庭は、神様が理想とされていた真の家庭の典型でした。無形であられる神様の存在を実体として現すための四位基台の創造でした。
創造主である神様は、御自身を主体の位置、人間を対象の位置として創造され、神様の心の中にだけ存在した無形の子女、無形の兄弟、無形の夫婦、無形の父母を、アダムとエバの創造を通して実体として完成しようとされたのです。アダムの家庭を中心に実体の子女としての真の愛の完成、実体兄弟としての真の愛の完成、実体の夫婦としての真の愛の完成、そして実体の父母としての真の愛の理想を完成し、無限の喜びを感じようとしたのです。
したがって、真の家庭主義の核心は、人間関係の一番の根源になり、真の家庭を完成するために絶対必要条件となる四大心情圏の完成と三大王権の完成です。四大心情圏とは、子女の心情圏、兄弟の心情圏、夫婦の心情圏、父母の心情圏をいいます。人間はこの地に誰かの子女として生まれ、兄弟姉妹の関係を結びながら成長し、結婚して夫婦となり、子女を生むことによって父母となる過程を経ていくようになっています。したがって、四大心情圏と三大王権の完成は、家庭の枠の中で成し遂げることができるように創造されているのです。
それでは、まず子女の心情圏の完成とは何を意味するのでしょうか。人間は、誰もが選択の余地がない状態で、誰かを父母とする子女として生まれます。大統領の息子として生まれることや、世界最高の美人の娘として生まれることなど、それは私たちの選択権ではありません。しかし、生まれたその瞬間から、私たちは宿命的に父母の保護を受けて成長するようになります。
父母に仕えて、一緒に暮らしていきます。この中で私たちは、父母のために命までも捧げようという、子女としての父母に対する愛と孝の道の心情を習得して育っていくのです。
父母が直接教えてくれるのでもなく、学校で習うのでもありません。子女のために献身的に真の愛の生活をしている父母の姿を見て、体恤して悟るのが子女の心情です。成長して分別がついていく中で、この子女の心情は完成されるのです。父母のためにすべてを捧げ、永遠に捧げる生活の基準を完成するのです。父母が口を開く前に父母の心を読み取り、父母の願いどおりに侍って仕える生活をするのです。父母の目を見ただけで、その心情を推し量り、真の子女としての道理を尽くす生活の姿です。横的な真の父母であられる肉親の父母にだけでなく、縦的な真の父母であられる神様にも同じ絶対的基準の子女の心情を捧げる生活です。子女の心情圏の完成は、このようにして成し遂げられていくのです。
次に、兄弟の心情圏の完成もまた、一つの家庭で兄弟姉妹同士が調和して暮らしながら、父母の生活の姿から体恤し、学んで完成する真の愛の心情圏です。父や母に似ていく心情圏です。人間関係でいえば前後の関係です。兄が主体なら、弟は対象の立場です。
しかし、兄を絶対的価値の主体の立場に立ててあげるのは、対象である弟です。兄を父のように仕えて敬い、姉を母のように信じて頼る、そのような美しい兄弟の心情圏が完成するのです。兄は弟に対して、あたかも父母が子女を愛する心情で面倒を見てために生きる生活であり、弟は兄や姉に対して、父や毋に仕えて侍るように敬って侍る真の愛の実践です。
互いに足りない点を補い合い、良い点は育て、学び合う真の兄弟愛が完成するのです。誰も引き離すことのできない血を分けた兄弟姉妹間の愛であり、心情圏です。このように、真の家庭圏で真の子女の心情圏と兄弟圏を完成した子女たちは、世の中に出ていっても、清くて明るい太陽のように輝く生活をするようになります。大人たちに会えば、自分の父母に侍るような同じ心情で敬って仕えるのであり、青少年たちには、自分の兄や弟のために与えるように、真の愛を分けてあげながら暮らす子女、万人から愛される子女となるのです。
いつどこで誰に会っても、人よりもう一つ多く与え、いかなる仕事をしても、人よりも一時間多く仕事をし、いかなる状況でも、自分のことよりも、人の立場や境遇をまず考慮して譲歩する真の愛と心情の所有者として尊敬を受けるのです。たとえ年齢は幼い姿だったとしても、老若男女を問わず、誰もが信じて頼る中心人物になります。このように一つの家庭の垣根の中で体恤した兄弟の心情圏の完成は、人間の永生における絶対的な価値を育てていくようになるのです。
次に、夫婦の心情圏の完成はどのようにして成し遂げられるのでしょうか。親子や兄弟の関係とは異なり、夫婦の関係は、初めから血縁で結ばれた絶対的関係ではありません。育ってきた環境や境遇が異なる一人の男性と一人の女性が互いに出会い、新しい生を一緒に創造していく、実に革命的な決断と決心で結ばれた関係です。
しかし、夫婦の関係は、真の愛で一心一体になれば、血縁よりも強い、絶対的な関係に変わるのです。夫婦関係の中には無窮無尽な宝物が隠されています。一度天を中心として夫婦の関係を結んだなら、永遠に別れることができない絶対関係になるのです。
アダムの家庭を見ると、アダムとエバは共に同じ神様の息子と娘ですが、エバはアダムの妹の立場で出発しました。アダムはエバの兄の立場でした。しかし、彼らは成長して夫婦になったのです。同じように、夫婦間の関係は一つの血を分けた兄弟姉妹の次元で始まらなければならないのです。
共に神様を真の父母として生まれ、永遠に侍って生きなければならない宿命をもっているのです。ここになぜ離婚という魔の手が伸びてくるのでしょうか。天が見守っており、良心が監視して待ち構えているのに、どうして畏れ多くも自分の永遠の喜びの伴侶を捨てることができるでしょうか。神様の愛が、絶対、唯一、永遠、不変であるように、夫婦間の愛も、絶対であり、唯一、永遠、不変なものです。神様の創造原則、すなわち天理がそうなっているのです。
心身一体で夫婦の心情圏を完成した夫婦は、神様の喜びであり、宇宙の願いです。真の父母の心情圏を完成させる絶対的な必要条件です。神人愛一体を完成させる絶対価値的基準の真の家庭の土台です。したがって、夫婦の位置は、神様と子女が一つになった位置であり、兄弟が一つになった位置であり、父母が一つになった位置なのです。四大心情圏の絶対的主体の位置であり、対象的位置でもあります。妻にとって夫というのは、理想的な天の息子を迎えさせてくれる位置であり、天の兄を迎えさせてくれる位置であり、天の夫、天の父を迎えさせてくれる絶対的な位置です。夫にとっての妻も、同様に絶対的存在です。
しかし、人間始祖の堕落によって、この神聖な人間関係の枠は粉々になってしまったのです。ですから、原理原則の根源であられる神様は、原理と原則から外れない範囲内で、堕落した御自身の子女たちを再び復帰しなければならない、悲しい恨の心情をもっていらっしゃることを知らなければなりません。
ですから、神様の真の愛を中心として、人類の救世主、メシヤとして顕現された真の父母から祝福結婚を受けて真の夫婦が誕生する結婚式は、六千年間積もった神様の恨を解いてさしあげる解放・/span>釈放の瞬間であり、その家庭の幸福が約束される新しい出発の瞬間になるのです。
それでは、父母の心情圏の完成は何であり、またどのように成し遂げられるのでしょうか。どんなに貴く立派な夫婦だとしても、子女を生まなければ永遠に父母になれません。父母の位置は、初めての子女が誕生して、産声を上げたその瞬間に決定されるのです。神様は人間を喜びの対象として創造されたと述べました。同じように、夫婦が子女を生んで育てるのは、子女たちを通して神様と同じ永遠の喜びを感じるための創造の役事なのです。
父母は子女を生み、実体の神様の立場で、天の子女として養育しなければなりません。そのようにすることで、無形の神様がアダムとエバを養育した、その真の父母の心情圏を体験して相続できるのです。見えない神様の創造の役事を、自分たち夫婦を中心として、息子、娘を養育しながら体験するのです。
神様の代わりの第二創造主となる栄光を受けるようになるというのです。ところで、神様は、アダムとエバを創造することによって、第二代の創造主の基準は立ててくださいましたが、第三代の創造主の位置に立てられる孫と孫娘を見ることができなかったことが、歴史的な恨みとして残されてしまいました。堕落によって血統がひっくり返ってしまったサタンの子女たちを、御自身の真の血統として立てることができなかったのです。
したがって、野生のオリーブの木として生まれた人間が、メシヤとして来られた真の父母の恩恵によって、真のオリーブの木に接ぎ木されて血統転換をする、祝福結婚を通して善の子女を生むことは、神様に三代、すなわち孫と孫娘を抱かせてあげる摂理観的な次元の孝の道になることを知らなければなりません。第三の創造主の歴史的出現を意味するのです。
このように、一つの家庭を中心として、神様が創造理想として願われたその理想が完成されるのです。そして、この完成された真の家庭が拡大して、真の氏族、真の民族、真の国家、真の世界、すなわち地上天国と天上天国を実現するのです。
父母は天に代わる立場なので、家庭の中心です。その一方で、子女は地に代わる立場にいます。天は主体の位置であり、地は対象の立場です。したがって、主体となる父母には、子女を天のみ旨に合うように養育し、結婚させなければならない義務があります。二度とサタンが讒訴できない純粋で善の血統を保全して、子々孫々天の血統を伝授できる土台を築かなければならない責任があります。堕落によって失った本然の父母の位置を再び探し立て、父母の心情圏を完成する唯一の道が、正にこの道なのです。
皆様。三大王権とは何のことをいうのでしょうか。一言で言うと、四大心情圏が真の夫婦の愛の一体を中心として完成するならば、三大王権は、アダムとエバが罪のない善の子女を生み育てることによって完成します。
神様が一代であれば、アダムは二代、そしてアダムの子女たちは三代目になります。皆様の家庭を見ると、祖父母は神様の代わりの立場として一代になり、父母は二代になり、子女は三代になるのです。祖父母が過去を代表する王と王妃なら、父母は現在の世界を代表する王と王妃であり、子女は未来世界を代表する王と王妃であり、このような三時代圏は、皆様の家庭においてすベて探し立てることができるのです。
このように一つの家庭圏で「正分合」の創造過程が展開されるのです。祖父母が「正」であるなら、父母は「分」になり、再び「合」となる位置は子女が立つのです。したがって、祖父母を愛し、彼らに侍ることによって、私たちは過去を学んで相続します。父母を愛し、彼らに侍りながら、子女たちは現在を学んでいくのです。また、祖父母と父母は、孫と孫娘と子女を愛することで未来を感じ、望みをもつようになるのです。
本来、アダムとエバが完成していたなら、アダムは完成した天国の父になると同時に王になったのであり、エバは完成した母になると同時に王妃になったのです。また、彼らは家庭の主人になったのであり、家庭的王権、民族的王権、国家的王権、世界的王権が生まれていたのです。神様は天上天国の王であり、アダムは神様の実体として地上天国の王になったのです。
したがって、皆様の家庭を見るとき、祖父母は神様が送った天の全権大使であると言えます。祖父母に対して神様のように侍り、敬わなければならない理由はここにあるのです。そして天に侍る父母は、人類を一つの家庭として抱く、家庭の王と王妃です。未来に責任をもつ子女たちは天の伝統を固守し、王である父母に孝と忠誠を捧げ、善の王統を受け継がなければなりません。
さらに進んで、天の三代圏完成を平面的に一代の家庭で総体的に成し遂げることが、真の家庭主義の始まりです。このように、本然の家庭は、神様が創造目的としてお立てになった地上天国と天上天国の典型になるのです。言い換えれば、四大心惰圏と三大王権を完成した家庭こそが、人類が願う平和王国をこの地上に創建できる土台になるのです。
ですから、家庭は天の国の王宮です。その構成員である家族はみな天の王族です。しかし、祖父母、父母、子女のいずれかを問わず、真の愛の一体圏を完成できなければ、三大王権の完成も見ることができず、四大心情圏の完成も不可能なのです。
尊敬する指導者の皆様。聖書を見ると「新しいぶどう酒は新しい皮袋に入れるべきである」(マタイ九・/span>一七)という聖句があります。皆様の知らない間に、古い皮袋だった「先天時代」は過ぎ、既に新しい皮袋の「後天時代」が開門しました。真の父母の顕現とともに天運がこの地に到来したのです。二十一世紀の出発とともに、神様の創造理想である地上天国が、この地球上に創建されなければならない宿命的で絶対的な摂理が活発に展開されています。今や天の召命を受けた皆様には、ただ一本道、平和王国をこの地上に創建する使命があるのみです。
霊界は既に門を大きく開け放し、四大聖人はもちろん、数百、数千億の善の先祖たちが暴風のように集まってきています。皆様の一挙手一投足を監視し、皆様を助けて、地球星に散らばっている数百、数千の各種の境界線と国境線を撤廃し、総心情圏解放の時代、すなわち天一国を創建することを熱望し、皆様を訪ねてきています。真のオリーブの木として新しく生まれ変わった皆様は、新しい目と新しい耳と新しい心で、皆様の善の先祖たちを迎えて、真の家庭主義を実践躬行する先覚者とならなければなりません。
皆様。天命によって私を真の父母の位置に立ててくださった天のみ旨を、私ははっきりと知っています。真の父母は、世界を救う救世主の使命を完遂しなければなりません。人類の罪を拭うメシヤの責任を果たさなければなりません。真の愛を中心とした祝福結婚を通して、新しい真のオリーブの木の畑である真の家庭が、この地球星に満ちあふれるようにしなければなりません。
私に降りたこの召命的天命は、今、革命的速度で完成されつつあります。交叉結婚で結ばれた数多くの祝福家庭が、世界の津々浦々で「超宗教超国家連合」の旗印を掲げ、または「蒙古斑同族世界平和連合」の名前で、天一国創建のために走っている姿を直接確認してください。彼らは正に、命懸けで走る天の特攻隊員たちです。
今はいかなる勢力も、この真の愛の革命の烽火を消すことはできません。天運が共にあり、全霊界が私たちと共に働くこの新天新地創建の風を、誰が止めることができるというのでしょうか。謙虚な姿勢で、津波のように押し寄せる天運を迎えてください。
今は、家庭時代です。天運に逆行する利己的個人主義の行為と人倫を破壊する不道徳な行為は、天罰を免れることができません。神様の創造理想圏に入った真の家庭を創建してください。皆様自らが真の父母になってください。その家庭に神様が臨在されるでしょう。永遠の平和と幸福がその家庭にあふれるでしょう。
「超宗教超国家連合」運動と「蒙古斑同族連合」運動は、既に人類を先導する雲の柱と火の柱になっています。皆様の座右の銘は今や、「絶対信仰、絶対愛、絶対服従」です。蒙古斑を真の愛の斑に昇華させ、この地球星を神様の祖国、私たちの祖国として創建する前衛隊になってください。真の愛の甲冑をまとい、この地から悪の勢力を追い出す勇将となられることをお願いします。
きょう私がお伝えしたこの天命を大事に受け取られたことと思います。今からは、いつどこで何をなさるにしても、私たちは天を中心とした一つの家族です。皆様の良心を通して天は役事されることを、ぜひとも覚えておいてくださるようお願いします。
神様の祝福が、皆様と皆様が新しく創建する真の家庭の上に永遠に共にあることをお祈りいたします。ありがとうございました。
8.神様の心情の解放、釈放のための孝子、忠臣になろう
8.神様の心情の解放、釈放のための孝子、忠臣になろう
日付:二〇〇四年十二月十三日
場所:アメリカ、ワシントンDC、マリオッ卜・/span>ワードマン・/span>パーク・/span>ホテル
行事:共同遺産朝餐頂上会議
尊敬する元・/span>現職の国家元首、世界の宗教界と各界を代表する指導者、アメリカの高名な指導者、そして紳士淑女の皆様。天が決定され、進行される摂理の時と方向をあまりにもよく知っている私は、きょうこの時点において、全世界六十億の人類に伝えてあげる天の警告的次元のメッセージを持って、この場に出てきました。
歴史上、誰も明確に知ることができなかった神様の事情と心情を、皆様に明らかにすることによって、今摂理的終末期に処している人類が果たす責任と方向性を正しく提示しようと、きょう私は「神様の心情の解放、釈放のための孝子、忠臣になろう」という題目でお話ししようと思います。
真の愛の本体であられる神様が、なぜ人間を創造されたのかというと、独りでいれば刺激がないからです。喜びというものは、相対関係によってわき出るものです。独りでは喜びの刺激を得ることができません。神様も愛の対象が必要なのです。独りでは愛することができません。このために人間は、神様の真の愛のパートナーである子女として創造されたのです。
このように、神様は人間の父であり、人間は神様の息子、娘です。神様の骨の中の骨、肉の中の肉、骨髄の中の骨髄のすべてを投入して創造されました。父と息子が出会うことのできる最高の場所は、愛が交差するその中心、生命が交差するその中心、理想が交差するその中心です。神様は人間に対して、全知全能であられる御自身と同等、同位の立場に立てるようにおつくりになりました。それで、人間の本心は、最高のものを希望するのです。
創造理想完成は、どこから始まるのでしょうか。それは、神様ではなく、正に人間から始まるのです。神様の理想は神人一体なので、人間の完成がない限り、神様の完成もまたあり得ないのです。そうだとすれば、神様は、人間始祖のアダムとエバが神様に似た無限の価値的存在になることを、どれほど待ち望まれたでしょうか。ところが、アダムとエバが堕落することによって、神様は真の息子、娘をもつことができなくなりました。
したがって、真の愛を中心として血統的な関係をもつ、神様の家庭も成し遂げることができなかったのです。その代わりに、偽りの父母により、偽りの愛と偽りの生命と偽りの血統の因縁を結ぶことによって、堕落の子孫である私たちには心と体の闘いが起きました。そして、アダムとエバは怨讐となったのであり、彼らの息子、娘たちの間には殺戮が起きました。結果的に神様は、アダムとエバを真の人類の先祖として、人類の父母として、御自身の息子、娘として向き合うことができなくなりました。神様は、二人といない息子、娘、永遠のひとり子とひとり娘を失ってしまわれたのです。
堕落と血統
堕落が男性と女性の間で起きたというのは、聖書の文字どおり、善悪の実を取って食べたことなのでしょうか。果物を取って食べたことが原罪になるのでしょうか。異性間で堕落するのは、過った愛しかありません。人間始祖が果物を取って食べたことによって、その子孫が千代、万代、罪人になることはありません。それは、血統的に罪の根を植えたので、遺伝法則によって永遠に持続されるのです。
不倫な淫行関係によって、エバは、天使長と一つになり、次に、アダムと一つになることによって、アダムとエバは、神様を中心とせずに、天使長を中心とした夫婦関係を結んで家庭をつくるようになったので、アダムとエバの子孫であるすベての人間は、結局サタンの血統を受け継ぐようになったのです。本来、創造理想の中で、愛は所有権を決定するようになっています。したがって、一旦、愛の関係を結べば、その愛を中心とした主体と対象は、互いの所有権をもつようになるのが原理です。このような原理的基準で、天使長が堕落して悪神になったサタンは、不倫の愛の因縁を通して、堕落人間に対する所有権を堂々と主張できるようになったのであり、人間の本当の父が神様でいらっしゃるのに、かえってサタンが父の振る舞いをしているのです。それで、ヨハネによる福音書第八章四十四節でイエス様は、「あなたがたは自分の父、すなわち、悪魔から出てきた者であって、その父の欲望どおりを行おうと思っている」と叱責されたのです。
今日のキリスト教徒たちは、み座の上にいらっしゃる万軍の主は全知全能でいらっしゃるので、自由に号令され、万事思いどおりにできると思っていますが、実際の神様は恨を抱いて悲惨な立場にいらっしゃる方です。純粋な本質的愛をもった神様のみ前に理想的対象として描かれたアダムとエバが、堕落して離れていったとき、神様の心はどれほど悲しまれたことでしょうか。堕落の当事者より、そしてこの世のいかなる人よりもっと悲しまれたのです。失ってしまった内容が深ければ深いほど、そしてその価値が大きければ大きいほど、その悲惨さはより一層大きいのです。そのような神様は、失ってしまった子女を取り戻すために、今まで復帰の道をたどってこられました。
神様は、漠然とした方ではありません。具体的な人格を備えた方でいらっしゃいます。ですから、私たち人間と、最高の真の愛の関係をもとうとされるのです。しかし、最高の愛と喜びを人間と共に永遠に分かち合おうとされた神様は、その出発点を人間始祖によって失ってしまわれました。それは正にアダムとエバの堕落のためです。
本然的真の父母の位置にいらっしゃるべき神様が、父母の位置を奪われてしまったのですから、どれほど悲痛でいらっしゃったでしょうか。偽りの父母である怨讐サタンの血統を譲り受け、真の父母が分からない堕落した子女を見つめなければならない神様の心情は、どれほど痛むでしょうか。人間の悲惨な姿を、その瞬間ごとに見つめる神様の心情、父母の心情はいかばかりでしょうか。
宇宙全体とも取り替えることのできない真の愛の実体対象を失うことによって、万物万象まですべて失ってしまい、創造理想全体が崩れるような悲しみの神様になられたのです。天宙の王座を怨讐に奪われた無念な神様になられたのです。絶対信仰、絶対愛、絶対服従の原理を徹底しながら真の愛を投入されたので、堕落の結果に対して、より一層切なく思わざるを得ない神様になられました。神様は、御自身の理想を強奪され、愛する息子、娘を強奪され、天宙の王権を強奪されて、なおもサタンから讒訴を受けてこられたのです。
このような嘆息の歴史は、堕落以後、世界的に訪れるものだったので、創世記によれば、神様も堕落の結果に対して嘆息されました。使徒パウロは、万物が嘆息し、私たちの先祖も嘆息し、全人類までも嘆息して、「被造物は、実に、切なる思いで神の子たちの出現を待ち望んでいる」(ローマ八・/span>一九)と語っています。それは、すべてのものが嘆息圏を抜け出すことを願ったからです。
ですから、人間の創造本然の特権的価値を喪失して苦しむ無価値な人生を見つめる神様の内情的心情は、どれほど悲惨でいらっしゃるでしょうか。この人間たちは、本来は、愛と生命、そして血統を通して神様の直系の子女となり、天国の栄光を一身に受けなければならなかったのですが、敗者の仮面をかぶり、苦痛と嘆息と絶望の中で苦しんで人生の幕を閉じる立場に立っているので、それを見つめる神様は、どれほど苦しまれているでしょうか。一般的に信じられているように、全知全能で栄光のみ座に座った神様だとするならば、自分の息子、娘が死んでいくのに、神様はみ座に座ったまま、「こちらに上がってきなさい。私は席を立つことはできない!」と言われるでしょうか、それともみ座を蹴飛ばして下りていかれるでしょうか。
私たちは、神様が泣き叫びながら、「私の息子よ、私の娘よ!」と数万年、数百万年叫んでこられたという事実を知らなければなりません。全知全能でいらっしゃる神様が、なぜ哀れでいらっしゃるのかと反問する人もいるかもしれませんが、神様は、愛する息子、娘を失った衝撃から抜け出すことができないのです。自ら抜け出す道があったとするならば、神様は今まで長い復帰摂理歴史路程をたどりながら、苦労される必要はなかったのです。
神様はなぜ恨を抱き、サタンを直接懲罰することができないのでしょうか。堕落した世の中でも、子女が犠牲の道を行けば、そのまま放っておく父母はいません。そうだとすれば、愛の本体であられる神様は、愛の対象である人類を死ぬ立場に永遠に放っておくことはできないのです。神様が本来理想とされたその人間、その世界を回復しなければなりません。
それで神様は、救援摂理、すなわち復帰摂理を進めてこられたのです。復帰摂理の過程において、神様の苦労がどれほど大きいかということに対する理解も、とても重要です。神様は真の父母として、堕落した人間の苦痛をそのまま御自身の苦痛として感じて摂理をしてこられました。
堕落した人類の始祖は、悪魔サタンの偽りの愛、偽りの生命を受け継ぎ、サタンが人類の偽りの父母、偽りの主人の振る舞いをしてきたので、救援摂理は容易ではありませんでした。ある人は、キリスト教で全知全能だという神様が、なぜ無力な神様になり、滅びつつある人類を傍観するのかと疑問をもったりもします。
しかし、人間が自ら罪を犯したので、それを解決できる解放圏に対する条件を人間自身が立てなければ、神様は人間を無条件に解放することはできないのです。それができる神様であれば、初めから人間始祖をエデンの園から追い出したりはしなかったはずです。ましてや、サタンが血統的な因縁を掲げて主人として君臨しているので、なおさら難しいのです。
創造理想の本然的基準にはあり得ないことが発生し、本然の父母の位置を奪われることによって、神様は、創造主であられるにもかかわらず、これに干渉することもできず、また全体的に責任をもつこともできない立場に立つようになったのです。
どんなに全知全能でいらっしゃる神様だとしても、堕落した人間世界とサタンに対しては、単に能力で審判してしまうことはできないのです。永遠の真の愛の対象として創造された人間であるがゆえに、一度に整理することはできず、真の愛で復帰摂理を進行してこられたのです。また、サタンから讒訴を受け、蔑視されながらも、犠牲と絶えず与える真の愛で対してこられました。
サタンは神様に、「あなたの創造理想を中心として、愛の絶対圏理想である真の単一氏族圏をつくるための愛の血統圏が、このようにみな減んで破壊状態に至ったのに、今も創造理想的論理が適用されると思われるのですか」とあざ笑ってきたのです。そのようなとき、神様は何と答えたらよいのでしょうか。どれほど呆然とすることでしょうか。それでも、神様が受難の過程を通して長い復帰摂理を進めてこられた理由は、どこにあるのでしょうか。全知全能でいらっしゃるからでしょうか。違います。愛する息子、娘を取り戻すための真の愛の理想のためです。御自身の事情は差しョいて、人間の事情を理解してあげようとされる神様なのです。ですから、悲しい人には悲しい事情をもって訪ねてこられ、無念と悔しさで胸を痛めている人には、そのような事情をもって訪ねてこられたのです。
尊敬する指導者の皆様。皆様は、神様とどれほど深く事情を通じたことがありますか。神様のためにどれほど涙を流したことがありますか。神様の苦労を身代わりするために、四肢が引き裂かれる道でも訪ねていこうと身もだえしてみたことがありますか。それはできなかったのです。神様は、私たちの事情を慰労しながら訪ねてこられ、裏切った子女に対して変わることのない父母の心情で長い歳月の間、訪ねてこられたのです。
しかし、父母でいらっしゃる神様は、万民が嘆息圏を抜け出さない限り、御自身も嘆息圏から抜け出すことができません。神様はそのような立場にいらっしゃるので、私たちは、神様の事情と心情を慰労し、解放してさしあげなければなりません。それでは、何によって神様を解放してさしあげることができるのでしょうか。神様が、愛の対象である子女を失ってしまい、万民を子女として愛することのできない拘束圏にいらっしゃるので、私たちは、神様が万民を自由に愛する解放圏を、神様のみ前に取り戻してさしあげる責任があります。神様の拘束は、人間の堕落が原因だったので、人間は、堕落線を乗り越えて勝利した息子、娘となって、神様を解放してさしあげなければなりません。
歴史的に人間は、神様の心の中に途方もない苦痛があることを知らずに生きてきました。レバレンド・/span>ムーンは、このような恨と苦痛の神様であることを悟ってから、何日も、何週間も痛哭しました。統一教会の出発には、そのような深い事情があることを皆様は知らなければなりません。
神様が、真の愛に背いて怨讐の懐に抱かれた人間に対して、「私の息子よ、私の娘よ!」と切ない思いで叫んでこられたのですが、そのような父に対して、喉がかれるほど「私のお父様!」と叫んだことがありますか。舌が渇き、息が詰まりながら切実にお父様を呼んでみたことがありますか。堕落した群れは、神様に対する何の内容も備えることができませんでした。私たちのあらゆる感情と五官の作用は、すべて世俗的なものです。本然の神様に対するものは一つもありません。公義の法では、神様に対するものは全くありませんが、ただ一つ、愛の法をもって向き合う道があるのです。
人間が堕落することによって、神様は自由に振る舞うことができなくなられました。したがって、人類始祖も自由にできないように拘束され、天使世界や数多くの宗教人、あらゆる人類もまた拘束圏内で生きるようになりました。
神様は拘束された方です。息子、娘を失ってしまった父母、孝子を失ってしまった父母の心を解いてさしあげるためには、本然の孝子以上に、あらゆる面でその十倍以上の誠意と努力を尽くして孝行をしたとしても、本然の心へと解放してさしあげることは簡単ではないでしょう。それでも、レバレンド・ムーンは、早くから「神様を私の手で解放してさしあげよう!」と決意して生きてきました。
宗教の真の使命とは何でしょうか。それは、愛の心情で神様を解放し、人類と霊界を解放し、そして地球星まで解放するのです。多くの人々は、神様が私たちを解放してくださるだろうと信じてきたかもしれませんが、事実は神様が心情的に拘束されていることを知って、私たちが神様を解放・/span>釈放してさしあげなければならないのです。
このために、「人類のせいで神様が拘束を受けていらっしゃるのだ。私のせいで神様がサタンの讒訴を受けていらっしゃるのだ。私のせいでイエス様も苦難を受けられたのだ。お父様、解放の位置に移してさしあげます。イエス様も、聖霊も、解放の位置に移してさしあげます」と言うことができる、信仰と希望に飢えた人、愛に燃える人を、神様は長い間探し求めてこられました。
今までこの地には、神様が主管する、統一された神様の民と真の愛の主権を中心とする国家はありませんでした。それにもかかわらず、全能の王を賛美していたのですから、神様の心情は自由であられたでしょうか。神様のみ前に孝子がいなかったのであり、忠臣の道理、聖人の道理、聖子の道理を果たしながら、天国を守ることのできる真の愛の体制がなかったので、神様がお立ちになる位置がなかったのです。それで神様は、今まで囹圄(牢獄)の身で軟禁状態にとどまってこられたのです。この恨をいかにして解くのでしょうか。神様の本質的な愛の実践運動以外には方法がありません。したがって、最後の宗教は、神様が哀れで無念な方であることを詳細に教え、人間を本然の心情的な世界に連結させることができなければなりません。
私たちは今、真の愛運動を通して神様を解放・釈放してさしあげなければなりません。そうでなければ、天道が立て直されず、この地上に理想世界は訪れないのです。真の愛運動は、私が創設した「世界平和超宗教超国家連合」と「平和国連(超宗教超国家平和協議会)」がアベル的立場であり、そして「蒙古斑同族世界平和連合」がカイン的立場で一体になり、歴史の恨を植えつけたカインとアベルの分立の歴史に終止符を打ちつつあります。
アメリカは今や、自由世界を代表する兄の位置で、神様のみ旨の完成のために先頭に立たなければなりません。そして政党間において、または人種間において、利害や打算を前面に押し出して国民を分裂させ、欺瞞に満ちた利己的で個人主義的な思考の枠組みから抜け出すべきです。そして、神様が皆様の家庭、皆様の国に臨在して暮らしたいと思われる、自由と平和が花咲く真の国家を立てなければなりません。そのために、私たちは手を取り合い、神様を解放・/span>釈放してさしあげ、創造理想を完成した地上天国、平和王国を創建しましょう。神様の祝福が永遠にこの地に共にあることをお祈りいたします。ありがとうございました。
9.真の父母は神様の体
9.真の父母は神様の体
日付:二〇〇五年八月一日
場所:韓国、ソウル、ロッテ・/span>ホテル
行事:「二〇〇五世界文化体育大典」祝賀晩餐会
尊敬する国内外の貴賓、そして紳士淑女の皆様。きょうこの貴い日を迎え、私は儀礼的でお決まりの挨拶を申し上げるために、この場に出てきたのではないことを御了承くださるようお願いします。人類を罪悪から救うために、真の父母の資格でこの地に顕現した私です。短い時間ですが、天がきょう、皆様に下さるメッセージの一端をお伝えすることで、私の挨拶に代えさせていただきたいと思います。「真の父母は神様の体」という題目のみ言です。
皆様。神様を御覧になった方はいらっしゃいますか。神様は無形でいらっしゃるので、死んで霊界に行っても見ることができない方です。したがって、肉身をもって生きる人間と関係を結んで生きるためには、神様も体をもった父として、この地に顕現されなければなりません。このような天理ゆえに、神様は、人類始祖であるアダムとエバを創造されました。彼らを通して神様は、御自身の姿を有形と無形の両面で顕現しようとされたのです。そのようになる場合は、有形世界と無形世界が調和して一つになった姿であり、宇宙が一つになったものをも象徴しています。
そうだとすれば、肉身をもって生まれた人間として、どのようにすれば無形でいらっしゃる神様の体になることができるのでしょうか。神様の属性は、絶対愛、唯一愛、不変愛、永遠愛です。神様のこのような属性を完全に伝授して創造された最高の傑作が人間です。有限な物質世界の原理原則を土台としてつくった肉身は、永遠に存在することはできません。それで神様は、アダムとエバが完成に至れば、彼らの中に内在して完全一体をなすことによって、アダムであると同時に神様であり、神様であると同時にアダムであるという永遠の関係を結ぼうとしたのです。
もしアダムとエバが堕落せずに神様の戒めを守って個人完成し、神様の祝福のもとで結婚式を挙げることさえできていれば、彼らの子女たちはもちろん、子々孫々、永遠に神様の属性を相続して生きる神様の体になっていたでしょう。また、真の愛の絶対価値圏は、必ず真の愛の相対圏を確保することによってのみ可能なので、アダムとエバさえその基準に立てられていたならば、人類は、子孫を通じて、自動的に神様の絶対相対の位置で永生福楽を享有することができたのです。結局、人間の堕落は、神様に最も大きな打撃を与える結果を招いてしまいました。縦的には父母と子女の関係であり、横的には神様御自身であると同時に子女である人間を、神様はまるごと失ってしまったのです。
アダムとエバが神様の体を備えれば、神様は、彼らの心の中にお住まいになりながら、有形世界である地上世界と無形世界である霊界を統治するようになっていたのです。それは、神様の統治であると同時にアダムとエバの統治でもあります。それと共にこの地に神様の王国、すなわち平和王国をつくり上げたでしょう。アダムは、地上天国の王であると同時に、天上天国の王になっていたのです。神様の属性をそのまま受け継ぎ、アダムはすベての被造物の上に、絶対的存在であり、唯一の存在であり、永遠で不変な真の愛の実体の父母、実体の王、実体の主人、実体の師になっていたのです。今日の人類は、神様の体をもって生きる分身体となっていたでしょう。
そうだとすれば、何が問題となったのでしょうか。それは、堕落が元凶です。堕落は、人間を無知の世界へ追い込んでしまいました。父母を失った天涯の孤児にしたのです。目の前に広がる山川草木は見ることができても、その根である神様に対しては、聞くことも、見ることも、感じることもできない不感症患者にしてしまったのです。しかし、人間よりも大きな苦痛と悲哀の中に落ちた方が神様です。御自身の創造理想を強奪され、愛する息子、娘を強奪され、真の愛の理想の園として創造しておいた地球星まで、怨讐サタンの籠絡の場として渡してしまったのですから、どれほど悔しさで胸が痛み、寂しい恨の心情だったでしょうか。呆然とせざるを得ません。皆様は、このような神様の立場に対して、どれほど多くの慰労の涙を流したことがあるでしょうか。
愛する息子を怨讐に渡さざるを得なかった神様、権限がなく、能力がないからではなく、天理原則として立てておいた愛の天道を、御自身自らが踏みにじることはできなかったので、涙で耐え忍び、待ち望まれながら、復帰摂理を進めてこられた私たちの父でいらっしゃいます。創造主であられる御自身までも否定しなければならない辱めを受けながら、子女を探し求め、はるか遠い蕩減復帰の道を歩んでこられた方です。全知全能であられる神様も、真の血統を復帰するには、このように地獄よりも大変な路程を経なければなりませんでした。
だからといって、神様が主導してこられた復帰摂理は、天理原則の軌道を外れた無作為の摂理になることはできません。サタンの偽りの父母の血統を受け、堕落の後裔に転落した人類を、再び天の真の血統に復帰してあげる真の父母を探し立てなければならないのです。
アダムが完成し、神様の祝福結婚を受けて立てるべきだった天の血統を、再び取り戻してあげる体をもった神様を、この地上に立てなければならないのです。サタンとは無関係の真の家庭、真の国家、真の世界をこの地球星に立てなければならない天の摂理があるのです。それで、二千年前に送られたイエス様は、第二アダムとして来られたのです。しかし、アダム以降四千年という期間にわたって準備してきたユダヤ教とイスラエルが天のみ旨を果たすことができず、イエス様を不信してしまいました。結果的に、救世主でありメシヤとして送られたイエス様を中心とする人類の血統転換は挫折してしまったのです。再び天は悲嘆の谷間を行き来しながら、天地開闢の一日を待ってこられました。サタンの偽りの血統を完全に根こそぎ抜いてしまい、天の真の血統を出発させることができるその一日を待ってこられたのです。
皆様。このような途方もない天宙的次元の押印を受け、この邪悪な世界に現れた人が、正にきょう皆様の前に立っているレバレンド・/span>ムーンであることを知らなけれはなりません。皆様は御存じないと思いますが、私の生涯を振り返ってみれば、実に推し量ることのできない試練と苦難の生涯でした。サタンの六十億の軍隊を相手に、一騎当千の悲壮な覚悟で闘わなければならない孤独で凄絶な闘いでした。
怨讐サタンを自然屈伏させ、奪われた天の御璽を取り戻さなければならない、決して負けることのできない闘いだったのです。数限りなく霊界を渉猟し、四大聖人はもちろん、神様にまで挑戦状を差し出し、創造の神秘を明らかにし、人類救援のための答えを探し出すために、名状し難い試練を経ました。また、地上界の救援よりも霊界の救援のほうが先でなければならないという天理を知り、まず霊界の救援を完成しました。その土台の上に、神様が安心して体を使うことのできる完成人間としての道を駆けてきました。天の真の血統が二度と汚されることのない、真の血族を出発させた真の父母の道を完遂したのです。個人、家庭、氏族、民族、国家、世界的次元を越え、霊界の数千億の人類までも、真の血統に復帰してあげなければならない救世主、メシヤの道を歩んできました。青盲(目はあいているが、実際には物が見えない眼病のこと)となった六十億の人類に光をもたらす真理の光をもって尋ね求めてきた道でした。
今や、人類の行く道は、あまりにも確かなものとなりました。後天時代の超高速道路を走っている皆様の生涯に、もうこれ以上障害物はありません。心を大きく開いて天のみ言を受け、人間完成の道を歩んでください。真の父母の分身となり、心ゆくまで天の祝福を伝授してあげる後天時代の横的真の父母になってください。地上で平和王国を創建し、永遠に神様を真の父母として侍って生きる恵まれた天国の主人になってください。地球星の至る所では、いまだに荒々しいうめき声が途絶えていません。人類の未来を心配し、世界平和の具現のために第一線で走っている指導者でいらっしゃる皆様の役割が、非常に大きいことを肝に銘じてくださるよう願います。
私がこのように公的な場でお伝えするメッセージは、私自身の哲学や統一教会の理論ではありません。天が六千年間準備してきた天理であり、天道です。神様は、真の父母である私の体をお使いになり、実体の真の父母としての摂理を進行させていらっしゃいます。どうか、新しい天の希望を抱いてお帰りください。真の父母様に侍って平和王国創建の隊列の先頭に立つ皆様となってくださるよう願います。どうか、真の父母様の代身者となり、相続者となってください。神様の祝福が皆様と皆様の国家の上に永遠に共にあることをお祈りいたします。ありがとうございました。
10.韓国タイムズ航空金浦航空産業団地起工式
10.韓国タイムズ航空金浦航空産業団地起工式
日付:二〇〇六年六月十日
場所:韓国、京畿道、金浦市、大碧里(テビョリ)
行事:韓国タイムズ航空金浦航空産業団地起工式
尊敬する航空業界の指導者、内外の貴賓、シコルスキーの役員の皆様。お忙しい日程にもかかわらず、はるばる駆けつけ、「韓国タイムズ航空」の金浦航空産業団地起工式に参席してくださった皆様に、心から感謝申し上げます。また、世界的な仁川国際空港と開港五十年を経た金浦国際空港の中間に位置するこの場に、金浦航空産業団地が名実共に先端の航空技術団地として発展できるよう、外国投資法人の指定と産業団地の承認をしてくださり、きょうの起工式を執り行うことができるようにしてくださった皆様に、重ねて感謝を申し上げます。
私は、一生をかけて神様の真の愛を実践するために生きる人生の道理を教えてきました。これは、個人にだけでなく、家庭と社会、国家、すべての次元に適用される基本原理です。そして、貧しさに苦しんでいた祖国の韓国が、より豊かな生活を享受でき、さらには全世界のために与えることができる国になろうとすれば、精神的な基盤だけでなく、堅固な工業技術基盤がなければならないという信念をもち、約四十年前に統一重工業を設立し、先端の自動車工業技術をドイツの会社から導入し、今日の韓国自動車工業の技術基盤を固めました。
超宗教・/span>超国家的活動によって世界平和を追求してきた私は、べーリング海峡を貫くトンネルか、または橋梁を建設し、世界を一つに連結する大規模なプロジェクトに挑戦し、すべての技術が人類の平和と福祉に寄与するよう、最善の努力を傾けています。三十四年以上にわたる海外活動を終えて帰国する際、私は、工業技術の中でも最高の精密度が要求される航空技術の基盤を確立し、韓国をして二十一世紀の機械産業、特に航空宇宙産業の発展に貢献できるよう「韓国タイムズ航空」を設立し、世界最高のへリコプター技術を誇るシコルスキー社と技術協力を締結するに至りました。
今から「韓国タイムズ航空」は、民需用の大量人員輸送のためのへリコプター開発に力を注ぎ、ヘリコプター産業の新しい地平を開き、韓国の大衆交通体制に革新をもたらすことはもちろん、国土活用の効率を高め、国民生活の質の向上に大きく寄与することを期待します。
また、「韓国タイムズ航空」は、私が世界百八十ヵ国以上に築いた統一グループの基盤を通して、平素から私が主唱してきた「技術平準化」を実現することによって、「韓国タイムズ航空」が、韓国が「工業大国」になるための大きな一助となることはもちろん、世界万民の幸福を増進させることを願います。
皆様。私はこれまで、世界人類の福祉と平和実現のために、多方面にわたって持続的に努力してきました。私は、二〇〇五年九月十二日、アメリカのニューヨークにおいて「天宙平和連合」を創設し、全世界百二十ヵ国にその創設メッセージを伝播する世界巡回を終えました。
「天宙平和連合」をアベル国連の位置に立て、新しい国際平和機構へと発展させていくことはもちろん、カイン格の既存の国連を改革し、国連の中に世界的宗教指導者たちによって構成された上院格の平和議会を創設して、既存の安全保障理事会と同等の位置の議決機関として立てようというメッセージです。既存の国連代表部のように、一定の国家の権益ばかりを代弁する代表ではなく、超国家的で超天宙的な次元で、本当に人類の福祉と平和のために働く平和議会の創設を意味します。人類の平和と福祉のためのこのような途方もないプロジェクトを推進している私は、世界的に平和の王であり、人類の真の父母と呼ばれています。
「韓国タイムズ航空」も、究極的には、このような遠大な志のための、大きな一助となるでしょう。この間の、産業資源部と建設交通部など、関係各署と金浦住民の皆様の御声援に感謝申し上げ、皆様全員に、天の祝福が満ちあふれることをお祈りします。ありがとうございました。
11.天一国は太平聖代の理想天国
11.天一国は太平聖代の理想天国
日付:二〇〇六年六月十三日
場所:韓国、京畿道、加平郡、天正宮博物館
行事:天宙平和の王真の父母様天正宮博物館奉献式と戴冠式
世界万国の頂上たちよ、地球星の津々浦々から、この貴い歴史的で摂理的な日を慶祝するために集ってこられた天の貴賓たちよ、天一国の市民として再び生まれる霊肉界の民たちよ!万有の創造主であられ、人類の永遠の真の父母であられ、天宙の大王であられる神様に、霊肉界三千億以上の人類すベての名で限りない感謝と栄光をお捧げしましょう。
永遠に罪悪と苦痛の中で苦しみ、地獄行きを免れることのできない堕落の後裔となった人類を救うために、自らすべての蕩減復帰を完成された天地人真の父母様、天宙平和の王の前に、勝利を称賛する声を高らかに叫んでください。
皆様はきょう、歴史上あとにも先にもない、驚天動地の摂理歴史的大事件の現場に立っていらっしゃいます。天宙平和の王が、ついに栄光の登極をされる日です。皆様の目には見えませんが、今、皆様一人一人の頭上には、数千、数万人の善の祝福家庭の先祖たちが臨み、共にこの荘厳な瞬間を慶祝しているという事実を忘れないでください。天地万物も喜び、共に叫ぶハレルヤの賛美が、全天宙いっぱいに響き渡っています。
皆様が本当にこの日の価値を知れば、到底このようにじっと座ってばかりいることはできないでしょう。全地球星を回り、喜びと歓喜と称賛の声を限りなく叫ばずにはいられないでしょう。
皆様。二〇〇一年一月十三日は何の日だったか御存じですか。天が何よりも待ち望まれ、願ってこられた「神様王権即位式」の日でした。人類の真の父母として印を押されて出発したレバレンド・/span>ムーンが、名状し難い受難と茨の蕩減復帰路程をついに勝利し、完成した基盤の上で奉献した人類最大、最高の慶事でした。数万年の間、嘆息と恨で綴られた道を父母の心情で摂理してこられた神様に、ついに解放と釈放の日を奉献した日でした。神様を縦的な真の父母であり天宙の大王としてお迎えし、天一国の旗を高々と翻し、新しい天の主権の出帆を天上天下に宣布した、実に摂理的な日でした。
それから三年、台風のように吹きつける天運の鍵を握り、一日を千年のように走って勝利した真の父母様の基台の上に、天はついに二〇〇四年五月五日、「双合十勝日」を宣布しました。長き恨の歳月の先天時代を閉じ、この地に新天新地を創建できる後天開闢の時代を開いてくださったのです。実体的にこの地球星を天のみ前に還元させるための歴史的大革命の出発でした。
愛する天一国の民の皆様。きょう皆様は、実体的天宙平和の王の戴冠式に参席し、天一国の民として入籍できるようになる、実に例えようもない天の恩賜を受けています。数千、数万に及ぶ皆様の先祖たちも、この日の恩賜ゆえに、永遠に皆様に感謝するでしょう。
聖書を見れば、「まず神の国と神の義とを求めなさい」(マタイ六・三三)とあります。きょう皆様は、ついに後天時代の実体的主権となる「神の国」、すなわち天一国が創建される奇跡の中の奇跡を目撃していらっしゃいます。実に天は奥妙に役事されます。新千年紀の元旦に、既に天一国の地平を開いてくださっていたのです。しかし、皆様の生前に、このように、夢のような天宙平和の王の登極の日が訪れるとは、誰が想像したでしょうか。
天の国の民の皆様。きょうこの貴く恵まれた勝利と栄光の日、二〇〇六年六月十三日を期して、私は、天宙平和の王として全天上天下に、天一国の民ならば誰もが知って実践躬行すべき天道的次元の基本義務と使命を宣布しようと思います。
一番目に、皆様は今から、縦的真の父母であられる神様の真の子女として、皆様の家庭で三代圏を形成して暮らし、四大心情圏を完成し、永遠に神様を縦的な軸として侍って暮らさなければなりません。さらには、横的真の父母であられる天宙平和の王を永遠の横的軸として敬い、天一国の市民として絶対服従の人生を率先垂範することを肝に銘じなければなりません。ために生きる人生、すなわち真の愛の実践を、皆様の人生の基準として立て、真の家庭を築いて、子々孫々、天の血統を完全に保全し伝授できる、罪のない純粋な真の子女たちを養育しなければなりません。
二番目に、どのような境遇でも皆様の心と体を一つに統一して暮らさなければなりません。私も、いち早く天の道を決心しながら、「宇宙主管を願う前に自己主管を完成せよ!」という標語を掲げ、悲壮な覚悟で出発しました。天は既に、皆様がこの目的を達成する道案内として良心を下さいました。良心は、皆様の師よりも先に、皆様に関して隅から隅まで知っています。皆様の一挙手一投足はもちろん、考えまでもすベて見通しているのです。
良心はまた、皆様の父母よりも皆様に関して先に知っています。さらには、皆様の良心は、神様よりも皆様をよく知っています。したがって、皆様の人生の中で良心を神様の代わりの位置に立て、影のない「正午定着」的な人生で絶対服従の道を行けば、皆様は間違いなく心と体の共鳴圏を形成し、統一を完成するでしょう。
三番目に、霊界は既に統一が終わりました。問題は肉身をもって暮らす地上界の人類です。罪悪と患難の塗炭の中で苦しむ彼らもみな、皆様の兄弟姉妹たちです。彼らを正しく教育し、天一国の民に還元させる使命が皆様にあるのです。人類は、誰もが例外なく堕落の後裔だということを認知し、真の父母様から祝福結婚を受け、血統転換をしなければならないという事実を、はっきりと悟るように教育する使命が皆様にあります。同時に、三千億を超える人類が完全に天の血統に復帰されるその日まで、交叉祝福結婚の恩賜を通して、真のオリーブの木に接ぎ木する役事を継続してあげなければなりません。
四番目に、皆様の一生は、母の腹中で十カ月、地上界で空気を呼吸して約百年、それから永遠の天上世界で永生するように創造されました。皆様が生まれて、正常で健康な人生を営むには、腹中での準備が絶対に必要であるように、皆様の地上生活は、次の段階である霊界の人生のために、徹底した準備の人生でなければならないということです。言い換えれば、皆様は、いつ、どこで、何をしても、霊界の先祖たちが皆様と共にいることを忘れず、霊界と歩調を合わせて暮らす人生でなければなりません。精誠と祈祷で霊界と交わって暮らす、地上で完成した霊界人になりなさいということです。
五番目に、天一国を営み、治めるには、民の力が絶対的必要要件だということです。今皆様は、先天時代の残滓である利己的個人主義の仮面を未練なく脱ぎ捨てなければなりません。天から所有権転換の手続きを受けるためには、皆様のすべての所有権を一旦天のみ前に奉献し、所有権還元式を通して、再び受けるという手続きを経なければならないという意味です。
皆様。さらには、天一国の民は、誰もが天のみ前に人類の福祉と平和のための基金の募金活動に参与するようになります。しかし、税金の形式ではなく献金として、収入の十分の三をまず先に国家に捧げて暮らす模範を示さなければなりません。強制ではなく、自発的に喜んで天のみ前に捧げる心情の奉献でなければならないという意味です。
六番目に、後天開闢の時代は、人間の堕落によって失ってしまった創造本然の理想世界を再び探し立てる時代です。神様が創造してくださった宇宙万象、すなわち自然環境も、人間の人生を豊かなものにするためには絶対に必要な条件です。人間と自然は、愛の主体と管理の対象として、互いに調和する中で共鳴圏を形成して暮らすようになっています。自然を破壊し、環境を汚染する行為を、これ以上放置し、容認してはいけません。
環境を保護し、愛する知恵深い天一国市民になってください。自然に帰って、解放と釈放の人生を楽しんでください。自然を愛することは、すなわち人間を愛することであり、さらには神様を愛することです。皆様の人生が自然と共鳴圏を形成して生きるようになるとき、その中で人格完成の花を咲かせるようになるでしょう。
その中で、真の心情文化と芸術世界の花が咲き、創造本性を中心として、神様と人間、そして万物が一つに調和して暮らす創造本然のエデンの園となるでしょう。このような真の愛の人生を実践する天一国の民に、どうして天が大いなる福を下さらないことがあるでしょうか。永遠に福楽を享受して暮らすようになるでしょう。
七番目に、天地開闢の後天時代は、天と真の父母様が開門してくださいましたが、この福多き栄光の時代を花咲かせ、実を結ばせることは、今皆様の手にかかっているということです。
アベル国連の位相を確立していく「天宙平和連合」の旗のもと「平和王国警察」と「平和王国軍」の二重的使命を果たす天の密使となってください。天が下さった祝福家庭とこの恵まれた地球星を、皆様でなければ誰が育て、守るのでしょうか。億兆蒼生の平和の王、神様を真の父母として侍って暮らす真の王子、王女になってください。天宙平和の王に侍り、真の孝子、忠臣、聖人、聖子の家庭の道理を果たし、太平聖代の平和王国を創建しましょう。
愛する天一国の民の皆様。きょう、この貴く神聖な日を心から慶祝し喜んでください。これまでのすべての憂いと懸念を払いのけてしまい、心から天の父と真の父母様に侍り、喜んでこの日を慶祝してください。
皆様の貴い精誠が集まり、きょうこの日をより一層輝かしいものにしています。この美しい清平湖畔の山川草木が、皆様の希望に満ちた壮途を祝福してくれています。皆様の子孫たちも、子々孫々、皆様にこの日があったことを誇り、保護し、賛美するでしょう。天のお父様の大いなる恩寵と祝福が、皆様と皆様の家庭の上に満ちあふれることをお祈りいたします。ありがとうございました。
12.天宙平和統一王国創建の真の主人
12.天宙平和統一王国創建の真の主人
日付:二〇〇六年十月十四日
場所:韓国、京畿道、加平郡、天正宮博物館
行事:第五回蒙古斑同族世界平和連合総会
天の摂理的要請によって創設され、今名実共にアベル国連としての位置を立てていく「天宙平和連合」と「蒙古斑同族連合」の発展のために、世界各地で苦労しておられる指導者の皆様。お忙しい日程を後回しにされ、今大会に参席するために駆けつけてこられた皆様を、天宙天地人父母である私と私の真の家庭の家族全員の名で歓迎する次第です。
皆様。今回の大会は、特に摂理的に大きく深い意義があります。この「蒙古斑同族連合」創設以後、既に五回目の開催となる世界大会であることはもちろん、「天宙平和連合」が創設されてから一年で、三回の世界巡回を勝利し帰国した本然の真の家庭を代表する韓鶴子総裁を歓迎する、世界的次元の歓迎大会でもあります。
私と共に韓総裁は、二〇〇五年九月十二日、アメリカのニューヨークで「天宙平和連合」を創設した直後、その創設メッセージを宣布し、世界百二十ヵ国の巡回を完了しました。この真の父母様の勝利的基盤を受け継ぎ、韓総裁は、今年(二〇〇六年)の春から再び二次として、世界百八十ヵ国でみ言宣布大会を開催し、真の子女たちを直接み言宣布に同参(一緒に参加すること)させることによって、真の家庭の二代が共に勝利する、実に驚くべき快挙を成し遂げました。この勝利は、天宙的次元でカイン圏の子女とアベル圏の子女を一つに結び、真の父母様に奉献する摂理的所有権まで転換する勝利でした。
この勝利的基台の上に、去る六月十三日には、ついに天と地が一つになり、神様と天地人真の父母様が安着される天正宮博物館奉献式と天地人真の父母様の天宙平和の王戴冠式が挙行されました。実に、歴史上空前絶後の大勝利でした。歴史の背後で数千、数万年の間、涙を流され、独りで恨の摂理路程を歩んでこられた神様が解放・/span>釈放を受け、天宙の王であり、主人として、永遠に安着される日でした。
天正宮博物館に入住された神様と真の父母様の勝利は、今、世界六十五億の人類を天の眷属に還元させて抱く、恩賜の大長征へと続きました。去る八月三十一日、私が韓国で最初のテープを切り、三回目として出発させたみ言と祝福の世界巡回が、真の父母と真の子女たちはもちろん、真の孫と孫娘まで帯同し、真の家庭の三代圏が全世界四十ヵ国を巡回し、祝福を施す大長征において、堂々と勝利を勝ち取って帰国した喜びの日でもあります。今回の世界巡回が特別である理由は、真の父母の家庭の三代圏が動員されたという点にあります。
毎日、真理と祝福で一ヵ国ずつを復帰していくための天宙平和王国軍の進軍でした。各国の十二カ所の主要都市で同時多発的にみ言を宣布し祝福を与える、人類最大の慶事でした。歴史上、いかなる聖人も夢見ることができなかった、真の家庭の三代が総動員されたという事実は、人類歴史に永遠に記録され、永遠に称賛される奇跡であり、天の解放的勝利です。さらにきょうは、私にとっても、また一つの忘れることのできない歴史的な勝利の一日でもあります。解放直後から北朝鮮の共産治下で天のみ言を伝播している途中で興南監獄に投獄された私が、二年八カ月間の獄苦を経ている中、国連軍によってついに自由の身となった勝利と解放の日なのです。一九五〇年十月十四日、その日は、天が奇跡を起こさざるを得なかった、実に危険千万の一日でした。人類の真の父母としての印を受けた私が処刑を受ける日だったため、天がどうして顔をそむけていることができたでしょうか。
このような途方もない摂理的背景を含んでいるきょうという日を、私は、神様の保護のもとで、人類の真の父母として、天のみ前には尊敬と栄光を、地の上には祝福と愛を施す歴史的な勝利の一日として宣布するものです。
世界の指導者の皆様。今わずかに一年を超えた「天宙平和連合」を、私たち全員が力を合わせてアベル国連の位置に立てる使命が私たちにあることを忘れないでください。
新しい天宙平和機構として発展させていくことはもちろん、サタン圏を代表するカイン格の既存の国連を改革して、国連内に世界的宗教指導者たちで構成された上院格の平和議会を創設し、既存の安全保障理事会と同等の位置の、神様の保護を受ける議決機関として立てなければならないというのが天の命令です。既存の国連代表部のように、自国の権益ばかりを代弁する代表ではなく、超国家的で超天宙的な次元で、心から人類の福祉と平和のために働く平和議会を創設しなければならないという意味です。
このような神様の創造理想的目的と趣旨をもって出発した「天宙平和連合」の出現は、決して、ある一人の人間の知恵から出てきた結果ではありません。天が、新千年紀を迎えた人類に下さった最高、最大の祝福です。したがって、「蒙古斑同族連合」も、今から「天宙平和連合」の天が賦与した崇高な志を成就していく伴侶として、その役割を果たすことを願います。
そのような意味から、きょう私は、人類にとって絶対に必要な天の啓示を「天宙平和統一王国創建の真の主人」という題目で、もう一度お伝えしようと思います。この「蒙古斑同族連合」創設の時にお伝えしたメッセージです。どうか心を無にして天の声に耳を傾けることができる、知恵深い指導者になってくださるように願います。
万有の創造主であられる神様は、全人類の真の父母です。ある特定の宗教や人種、あるいは特定の地域の人々だけのためにいらっしゃる、そのような制限された概念の父母ではありません。その名称を「ヤハウェ」と言ってもよく、「アッラー」、あるいは何かほかの名前でもよいのです。重要なことは、神様は確実に存在され、万人の真の父母として、今も生きて創造のみ業を継続していらっしゃるという事実です。御自身が太初に立てられた天理原則に従って宇宙万象を経綸され、歴史を摂理しておられるのです。
皆様。人間には心と体があり、心の上位には霊人体があり、その霊人体が入っていって暮らす霊界はもちろん、肉身が暮らしている現実世界のどこにでも神様は実在されます。そして、人間は、真の愛を通して神様と完全に一つになるとき、完全な人になるのです。
このような観点から、完全な人とは、たとえ小さな個体の姿だったとしても、全体歴史を代表した存在であり、また、未来のすべての関係を代表する存在なので、天宙的な価値を備えるようになるのです。私たちが本当に人間のこのような天宙的な価値を知れば、生きていくときに、心を先に立てて従っていく人生を生きていくべきだということが明確になるでしょう。
それで皆様の良心は、皆様のすべての言行はもちろん、考えまでも感知し、知っているのです。師よりも先に知り、父母よりも先に知り、神様よりも先に知るのです。したがって、永遠の師である良心の命令に絶対服従して生きさえすれば、皆様の永生は絶対に保障されるのです。神様の創造がそのようになっています。
人間の構造をよく見ると、神様は、本来人間を二重構造で創造されたことが分かります。有形世界である現象世界の縮小体として肉身を創造され、無形世界の代表であり、主人として立てるために霊人体を創造されました。したがって、人間は、地上界で百年くらい生きて肉身の役割が終われば、自然に、そして自動的に無形世界の霊界に入っていくようになっているのです。このように霊界は、肉身を土台として生きている私たちの目では見ることができないだけであって、地上生活の自動的で必然的な延長です。神様が創造してくださった、人間の永遠の本郷なのです。
霊界は、このように厳然として存在します。妄想の世界でもなく、想像の世界でもありません。これは、人間の選択権の外にあるのです。良いからといって行き、嫌だからといって行かなくてもよい、そのような世界ではありません。神様が永遠不変の方であられるように、御自身が創造された霊界も永遠不変なのです。私たちが地上界で、肉身をもって現象世界と様々な関係を結んで暮らすのと同じように、霊界でも人間は、霊人体をもって霊界のすべての現象と密接な関係を維持して生きていかなければならない宿命的存在です。
人間の霊人体と肉身の関係について見るとき、より重要なのは、肉身ではなく霊人体です。肉身は百年くらい生きて死ぬのですが、霊人体は、時間と空間を超越して永生します。いくら地上界で良い服を着て、良い物を食ベ、裕福に暮らす人も、結局、死ぬのではないですか。したがって、皆様の人生は、霊的な基準と肉的な基準をよく調和させ、霊肉が一つになった完成実体を形成して暮らしてから逝かなければなりません。現象世界であり有限世界である地上界の人生で、肉身を土台として霊人体を完成させる責任があるということです。ところが、霊人体の完成は自動的にやって来るのではありません。必ず真の愛の実践を通して、体と心が完全一体になった人生の土台の上で、初めて完熟した霊人体が結果として実っていくのです。
皆様。秋になって、倉庫に入っていく、よく熟した果物になるためには、春と夏という過程を経ながら、自然界が提供してくれる栄養素と主人の細やかな世話が絶対に必要です。無精で見識のない主人に出会った果樹園の果物は、あらゆる疾病と悪天候に悩まされ、熟すこともできないまま落果したり、虫に食われた果物として選別されたりしてしまうでしょう。果物は果物ですが、すべてが同じ果物というわけではありません。すべての果物が、市場に出して売れる完成品になるわけではないのです。
木の上で完熟した果物は、自動的に主人の倉庫に入っていきます。同じように、人間の霊人体は、木と同じ立場にある地上界の人生で完成してこそ、自動的に無形世界である霊界の天国に入っていくのです。言い換えれば、人間は、肉身をもって暮らす地上界の人生で、完熟した人生、すなわち、この地に天国を形成し、楽しく暮らしてから逝ってこそ、自動的に天上天国に入城するようになるのです。
また、地上界で暮らす間、皆様の一挙手一投足は、このような天の公法を基準として、一つ残らず皆様の霊人体に記録されます。したがって、霊界に入っていく皆様の姿は、肉界での人生を一〇〇パーセント収録した霊人体の姿です。よく熟した善の人生だったのか、虫に食われ腐った悪の人生だったのかは、皆様の霊人体に赤裸々に現れるのです。
神様が皆様の審判主ではなく、皆様自らが自分の審判官になるということです。このような途方もなく恐ろしい天理を知れば、どうしてあえて地上界の人生を、あらゆるサタンの誘惑に陥り、利己的で、快楽ばかりを追い求める背徳の人生で終えることができるでしょうか。皆様の霊人体に傷を負わせ、傷跡をつけることは、命を懸けて慎まなければなりません。天国行きと地獄行きが、きょうこの時間、皆様の考えと言行で決定されるという事実を、はっきりと肝に銘じてくださるよう願います。しかし、霊人体自体が真の愛の人生を主導し、実践できるのではありません。皆様の霊人体は、必ず体と心の円滑な授受作用によって展開する肉身の人生を土台とした真の愛の人生を通してこそ成長し、完熟し、完成するのです。
しかし、皆様の中では、外なる人と内なる人が絶えず葛藤し、争っていることを否定できないでしょう。あとどのくらいこの争いを継続されますか。十年ですか。百年ですか。宇宙のすべての存在には、厳然とした秩序があります。神様は、私たち人間を、そのように不完全な状態で創造されたのではないというのです。外なる人である肉身の誘惑を果敢に振り切り、内なる人である良心の道に従って人生の勝利を達成することが、皆様の人間たる義務であり、責任だということを知らなければなりません。このような人生を生きる人は、天運も共にあり、霊人体を完成することもできるのです。
皆様。天国はどのような所で、地獄はどのような所だと思いますか。どのような人たちが入っていく所が天国でしょうか。間違いなく存在するとすれば、そこはどこにあるのでしょうか。天の向こう側の銀河系の外でしょうか。それとも、人間の想像力の所産でしょうか。人間ならば誰でも、一度くらいは自問し、苦悶してみた内容でしょう。
一言で言えば、天国とは、神様の真の愛が満ちあふれ、真の愛が軸となって立てられた世界です。真の愛がすベての環境圏の外形であり、内容となっている世界です。人生の始まりと終わりが真の愛で一貫している世界です。誰もが真の愛によって生まれ、真の愛の中で生き、真の愛の懐に抱かれ、真の愛の軌道に沿って次の世界の霊界に移っていく人生を生きる人たちの世界です。したがって、その世界には、反目や嫉視があり得ず、お互いがお互いのために生き合うことが自然な世界です。お金や名誉、あるいは権力が支配する、そのような世界ではありません。一人が成功するのは全体を代表して成功することであり、一人がうれしく思うのは全体のためにうれしく思うことであり、一人が喜ぶことは全体が共に喜ぶ、そのような姿の世界です。
天国は、真の愛の空気でいっぱいに満ちている世界です。真の愛を呼吸して暮らす世界です。いつも、どこでも、生命が躍動する世界です。構成員のすべてが真の神様の血縁として関係を結んでいる世界です。全世界が私たちの体の細胞のように、不可分の関係で結ばれている所です。神様の本質的愛である真の愛だけが治める世界です。したがって、神様も、真の愛のために存在されるのです。
そうだとすれば、真の愛とは、どのような愛でしょうか。真の愛とは、受けようという愛ではなく、人のために、全体のために先に与え、ために生きようという愛です。与えても、与えたことすら記憶せず、絶えず与える愛です。喜んで与える愛です。母親が赤ちゃんを胸に抱いてお乳を飲ませる、喜びと愛の心情です。子女が父母に孝行して喜びを感じる、そのような犠牲的な愛が真の愛です。神様の人類創造は、何の見返りも期待せず、条件もつけずに与える、絶対、唯一、不変、永遠の愛による創造です。
皆様。真の愛は、公益性を備えた無形の秩序や、平和や、幸福の根源です。真の愛は、宇宙の源泉であり、宇宙の中心、宇宙の主人を生み出してくれる愛です。真の愛は、神様の根であり、意志と力の象徴でもあります。したがって、真の愛で結ばれると、永遠に一緒にいてもただうれしく、宇宙はもちろん神様までも引っ張れば付いてくるのです。堕落の末裔である人間がつくった国境の壁、人種の壁、さらには宗教の壁までも、永遠に終わらせる力をもっていることが、真の愛の価値です。したがって、天国に入るのに絶対に必要な条件が、正に、ために生きる人生、すなわち真の愛の人生なのです。
ところが今日、私たちが身を置いている現在の世界を見てください。極度の利己主義の罠にかかり、物質万能を叫び、価値観を喪失したまま、享楽と腐敗の沼にはまり込んでいます。アルコール中毒者がはびこり、麻薬やフリーセックスでも足らずに、今では近親相姦という獣にも劣る蛮行を勝手気ままに行っても、堂々と顔を上げて生きています。
女王格の女性、祖母格の女性、母格の女性、妻格の女性、娘格の女性、このようにすべての段階の女性たちを蹂躙しても、世の中を闘歩する「人面獣心」の者たちが氾濫する世の中になってしまいました。夫婦同士で、お互いの夫と妻を取り替えて楽しむスワッピングが猛威を振るう世の中になってしまいました。このような振る舞いこそ、人倫と道徳破壊の極致であり、堕落行為の断末魔的姿にほかなりません。神様の創造理想世界の完成が、夢にも見ることができない地獄になってしまいました。
このようなすべての問題は、私たちの始祖、アダムとエバの堕落にその根を置いています。長成期完成級にいたアダムとエバが、サタンの誘惑によって堕落してしまいました。時でない時に、性的に堕落してしまったのです。
このように、男女間の不倫な性的結合が正に堕落となったので、数千、数万年を経てきながらも、人類はいまだにその堕落の血統圏を抜け出すことができないまま、おぞましい蛮行を継続しているのです。神様の胸に釘を打ち込む逆賊行為です。
皆様。人間は、男性も女性も独りでは半分の人間にすぎません。神様の創造がそのようになっています。それで神様は、愛の器官である生殖器の主人を、お互いに取り替えておいたのです。妻の生殖器の主人は夫であり、夫の生殖器の主人は妻だというのです。
したがって、お互いにために生きる真の愛を中心として一つになってこそ、相対の主人の位置に立つことができるのです。言い換えれば、人間は、誰彼を問わず、結婚を通して主人の位置を確保するときに、半分の人間ではない、完全な人間になるのです。
人間の生殖器は、限りなく神聖な所です。生命の種を植える生命の王宮であり、愛の花を咲かせる愛の王宮であり、血統の実を結ぶ血統の王宮です。この絶対生殖器を中心として、絶対血統、絶対愛、絶対生命が創出されます。絶対和合、絶対統一、絶対解放、絶対安息が展開するのです。それでは、生殖器の主人の位置を求めて何をしようというのでしょうか。その位置で神様の愛を占領しようというのです。神様は三大愛の主体であられます。天宙の主人として、真の愛の師、真の愛の主人、真の愛の父母であられます。これが正に、真の三大主体思想です。このようなすべての教えと真理が、真のモデル的家庭の人生を中心として創出されるのであり、これを拡大すれば、社会と国家、そして世界と天宙までも、モデル的理想家庭の平和王国に変えることができるのです。
堕落することによって、最初のアダムは本然の真の血統を失ってしまい、したがって、本然の夫婦になることができず、本然の家庭をつくることができませんでした。真の師、真の父母、真の王になるべきだったアダムは、サタンの血統を受け継いだ偽りの師、偽りの父母、偽りの王に転落してしまったのです。イエス様も、この地に降臨した目的が、ほかのところにあったのではなかったのです。
第二アダムとして来られたイエス様が、もし十字架で命を失ってさえいなければ、イエス様も、堕落とは関係のない本然の天の血統をもって最初のアダムの失敗を復帰し、人類の救世主として真の家庭を立て、人類の本郷である平和理想世界王国、すなわち地上天国を創建していたでしょう。しかし、来られた主を理解し、侍ることができなかった弟子たちとユダヤ教の指導者たち、そしてイスラエルの国家指導者たちの不信が、イエス様の生涯をあのように無念で悲惨な姿で終わらせてしまったのです。
一つの血統も残すことができないまま、突然逝かなければならなかったイエス様の恨に満ちた心情を知る人は、どこにいたでしょうか。二千年間キリスト教の歴史が進行してきましたが、本当にイエス様の悲しい事情を想像だけでもしてみたキリスト教徒がいたでしょうか。再臨の約束だけを残したまま、跡形もなく、突然旅立たれたイエス様、その肉身は、既に土になってから久しいのですが、天がイエス様を通して成し遂げようとされたそのみ旨は、今、歴史の終末期を迎え、天の印を受けて顕現された真の父母様を通して完成しつつあります。しかし、真の父母の使命を完遂すべきレバレンド・/span>ムーンの生涯もまた、言い表せない苦難と迫害で綴られた恨の生涯でした。第一アダムと第二アダムが果たせなかったすべてを蕩減復帰し、完成しなければならない第三アダムである真の父母の使命は、救世主、メシヤ、再臨主の使命はもちろん、すべての教主たちの使命までも総体的に完遂しなければならない人生なのです。
神様の宇宙創造がそうだったように、少しの誤差も許容できない人類再創造の大役事でした。誰一人として相談すらできない孤独な路程でした。神様までも顧みられず、徹底して独りで訪ねていかなければならない茨の荒野路程でした。幾度も反復される生死の岐路で血を吐きながらも、天との約束を成し遂げるため、再び立ち上がらなければならなかった不死鳥の人生でした。
かつて日本留学時代に地下で独立運動をしたとして、また解放直後、共産治下の平壌で天のみ旨を伝播しているときに、自由国家として誕生した李承晩政権下でも、そしてさらには、民主主義の世界的な代表国であると誇るアメリカにおいてさえも獄中の苦労を経験するなど、一生に六度も無実の獄中闘争を経なければならなかったレバレンド・/span>ムーンの波瀾万丈な人生を、誰か理解する人がいたでしょうか。
かわいそうな神様のために、そして死亡圏で苦しむ堕落した人類を救い上げるために、歯を食いしばって耐えて生きてきた悲惨な生涯でした。今でも誰かが、私のこのような心情の内情をかいま見て、一言だけでも投げ掛けたなら、私の涙は滝のようになるでしょう。
皆様。しかし、今ではもう罪悪の蕩減復帰時代である先天時代が過ぎ去り、天法によって治める法治時代、すなわち後天開闢の時代が到来しました。真の父母様から祝福結婚を受けて血統転換を完成し、「正午定着」的な人生、すなわち影のない人生を営みさえすれば、皆様は今から自動的に天国に入っていける、恩賜圏の時代に入ってきているのです。まずこの地上界で真の家庭を立てて、天国生活をしてから人生を終えれば、そのまま天上の天国に連結され、永生を享受するようになるのです。
したがって皆様は、今から家庭という枠組みの中で、神様を一番上の父母として侍り、全員が子女となり、血縁を中心に苦楽を共にして生活することによって、完成した父子関係を形成しなければなりません。神様と真の愛の相対圏を形成して暮らしなさいということです。
天国は、地上界で先に完成されなければなりません。有形世界の天国が無形世界の天国を完成する前提条件になるということです。したがって天国は、銀河系の向こう側に隠れている空間の世界でもなく、人間の頭脳の中にだけ存在する想像力の副産物でもありません。皆様の真の愛を中心とした人生を通して、初めて創造される実体的な地上天国のことをいうのです。その基盤の上に肉界を抜け出れば、自動的に無形実体の天上天国に入っていくようになっています。地上界で天国生活をしてから逝ってこそ、天上でも天国生活ができるようになる、ということです。
木の上でよく熟した実であってこそ、食庫の中でも最上の収穫品として選別されるということを言いました。皆様の人生が、木の上から虫に食われた地獄行きの人生になってはいけない理由が、正にここにあります。結局、天国行きか地獄行きかは、皆様が地上での人生を通して、自ら決定することを忘れてはいけません。
皆様。共に生きる生活の典型は家庭です。父母と子女は愛と尊敬で、夫婦は相互信頼と愛を土台として、兄弟姉妹はお互いに信じて助け合いながら、一つになって暮らす家庭の姿が、正にモデル的理想家庭なのです。真の愛の根に、真の愛の幹が生じて、真の愛の実を結ばせる、真の家庭を取り戻さなければならないということです。
そのような家庭には、歴史の根が生きており、天国の根が張っているのです。地上天国の根が張っている所が、そのような家庭です。永遠に継続する王権の根も、ここに定着するのです。過去、現在、未来の根が、それぞれ祖父母、父母、孫と孫娘に代表され、過去の根は霊界を代表し、現在の根は地上世界を代表する王宮であり、未来の根は孫と孫娘を王子、王女として立て、二つの世界、すなわち霊界と肉界を代表する平和の宮殿を建てて暮らすのです。このように、祖父母、父母、孫と孫娘を中心として、三代が一つの家庭で、永存される神様に侍って暮らす天一国家庭を探し立てることが、氏族的メシヤの責任であり、平和大使の使命であり、神様の願いであることを知らなければなりません。
人類が一つの家族となり、お互いに心の壁を崩し、国家間の国境までも除去しようという共生、共栄、共義社会の実現運動も、このように一つの家庭から始まるのです。したがって、私たちが真の家庭を探し立てることは、この地において天宙平和王国創建を早める摂理的召命だということを肝に銘じなければなりません。
神様も、どこかへ外出しても懐かしく思って、再び訪ねてこられる家庭を築きなさいというのです。父母が子女の家を訪ねるように、喜びの心で気楽に訪ねられる家庭を準備しなさいということです。それが、正に神様に侍って暮らす生活です。
そのような家庭では、神様が縦的な良心の主体になり、その縦的主体に従って皆様は心と体を統一するのです。そこでは、父母の愛、夫婦の愛、子女の愛、兄弟の愛、このように四大愛圏、すなわち四大心惰圏が完成するのです。
このような家庭であってこそ、上下、前後、左右が一つに連結されて球形運動を継続するようになり、したがって、永存するようになるのです。もし世界が、このような真の家庭で満ちるならば、そこには弁護士も、検事も、さらには判事も必要なく、天道と天法が治める世の中になるでしょう。皆様も一度考えてみてください。誰が皆様の善し悪しを一番よく知っていますか。皆様の祖父母であり、皆様の父母であり、皆様の夫、皆様の妻、皆様の子女たちです。家庭の中で解決できないことがあるでしょうか。父母と子女が、夫と妻が、兄と弟がお互いにために生きる人生の模範を示すとき、許し難い過ちがどこにあり、罪を犯す隙間がどこにあるでしょうか。天理と天道が治める世界は、自然な世界です。遮るもののない真理と道理に従う世界です。影が生じない絶対価値による「正午定着」の世界です。
尊敬する「蒙古斑同族連合」の代表の皆様。このような驚くべき摂理的な時を教え、悟らせてくださった神様と真の父母様に、私たち全員が感謝と栄光をお返ししなければなりません。「蒙古斑同族連合」は、今や使命が明確になりました。「天宙平和連合」を縦的なアベルとし、そして世界の宗教圏と国家圏を横的なアベルとして侍り、カイン的立場に立ってこの地に平和理想世界王国を創建する主役にならなければなりません。
皆様は、今、摂理的第四次アダム心情圏の時代である解放・/span>釈放時代、すなわち後天開闢の時代に進入しています。蕩減復帰で染まっていた旧約、新約、成約時代までの先天時代を勝利した、影のない「正午定着」時代であり、アダムの堕落以前の本然の理想世界を創建していく時代です。平和の王、真の父母を中心として、霊界と肉界が一体圏を形成した全体、全般、全権、全能の真の愛の心情圏の時代、すなわち天宙平和統一王国の時代を意味するのです。
皆様全員が、億兆蒼生の平和の王である神様を、真の父母として侍って暮らす、真の王子、王女になってください。真の父母様の祝福結婚を受けて血統転換を完成することによって、「蒙古斑同族連合」を「蒙古斑血族連合」に還元させましょう。それが正に皆様に下された天命であることを肝に銘じ、天宙平和統一王国創建の真の主人になりましょう。皆様の国家と家庭の上に、天の恩寵が満ちあふれることをお祈りします。ありがとうございました。
13.神様のみ旨から見た環太平洋時代の史観I
13.神様のみ旨から見た環太平洋時代の史観I
日付:二〇〇八年八月二十七日
場所:韓国、京畿道、加平郡、天正宮博物館
行事:重生完成、復活完成、永生完成の日宣布式(ヘリコプター事故後四十日)
世界百九十数ヵ国から、きょう、この貴く摂理的な日を慶祝するためにお越しくださった貴賓の皆様。初めに、私たち夫婦と一行全員を無事に保護してくださった神様に、そして私たちのために祈祷と精誠をもって声援してくださったすベての方々に、心から感謝申し上げます。
私はきょう、実に感慨無量です。八十有余年の生涯は、ただ摂理を成し遂げるためにあらゆる受難と獄苦を経るなど、生死の峠を数限りなく行き来しながら生きてきた生涯です。世の中が知らない中、一人でサタンとの熾烈な闘争を続けてきた人生です。
皆様。神様は真に奥妙に摂理をされます。誰も想像できなかった大型へリコプター事故において、天は霊界を動員し、真の父母である私たち夫婦の身には、サタンも無理に手を出すことができないように措置されたのです。人間の目にはとても神秘的な奇跡の中の奇跡に見えるでしょう。しかし、これはヘリコプター事故の歴史上、類例を見ない不可思議な出来事として記録されています。
二〇一三年一月十三日を祖国光復完成の日として公表し、夜昼なく心血を注いでいる私を、天がどうして見捨てることができるでしょうか。御自身の実体として地上界でこの聖業を成し遂げていくレバレンド・/span>ムーンに、神様が共にいらっしゃらなければ、誰が摂理を完成し、人類を再び神様の懐へと取り戻すことができるでしょうか。
神様の大いなる恩賜を受けて、このように皆様の前に再び立つことができるようになった私たち夫婦は、真に感慨無量です。人類の真の父母として天の印を受けた私たち夫婦は、堕落の血統として生まれ、父母のいない孤児として数千、数万年の間、さまよっている人類を救い、一緒に連れて帰ってきなさいという天の至上命令を受けました。
今から四年余りが残っている二〇一三年度に向かう最後の段階として、「双合七八禧年」を宣布し、霊肉界の万邦に総進軍命令を下したこの時点に、このような不意のへリコプター事故に遭ったのです。
しかし、天はこの事故を通して、もう一度、無知蒙昧な人類に、天が生きて役事していらっしゃることをはっきりと見せてくださったのです。今や皆様は、私と手を取り合って爆発的な真の愛、真の家庭革命を遂行し、全人類を祝福家庭化しなければならない切迫した時点にいることを、一時も忘れてはいけません。
貴賓の皆様。きょうこの貴い日を迎え、世界各国から来られた皆様にお伝えしようとするメッセージは、去る四月三十日から五月二日にわたって、アメリカのテキサスとワシントンDCで開催された、南北米の首脳たちのセミナーで宣布した天のメッセージです。人類は既に新しい時代圏である後天開闢の時代に入っています。平和の王として即位した私の命を受け、世界各地に派遣された分捧王たちを中心として天が役事され、この地に新天新地、すなわち天一国を完成させる時代です。
皆様。イエス様の前に洗礼ヨハネが責任を果たしていたならば、ユダヤ教とイスラエルの反対にあって十字架の道に追い立てられるイエス様にはならなかったはずです。洗礼ヨハネと共に、イエス様はイスラエル民族を導き、天が数千年にわたって準備してきたローマを平定し、治めることができるようになっていたはずです。
そのような基盤さえ確保していたならば、イエス様は世界へ通じるローマの道を通して、世界全域に分捧王たちを派遣していたでしょう。彼らは平和の王となられたイエス様に代わる代身者であり、天のみ旨を伝授された相続者としての分捧王の役割を果たして、この地球星に、国境がなく、垣根のない解放・/span>釈放の平和王国、すなわち天一国を創建していたでしょう。
しかし、人類はサタンの計略から抜け出すことができないまま、再び二千年間の蕩減復帰の道を歩んできた事実を私たちはよく知っています。洗礼ヨハネ一人の失敗が、このように途方もない結果をもたらしたのです。天の摂理は、決して中断されても、放棄されてもいけないというのが天理です。ついにこの地、大韓民国が天の選択を受け、摂理を完成させる祖国となりました。真の父母様がこの地の精気を受けてお生まれになったからです。
私は既に摂理の三大中心国に、アベル格の分捧王を任命、発表しました。摂理上、祖国の位置にある韓国を代表して天宙平和連合(UPF)世界会長を、母格の国家である日本は日本天宙平和連合会長を、そして摂理的に長子格であるアメリカにはワシントン・/span>タイムズ会長を立てて派遣しました。
それとともに、カイン型の分捧王として、北米圏を代表してジョージ・/span>ブッシュ元アメリカ大統領をその候補に選任し、南米圏を代表してサンギネッテイ元ウルグアイ大統領を立て、南米大陸に平和運動を展開します。そして、摂理的に祖国となる大韓民国のカイン型分捧王の位置には、全国民の元老として尊敬されている素石李哲承総裁を選任しました。
皆様。私はこのように世界各国に分捧王たちを派遣する手続きを躍動的に進行させています。彼らは決して、洗礼ヨハネのような失敗を、二度と繰り返すことのできない時代圏に入ってきています。十字架の道に忽然と去られたイエス様の時とは異なり、平和の王として天の印を受けた私は、必ずやこの地球星に神様の祖国光復を完成させなければならないからです。天が共にいらっしゃり、平和の王が中心軸として立ち、世界津々浦々に派遣された子女たちと分捧王たちを導き、永遠の平和が定着する本然の理想天国を創建するのです。
どうか心と体を一つにして、きょう、天が下さるこの天の秘密の一端を皆様の心の中に刻印してください。今後の皆様の活動と人生を指導してくれる天道のみ言が、きょうのこのメッセージに込められていることを肝に銘じてください。
尊敬するジョージ・/span>ブッシュ元アメリカ大統領、そしてサンギネッティ・/span>ウルグアイ元大統領をはじめとする中南米圏の元・現職首脳および内外の貴賓の皆様。まず、忙しい日程を先に延ばし、このように本国際指導者大会に参加してくださった皆様に、私と私の家庭の名で心から感謝を申し上げます。
貴賓の皆様。国際連合の創設趣旨に従い、世界平和を守るという崇高な志を抱き、朝鮮戦争において多大な犠牲を払った国連軍、アメリカをはじめとする十六ヵ国の参戦国に、み旨を中心として七千万の韓民族に代わり深甚なる感謝の心情をお伝えします。人類を罪悪から救い、御自身の創造理想を完成しようとされる神様の摂理的観点から見れば、朝鮮戦争は、単純な一国の戦争ではありませんでした。神様の摂理を完結するうえで、決定的な役割を成し遂げた歴史的な聖戦だったのです。
私と韓半島を中心として繰り広げられた神様の深い摂理的内容を、ここで一つ一つすべて説明することはできません。したがって、きょうは、私が最近宣布した環太平洋を中心とする摂理的内容を皆様に紹介しようと思います。
貴賓の皆様。私は、昨年の二〇〇七年が始まると同時に、神様と人類が、数千年の歴史上、ただの一度も経験できなかった摂理的次元の禧年(すべてのものが元の位置に戻る年、歴史始まって以来、改めて迎える喜びの年)を宣布しました。天がこの年を大きく祝福されたのです。数千、数万年の歴史を通して、執拗なまでに神様の胸を苦しめ、人類を足かせの沼から抜け出すことができないようにしていたサタン主管権、すなわち悪主権の先天時代がついに終わり、この年を頂点として、今から人類は、神様を中心にお迎えし、新しい善主権の時代である後天開闢の時代を大きく開いていくことができるようになったのです。
このような途方もない天の摂理が、皆様の知らない間に進行しているのであり、今では、世界百八十五ヵ国で、私の教えを相続し、天がこの時代に下さった特命を遂行するために、昼夜を分かたず走っている平和大使たちの数が、数百万になっています。
したがって、きょう私は、皆様に今後人類が行くべき方向と天の摂理的プログラムを宣布するという次元で、「神様のみ旨から見た環太平洋時代の史観・/span>アメリカを中心とする国連と自由世界の方向」という題目で、天のみ言をお伝えしようと思います。
皆様。人類歴史の発展史を深く観察してみれば、歴史の背後で、絶えず役事される天の意志と息遣いを、はっきりと感じるようになります。世界四大河川地域を中心として第一歩を踏み出した人類の文明史を、一度振り返ってみてください。ナイル川を中心とするエジプト文明、チグリス・ユーフラテス川を中心とするメソポタミア文明、インダス川を中心とするインダス文明、黄河を中心とする黄河文明、これらを私たちはよく知っています。
その後、人類の文明史は、地中海圏に上陸し、ギリシャ半島のギリシャ、イタリア半島のローマといった地中海の半島文化として、花を咲かせるようになります。歴史は、再び発展を繰り返しながらヨーロッパ大陸文明として定着するかと思われましたが、この大陸文化も、再び大西洋圏のイギリスで島嶼文明の花を咲かせる土台となります。
しかし、四海を平定し、「その地に日が沈むことはない」と叫び、気勢をあげていた大英帝国も、再びその華麗な文化のバトンをアメリカ大陸に譲り渡した事実を、私たちは、歴史の中に目撃します。このように、アメリカ大陸に着陸した人類の文明史は、ついにキリスト教に根をおく民主主義の甲胄をまとい、宗教の自由と人権平等の旗印を掲げて闘い、第一、第二、第三次世界大戦を勝利することによって、無神論的悪主権の代名詞だった共産主義がひざまずくようになります。
しかし、人類文明史の発展がここで終わるのではありません。アメリカが偉大であるがゆえに、成し遂げられた結果でもありません。摂理的ブログラムに合わせ、天はアメリカという国を第二イスラエルの代表として選び立て、中心宗教であるキリスト教を通してアメリカの国民を育て、訓練させ、その結実段階の摂理を成し遂げてきたのです。
皆様。しかし、問題は今からです。地球星を一周回ってきた人類文明史の発展は、ついに太平洋圏に到着しました。今や人類歴史は、環太平洋圏を中心として完成、完結すべき摂理的時点に到達したのです。この摂理的ブログラムは、もはやいかなる力も妨げることはできません。悪主権下で勝ち負けを繰り返していた先天時代の蕩減路程は、飛躍する環太平洋時代の足首をつかむことはできないのです。天が禧年を宣布された特別なみ旨が、正にここにあります。
皆様。環太平洋時代の到来が意味するところは、実に大きなものです。人類のメシヤとして来られたイエス様が、み旨を成し遂げていたならば、世界はどのような姿に変わっていたと思いますか。イエス様は、全人類を救うために来られた救世主、メシヤだったのであって、地中海東方の片隅に位置するイスラエルだけを救うために来られた方ではなかったのです。その当時、人類文化は、既に地中海の中心であるローマを拠点として、四海を掌握し、治めることができていました。したがって、天は、イエス様がローマを教化して統治し、その強大なローマの力を借りて、世界人類を新しい神文明圏へと救ってくれることを期待していたのです。しかし、歴史は、あまりにも悲惨な十字架の惨刑で終わったイエス様の最期を記録しています。
皆様。神様の創造理想を完成する神文明圏の構築は、真の愛の人生を実践躬行し、霊界の実相をはっきりと知り、モデル的理想家庭である真の家庭を探し立てることであり、これは天からの至上命令です。それでは、新しい神文明圏の真の愛はどのような愛であり、真の家庭とはどのような家庭をいうのでしょうか。
皆様。絶対的神様の真の愛は、受けようという愛ではなく、人のために、全体のために先に与え、ために生きようという愛です。与えても、与えたという事実すら記憶せず、絶えず与える愛です。喜んで与える愛です。母親が子女を胸に抱いてお乳を飲ませる、喜びと愛の心情です。子女が父母に、心身をすべて捧げて孝行しながら喜びを感じる、そのような犠牲的な愛です。真の愛で結ばれると、永遠に一緒にいてもただうれしく、宇宙はもちろん、神様までも引っ張れば付いてくるのです。堕落の末裔である人間がつくった国境の壁、人種の壁、さらには宗教の壁までも、永遠に終わらせる力をもっていることが、真の愛の価値です。
神様の絶対的真の愛の主流属性は、絶対、唯一、不変、永遠のものなので、誰でもこの真の愛を率先して実践躬行するとき、神様と同居して共に楽しむことができ、同参権、相続権までも享受するようになるのです。このように、天国に入る絶対必要条件であるために生きる人生、すなわち真の愛の人生とは、すべての創造の平和理想的モデルとなる、神様を中心として平和に暮らす新しい理想家庭の人生です。人類には今、誰もが真の家庭を探し立てることのできる道が大きく開かれました。
皆様。共にために生きる人生の典型は家庭です。父母と子女は愛と尊敬で、夫婦は相互信頼と真の愛を土台として、兄弟姉妹はお互いに信じて助け合いながら、一つになって慕らす家庭が、正にモデル的理想家庭なのです。真の愛の根に、真の愛の幹が生じ、真の愛の実を結ばせる、真の家庭を取り戻さなければならないという意味です。
このように、真の祖父母、真の父母、真の子女を中心として、三代が一つの家庭で、永存される神様に侍って暮らす天一国家庭を探し立てることが、氏族的メシヤの責任であり、平和大使と分捧王たちの使命であり、神様の願いであることをはっきりと知らなければなりません。もし全世界が、このような真の家庭で満ちあふれるならば、そこには弁護士も、検事も、さらには判事も必要なく、天道と天法が治める、道理に従う世界となるでしょう。
平和を愛する環太平洋圏の指導者の皆様。私は、実に形容し難い受難の路程を克服して勝利し、今日この地位まで来ました。決して個人の栄達と慰安のための人生ではありませんでした。生死が行き交う茨の道でも、天の印を受け、天のみ旨がどこにあるかをはっきりと知った私だったために、人類救援という天命をつかんで身もだえする、不死鳥の人生を生きてきました。そうして、アメリカと世界の宗教界、学界、政界、および各界各層の指導者たちから、私は次の八つの分野でチャンピオンの呼称を受けるようになりました。
一番目に、レバレンド・ムーンは、神様を最もよく知るチャンピオンです。これまで神様は、全知全能の方であられ、被造万物の世界とは絶対的な主従関係であり、尊敬と栄光の玉座にいらっしゃる方であると考えられてきました。しかし、事実は正反対です。
私は、摂理的使命を出発しながら、神棣と人間の関係が父母と子女の関係だということを知ったのであり、最初のアダムをサタンによって失ってしまったのち、神様は、悲しみと嘆息と恨の神様になられたことを悟りました。私は、生涯を通して、その神様の恨を解怨してさしあげ、神様の心情を解放・/span>釈放してさしあげようと全力を尽くしてきました。ついに、二〇〇一年一月十三日、「神様王権即位式」を奉献してさしあげることによって、神様の栄光と権威の玉座を取り戻してさしあげたのです。
二番目に、レバレンド・/span>ムーンは、サ夕ンを最もよく知るチャンピオンです。これまで人類は人間を堕落させ、すべての悪行を主導する悪魔サタンの正体が何かを知りませんでした。私は、摂理を出発した草創期に、十四年以上の間、血のにじむ霊的な祈祷生活を通して、天上世界のあらゆる秘密を深く調べていく中で、すべての悪の根源であるサタンの正体が何であり、さらには、サタンの戦略と戦術が何かを知るようになりました。
堕落によって血統を汚してきたことがサタンの戦略戦術だったため、私は、天の側に本然の血統を探し立てようと全力を尽くしてきたのであり、このような天の戦法が世界的に広く知られた交叉合同祝福結婚運動なのです。
三番目に、レバレンド・/span>ムーンは、人間を最もよく知るチャンピオンです。人間は、どこから来て、どのように生き、どこに行くのか、堕落した人間は、なぜ心と体が争い、葛藤しているのか、生と死の意味は何か、本当に死後の世界は存在し、このために地上生活はどのようにするべきか、などに対する多くの疑問は、レバレンド・ムーンが明らかにした「創造原理」で詳しく説明しています。
人間の生は、腹中から地上生活を経て、永遠の死後の世界にまで連結されているのです。レバレンド・/span>ムーンは、人を見れば、その人の運命を直観する視覚があります。そのため、世界の大勢の若者たちの配偶者を結び合わせてきました。
四番目に、レバレンド・/span>ムーンは、霊界を最もよく知るチャンピオンです。死後の世界である霊界は、地上生活の延長として、すべての人間が自然に行く世界として実在する世界です。したがって、祝福を受けて原罪を清算したのち、霊人体を完成して肉身を脱ぐ人たちには、死ではなく聖和という神聖な儀式を通して、永生の天の国に行く道を歓送し祝賀するのです。歴史時代に来ては逝った数多くの聖賢、烈士たちが、今霊界に実在しており、真の父母様から祝福を受けて絶対善霊となり、神様の地上摂理を手伝っているという事実を知らなければなりません。地上生活のー瞬ー瞬は、そのまま天上に記録され、後日、霊界に行く日に、地上生活の審判材料になるのです。したがって、すべての人間は、より大きなもののために犠牲になることを喜ぶ、真の愛の人生を実践しなければなりません。
五番目に、レバレンド・/span>ムーンは、イエス様を最もよく知るチャンピオンです。神様の息子であり、救世主、メシヤとして来られたイエス様が、準備されていた当時のユダヤ教団の指導者たちから反対され、最後に十字架で処刑されたことは、人類歴史において、最も悲劇的な事件です。イエス様は、第二のアダムとして、神様を中心とする理想家庭のモデルを成就し、全人類を接ぎ木してあげなければなりませんでした。
ローマを経て西欧文明の基礎となり、大西洋と太平洋文明圏の中心核となっているキリスト教は、再び来られる再臨主のための新婦的基盤であることを理解しなければなりません。キリスト教徒たちは、神様のみ旨を広げることもできずに十字架に追われたイエス様の、悲しい心情世界を理解しなければなりません。私の教えを通して、イエス様の使命と十字架による救援の限界、そして再び来られなければならない理由などが、はっきりと明らかにされています。
六番目に、レバレンド・/span>ムーンは、聖書および各宗教の経典の核心内容を最もよく知るチャンピオンです。聖書を中心とする各教団の主要な経書は、人間始祖の堕落によって無知に陥った人間たちを、再び神様のみ前に帰す道が暗示されている秘密の啓示書です。
したがって、重大な内容が比喩と象徴で描写されているのです。比喩と象徴は、天から来るメシヤによってのみ明確にされます。したがって、旧約の律法の核心内容を明確に教えてくださった方がイエス様であり、レパレンド・/span>ムーンの教えを通して、新旧約の聖書全体に貫き流れる神様の救援摂理に関する天の秘密が、明確に現されているのです。聖書は、神様の創造理想と堕落、そして復帰の道が隠された秘密の啓示書です。レバレンド・/span>ムーンが明らかにした「原理」は、各種の経書で疑問視されていることに対するすべての答えが、明快に表されています。
七番目に、レバレンド・/span>ムーンは、人類歴史を最もよく知るチャンピオンです。歴史は、単に漠然と反復しながら循環する歴史ではありません。明確な方向と目的をもって流れているのです。人類歴史は、本然の創造理想を回復していく蕩減復帰摂理歴史であり、救援摂理歴史です。
歴史の始源と方向を明確に知っている私は、このような摂理的観点から、一九八五年、ソビエト連邦の最全盛期に、スイスのジュネーブでの国際学術会議を通して、共産主義の終焉を予言するなど、唯物史観の終末を予見したのです。これからは、すべての国家と宗教がそれぞれの垣根を崩す時です。そうして、「唯一なる神様のもとの一家族(One Family under God)」となる時代が急速に到来するでしょう。歴史の主管者は、神様であられます。今後、天運の到来により、歴史の軸が、アベル国連を中心に、天一国を創建するための超宗教・/span>超国家の世界へと急速に前進させるでしょう。
八番目に、レバレンド・/span>ムーンは、真の家庭の価値を最もよく知るチャンピオンです。神様の創造理想は、神様を中心とする真の家庭をつくることです。アダムの家庭が成し遂げられなかった真の家庭の理想を取り戻し、地上・/span>天上天国の基盤を構築するのです。
私が主導してきた祝福結婚運動は、単純な結婚儀式ではなく、原罪を清算し、本然の真の血統によって天に接ぎ木する神聖な行事なのです。真の家庭は、真の愛、真の生命、真の血統の根源です。本然の真の理想家庭を通して、真の国、真の世界、真の天国が建設されます。家庭における真の父母を中心とする四大心情圏と三大王権の基礎が天一国の土台になるのです。
二〇〇五年九月十二日、「天宙平和連合」の創設以降、レバレンド・/span>ムーンは、三代圏祝福理想の完成を通して、み言と祝福で全人類を神様のもとの一つの家庭にしようと、私と韓鶴子総裁、さらに直系の子女たちと孫、孫娘の三代圏が進み出る世界巡回を完了しました。さらに、アメリカのキリスト教代表百二十人、宗教圏代表千二百人、そして一万二千人の平和大使たちが、国家代表として世界百九十数ヵ国を巡回し、真の父母様のみ言と祝福行事を行うことによって、神様を中心とする神文明世界を成し遂げていくために、真の家庭の価値が人類の普遍的価値として定着するようにしたのです。
以上のように、レバレンド・/span>ムーンは、八つの分野のチャンピオンとして世界に広く知られてきましたが、天の助けにより、全人類が協助して勝利しなければならない標的として残されているのです。
このように、真の父母と全人類が一致して血と汗と涙で起こした勝利の土台の上に、私は、去る二〇〇三年、イスラエルのエルサレムにおいて、キリスト教、ユダヤ教、イスラームの推戴を受け、イエス様を王の王として天上天下に宣布しました。それとともに、二〇〇四年には、私がアメリカと韓国の国会で平和の王として推戴されました。そして、二〇〇六年六月には、ついに「天宙平和の王戴冠式」を挙行するようになったのです。
皆様。二十一世紀に入った今日の人類は、実に歴史的な転換期に置かれています。永遠の世界平和を定着させられるのか、あるいは、二十世紀まで反復してきた暗鬱な戦争と対決の歴史を再び繰り返すのかを、決定せざるを得ない時点に来ています。
皆様も御存じのように、人類は、二十世紀に入って本格化した植民地争奪戦と第一次、第二次世界大戦を経験しました。そして、神様の祖国光復の摂理的次元で国連軍が動員され、世界の十六ヵ国が参戦した韓半島での聖戦、また東西冷戦など、絶えず繰り返されてきた戦争と反目の時代を経なければなりませんでした。
このような渦の中で、私は、生涯の全過程を神様の平和理想世界王国の具現のために捧げてきました。さらに私は、第二次世界大戦が終わると同時に創設された国連が、永遠の世界平和実現のために、神様のみ旨に従う名実共の平和の機構となることを切に祈ってきました。
しかし、一九四五年に創設された国連に、世界平和のために貢献した素晴らしい業績がないわけではありませんが、創設六十周年を超えた今日の姿は、その本来の創設目的を遂行するに当たって、深刻な困難に直面していることを、自他共に認めています。加盟国が二百ヵ国に迫っていますが、自国の権益ばかりを代弁し、主張する国連代表部の役割は、今、世界紛争の解決と世界平和の具現に対して、創設当時からの限界を露呈しています。
皆様。私は去る二〇〇五年九月十二日に、ついに神様の摂理史を花咲かせる「天宙平和連合」の創設を満天下に宣布しました。「天宙平和連合」は、今から後天開闢時代のアベル国連的役割を果たすでしょう。カイン格の既存の国連の刷新とともに、世界各地において、私の教えである「天父主義」、すなわち真の愛、真の家庭主義を伝授されて走っている数百万の平和大使たちを動員し、「神様のもとの人類一家族」を成し遂げる天命を必ず完遂しなければなりません。
皆様。「天宙平和連合」は、超宗教・/span>超国家的な次元で、交叉祝福結婚を通して堕落前のアダムの本然の血統に復帰する、人類の血統転換の大革命を遂行する前衛隊となるでしょう。ある人は、不可能なことだとあざ笑うかもしれません。
しかし、神様のみ旨がある所には必ず道があります。皆様も一度考えてみてください。実体の神様の名で役事しているレバレンド・/span>ムーンの教えに従い、もしアメリカとロシアが超国家的次元で交叉祝福結婚を決行したとすれば、どのような結果が出てくると思いますか。二つの国は、永遠の絶対主人である神様と一つの家族になるでしょう。数億の孫と孫娘が暮らしている国に向かって、どうして敵対感を抱くことができ、銃剣を向けることができるでしょうか。
召命された皆様。人類を神様の真の同族血統に変え、この地に神様が願われた本然の理想祖国と本郷の地を求め、太平聖代の理想天国を創建する聖業が、地球星の至る所で既に勢いよく燃え上がっています。きょうこの時間にも、世界百八十五ヵ国では、一万二千カ所ずつの訓読、祝福大会の責任を完遂するために、火花を散らす競争が繰り広げられています。きょう皆様がこの場に足を運ばれたのは実に貴いことです。この意義深い聖なる禧年と共にある天運の流れを逃さないでください。
地球星の七五パーセントを占めている海洋圏を、皆様が先頭に立って保護し、発展させなければなりません。様々な公害と資源の枯渇によって死につつある地球星を回生させ、人類の未来を約束してくれる新しい資源の宝庫を、ほかのどこで見いだすことができるでしょうか。
今は、天宙的女性時代を代弁する海洋時代が開かれました。海を中心として、超国家的で超大洋的であると同時に、本性の女性文化圏である海洋圏文化を創出し、環太平洋文明圏が主人となる神文明開闢時代を産出するにおいて、真のお母様を中心としてすべての娘たちがー心一体になり、勝利的産苦を完成完結するための機関車の使命を果たさなければならないという点を、肝に銘じてくださることを願います。
きょうこの意義深い場を共にしてくださった貴賓の皆様は、私がお伝えするこのメッセージを心の奥深くに刻んでください。天上の数千億に至る祝福を受けた皆様の善なる先祖の家庭も、この時間、地上に再臨し、皆様と共にこのメッセージを受けています。彼らも、子孫である皆様を通して地上で完成し、真の父母、真の師、真の主人の位置まで出ていくことができなければならないからです。それだけでなく、彼らは、王の王であられる真の父母様と一心一体になり、堕落前の本然の姿で、その方の命令に絶対基準で従い、同参して侍る人生を通し、地上・/span>天上天国の創建に総動員されなければなりません。このように霊肉界が共に生き、呼吸し、苦楽を共にしているという事実を、忘れないようにお願いします。
それとともに、私がきょう、皆様にもう一つ特別にお願いしたいことは、真の父母様のみ言集一千巻以上の中から要約、抜粋した「平和メッセージ」のみ言を、覚えるほど耽読し、人生の指標としてほしいということです。神様が先頭に立ち、霊肉界が一つになって皆様を保護し、助け、神様が願われた平和理想世界を成し遂げ、永遠の解放、釈放を享受して暮らすようになるでしょう。
皆様は今、後天開闢時代の摂理を主導するアベル国連の「平和軍」と「平和警察」としての使命を果たす歴史的な家庭を探し立てなければなりません。人類の福祉と世界平和のために、崇高な献身の道を歩んだ皆様の人生を、歴史は決して忘れないでしょう。「平和軍」と「平和警察」は、私が創設し、今世界的規模で発展しています。
アベル国連の旗を掲げて「平和軍」と「平和警察」の先鋒に立つ家庭に、皆様のような英雄たちでなければ、誰を探し立てるというのでしょうか。世界各地から集まってこられた指導者の皆様。摂理の結実期であり、神様の祖国光復をこの地、大韓民国でまず完成、完結しなければならない切迫した時点に立った今日、皆様は何をされますか。先天時代と後天開闢時代が交差しながら引き起こされる、極度の利己主義と排他主義の壁に閉じ込められ、自己の安楽と栄達ばかりを追い求めて人生を終える愚かな人になりますか。否が応でも、皆様は既に天から召命を受けました。二〇〇七年九月、私が天と地に宣布して出帆させたアベル国連の輝く旗が皆様を導くでしょう。
一方では、カイン格である既存の国連の改革を速やかに完成し、また一方では、世界のすべての国の政治、経済、文化、教育など、すべての分野において、神様の創造理想である神心情圏を軸として広がっている、アベル国連の神文明圏革命を完成しなければならない天命を受けたということです。
したがって、韓国も例外ではありません。「天宙平和連合天一国双合七八禧年」の天運の前に、すべての壁と垣根が溶け落ちてしまうでしょう。サタン世界で万難を克服して勝利した天宙平和の王、天地人真の父母様のその勝利的伝統を継ぎ、神心情圏時代の主人になってください。今や神様の祖国光復は、私たちの手で成し遂げなければなりません。
今、皆様が身を置く民主主義は、真の家庭、真の父母主義の時代、すなわち神文明心情圏の時代を求めていく過渡期的な兄弟主義であることを忘れずに、敢然と民主主義の峠を飛び越え、革命的な飛躍をしてください。
指導者の皆様。皆様がはっきりと知らなければならないことがあります。摂理的に見れば、「天宙平和連合」はアベル的位置に立っており、「家庭堂」は世の中を代表するカイン的立場に立っています。去る第十八代総選挙に出師の表を出した候補者たちは、真の父母様が天宙的次元の勝利を勝ち取られた、その伝統を相続しなければなりません。
それと共に、世界百九十四ヵ国が参与しているアベル国連の舞台で、大韓民国が祖国の役割を果たすことができるようにするために、皆様全員が、今後行われる大統領選挙と国会議員選挙、そして郡守、市長、道知事などの地方自治団体長選挙はもちろん、各種の長官選任にも積極的に参加し、必ずや最後の時を勝利しなければなりません。皆様の目的は、これからすべての国家の既存政党を一つに結び、皆様の分捧王たちを中心として、この地球星に本当の祖国光復を成就することです。
天のみ前に宣布して始めた日韓海底トンネルとべーリング海峡トンネルプロジェクトも、真の父母様と祖国光復のみ旨を完成させる主人の位置で、必ずや成功させなければなりません。アベル格である天一国とアベル国連、そしてカイン格であるアメリカと既存の国連を一つに結び、天宙的次元の水平を探し立て、万王の王であられる神様を軸とし、平和の王であられる真の父母様と皆様の分捧王、そして皆様が一心一体になり、堕落のなかった本然のエデンの園、すなわち祖国創建を完成しなければなりません。
貴賓の皆様。宇宙に散在する森羅万象も、その大小に関係なく、すべて一つの根から始まりました。堕落によってすベての関係が断絶され、人間が無知に陥ったために簡単に感知することができないだけであって、万物はもちろん、太陽までも、それぞれの基準と形態の中で真の父母、真の家庭に侍って共鳴圏を形成し、ために生きる人生、すなわち真の愛を中心とした真の血統圏の世界で暮らしたいと思うのです。
その世界こそ、死のない場所であり、教育が必要なく、先もあとも必要ない所です。電気学でいう負荷のかからない水平の位置で、万物も人間と共に神様だけを中心として暮らす道理に従う世界、すなわち善の王国を完成し、永遠に太平聖代を享受しながら暮らしたいと思う、そのような世界です。
皆様。堕落によってアダムとエバは、霊肉共にサタンに渡してしまいました。しかし、イエス様は、十字架の苦難を通して、肉身は失ってしまいましたが、四十日の復活期間を勝利して霊的復活を完成され、人類に霊的救援の道を開いていかれました。
そのような次元から見るとき、今回のへリコプター事故は、実に途方もない摂理的意味をもっています。サタンの最後の総攻勢の中でも、真の父母様は、霊肉共に完全実体の勝利を勝ち取られたのです。摂理歴史の中で失ってしまった真の家庭三代圏を、一滴の血も流すことなくそっくりそのまま復帰、安着させたのです。
夢にも忘れることができないその日、七月十九日、ヘリコプター事故の当日には重生完成を、それから二十日目の七八節、八月七日には復活完成を、そしてきょうは、事故から四十日目を勝利で締めくくりながら、永生完成の日を宣布する次第です。神様を中心にお迎えし、摂理の最終的理想圏である新天新地を開き、永遠の解放・釈放を謳歌する永生の新しい日を宣布します。
今、皆様の前には、新しい時代と新しい国を約束する二〇一三年一月十三日のその日が近づいてきています。神様の血統と完全な祝福を保全し、本来の真の神様を万有の父母として侍り、永遠の禧年を享受して暮らすことができる平和の実体王国、すなわち天一国のその日に向かって、私たちは総進軍しましょう!皆様と皆様の家庭、そして祖国光復の聖業の上に、神様の祝福と恩寵が共にありますように。アーデュ。ありがとうございました。
14.父母国連を中心とした平和世界の創建
14.父母国連を中心とした平和世界の創建
日付:二〇〇九年一月三十日
場所:韓国、京幾道、加平郡、天宙清平修錬苑
行事:真の父母様御聖誕九旬祝賀宴
尊敬する各国の首脳、そして地球村の指導者の皆様。大望の新年を迎え、公私共に御多忙でいらっしゃるにもかかわらず、きょうこの意義深い行事に御出席してくださった皆様を、私と私の妻韓鶴子総裁、そして私の家族全員の名で歓迎する次第です。きょうは、私たち夫婦が誕生した日です。
皆様。天の摂理は、実に奥妙に進められます。青年期に入ったばかりの十六歳(数え)の身で天命を受け、天の道を出発しました。今でも、きのうのことのようにはっきりと感じられる出来事でした。一九三五年の復活節の早朝、まだ冷たい北風が吹きすさぶ初春の定州の地、猫頭山のふもとで、私は天にすがり、身もだえする一世一代の大決心の瞬間を迎えました。
ただ畏れ多く、夢のような天の命令を前にして、必死に辞退する私の胸は、いつしか神様の熱い涙で満たされていました。山と野原、そして家と学校ばかりを夢中になって飛び回つていた私の思春期の時代は、いち早くこのように生死を懸けた祈祷と果てしない挑戦の海へと飛び込んでいくようになったのです。
そして、九十歳の誕生日を迎えるきょうに至って回顧してみれば、私の人生は実に寂しく孤独な一本道の人生だったことを告白せざるを得ません。天の召命を受けたその日から、私の一生は、ただ天とのみ通じながら神様のみ旨を成し遂げるために走る、マラソン選手のような人生だったのです。
周囲を見渡してみたり、誰かと妥協したりできる、そのような道ではありませんでした。師を訪ね求めていくことができる道ではありませんでした。肉親の父母にさえ孝行できない道でした。天命に従い、六十五億の人類を胸に抱き、息を切らせながら目的地だけに向かって疾走してきた血と汗と涙の長い苦難の歳月でした。
皆様。今私たちの前には、約束の年二〇一三年のその日が厳粛に近づいています。
天が数千年間待ち続け、真の父母様が生死の境を数限りなく行き来しながら築いてきた基盤の上に、数千億の人類が願ってきた地上・/span>天上天国完成のその日が、四年後にそびえ立っています。避けていける道ではありません。休んでいける道でもありません。途中で放棄できる道ではないのです。
またその道は、天運の導きに従い、私たちが共に歩んでいくべき宿命の道です。希望に満ちあふれ、喜びで完走しなければならないコースです。祖父母、父母、子女、孫と孫娘の四代が共に手を取り、ハレルヤを歓呼しながら迎えるべきその日が、皆様の目の前で広がるのです。
世界の指導者の皆様。きょう私たちは、実に歴史的な一日を慶祝するためにこの場に集まりました。去る六十有余年の間、それでも天の側に立って人類の福祉と平和のために総力を注いできた国連の崇高な努力と精神を、歴史は忘れないでしょう。
しかし、三〇〇〇年に向かって怒涛のように疾走する今日の世界は、旧態依然たる既存の国連の処方箋では、はなはだ力不足であることを、自他共に認める時点に来ています。言い換えるならば、今のこの時は、後天開闢時代の「新しいぶどう酒」を入れる二十一世紀の人類にとって、「新しい皮袋」が切実に必要とされる時点だというのです。
この歴史的な要請に添って天が祝福としてくださったものが、正にきょうこの場で宣布する「父母国連」、すなわち「平和国連」です。平和の王である真の父母の資格で、私が人類に伝える天の特別なプレゼントです。それでは、「父母国連」とはどのような意味でしょうか。関心をもっている方々もいるでしょう。しかし、難しく考える必要はありません。
国連とはどのような意味でしょうか。すべての国家の連合体ということです。それで「国際連合」と呼ぶのではないですか。第二次世界大戦直後に、これ以上戦争のない平和世界をつくるという念願の中で創設された世界機構です。百九十数ヵ国が会員国として加盟している世界政府のような機構です。毎年、数千億円の予算を使っている地球村の大企業と同じようなものです。
しかし、私が生涯を通じて説破してきた「神様のもとの一家族(One Family Under God)」の教えの次元で一度考えてみてください。国連も結局、一家族のような姿で、人類の平和のために奉仕しなければならない使命をもっています。人類一家族の範疇を抜け出すことはできないのです。
したがって、後天開闘時代を出発して天が宣布した「アベル国連」の立場から見れば、既存の国連はカイン格の位置に立っている「カイン国連」です。既存の国連が百九十三ヵ国の会員国を抱えているのに比べて、わずか二年にしかならない「アべル国連」は、既に全世界的に百九十四ヵ国に支部を置き、躍動的に平和運動を展開しています。
しかし、カインとアベルは兄弟間の横的関係です。したがって、家庭の秩序と法度を立てて治めるには、縦的な父母の役割が必須です。カインとアベルは、兄弟として一つになり、父母に従順に従うという天道と天理に従わなければなりません。
ですから、世界的規模で「カイン国連」と「アベル国連」は、父母格の国連である「平和国連」の名のもとに一体になり、平和世界の創建のために過渡期的な使命を果たさなければならない義務があるのです。
これから「平和国連」は、天宙平和万王の王として登極された真の父母様を中心軸として、世界各国に派遣された分捧王たちを先頭に立て、地上・/span>天上天国完成のその日を繰り上げる使命を果たさなければなりません。
それでは、分捧王とはどのような意味でしょうか。これもまた関心をおもちの方々がいるでしょう。イエス様当時のことを考えてみてください。イエス様に侍って人類一家族の夢を成し遂げる弟子たちが受けるべき職位であり使命が、正に分捧王でした。
ですから、その分捧王たちが、イエス様の分身として世界に通じるローマの道を通り、地球星の至る所に派遣され、イエス様の代身者、相続者としての使命を完遂しなければならなかったのです。そして、イエス様に侍ってこの地球星に平和の王国を創建することが、その当時の分捧王たちの使命だったのです。
同じように、今人類の真の父母である平和の王から分捧王の使命を受けた世界の指導者たちは、真の父母の代身者と相続者としての責任を果たさなければなりません。つまり、この地に永遠の平和を定着させる天命を完遂しなければならないという意味です。人種、宗教、国家、文化の壁をきれいに崩し、「神様のもとの一家族」の平和天国を創建する真の愛の溶鉱炉の使命を果たさなければなりません。私が既に世界的に組織し編成しておいた「平和軍」と「平和警察」も、この崇高な使命に総動員されるのです。
貴賓の皆様。皆様は、きょうこの歴史的な大会に参席することによって、天の召命を受けました。
肉的五感にのみ頼って生きている皆様の目には見えないかもしれませんが、今皆様お一人お一人の後ろには数千、数万人の善なる先祖たちが共にいるのです。天の命を受け、皆様を助け、激励するために駆けつけてきた有り難い方たちです。彼らは今、喜びと歓喜に満ちあふれてハレルヤを叫んでいます。
皆様の霊的な五官を稼動させてみてください。私たちの人生に絶対的に必要な要素である万物も、両手を大きく広げて皆様を歓迎しています。三〇〇〇年に向かって疾走する今日の時代は、ために生きる人生を中心とした真の愛の時代です。後天開闢の時代です。寂しく野原に咲いている一輪の野菊も、真の愛を与え合うことのできる真の主人を待っているのです。
私が「二十一世紀は環太平洋圏の時代である」と宣布したのも、このような脈絡からです。歴史の中心軸に従い、絶えず発展、移動してきた人類文明圏の帰着地が環太平洋圏です。六大州を抱く太平洋圏を保護し、愛し、今後人類の命を守ることができるように養い育てなければならないのが私たちの責任です。
皆様。神様を父母として侍り、一家族となって暮らさなければならない人類に、今まで私が説破してきた天のみ言を記した本が、既に一千巻以上になっています。実に途方もない分量です。一人の人間としては、一生をかけても読破するのが大変なほどの分量です。このみ言集は、歴史を通して大勢の学者たちが研究し、発掘しなければならない天理の宝庫です。
皆様は、きょうこのような膨大な天理の核心内容を記した小冊子を受け取ってお帰りになり、御家族の方々全員で精読され、今後、皆様の家庭の家法、家庭の伝統としてくださることを願います。
もし皆様の家庭が、この冊子が伝える教えのとおりに暮らすならば、天運も皆様の家庭を避けていくことはできず、青史に輝く聖人、聖子の家庭となるでしょう。万王の王、神様の大いなる祝福が、皆様の家庭と国、そして全天宙の上に高く高く、満ちあふれることを祈ります。ありがとうございました。
15.真の平和世界と真の父母国連世界の安着
15.真の平和世界と真の父母国連世界の安着
日付:二〇〇九年六月一日
場所:韓国、ソウル、コエックス(COEX) コンべンシヨンセンター
行事:文鮮明先生自叙伝出版記念会
絶対、唯一、不変、永遠の新しい神様の血統を、新たに祝福によって受け継いだ、真に愛する家庭と新しい天一国市民の皆様。きょう私たちは、実に特別で絶対的な摂理時代の一時と一日を迎えました。万王の王であられる真の父母様の戴冠式と金婚式、そして自叙伝の出版を記念することはもちろん、「世界基督教統一神霊協会」が創立以来五十五周年となる意義深い時であり日です。
それとともに、きょうは新しい「真の平和世界と真の父母国連世界の安着」を天上天下に宣布する新しい歴史的大会を行う六月一日でもあります。この喜ばしい時と日に、万有の生死禍福を主管される天のお父様が、このように華やかで美しい季節と一日を開いてくださったことに対し、感謝の意を込めて、一緒に盛大な拍手を神様にお捧げしましょう。神様は、生命が躍動するこの季節に、万物の霊長である私たち人間も、万物とともに心ゆくまで新しい生命の創造に同参しなさいと手招きしていらっしゃいます。花のように美しく咲き、太陽のように明るく、川の水のように澄んだ人生を生きなさいと祝福していらっしゃいます。
特別に天が新たに愛する食口の皆様。私たちは、去る一月一日と一月十五日、そして三十一日の三回にわたって、歴史的な「万王の王神様の新しい解放圏と戴冠式および金婚式」を挙行しました。特に一月三十一日には、東洋圏を代表する韓国の天正宮博物館において、そして西洋圏を代表するアメリカのニューヨークにおいて、このように同じ日に二カ所で、歴史上、空前絶後の摂理的行事を天のみ前に奉献するという記録を立てました。
今年の四月以降の季節は、私たち夫婦が聖婚式を行ってから五十回目となる季節です。独裁に抗議して咆哮(ほうこう)する若い学生たちの絶叫が、ついに韓半島にやってきた一九六〇年度の陰暦三月十六日、私たち夫婦は、聖婚式を通して天から印を受け、人類の真の父母、真の師、真の王の険しい復帰摂理路程を出発しました。それから五十年、神様を完全解放・/span>釈放してさしあげ、万王の王としてお迎えするまで、私たち夫婦が歩んできた蕩減復帰摂理の路程を、どうして筆舌ですベて説明できるでしょうか。遠い将来、歴史家たちが証明し、記録することになるでしょう。
皆様はよく御存じないと思いますが、真の父母様の戴冠式と金婚式がもつ摂理的意味は、実に途方もないものです。人間始祖の堕落によって神様の真の血統はなくなり、サタンの偽りの血統が人類歴史を支配してきた事実は、皆様も原理を学んで御存じであると思います。血統が入れ替わった人類の歴史は、結果的に肉界はもちろん、霊界までも徹底して善悪のカインとアベルの相いれない対立、闘争の関係で入り乱れてしまったではないですか。このような悲惨な歴史に対し、誰一人として解決法を見いだすことができないまま、今まで放置された状態で歴史は流れてきているのです。
しかし、これからは時代が変わります。真の父母様の戴冠式と金婚式を契機として、カイン・/span>アベルの完全一体圏の門が開かれつつあります。神様の本性的心情を相続し、共有する完成、完結の段階、すなわち堕落の痕跡さえない原状の人間に復帰される恩賜圏に進入する新しい時代なのです。「〇」と「X」の原理的次元から考えてみても、「〇」の立場であられる神様の善主権が「X」の立場であるサタンの悪主権を、痕跡も残さずに根こそぎ抱き、消化させる時代圏を意味します。これ以上、実体の神様として役事される真の父母様と無形の神様を区別する必要のない地上・/span>天上天国が実体的に皆様の目の前で広がる、そのような時代圏が開かれつつあるのです。
そのような特別な意味をもつこのとき、私たちは去る四月二十一日から十三日間、私たち夫婦の戴冠式と金婚式を慶祝し、今後、人類の平和祭典としてオリンピックゲームを凌ぐものとなる「圓球ピースカップ・/span>カイン・アベル天宙連合大会」を盛大に行いました。特に今回の第一回大会には、真の父母様の招待ですベてのことを後回しにして駆けつけてきたブラジルのソロカバ・/span>サッカーチームが、大きな役割を果たしてくれました。二〇〇八年度のブラジル・/span>サンパウロ地域FAカップ優勝チームのソロカバチームは、今回の短い期間を通して、韓国、日本、北朝鮮、そして中国を代表する四ヵ国のチームと競技をもち、南米サッカーの真髄を見せる素晴らしい競技を繰り広げました。皆様、ソロカバチームに激励の拍手を送ってくださいませんか。
皆様。私は、きょうこの貴い新しい式典を天のみ前に奉献する意味で、もう一度去る一月以降、「万王の王戴冠式と金婚式」の時に宣布した天のメッセージを皆様と共に奉読しながら、きょうの行事に対する意味を心の中に刻印しようと思う次第です。
真の父母と共に平和を愛する天一国市民の皆様。きょうは実に貴く喜ばしい日です。私たちは、共に歴史的で摂理的なこの日を心ゆくまで慶祝し、私たちの永遠の真の父母であられる神様に、尊敬と栄光、そして限りない賛美をお捧げしましょう。霊界の数千億の人類も、この祝福の一日を祝賀するために再臨し、この場に共にいる厳粛な瞬間です。神様は、万宇宙を創造されたのち、この上なく待ち望まれ、願ってこられた日が、正にこの日です。
御自身の子女として創造したアダムとエバが、天の血統を汚し、暗闇の中に隠れてしまったその日以来、神様は、言い表すことのできない苦痛と悲哀の中で、数千、数万年間耐え忍び、待ち続けてこられました。御自身が万王の王として登極し、失ってしまった子女と万物を再び抱き、千年、万年、太平聖代の平和王国を享受して暮らすその日を、首を長くして待ち望んでこられたのです。
皆様。神様は、創造摂理以前から万王の王であられました。しかし、被造万物を創造された以降には、実体をまとわれ、愛の対象圏であるこの現象世界を治める実体の万王の王として顕現されなければならない天道が残っていたのです。それで、神様は、真の愛を中心として、御自身の代身者であり相続者である地上実体世界の真の父母を求めてこられました。
今日、私たち夫婦が、畏れ多くも天から印を受け、神様の実体として立ち、万王の王戴冠式と金婚式を執り行うこととなり、実に喜ばしく思いながらも、天のみ前には申し訳ない心を抑えることができません。いまだに六十五億の人類を完全に天のみ前に復帰してお捧げできていないまま、私の年は既に九十歳に至りました。
天を真に愛する天一国市民の皆様。時が急がれています。天はもうこれ以上、私たちをお待ちになりません。御自身の実体として役事する地上の真の父母を通して、新しい天法を立て、万王の王の権限をもって、この地球星を復帰する真の愛の革命を促進化するのです。したがって、人類と万物万象を探し立てて治める新しい天法の概要を、きょうこの厳粛な場を通して天上天下に宣布する次第です。
第一に、三〇〇〇年に向かって歩んでいるこの時代は、後天開闢の時代です。後天開闢の時代は、これ以上、神様は蕩減復帰原理に束縛されず、万王の王の職権によって霊界と肉界を治める新しい時代です。環太平洋圏が中心軸となり、この地球星を再び原状に戻す摂理の逃避城(逃れの町)時代です。全人類は、これから新しい天道と天法の時代の枠を抜け出すことができなくなるのです。したがって、皆様の一挙手一投足は、水晶のように清く澄んだ人生にならなければなりません。
第二に、神様を縦的な絶対軸として、絶対「性」の価値を全人類に天の憲法として教育する教育革命を完遂しなければなりません。この道こそが人類に善の真の血統を伝授してあげることができ、神様の真の家庭理想の完成を成し遂げる道だからです。純潔、純血、純愛が今後人類の教育理念となるのです。
第三に、地球星を幾重にも取り巻いているあらゆるサタンの垣根と城壁の囲いをきれいに燃やしてしまい、政党、宗教、人種、文化、そして国家間の和合と平和を探し立てるために、新しい分捧王と平和大使、そして父母国連を先頭に立てるのです。
カイン格の国連の位置にいる既存の国連とアベル国連が一つになり、新しい次元の真の父母国連、すなわち真の平和世界国連を中心として、戦争、疾病、飢餓など、サタン側世界のあらゆる悪の問題を解決していくのです。天の神様が共にあり、真の父母が共にあるので、人類は選択の余地なく必ずこの道に行くようになります。個人の利己主義はもちろん、集団の利己主義までもきれいに洗い清め、これ以上、サタン的な選挙が必要のない良心と道理に従う世界を創建していくのです。
第四に、堕落人間の血統を清め、真の家庭を立てて平和王国を実現する最高最善の方法は、交叉祝福結婚しかありません。和解と平和も血統を通して訪れるのです。黒人と白人、東洋と西洋、仏教とキリスト教、ユダヤ教とイスラームが、お互いに交叉し、交体しながら、真の父母様が立てた祝福結婚の伝統を受け継いでいくならば、この世界は自動的に神様の祖国と本郷を探し立てる一つの家族圏になるのです。「神様のもとの一つの家族(One Family Under God)」の理想天国が実現されるのです。銃と大砲を溶かしてすきをつくり、鎌を作る新しい平和の世の中が開かれるというのです。
第五に、神様は、人間を御自身の愛の対象として創造されました。同様に、御自身の子女である人間のためには、その相対格に自然環境を準備してくださいました。山川草木が欠如した空虚な砂漠に、御自身の子女たちを捨てておく神様ではないのです。したがって、人類は、神様のように自然を保護し、愛してあげる義務があります。一輪の野生の花に出会っても、深い心情の対話を交わし、共鳴圏を形成する本然の人性を開発して暮らしなさいというのです。この道が人間回復の近道になります。
天に選ばれた貴賓の皆様。きょう、皆様は、実に貴い天福を受けられました。万王の王が経綸する摂理的歴史の出征式に参加していらっしゃいます。歴史的な大転換期の渦を直接目撃していらっしゃいます。縦的万王の王であられる神様の実体として万有を統治する横的万王の王真の父母様の戴冠式と金婚式、そして自叙伝出版祝賀式に招待されました。これ以上に貴く、歴史的な瞬間が、またいつ訪れるでしょうか。天宙の数千億の皆様の先祖たちまでも、この時間、喜びと歓喜に満ちあふれ、地軸が揺さぶられるほど歓呼の声を上げ、踊りを踊っているでしょう。
どうか心の目を開け、この奇跡のような歴史的な瞬間を皆様の霊魂に刻印してください。皆様の生涯にいつまたきょうのような祝福と栄光の日を見ることができるでしょうか。きょう私がお伝えするこの天のみ言を、今後皆様の生涯の指針としてくださることを願います。
天に選ばれた内外の貴賓の皆様。奉読したメッセージを通して感じられたことと思いますが、今人類は、新しい天理と新しい天道が直接地上界を治める新しい摂理時代圏に入っています。神様の新しい本性的心情基準を相続しなければ、誰も新しい天国に入っていくことができない、そのような新しい摂理時代である第四次本然のアダム圏時代なのです。
きょうこの新時代の摂理的な真の父母様の戴冠式と金婚式、そして自叙伝出版と協会創立五十五周年記念式の行事を通して、皆様の人生の中でカインとアベルを徹底して区別し、新しいアベル圏に統合し、善を中心に立て、旧約、新約、成約の三時代圏と私たちの家庭の三代圏を復帰する知恵深い新しい天一国市民の家庭となることを願います。新しい真の祖父母、真の父母、真の孫と孫娘が共に手をつないで新しい天国に入っていく本性の新しい真の家庭を完成して暮らすことを願うみ言です。これが正にきょう私たちが共に慶祝する新しい「真の平和世界と真の父母国連世界安着大会」の意味だということを肝に銘じ、また肝に銘じてくださることを願います。
万国の万王の王であられる真の神様の大いなる新しい祝福が、皆様の新しい家庭と新しい国、そして新しい全天宙の上に高く高く満ちあふれることを、勝利された真の神様と真の父母様の名によって祈り、宣布いたします。万天宙に神様の祝福が満ちあふれることを願いながら、私のお話を終わりにしたいと思います。ありがとうございました。
16.神様のみ旨から見た環太平洋時代の史観II
16.神様のみ旨から見た環太平洋時代の史観II
日付:二〇一二年三月七日
場所:韓国、ソウル、汝矣島(ヨイド)、六三ビル、グランドボールル・/span>ム
行事:強い大韓民国汎国民運動本部出征式
尊敬する内外の貴賓の皆様。皆様とこのようにお会いでき、実にうれしい限りです。私と私の家族全員の名で皆様を歓迎いたします。
皆様。きょうのこの大会は、「強い大韓民国」運動が全国的に基盤を築き、本格的な活動を繰り広げるための出征式です。ですから、私はこの場において、歴史的に韓半島を中心として神様が展開された深い摂理的内容についてお話ししたいと思います。それとともに、私が最近宣布した環太平洋中心の摂理的な内容についても、皆様に紹介しようと思います。
貴賓の皆様。私は、天一国七年が始まると同時に、神様と人類が、数千年の歴史上、ただの一度も経験できなかった摂理的次元の禧年の期間を宣布しました。
天がこの年を起点として大きく祝福されたのです。数千、数万年の歴史を通して、執拗なまでに神様の胸を苦しめ、人類を足かせの沼から抜け出すことができないようにしていたサタン主管権、すなわち悪主権の先天時代がついに終わり、この年を頂点として、今から人類は、神様を中心にお迎えし、新しい善主権の時代である後天開闢の時代を大きく開いていくことができるようになったのです。
このような途方もない天の摂理が、皆様の知らない間に進行しています。今では、世界百八十五ヵ国で私の教えを相続して、天がこの時代に下さった特命を遂行するために、昼夜を分かたず走っている平和大使たちの数が、数百万になっています。したがって、きょう私は皆様に、今後人類が行くべき方向と天の摂理的プログラムを宣布するという次元で、「神様のみ旨から見た環太平洋時代の史観・/span>アメリカを中心とする国連と自由世界の方向」という題目で、天のみ言をお伝えしようと思います。
皆様。人類歴史の発展史を深く観察してみれば、歴史の背後で、絶えず役事される天の意志と息遣いを、はっきりと感じるようになります。世界四大河川地域を中心として第一歩を踏み出した人類の文明史を、一度振り返ってみてください。
ナイル川を中心とするエジプト文明、チグリス・/span>ユーフラテス川を中心とするメソポタミア文明、インダス川を中心とするインダス文明、黄河を中心とする黄河文明、これらを私たちはよく知っています。その後、人類の文化は、地中海圏に上陸し、ギリシャ半島のギリシャ、イタリア半島のローマといった地中海の半島文化として、花を咲かせるようになります。
歴史は、再び発展を繰り返しながらヨーロッパ大陸文化として定着するかと思われましたが、この大陸文化も、再び大西洋圏のイギリスで島嶼文明の花を咲かせる土台となります。しかし、四海を平定し、「その地に日が沈むことはない」と叫び、気勢をあげていた大英帝国も、再びその華麗な文化のバトンをアメリカ大陸に譲り渡した事実を、私たちは、歴史の中に目撃するようになります。このように、アメリカ大陸に着陸した人類の文化は、ついにキリスト教に根をおく民主主義の甲胄をまとい、宗教の自由と人権平等の旗印を掲げて闘い、第一、第二、第三次世界大戦を勝利することによって、無神論的悪主権の代名詞だった共産主義がひざまずくようになります。
しかし、人類文化史の発展がここで終わるのではありません。そして、それは、アメリカが偉大であるがゆえに、成し遂げられた結果でもありません。摂理的ブログラムに合わせ、天はアメリカという国を第二イスラエルとして選び立て、中心宗教であるキリスト教を通してアメリカの国民を育て、訓練させ、その結実段階の摂理を成し遂げてきたのです。
皆様。しかし、問題は今からです。地球星を一周回ってきた人類文明史の発展は、ついに太平洋圏に到着しました。今や人類歴史は、環太平洋圏を中心として完成、完結すべき摂理的時点に到達したのです。
この摂理的ブログラムは、もはやいかなる力も妨げることができません。悪主権下で勝ち負けを繰り返していた先天時代の蕩減路程は、飛躍する環太平洋時代の足首をつかむことはできないのです。天が二〇〇七年を禧年の期間として宣布された特別なみ旨が、正にここにあります。
皆様。環太平洋時代の到来が意味するところは、実に大きなものです。人類のメシヤとして来られたイエス様が、み旨を成し遂げていたならば、世界はどのような姿に変わっていたと思いますか。
イエス様は、全人類を救うために来られた救世主、メシヤだったのであって、地中海東方の片隅に位置するイスラエルだけを救うために来られた方ではなかったのです。その当時、人類文化は、既に地中海の中心であるローマを拠点として、四海を掌握し、治める準備ができていました。
したがって、天は、イエス様がローマを教化して統治し、その強大なローマの力を借りて、世界人類を救ってくれることを期待していたのです。しかし、歴史は、あまりにも悲惨な十字架の惨刑で終わったイエス様の最後を記録しています。数千年をかけて準備した土台の上に、ようやく御自身のひとり子であるイエス様をこの地に送られ、心を痛め、気をもみながら、一挙手一投足を見守られた神様の心情はどのようなものだったでしょうか。人類の始祖として創造されたアダムとエバが、堕落によってエデンの園から離れていった時よりも大きく凄惨な恨が骨身にしみる悲劇となってしまったのです。
それから二千年、神様は歴史の裏道で、人間には到底想像もできない受雖の路程を歩まれながら準備してきた第二イスラエルの国がアメリカです。キリスト教国として、新教と旧教が適切に按配されているアメリカは、旧教と新教を一日も早く和合統一させ、イエス様の時代に成し遂げることができなかった二十一世紀のローマの役割を完遂する使命を帯ぴているのです。
七十億の人類の和合と統一を成し遂げ、この地に平和理想世界を創建するための、牽引車の役割を果たすべき摂理的次元の責任が、アメリカという国に負わされているという意味です。これは単にレバレンド・/span>ムーンの言葉ではありません。天が今日、アメリカに下された天命です。
それでは、私たちはいかにして旧教と新教を一つにできるのでしょうか。神様は既にその答えを、人類の真の父母として顕現されたレバレンド・/span>ムーンを通じて送ってくださいました。真の愛の人生を実践躬行し、霊界の実相をはっきりと知って、モデル的理想家庭である真の家庭を探し立てなければならないという、天からの至上命令をもって来られた方が、正に人類の真の父母であられるレバレンド・ムーンなのです。
皆様。真の愛はどのような愛であり、真の家庭とはどのような家庭をいうのでしょうか。絶対的神様の真の愛は、受けようという愛ではなく、人のために、全体のために先に与え、ために生きる愛です。与えても、与えたという事実すら記憶せず、絶えず与える愛です。喜んで与える愛です。母親が子女を胸に抱いてお乳を飲ませる、喜びと愛の心情です。子女が父母に、心身をすべて捧げて孝行しながら喜びを感じる、そのような犠牲的な愛です。
真の愛で結ばれると、永遠に一緒にいてもただうれしく、宇宙はもちろん、神様までも引っ張れば付いてくるのです。堕落の末裔である人間がつくった国境の壁、人種の壁、さらには宗教の壁までも、永遠に終わらせる力をもっていることが、真の愛の価値です。
神様の真の愛の主流属性は、絶対、唯一、不変、永遠のものなので、誰でもこの真の愛を率先して実践するとき、神様と同居して共に楽しむことができ、同参権、相続権までも享受するようになるのです。
このように、天国に入る絶対必要条件であるために生きる人生、すなわち真の愛の人生とは、すべての創造の平和理想的モデルとなる、神様を中心として平和に暮らす新しい理想家庭の人生です。人類には今、誰もが真の家庭を探し立てることのできる道が大きく開かれました。
皆様。共にために生きる人生の典型は家庭です。父母と子女は愛と尊敬で、夫婦は相互信頼と愛を土台として、兄弟姉妹はお互いに信じて助け合いながら、一つになって暮らす家庭が、正にモデル的理想家庭なのです。真の愛の根から真の愛の幹が生じて、真の愛の実を結ばせる、真の家庭を取り戻さなければならないという意味です。このように、祖父母、父母、孫と孫娘を中心として、三代が一つの家庭で、永存される神様に侍って暮らす天一国家庭を探し立てることが、氏族的メシヤの責任であり、平和大使の使命であり、神様の願いであることを知らなければなりません。
皆様。神様も、どこかへ外出しても懐かしく思って、再び訪ねてこられる家庭を築きなさいというのです。父母が子女の家を訪ねるように、喜びの心で気楽に訪ねられる家庭を準備しなさいということです。それが、正に神様に侍って暮らす生活です。
そのような家庭では、神様が縦的な良心の主体となり、その縦的主体に従って皆様は心と体を統一するのです。父母の愛、夫婦の愛、子女の愛、兄弟の愛、このように四大愛圏、すなわち四大心情圏が完成するのです。このような家庭であってこそ、上下、左右、前後が一つに連結されて球形運動を継続するようになり、永存する神様のモデル的理想家庭と理想国家と平和理想王国になるのです。もし全世界が、このような真の家庭で満ちあふれるならば、そこには弁護士も、検事も、さらには判事も必要なく、天道と天法が治める、道理に従う世界となるでしょう。
平和を愛する指導者の皆様。この地球星に現存する七十億の人類の中で、五十億に近い人たちが、皆様の隣人であり、親戚である環太平洋圏の兄弟姉妹です。言い換えれば、私たち全員が根を同じくする蒙古斑同族圏の同族です。神様の平和理想を中心として、私たちが祝福を受けて一つの血統で団結すれば、できないことがどこにあるでしょうか。人類の未来は、今や環太平洋圏の諸国にかかっているのです。
皆様。天の摂理は今、アメリカ大陸を経てイギリスと同じ立場である日本列島において島嶼文明の花を咲かせ、人類の救世主であり、再臨のメシヤとして顕現された真の父母の祖国、韓半島で結実すべき宿命的瞬間を迎えています。
韓半島は、イエス様当時のローマと同じ立場に立ち、世界の問題を解決しなければならない超宗教圏と超政治圏の紛争地域とみなされています。地政学的な次元から見ても、韓半島は今、世界平和を定着させるための、最も先鋭な対立地域として浮かび上がっています。
人類文化が、韓半島を中心とする太平洋圏において結実しなければならないというのは、神様の蕩減復帰原理のためです。朝鮮戦争の時には、有り難くも、アメリカを中心とする国連軍が動員されましたが、神様が願われる祖国と故郷を取り戻すというみ旨を成し遂げることができず、途中下車することによって、物質の略奪、人の略奪、有神論と無神論の対立など、世界的次元の葛藤と紛争は、冷戦という名で継続してきました。
このような難題を蕩減復帰するために、私は、既に七年前に創設した「天宙平和連合」の名で、祝福を受けた天の女性たちを中心として、より平和を愛し、奉仕し、犠牲になる「平和軍」と「平和警察」まで組織編成し、教育して、先頭に立てました。これらは、神様を中心とする世界平和を具現する平和の前衛隊として、神様の願いである平和理想世界を創建するようになるでしょう。
皆様は、よく知らないと思いますが、韓半島の核問題解決のために、最善の国際共助体である六ヵ国協議の背後を助け、民主主義諸国と共産主義諸国を和解させ、その解決策を提示しているのも、レバレンド・/span>ムーンが伝えた新しい天父主義の平和、和合の原則だという驚くべき事実を明らかにしたいと思います。
この切迫した時点において、アメリカと国連の役割は、果たして何でしょうか。環太平洋圏の中心に位置しているアメリカのハワイは、東洋と西洋を結ぶ架け橋であり、南と北を連結する鎖です。韓半島は、アメリカ大陸を背負い、太平洋圏のすべての島嶼国を糾合し、潔太平洋圏を保護し、守らなければなりません。重ねて申し上げますが、それは正に、人類の未来が、韓国と日本、そしてアメリカを中心とする環太平洋圏の保全にかかっているからです。このような天のみ旨をよく知っていた私は、去る七〇年代から三十三年間、生涯の黄金期を、アメリカを中心として世界平和のために精誠を尽くしました。その勝利的土台の上に、私は、再び韓国に戻り、神様の祖国と故郷を定着させる摂理を完成させつつあるのです。
皆様。昨今の世界情勢を冷徹に分析してみてください。共産主義の仮面を脱いだとはいいますが、今も核兵器と強力な軍事力を誇示している太平洋圏の好戦的な強大国は、虎視眈々と力のない小さな島嶼国を狙っています。どの国家でも、小さな島嶼国としては、単独でこの強大国の政治、経済、軍事的攻勢にはかなわないでしょう。彼らがその気になれば、一日でも無血占領を敢行できる力をもっているのです。
皆様。環太平洋圏に安定と平和が定着するとき、人類の平和も保障されるでしょう。怒涛のごとく押し寄せてくる周辺の強大国の途方もない津波を、単独では阻止することができません。環太平洋圏のすべての島嶼国が一つに団結し、神様が願う神文明圏の祖国を創建しなければならない時が来ました。
赤道を中心におき、南北に散在している太平洋圏の小さな鳥嶼国はもちろん、日本、台湾、フィリピン、インドネシア、ソロモン諸島、オーストラリア、ニュージーランドなど、すべての国家が、一つの国のように連合前線を張り、人類の平和と安定を保障してくれる環太平洋文明圏を守らなければなりません。日ごとに激しくなっていく環境破壊と戦争から、人類の未来の命綱であり生命線である海洋圏を保護して生かし、未来の平和のために本然の資源を守るべき責任が皆様にあるという意味です。
皆様。このような人類の諸般の問題を解決するために、私は二〇〇五年九月十二日に、神様の摂理史を花咲かせる「天宙平和連合」の創設を満天下に宣布しました。「天宙平和連合」は、今から後天時代のアベル国連的役割を果たすでしょう。カイン格の既存の国連の刷新とともに、世界各地において、私の教えである「天父主義」、すなわ真の愛、真の家庭主義を伝授されて走っている数百万の平和大使たちを動員し、「神様のもとの人類一家族」の天命を必ず完遂しなければなりません。
皆様。「天宙平和連合」は、超宗教・超国家的な次元で、交叉祝福結婚を通して堕落前のアダムの本然の血統に復帰する、人類の血統転換の大革命を遂行する前衛隊となるでしょう。ある人は、不可能なことだとあざ笑うかもしれません。
しかし、神様のみ旨がある所には必ず道があります。皆様も一度考えてみてください。実体の神様の名で役事しているレバレンド・/span>ムーンの教えに従い、もしアメリカとロシアのような国が超国家的次元で交叉祝福結婚を決行したとすれば、どのような結果が出てくると思いますか。二つの国は、永遠の絶対主人である神様と一つの家族になるでしょう。数億の孫と孫娘が暮らしている国に向かって、どうして銃剣を向けることができ、核兵器を発射できるでしょうか。
七十億の人類を神様の真の同族血統に変え、この地に神様が願われた本然の理想祖国と本郷の地を求め、太平聖代の理想天国を創建する聖業が、地球星の至る所で既に勢いよく燃え上がっています。
愛する指導者の皆様。この意義深い聖なる禧年の期間と共にある天運の流れを逃さないでください。地球星の七五パーセントを占めている海洋圏を、皆様が先頭に立って保護し、発展させなければなりません。様々な公害と資源の枯渇によって死につつある地球星を回生させ、人類の未来を約束してくれる新しい本然の資源の宝庫を、ほかのどこで見いだすことができるでしょうか。
きょう皆様がこの場に足を運ばれたのは実に貴いことです。今や「強い大韓民国」の旗幟(きし)のもとに、皆様は団結しなければなりません。この運動は遠からず大韓民国を越えてアジアへ、アジアを越えて世界へと伸びていく烽火となるでしょう。「天宙平和連合」の思想が、すなわち「強い大韓民国」の叫びであり、真の愛を根幹とする神様の平和思想が、すなわち「強い大韓民国」の根だからです。神様の真の愛の理想である平和思想を凌駕する理念や思想がどこにあるというのでしょうか。天は必ず勝利するようになっています。
きょうこの意義深い場を共にしてくださった貴賓の皆様は、私がお伝えするこのメッセージを心の奥深くに刻んでください。天上の数千億に至る祝福を受けた皆様の善なる先祖の家庭も、この時間、地上に再臨し、皆様と共にこのメッセージを受けています。彼らも、子孫である皆様を通して地上で完成し、真の父母、真の師、真の主人の位置まで出ていかなければならないからです。このように霊肉界が共に生き、呼吸し、苦楽を共にしているという事実を、皆様は忘れてはいけません。
皆様は今、後天開闢時代の摂理を主導するアベル国連の「平和軍」と「平和警察」としての使命を果たす歴史的な人物にならなければなりません。人類の福祉と世界平和のために、崇高な献身の道を歩んだ皆様の人生を、歴史は決して忘れないでしょう。「平和軍」と「平和警察」は、私が創設し、今世界的規模で発展しています。「天宙平和連合」の旗を掲げ、「平和軍」と「平和警察」の先鋒に立ち、「強い大韓民国」を叫ぶ皆様の英雄的な姿を見たいと思います。
どうか私がお伝えしたきょうのメッセージを胸に抱いてお帰りになり、皆様の子女や若者たち、さらには皆様の国家を教育する教材として活用してくださることを願います。神様の祝福が、皆様の家庭と皆様の国家、そして環太平洋圏と平和国連、また「強い大韓民国」の出発に共にあることをお祈りいたします。ありがとうございました。
17.平和の主人、血統の主人
17.平和の主人、血統の主人
日付:二〇〇九年七月七日
場所:アメリカ、ニューヨーク、イース卜・/span>ガーデン
行事:アメリカ独立二百三十三周年記念集会
皆様が知らなければならないことは、これから、先天時代から後天時代へ、カイン・アベルの時代へと移行するので、新しい歴史を編成する重要な時代に入るという点です。
時代は変わりますが、皆様の暮らす生活環境は変わりません。私たちは、昼と夜の正確な分かれ目に気づかないように、春と夏が一秒で変わることに気づきません。零時前と零時後の一秒を中心としても気づかないのです。きのうときょうは、同じ日のように続いていますが、新しい日へと変わり、時代や世界も新しい時代、新しい世界へと転換するのです。歴史も同じです。先天時代と後天時代が一秒を中心として分かれますが、それをとらえることができないのです。
皆様は習慣性を中心として、きょうもきのうの時間が延長したものと思っています。だとすれば、昔、かつてあった歴史的事実、千年、万年の歴史的価値はどうなるのでしょうか。その千年、万年持続した生が、一秒で変わることに誰も気づかないのです。
この全体の個人的な転換時代、家庭的な転換時代、それから父母を中心とした子女の時代、先祖が出発する時代、それから王と祖父の時代、祖父と父母の時代、父母と夫婦の時代、夫婦を中心として子女の時代へと転換することが、すべて分からないというのです。
目が瞬きする間に先天時代と後天時代が交差するのです。にもかかわらず、それを知らずに暮らしています。皆様は目が瞬きすることに気づいていますか。息をしていることを考えますか。東と西も分かれ、北と南も赤道を中心として分かれています。しかし、南と北、東と西がどこで分かれているのかはっきり分かりません。それを知らなければなりません。同じ一秒と一秒であっても、先天時代と後天時代、上天時代と下天時代、前天時代と後天時代というふうに、天宙次元で違ってくるのです。
皆様。「圓球」という言葉があります。私たちは、「圓球ピースカップ・カインアベル天宙平和連合大会」を開催しましたが、皆様は、宇宙が変わったことに気づきませんでした。天地が一つになることにも、分かれることにも気づかず、天地が分離して堕落することにも気づきませんでした。ー秒の間に世の中が変わっていることを、私たちは知らずに暮らしているのです。絶対信仰の個人的な存在、絶対愛の個人的な存在、絶対服従の個人的な存在も、すべて一秒で分かれることを知りません。
また、陰暦を使うか、陽暦を使うかによって、世界が二つに分かれました。西洋と東洋に分かれたのです。先祖は同一ですが、どのようにして西洋と東洋に分かれ、国と国に分かれ、兄弟もすベて分かれたのでしょうか。これが問題です。
平和の主人
「わたしはアルバであり、オメガである」(ヨハネの黙示録一・/span>八)といいますが、そのアルファとオメガの中心は真の愛です。神様は、創造の根本動機であるその核の位置で相対を創造し、一つになろうとされましたが、それがどうなったのでしょうか。堕落しました。血統が一つになって家庭の基盤をつくり上げようとしたのですが、それが果たされず、なくなってしまいました。
アメリカの家庭が神様の家庭と言えるでしょうか。生命の起源である父母の二性性相が分立した一つ一つのものは、何によって一つにならなければならないのでしょうか。愛ゆえに生まれ、愛を通して出発したので、その目的も愛のためでなければなりません。男性独りでは愛することができません。ですから、女性が必要なのです。
レバレンド・/span>ムーンの思想は平和思想です。レバレンド・/span>ムーンは平和の主人、血統の主人です。アルファの愛とオメガの愛があるとすれば、過程的な愛とは何でしょうか。この二つが遠ざかれば遠ざかるほど、球形の中を満たすものがありません。隙間さえあれば、空気が通り、水が通り、太陽の光が通ります。
生命の根本要因は、空気と水と太陽の光であり、そのうちの一つでも欠けてはいけません。水がなくても、すベての生命がなくなってしまいます。空気がなくても、太陽がなくても、なくなってしまうのです。皆様はなくならない自信がありますか。
ですから、「神様のもとの一つの家族(One Family Under God)」という言葉はどれほど驚くべき言葉でしょうか!神様の生命の綱、神様の空気の綱、太陽の光がそこに通じているというのです。そのような解釈をしてこそ、感動をもって愛の理想相対を求めることができます。そうでなければ、統一天下が成就されません。
皆様。生命を捧げる覚悟ができていますか。ここに、ウェストポイント陸軍士官学校に通う生徒たちもいますが、国のために死ぬ覚悟をしなければならないことを学んだでしょう。
自分の愛と家庭と一族を破綻させても国を生かさなければならない、それを教えるのがウェストポイントの伝統思想なのですが、そのようなウェストポイントの伝統思想は、今どこにあるのでしょうか。アメリカの伝統思想をどこで見ることができるでしょうか。個人主義であふれているのです。
個人主義の世界は存在することができません。個人主義、家庭主義、民族主義、国家主義、世界主義でも存在することができないので、それ以上を主張するのが天宙主義です。「天宙」の中にはすベての国が入っています。それを指向するのがピースカップ主義です。
神様はモーセに、イスラエル民族を率いてカナンの地に入るように特命を与えるとき、「今から故郷に帰りなさい。カナンの地に帰りなさい!」と言ったのです。そのとき、一人でも契約の箱が通る道に妨げとなれば、その国は根本的になくなるようになっていました。一人が誤れば、全体が誤ることになるのです。
その当時、国の興亡をかけた方策をヨシュアに与え、カナンの三十一ヵ国の民たちは、契約の箱が過ぎいく時に、契約の箱に対して礼を尽くして何度も頭を下げて謝罪し、千回、万回、敬拝をしなければならないのです。そのような姿にならなければ通じません。自分に欲と野望があって屈服しない群れは、根本から取り除かれてしまうのです。ですから、一人が屈服しなくなれば、その一門、その国をなくしてしまうのです。
第二次世界大戦は、英、米、仏と日、独、伊の対決でした。イギリスは母であり、アメリカはイギリスの息子です。フランス(「仏」は韓国語でブル)は何でしょうか。いつでも火事(「火」ほ韓国語でプル)を起こす火鉢に火種が残っているのがフランスです。火種が生きているのがフランスです。英、米、仏に対して、日本、アジアが中心になろうとしました。
蘇生、長成、完成の三時代、旧約時代、新約時代、成約時代を経て、第四次アダム圏の時代に定着できる準備をしたのですが、皆様は、そのみ旨が分かりますか。分からないので、今回このすべてを教える教材を作りました。父母たちは、この教材を子女たちに買ってあげるのです。息子が十二人ならば、父母の本を中心として十三数です。十三冊で教育するのです。「絶対信仰、絶対愛、絶対服従」をこの本で教えることで、息子と娘が神様と分かれることなく、完全に一つになるのです。
十二人の息子は十二支派であり、イエス様まで入れて十三数です。十二弟子の前に十三数を見つけることができなかったのですが、十二人弟子がイエス様を否定したというのです。それでイエス様が亡くなられたのではないですか。
そのようにして天地を滅ぼした罪の系統が残り、北極の猟師の歴史へと受け継がれたのです。カイン格である北極の猟師たちは、食べ物がないので、川の流域や平野地帯を占有しました。天の民となる人たちが、そこに住まなければならないのに、最も貧しく暮らしていた猟師たちが、銃を造って占領したのです。
猟師たちは血を見ることを好むのです。狩猟に行く時は四人で出発したのに、帰ってくる時は一人で帰ってきます。あの山この山と移動して回りながら、獣を狩猟して捕まえます。そうしていくうちに、「あいつは危険だ。我々の物を奪うかもしれない」といって殺害するのです。春に殺害し、夏に殺害し、秋に殺害して、狩猟をした獲物を独占します。そうして、生活のために狩猟した獲物を一人で食べます。ですから兄弟もなく、親子もなく、親戚もないのです。
そのように捕まえたあとには、帰らなければなりません。帰ってから、春には農業をしなければならないのですが、猟師が農業をすることができますか。ですから、さらに高い山岳地帯を訪ねたり、一部の人たちは釣り場へと向かうのです。
釣り場には主人がいません。審判の時は動物をすべて審判しましたが、魚は審判しませんでした。それでは、釣り場で魚を捕まえるためにはどうしたらよいでしょうか。スウェーデン、ノルウェーが海賊の基地だったことを知っていますか。
狩猟に行けば、各国の人が集まって最後に一つの国の人だけが残るのですが、その純白人が銃を研究して機関銃まで作ったのです。それがチェコ・/span>スロバキアです。ヨーロッパの科学文明がチェコ・/span>スロバキアで始まりました。そのようにして始まったのが猟師の技術です。狩猟に行って、チェコ・/span>スロバキア人同士が命を奪い合うのです。一頭の熊をめぐって二人が闘うというのです。
狩猟は誰がするのでしょうか。犬にさせるのです。猟犬を飼って狩猟をするのですが、犬は、おおかみ、虎、ライオンがいれば、直ちににおいを嗅ぎつけて分かります。雪の上の足跡を見たり、臭いを嗅いだりして、熊か虎かが分かるのです。平原地帯では、においを嗅いで、熊か虎か分かります。北極では雪の上の足跡を見て分かるのです。足跡が問題です。熱帯地方では、犬がにおいを嗅げば、ライオンでも何でもみな分かります。
水に生息する獣の中で、アナコンダという蛇は体が大きくて、ライオンや虎、おおかみのような、大きな生きものを、巻きついて食べるくらいです。水の世界で残るのは蛇しかいません。それを知っているので、天が水を中心として審判したのです。このような話は、ただ語っているのではありません。文総裁がどうしてそれを知っているのかというと、天が教えてくれたので知っているのです。
アメリカ人は左利きの人が大勢います。白人には左利きがたくさんいるのです。白人たちは主に猟師をしていたので、銃を持って歩き、担いで歩くので反対側の肩を使うことができません。寝るときも左手を枕代わりにして眠り、左手を中心として仕事をしました。それで、左利きが多いのです。
ニューヨークの中で、最も恵まれた地域がイースト・/span>ガーデン地域です。湖があり、釣り場があります。そして、鹿やあらゆる動物を育てられる所は、ニューヨークでこの地域しかありません。泉のほとりです。また、ベアマウンテン(州立公園)とは、熊(ベア)が行って暮らした所で、アメリカ東部における中心のマウンテン(山)という意味です。
先生はここを、なぜ釣りの中心本部としたのでしょうか。ニューヨークの沖合では、冬でもストライプトバス(シマスズキ)を釣ることができます。春夏秋冬、いつでも釣りができるのはニューヨークしかありません。ニューヨークなので、魚も盤石の上にいるのです。地球星が壊れても、ニューヨークは残るようになっています。避難所です。長生きする欅(けやき)がある所がニューヨークです。木の中で、種をたくさんもっているのが欅です。
ところで今、民主主義を滅ぼしているのはアメリカです。すべてが個人主義者に変わりつつあります。神様を中心とする理想主義に帰らなければなりません。また、神様は真の愛を中心とする独裁の王です。サタンは悪の独裁の王として世の中を滅ぼしますが、天の国の独裁の王は、三大王権を守って育てていくようにするのです。
イスラエル民族が救世主であるイエス様を捕らえて命を奪いましたが、再臨の主も同じです。第二イスラエルであるアメリカが、宗教圏を中心として文総裁を捕らえて亡きものにしようとしたのです。これからは、先生がやろうとすれば、できないことがありません。アベル国連の看板をつけて進み、真の理想的な一つの家庭、一つになれる家庭を立てるのです。
世界には六千以上の言葉があります。そのような異なる言葉を一つに統合できるのは韓国語しかありません。カナダラマバサアデャチャカタパハ!この文字は、世界のどんな言葉であれ、上からでも下からでも読み書きできます。四方において主人の振る舞いができる言語なのです。そのような文字をもっているのが韓国の民族です。
「東夷族」とは何でしょうか。東方の国の、矢を上手に放っ戦のチャンピオンです。頭が良いので戦に勝ちます。あらゆる戦法を用いて常に勝利するのです。高句麗は、千年王国を築きました。その高句麗がいまだに死なずに韓国で実を結ぼうとしているので、中国が大騒ぎです。「世界平和と言えば、中国とロシアだ」と言うのですが、中国やロシアという国家はあっても、それらは宗教圏を一つにすることができません。中国がロシアと一つになり、二国が協同して宗教圏を迎えなければなりません。私はゴルバチョフ大統領にそのようなことを話し、「神様さえお迎えすれば、モスクワは統一天下の王国となるだろう」と言ったのです。
しかし、モスクワでもできず、北京でもできず、ニューヨークでもできませんでした。ワシントン地域でもできませんでした。すべて失ってしまいました。どこで成し遂げられるのでしょうか。今や残っている所は、一つしかありません。神様を中心とする王権、神様の祖国と故郷の地は、先生の生まれた平安北道定州の地にならざるを得ないという結論が出ました。それが真の父母の地です。
真の父母によって、真の神様も生まれ、真の先祖も生まれ、真の民族も生まれ、真の国家も生まれ、真の世界も生まれて、統一天下の一つの血統にまとめることができるのです。そのようなことを、強制ではなく道理に基づいて行うのです。
祝福の価値が分かれば文総裁に従わざるを得ません。文総裁の思想を理解する世界では、投票が必要ないのです。すべて祝福を受けたというのに、どうして投票が必要でしょうか。
次の選挙が最後だと言ったでしょう。その次は投票がなくなります。文総裁が看板をつけて前進するのです。「私の言うことを聞きなさい!」と言うのです。国連が、言うことを聞かなければ、「闘うならいくらでも闘ってみなさい!」と言います。それは、最下級の水平にすぎません。その水平とは何かというと太平洋の海のようなものです。
太平洋が満水になれば、残れる島はハワイしかありません。そこにはどんな山があるか知っていますか。そこには地球星で最も高い天文台があります。山の歴史から見て、海底から測れば一番高いのです。そこは海抜四千三百メートル以上ですが、海まで含めれば一番高いのです。海底だけでも一万メートル以上あるので、一万四千三百メートルになります。地球星の一番底から山になっているのが、ハワイのコナにあるマウナ・/span>ケアという山です。世界で一番のコーナー、世界で一番遠い所なのです。
そこに私が入っていき、ハワイ・/span>キング・/span>ガーデン、ハワイ・/span>クイーン・/span>ガーデンを造りました。地球星で最高に高く、一番のコーナーがコナですが、コナで一番良いのがコーヒーです。そこに、最高の品質を誇る、私たちのコーヒー農場があります。文総裁がハワイに歩哨所を造ったのは、四十年前のことです。北朝鮮に行くときも精誠を尽くした所です。北朝鮮の金日成主席のところに行って談判するときも、まずハワイに行って精誠を尽くし、原稿を書いたのです。
ロシアのゴルバチョフ大統領は、韓国語で「均等に縮める」という意味になります。自分しか残っておらず、世界を狭めたり広げたりできるのは私しかいないので、私の言うことを聞きなさいというのです。私の言うことを聞いて宗教を承認したので、ソ連に解放がもたらされたのです。
西欧キリスト教文化圏と東欧キリスト教文化圏の争いが、第二次世界大戦です。一つの兄弟の争いです。ロシアは長子、ヨーロッパは次子、三番目の息子は統一世界文化圏です。歴史の流れと歴史のすべてが、内外の事実と一致するのです。
先生は、生きた百科大事典として、百科事典にない内容の言葉を使うのです。三分の二以上は百科事典にない言葉を使います。ですから、『統一百科大事典』を作っておきました。録音テーブさえあればよいのです。すべてつくり終えました。ですから、『統一百科大事典』が出ることによって、一つの文化世界が創造されるのです。二つあれば二つの百科事典、三つあれば三つの百科事典、四つあれば四つの百科事典です。そのようになれば、共産圏の百科事典、ロシア百科事典、アメリカ百科事典、インディアン百科事典まで出るようになるのです。
先生はすべてのことを解き明かして、共産圏が何も言えないようにします。「負けました。蘇生的旧約時代も負けました。長成的宗教圏内でも負けました」と言わせるのです。霊界を否定していた共産圏ですが、霊界にいる共産圏の先祖までが降りて来て、「霊界は統一されている」という事実を認めているのに、共産圏は民主世界の宗教圏を握って、王のような振る舞いができるでしょうか。
この中で、祝福を受けて生まれた子女たちは手を挙げてください。皆様は、父と母の愛に同参して生まれた人たちです。父母の血肉を連結できる代表的な人が皆様です。母でもなく、父でもありません。神様の血統を受け継いだということを知らなければなりません。
王となる人たちはもちろん、アメリカの民主主義やあらゆる主義をすべて崩して、二世を中心として父母、祖父、王たちがこの『平和神経』で教育するのです。それが祝福を受けた家庭の訓読会です。
訓読家庭の基準の伝統を受け継げば、一斉に天下が天の国の皇族圏内に入ってきます。そのような教材を作りました。この教材は誰のものでしょうか。皆様の父母の中で、酒を飲み、たばこを吸い、浮気をし、ありとあらゆることをしている人がいるでしょう。彼らをどのようにして救ってあげるのでしょうか。
再びこの本で教育を受けることによって、父母と一つになり、神様の血統を同じ位置で受けたという、同レべルの関係が出発したことになるので、父母に代わる位置に上がっていくことができます。父母に代わる位置に上がるのです。この本で、皆様が主人になるのです。もし父母が誤れば、祝福二世たちが彼らを教育するのです。
今まで分かれていた父と母を、分かれていた民主世界と共産世界を、息子、娘たちがこの教材をもって教育すれば、自動的に統一されます。二世の解放圏が生まれるのです。万民解放の教材として、この本を持っていって教育すれば、その国民は天の国の国民にならざるを得ません。この本は、天の国の教材として作ったのです。
皆様。韓国の幼稚園から小学校、中高等学校を卒業するのです。そうすれば早いのです。韓国の幼稚園を一年、その次には小学校を六年、中高等学校を六年通えば十三年です。高校を卒業し、この本まで知れば、世情に通じるようになります。十三年ですベて分かるようになるのです。
その次に大学と大学院です。カイン・/span>アベルを中心として、アベル圏として博士コースを経るためには、八ヵ国の本を参考にできる能力がなければなりません。そのような能力がなければ、ハーバード大学の正式な博士コースに入れません。
子女も、八カ月すれば、一年足らずで親の言葉が大概理解できるでしょう。三年もかかりません。二年半でその国の言葉にすべて通じます。三歳になればすべて通じるのです。幼稚園に入って、その時から一つの国の言葉、一つの言語を学ばなければなりません。
母国語が分からない人は天国に入れません。ですから、このような貴い本を、真の父母様が読む原本で実際に作らなければなりません。それが千年、万年残るのです。今後、ダイヤモンドで作った本、または金や白金で原本を作って保管しておかなければなりません。セーヴルにメートルの原器を保管するのと同じです。セーヴルはフランスにありますが、そこにすベての原器が収められています。
アメリカが三十四年間、文総裁を受け入れなかったために滅びてしまいました。イスラエルの国まで第三イスラエルが相続し、第四次アダム圏時代を連結するものをみなつくっておいたのですが、それをボイコットして皆様の思いどおりに生きるのですか。
きょう、二世たちがたくさん集まりました。誰がそのようにしたのですか。今まで誰もできませんでした。ただ一人の人物だけができたのです。このように見るとき、私も心配することがありません。アメリカを離れますが、教材を作りました。これは、皆様の教材です。
皆様の父母が誤ったならば、「お父さん、お母さん、悔い改めてください。私を通して再び祝福を受けなければ、生きる道がありません」と言える皆様にならなければなりません。父母を再び祝福できる教材が出たので、訓読会の祖となるのは皆様しかいません。二世が家庭訓読会の指導者になるのです。
ベ・/span>リング海峡と日韓トンネル
今まで根が抜かれて空中にぽかんと浮かんでいたロシアと中国が、再び共産主義に戻ろうとしています。そうなれは、ベーリング海峡プロジェクトを放り出してしまいます。べーリング海峡プロジェクトを十年前から発表したのですが、どのようになりましたか。日韓トンネルも日本が妨げています。
日韓トンネルとべーリング海峡計画を、「ワシントン・/span>タイムズ」と宗教圏が責任をもって公開し、発表してしまいました。すべて準備して日韓トンネルを掘るのです。日本が掘らなければ、どのようになるでしょうか。
その代替となる島が対馬です。いつでもトンネルを掘ることができます。対馬は、日本本土を中心として長崎県に属しています。自動的に日本の門が開きます。そこから広島、大阪、京都と名古屋の門を開くのです。京都が開けば、東京を中心として門を開き、日本政府の門を開きなさいというのです。
トンネルを掘らなければなりません。トンネルを掘ることが貴いのです。日韓トンネルを掘れば、太平洋まで通じます。日韓トンネルを掘れば、ハワイにまで自由に行く道も開けます。
ハワイは海洋圏北緯二三度、南方を中心として境界線になっているのですが、南北までも私がすべて連結させ、ハワイさえ通ればどこにでも行けるので、どのようになるでしょうか。天下万国に通じる道がすべて開かれるので、べーリング海峡とハワイを中心として旅行できるのです。
韓国の地を中心として、すべての歴史が解かれるのです。祖国光復が成就するというのに、韓国の人は、成就しないと言えるでしょうか。文総裁の教えを受ければ、誰もが「正しいです!」と言います。レバレンド・/span>ムーンが教える内容を知れば、誰もこの本の内容を否定できないのです。
神様の祖国となる国は韓国しかありません。絶対的母国と本郷の地は韓国しかないのです。韓国の神様「ハナニム」は、お一人しかいません。一人の主人を信じてきたこの民族しか残ることはできないのです。レバレンド・/span>ムーンが神様に代わって一つの王国をつくり、すべてを整理してここに来ました。ですから、その人が願う統一の血族とその人が支持する国が神様の願う国なので、神様が、地上・/span>天上のどこでも自由活動することができ、満たされていないものがなく、できないことがないと言える解放された地上・/span>天上天国になるのです。皆様も神様に代わって働くことができるというのです。
カインは誰でしょうか。先に研究して基盤を築いた民主世界がカインです。これからはアベルが入れ替わることによって、祖父が孫になり、父が息子になり、兄が弟になって、絶対信仰、絶対愛、絶対服従することができます。その世界のカイン圏はどのようになるでしょうか。神様のように敬い、父母様のように敬い、自分の一族よりも敬うことのできる人は、天の国の眷族となります。天の国に国庫金を納めなければならず、税金を納めなければならず、通行証をもらわなければなりません。そうしてこそ、神様の祖国と故郷が生まれるのです。
そのような所に帰らなければなりませんか、帰ってはいけませんか。今回、すべてを話してあげたのですが、ここから抜け出したければ、「きょうから真の父母は必要ない」と言って抜けなさいというのです。しかし、唯一残っている中心が真の父母、王の中の王です。お一人しかいない神様、神様の位置を、今初めてつかんだのです。不平は言えないでしょう。神様の代わりとして皆様が侍るのです。そして、宗教の看板をすべて外し、国の看板をすべて外すのです。
中高等学校で学ぶことができる教材、その次に大学と大学院の教材、その次にその国を中心とする教材です。天の国と地上世界は違うのですが、サタンの宮ではなく、天国にある本来の堕落前のエデンの園で、神様を中心として、真の父母の王を中心としてどうするのですか。分かれた兄と弟の血統を、父母が一つになって処理しなければ、神様も処理できないようになっています。
サタンが神様に代わって骨となり、本体となりました。そのようになったのです。しかし、父母様が神様と一体になりました。体になれるのが真の父母であり、骨になれるのが真の神様です。その精子は死なず、なくならなかったので、神様の胸骨の中に埋められ、今日の真の父母へと受け継がれたのです。
父母がこの教材を準備しなければなりません。幼稚園、小学校、中高等学校、大学、大学院の博士コースまで、十年、二十年かかるかもしれません。その教材を作る費用は父母が出さなければなりません。その教材の費用を出してあげて博士となり、大学院、大学、中高等学校、小学校、幼稚園の先生、どんな教育機関の先生であろうとすべて消化することができます。真の父母の代身者であり、真の師の代身者であり、真の王の代身者にならなければなりません。
この教材で教育を受けた天下の六十五億の人類は、天上世界においても、教材が必要ない人になるので、天国に行くのです。教材を必要とするなら、天国に行くことができません。教材なしで天国に行ける人をつくるためには、父母になった人たちが、幼稚園の教材、小学校の教材、中高等学校の教材、大学の教材、大学院の教材を準備しなければなりません。その教材を買ってあげれば、教材と共に一緒に御飯を食べ、仕事をしなければなりません。結局、そのようにして天下にこの教材が必要なくなるようにするのです。
そのような家庭の一族、一族の七代先祖たちが一つになり、そのような環境をつくれば、地上に神様が喜ぶ家庭の一族だけが残る、そのような国にならざるを得ません。万万世が太平聖代億万歳を叫ぶことができ、神様が解放され、すべてのものが解放される天国こそが、神様の祖国と神様の故郷、私たちの祖国と私たちの故郷であり、それが同じ血統によって綴られていかざるを得ないのです。血統がなければならないという事実は否定できません。ですから、祝福を受けなければならないのです。祝福がどれほど価値のあるものかということを知らなければなりません。教材は、父母の代身であり、統一教会の代身です。
本然の世界になれば、統一教会もなくなります。皆様の家庭で、神様の代身として、先祖の代身として、子孫の代身として、三代圏がこの教材をすべて備えれば、その天国圏が、神様の統治する世界と国家、全宇宙とならざるを得ません。異議があって弁論できるサタン世界の弁護士、検事、裁判長がいるならば、出てきてみなさいというのです。一時間で面食らって追い出されるでしょう。
万事亨通(すべてが順調であること)で一つの結論が出ました。歓迎するなら、手を挙げて十二回万歳しましょう。「どこかに行きなさい」と言えば命懸けで移動できる、自由解放の民族にならなければなりません。
釈放の相続者として、神様の王子、王女となり、その本郷の場である天の国に一緒に行ってあげるのが、神様の家庭の食口ではないですか。この法を守らなければなりません。永遠に従う天の国の憲法が出発してこそ、新しい天国が始まるのです。
きょうからすぐに本を買って、自分のポケットに入れて歩きなさいというのです。これが鏡となり、そこに映る自分の姿が間違いなくそのとおりにならなければなりません。ほかの人になってはいけません。変わってはならず、色が変わってもいけません。父母たちもこの教材を中心として、息子、娘に神様の息子、娘として侍ることができるようにしなければなりません。
東西南北の四方、北斗七星、南十字星を見つめることができ、それを感じる人が、どうしてがらくたのようになって離婚することができるでしょうか。本来、結婚は一度しかありません。革命です。アメリカも革命ができなければなりません。革命を起こさなければならないのです。
このように、真の父母、真の師、真の王、神様までも解放させた主人が保証する証拠的基準、天の国の弁護士が使うことができ、天の国の検事が使うことができ、天の国の判事が使うことのできる、憲法の中の絶対憲法の基準になるので、これに反する法はこの世にないことを知って、そのとおりに生きてくださることを願います。皆様が「そのように生きる」と言うので、先生は感謝して韓国に帰ります。そして、二、三年以内に韓国で、意のままにどんなことでもするでしょう。
日韓トンネルを掘らなければ、韓国がべーリング海峡トンネルを掘るのです。私一人でやっても余力があります。先生が立ち上がりさえすれば、十分にできるというのです。財閥を一遍に一晩で集めることができるではないですか。集めることができますか、できませんか。今に分かるのです。
絶対信仰、絶対愛、絶対服従をするに当たって、自らの名誉も自らの名分もなく、私という種も元手もないのに、何を主張できるというのでしょうか。神様が再びつくることのできる関係的内容がないではないですか。そのような立場において、父母は祝福を受けた息子、娘に、先生の説教集と『世界経典』、『百科大事典』を準備しなければなりません。
共産世界と民主世界の争いを止める材料が、すべて教材になっています。昼も夜も永遠に暮らせる土台になるので、神様は永遠に死なずに生き、神様と私たちの子孫は、永遠に死なずに先祖と共に生きるので、永遠の天の国に共に入るのです。そのように、永遠の世界、天国に行くのが原理なので、天国の民になることは原則なのです。
今や、天の国における相続権、代身者の権限を渡しました。父母の代わりに所有権を相続させ、父なる神様が所有していたものまで相続させてあげたので、皆様が訓読会で父母に代わる位置に立ちなさいというのです。師に代わる位置、王に代わる位置にさえ立つようになれば、すべてのことが可能なのです。
先生は国から追われる環境にありましたが、そのように国から追われれば、もっと大きな所に行って、その世界で私が代身者であり、相続者であると考えました。国の大統領の前に行っても、「私があなたに代わる相続者である。あなたは真の父母の代身者、相続者になれなかったではないか。あなたの権限を中心としてすべて売り払って、私と神様に捧げなさい!」と言うことが可能です。それは天の法によって保障されているのです。皆様が、これから必ず覚えておいて、実践しなければならない点を、最後の結論としてお願いしたいと思います。それは、今、私たちが生きているこの時代が、人間の目には見えませんが、摂理的な目で見れば、歴史上最も重要かつ深刻な時だという点です。人類が直面している最大の転換期であり、分水嶺を越えつつある時なのです。したがって、この時代は「神様霊連世協会」時代です。すなわち、「神愛人協会」の時代であり、「天地父母(天一国)協会」の時代です。言い換えれば、人類は今、神様の祖国と本郷を探し立て、完成解放の天国を成就し、永遠の幸福と安楽を享受できる天の特別恩賜圏の時代に入ったということです。
どうか、皆様の心と体を清く保ち、天の召命に応えて、悔いのない「正午定着」的人生を生きることを願います。このような天の願いを忘れずに生きると決心する人は、拍手で歓迎してください。ありがとうございました。